❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「北の花便り」 門倉有希

2013年03月31日 | 歌謡曲女性歌手
門倉有希2

都会では 散ってしまった花が
蕾をつけて ふくらみはじめます
 人に疲れ 日々に悩み
 そして恋にも 見放され
 北へ帰ってきた 私です

 あ・・・ 此処なんだ 私の居場所
 誰も恨まず 憎まずに
 花の気持ちで 生きてゆきましょう
さくら2

これっきり 泣きはしないと決めて
涙のつぶを 蕾に添えました
 今日に迷い 明日にふるえ
 だけど気強い こころ根の
 北を愛する 人ばかりです

 あ・・・見習って 私も負けない
 うしろ向くより 前を見る
 花のいのちに 訓えられました
水仙3

 あ・・・ 此処なんだ 私の居場所
 誰も恨まず 憎まずに
 花の気持ちで 生きてゆきましょう
 

よもやま:1994年にデビューの門倉有希サンも今年で歌手生活19年目。
このブログでは「けもの」「沈言花」「三月、母に詫びて」
3篇をUPしていて、特に震災以降は彼女の被災地慰問は積極的で
なんどか訪れた記事などからイメージも変わって、
印の書き下ろ詞は反響も多かったです。
そんな彼女を久しぶりにTVで見ての書き下ろ詞です。
 都会からUターンして北へ帰ってきた女性。
 北の遅い春に咲き始めた花を見て、つよく生きようとする女性です。

「掌 ~てのひら~」 島倉千代子

2013年03月29日 | 歌謡曲女性歌手
島倉千代子4

ひらいた掌に 刻まれた 
今日までの あれやこれ
手相なんて 興味ないけど
知っている 四つの線ぐらい

好きな人には 尽してきたわ
苦手な 愛の表現も 
みじかい感情線の せいなのかしら
仕方がないわ それでもいいの
一度だって 愛に 嘘はついてないから
てのひら

にぎった掌を ひらくたび
あたたかな 血がかよう
あきらめたり 投げ出すのは
良くないと 今でも言い聞かす

長い人生 歩いてきたわ
これしかないと きめた道
ひとつの運命線が 物語ってる
うれしいことね 幸せなのね
くちびるに 夢を のせて今日も歌うの


よもやま:3/30はお千代サンの誕生日。
このブログでは「氾濫」「わたし日和」「お年、召しませ」
「大阪ミラクルナイト」「しあわせ花」
の5編
お千代サンを想定して書き下ろ詞をUPするたびにアクセスが増えて
印は特に反響の多かった詞です。
これまでの5篇とも、お千代サン自身を大いに意識した
LIFE-SONGのような詞ばかりですが、今さら下世話な恋愛ものなど嘘っぽくて書きません。
今回はなにげなくふっと見る手相、
感情線と運命線をお千代サンの歌人生にかさねて歌謡曲調に仕立てました。
いよいよ来年は歌手生活60周年!とにかくお元気で生涯現役を貫いてほしい。

「好きにさせてよ」 三川ゆり

2013年03月27日 | 演歌女性歌手
三川ゆり

あげる あげる わたしをあげる
だから だから 好きにさせてよ
いやよ いやよ ほかのだれかに
やさしくなんか しないでよ

 恋多き女だと 噂になって
 それなりにふるまった 時期(とき)もあった
 いつだって真剣に 燃えたから
 別れても悔やんだことはない

  神様は親切ね あなたを授けてくださった
  今度こそ 長続きできるよう がんばりたいわ
  あげる あげる わたしをあげる
  だから だから 好きにさせてよ
あげる
あげる あげる なんでもあげる
だから だから 好きにさせてよ
嘘よ 嘘よ こんなセリフを
だれにも云える わけじゃない

 夢ばかり喰べてると 笑われたけど
 淋しさにひとり泣く 夜もあった
 ときどきはお酒にも 酔いしれて
 恋なんてやめようと思ってた

  神様は親切ね あなたを授けてくださった
  今度こそ 長続きできるよう がんばりたいわ
  あげる あげる なんでもあげる
  だから だから 好きにさせてよ


よもやま:BSを見ない人には『演歌百撰』という歌番組をご存知ないかもしれないが
先日たまたま見ていたら、三川ゆりサンという歌手が出演していた。
20人ほどの歌手のスペシャル版のなかで、さまざま感じるところはあったが
この人はなかなか見せて聴かせる歌手だった。
現在『お疲れサンバ』でヒット戦線、浮上中とか。
ここはひとつ書き下ろ詞を、と思い
彼女のちょっぴりコケティッシュな部分を生かした詞を書いた。
歌好きの方はどうぞ彼女に注目して応援してあげてください。

「魔風 ~evil wind~ 」青木隆治

2013年03月24日 | 唄う俳優・女優/タレント/芸人 
青木隆治

じゅうぶん承知はしています
あなたはそのまま恋を続けて お義姉さま

身分違いも分かっています
私は表に出たりしません お義兄さま

風の吹きよ と 言うのでしょうか
時の波とも なぞらえましょか
今どき義理って 言葉など
死語に近いと 笑っても
お二人 悩んでおられたなんて
私をあいだに 悩んでらしたとは

恋は魔風に 吹きさらされて
思いがけない 出番がめぐる
なんだか悪い気がします
とってもいけない気がします
それいゆ

私にとっては 一大事
気持ちをしっかり持ってください お義姉さま

そして私は 代役ですか
躰が欲しくて 抱いてしまうの お義兄さま

花をたむけて 祈りましょうよ
人の視線に 耐えられますか
はかなきものを 命まで
含むものとは 思えない
こうして二人が結ばれること
ほんとに望んで くださいましたのね

恋は魔風に 向きさえ変えて
疑心難儀に 心がさわぐ
それでも今が 覚悟どき
さだめを受け入れ 生きましょう

吉屋信子

よもやま:男女問わず数多くのモノマネをする奇跡の声帯の持ち主、
ミラクル・ヴォイスを持つ青木隆治サン。
ピン芸人とかキワモノ的扱いは、彼への侮辱でもあろう。
歌手としての評価は彼のアルバムを聴けば分かる。
そのことを重々心にとめて彼を想定した詞を書き下ろした。
 大正時代に少女小説のジャンルを確立した作家・吉屋信子
 1946年、女性誌「それいゆ」の編集長として、ファッション画エッセイなどの分野で活躍、
 乙女&少女ロマン・ムーヴメントの元祖仕掛け人、中原淳一の両人を知る若者は少ないだろう。
 これらの文学世界と青木隆治サンのミラクル・ヴォイスという素材に触発されて
 この詞は出来上がった。
 お義姉さま、お義兄さまと慕う女性のロマンを根底にちりばめ
 そのお義姉さまは先立ってしまう。そしてお義兄さまと結ばれる。
 あわれで、せつなく隠微な世界・・・

「さくら路」 高橋みなみ

2013年03月23日 | J-POP女性歌手
高橋みなみ

ふりむかないで行ってね
それだけしか 言えなかった
小川沿い さくら(みち)
ソメイヨシノ 三分咲き
満開になるまでに ふたり もいちど
re-setしたかった愛 答えはサヨナラ

 ひとりで暮らすつもりさ
 最後の夜 ぽつり言った
 おしえてくれるの? 新しい住所
 聞かないほうがいいよ・・・
 あなただって つらいのね
桜並木2

点になるまで見ていた
さくらなんか 見てなかった
風がやんだ さくら
ソメイヨシノ 日暮れどき
私 もう泣いている たぶん あなたも・・・
ポッケに手を入れたまま 小さくなってく

 今年はひとり見るのね
 きらいになる 四月 さくら
 つながらないかも 携帯もメールも
 あきれるくらい 意固地・・・
 だからあなた つらいのね
桜並木3

小川沿い さくら
ソメイヨシノ 三分咲き
満開になるまでに ふたり もいちど
re-setしたかった愛 答えはサヨナラ


よもやま:今年の桜前線は3月中旬にに高知県を出発して九州地方へ進み、
3月下旬には中国、近畿、東海、関東地方からも桜の便りが届くでしょうと
桜の開花予想が発表された。
その通りに私の部屋の前の桜並木は昨日から一気に満開!
このブログでは桜をテーマにした書き下ろ詞もタイトルだけでも
「さくら ~キミと僕のカノン~」「桜譜 ~桜うた~」
「かあさん桜」「流れ櫻」「偲び桜」
と5篇もUPしてきた。
今回はもちろん桜をテーマに恋人どうしのせつない別れを詞にした。
女性にしてみればロマンチックな桜も、男には・・・だが
桜の咲く時期、さまざまな光景がどこにでも見られる。
今年の桜の書き下ろ詞第2弾です。

「迷路伝説」若山かずさ

2013年03月22日 | 今日が誕生日の歌手
若山かずさ3

この街は 誰より知ってる と
自慢して腕をからめた あなたはいない

駅から南へ 誘った風が
足跡は ここで消えてる と
あの日の別れを 裏づける

抜け出したかった 迷路のすきまから
押し流されそう 洪水の涙
迷路

五年ぶり それとも もう二度と
こないわと そっぽ向いてた カトレア通り

あの店 二人が お茶した午後の
ゆき過ぎる 人のざわめきが
憎さと辛さに すり替える

疲れを感じて 迷路に立ちすくむ
手を貸してほしい あなた もう他人

廃墟

まばたきする間に 迷路は消えはてて
人 そして店も うたかたの廃墟


よもやま:カテゴリー『今日が誕生日の歌手』でしばらく書いてなかったシリーズから
若山かずさサンは今日が誕生日。4月がくれば歌手生活も29年目に突入。
このブログでは「大阪化粧」「おんなの京都」「横浜野毛小路」
意図したわけでもないが地名入りタイトルの3篇をUPしてきた。
TVやステージでは圧倒的に着物姿の彼女だが、今回はあえて洋装の彼女を想定して
しかも歌謡曲調の詞を書いてみたかった。
それというのも最近の彼女の作品が、いささかつまらないので
もっと別の切り口で挑戦してみたいと思ったのだ。
 街と人が混然として、店も大小さまざま。まるで果てのない迷路のよう。
 男、女、恋人、友人、家族 四季を問わず朝夕にかかわらず
 人の群れは途絶えることがない。
 出会いがあれば別れもある。そんな都会の迷路に女がひとり・・・

「売場のアマン」 美輪明宏

2013年03月17日 | 唄う俳優・女優/タレント/芸人 
美輪明宏2

何を買いにきたか 忘れてしまうほど
あの人の姿 目にした驚きに
崩れ落ちそうな激しい目眩を 私は感じた
あぁ あの人はここにいたんだ・・・

これが最後という日
聞き逃したアドレスや電話番号だから
あの人の音沙汰 知る術もなかった

人いきれのする広い売場
ひときわ背の高いあの人が 忙しそうに動きまわってる
売り場

今日は地味めに と 選んだ黒い服
思えばそれは 何かの前ぶれだった
あの人を遠くから目で追う私
わけもなく熱い想い  胸を這いあがり
人の肩が触れるたび こらえきれない涙を宿らせる

私には見せなかった微笑み
どの客にも丁寧なしぐさ
十年の月日は あんなにも人を変えるのかしら

だけど それは皮肉じゃないわ
年の差を怖れ 潜むように暮らした日々は
あの人をすっかり苦痛に陥れた 私のせい

ただ一つ 祈るように願うのは
あの人がこのまま独りでいてほしい と 思うばかり
愛の夢は くだけ散ってしまったけれど
私の中のあの人は しなやかな獣のまま
丸山明宏

私は静かに階段を下りる
言葉を交わすには あの人はあまりにも やさしい他人
フィルムの切れた 古い映画のように
結末(おわり)のない再会で 幕を閉じるだけ


よもやま:3/13にUPした美輪明宏サン『花飾り』に関して多くのアクセスがあり
リクエストもいただいたので日を置かずの再登場です。
今回はちょっと意外なテーマです。ショッピングにきた人(男?女?)が
昔愛した人(男)を通りがかった売場で見かけるという設定。
これもまた散文風のシャンソンに仕立てました。
甘くせつなく、はかない愛の詞です。

東日本大震災から2年 に寄せて ~26篇の勇気歌~ 

2013年03月11日 | 東日本大震災 勇気歌
10

東日本大震災から2年、忘れてはいけない日がきた。
被災をまぬがれた者として、何が出来るか、何をしなければいけないか
発生から今日まで、物書きとして、折に触れ
東日本大震災 勇気歌と題して、言葉に思いをかさね
26篇の詞を書き下ろしてきた。
ブロガーからはいろいろコメントや反響をいただいた。
今日、このブログを見てくれる人たちには
今一度26篇の詞をとおして、哀悼の気持ち、復興への願いを共有したいと思う。


「どうするの」 森昌子
「mahaloふくしま」 渚ゆう子
「恵み花」 野中彩央里
「三月、母に詫びて」 門倉有希
「約束」 AAA(トリプルA)
「男トラックまっしぐら」 西方裕之
「幸せのつくり方」 太田裕美
「心の明かりを消さずにおいて」 和田アキ子
「三陸水仙」 伍代夏子
「そして涙のかわく朝」 森口博子
「ぶどうの花、咲く頃は」 クミコ
「つながり」 香西かおり
「前向き上向き未来向き」西田敏行
「陸前愛歌」 千昌夫
「女川港」 冠二郎
「偲び桜」 都はるみ
「ふるさと北港」 岸千恵子
「いつの日か」 新沼謙治
「君がおしえてくれた」 ゆず
「蹴球少年の夢」 森山直太朗
「夢しるべ」 細川たかし
「Forty Generation ~40世代」 近藤真彦
「僕は信じているよ」 工藤慎太郎
「心かさねて] 八代亜紀
「生きる」 北島三郎

「さくら ~その儚き花~」 山根康広

2013年03月09日 | J-POP男性歌手
山根康弘

どこにいたって 桜 見れるよ
あなたらしくない 冷たい言いぐさね
たとえば私 はかなく命 散らしたらどうするの
こんな夜 いらない 帰りたい あなたから

そして一年  いっしょに
あなた忘れたの 勝手な約束ね
乙女じゃなくて 淑女じゃなくて 女なら それが夢
今のうち間に合う 取り消して うかつだと

桜2

むかし 女は  咲く下
夜ごと待つ人を 信じた 言い伝え
十日もすれば 風立つままに 花びらは消えてゆく
恋をする二人の あわれなら なおさらに

見せてあげたい 胸の花色
私どんなにか あなたに咲いている
思わずなみだ はかなく落ちて どうした と気にしてる
そんな人 好きです くださいな くちづけを


よもやま:今年の桜前線は3月中旬にに高知県を出発して九州地方へ進み、
3月下旬には中国、近畿、東海、関東地方からも桜の便りが届くでしょうと
桜の開花予想が発表された。
このブログでは桜をテーマにした書き下ろ詞もタイトルだけでも
「さくら ~キミと僕のカノン~」「桜譜 ~桜うた~」
「かあさん桜」「流れ櫻」「偲び桜」
と5篇もUPしてきた。
今回は恋人どうしの桜をめぐるちょっとしたトラブルを詞にした。
女性にしてみればロマンチックな桜も、男には・・・だが
桜の咲く時期、結局はHAPPYな光景がどこにでも見られる。
想定したのがナイーブな楽曲が多い山根康広サンだが、皆さんの反応は?

「あした来ないかも」 柏原芳恵

2013年03月08日 | 歌謡曲女性歌手
柏原芳恵

粗末にするほど アタシのイノチ 軽くない
眠りにつくまえ LUCKY DAYを 祈りましょう

たかだか半年 ココロの素顔 見せてきた
アナタが消えても 占いどうりと あきらめられる

 カラダ横にして 閉じた目が開かないなら
 背中合わせに もう一人のアタシ つぶやいてみる
 あした来ないかも・・・ 最低ね いやがらせ
寝る女

マイナス志向は アタシの個性 ダメにする
たとえばつまずき 手をつく前に 起き上がれる

惰性に流れて 知らずに歳を とってゆく
うつつを抜かした 刹那の恋など とうに戯わ言

 ひとり暮しにも 厭きてきて 何かしないと
 風の寒さに 耐えられないアタシ つぶやいてみる
 あした来ないかも・・・ 最悪ね ネガティブで

気付かれないよう アタシは自分 変えてゆく
ルージュを塗りかえ see you againの 恋をするため


よもやま:芸能地図を塗り替えたとまで言われたテレビ史上初の公開オーディション番組
『スター誕生』のDVDを見る機会があった。
スター誕生
意識はしてなかったが、このブログで『スター誕生』出身者にも書き下ろ詞がいくつかある。
森昌子、藤正樹、伊藤咲子、岩崎宏美、新沼謙治、中森明菜などなど。
柏原芳恵サンは2008年以降は新曲発売はない、と思われるが
歌手活動はしているようだから今回取り上げてみた。
女性の持つプライド、願望、自虐、孤独、変身などを各フレーズにちりばめ
結局は、生きるという基本に立ち返る・・・

「酒ざんげ」 西方裕之

2013年03月07日 | 演歌男性歌手
西方裕之4

糸はもつれて ちぎれちまった
風は噂も はこんじゃこない
三月(みつき)とろとろ 酒におぼれて
たぐり寄せてる おんな影
いいやつだったよ・・・ すまないね

忘れ水だと 云ってきかせりゃ
耳のうしろで よして と叱る
愛想づかしを 知っちゃいるけど
放り出されて はぐれ犬
ぶざまな俺だよ・・・ この歳で
酒屋

酒を呑まなきゃ ほんと いい人
何度 あいつに 云われたことか
それでやめときゃ 意地は立つのに
ままにならない 分からず屋
今ごろ気付いて・・・ 酒ざんげ


よもやま:西方裕之サンにもこれまでに「情け火」「見返り雨」
「男トラックまっしぐら」「昭和座」
と4篇をUPしている。
男歌、女歌どちらもいける歌手だが
今回はちょっと不甲斐ない男をテーマに書いてみたかった。
そばにつれ添う人がいるときは現状に安泰としてしまい
いなくなってしまって初めて相手への気遣いや自分の愚かさに気付くのが男。
世間の義理やしがらみが酒に走らせたとはいえ、ざんげするしかない・・・

「浪花舟」 田川寿美

2013年03月03日 | 歌手生活**周年
田川寿美

人目につかない まっくら闇に
出してください あなた舟
 いつかなじんだ 堂島川を
 涙こらえて ふたりで下る
  さだめ恨まず 愚痴云わず
  こころ寄せ合う 浪花舟

似たもの同志に つながる糸は
七つ転びの 八つ負け
 傷はふえても 命があれば
 あなたたよりに 泥水かぶる
  覚悟ひとつを 胸に抱き
  夜を流れる 浪花舟
夜の舟

大阪 背にして はなれる訳を
月にあずけて 勇み発(だ)
 橋の数だけ 苦労を越えりゃ
 見えてくるでしょ あしたの道が
  惚れて一生 つれ添うて
  花と咲きたい 浪花舟


よもやま:1992年にデビューし、各賞を総なめにした田川寿美サンも
今年で21年目。結婚、出産と慶事がつづき、今年また活動を再開。
このブログでは女性の激しい情愛を思いきり吐露した「恋孔雀」
女性の熱と情と彩を取り込んだ「夢抱擁」をUPしている。
なんといっても歌唱力のある彼女だけに、書くほうもついつい存分に歌える詞を
書きたくなってしまう。今回は彼女には初めて?ではないだろうか、
浪花ものを書いてみた。人生、思うようにいかない男女が大阪をはなれて
新天地で再起を期す、というもの。緩急を意識した詞をめざした。

「母の湯の宿」 松村和子

2013年03月02日 | 演歌女性歌手
松村和子3

ごめんなさいね 口ばっかりで
ようやく果たせた 二泊三日
 いいの、なんにも しなくていいの
 まずはいっぷく お茶でも入れて
 手足のばして 湯の宿ふたり
にごり湯
疲れたでしょう 長旅だもの
躰にいいのよ 濁りのお湯は
 みんな私の せいだと詫びて
 撫でる背中の 小ささ 細さ
 湯気のむこうに 浮雲ふたつ
浮雲
私 決めたの これから先は
二人で行きましょ 湯の宿めぐり
 ほうら、飲んでよ ざくろの酒よ
 箸が進めば 話しもはずむ
 させてあげたい これから楽を
ざくろ
枕ならべて 川音きいて
ありがと、母さん 今日までずっと
 やっと云えたわ 目を見て云えた
 だめよ 涙は 私も泣ける
 春も間近な 湯の宿ふたり

湯の宿

よもやま:松村和子サンも久しぶりにTV出演があるので
これまでUPしてきたかな、と思い調べたら「出船のあなた」「恋 千夜」「望郷おんな節」
3篇を書き下ろしてきた。3篇ともテーマも多彩で、
それだけに彼女の幅広い可能性に誘発された詞ばかり。
今回は母もの。母と娘の情愛を湯の宿での一日を語り言葉で書いた。

「娘たちの会話」 伊東ゆかり

2013年03月01日 | 歌謡曲女性歌手
伊東ゆかり3

リビングで 娘たちがおしゃべりしてる
こんなにたくさん友達がいたのね
あの子は どなたのお嬢さんかしら

 ひとり アップルパイを焼きながら
 はずむ会話 ついていけそうになくて
 それだけは禁句かしら
 彼氏のことには 話しをそらしてる
アップルパイ

いつまでも若いわね あなたのママ
恋していそうよ いつだって笑顔よ
娘は得意気 驚いて 私

 熱い紅茶に レモン添えるように
 長いあいだ こころ寄せ合ってきたわ
 さびしさに泣いた日から
 この娘(こ)のためにと 私も耐えてきた
紅茶

いつの日か 娘たちはそれぞれの道へ
代わりにこの娘(こ)が つれてくる相手に
うれしく せつなく 涙するでしょう

 いいの 私のことは気にせずに
 小さくても 愛を抱きながら生きて
 幸せは あなた次第
 心の綺麗な 娘でいてほしい


よもやま:伊東ゆかりサンがお気に入りの歌手のひとりになったのは
いつ頃からだったろう。このブログでは少女から娘に、そして女へと変わる年頃を
母の暖かい視線で書いた「おかえりなさい」
公園をモチーフに男女のせつない別れを書いた「雨の日に別れが見える」
2篇をUPしています。今回は娘の友達とのひとときの中から、
母と娘の心の見つめあいを書いた。