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「あんたにゃ私がついている」 菊地まどか (ロンドン・オリンピック関連)

2012年07月30日 | 演歌女性歌手
菊地まどか
 

  くされ縁だと 云うのは野暮よ
  似合いの二人と 人は云う
  広い背中を たたいたら
  口から弱音が ついぽろり
   よっしゃ、わかった まかしとき
   あんたにゃ私がついている

  どこかズレてる 調子の良さに
  気付かず泣き見る 馬鹿もいる
  汗にまみれて きばっても
  そこから先へが とおせんぼ
   よっしゃ、わかった まかしとき
   あんたにゃ私がついている
菊地まどか2

  にごり水にも 薄陽がさすわ
  あしたの見えない 夜はない
  好いた惚れたは さておいて
  一発勝負の 悲願酒
   よっしゃ、わかった まかしとき
   あんたにゃ私がついている


ひとこと:折りしもオリンピックはますます過熱中。
注目する選手はいろいろいるがいちいち挙げないで、ここは歌関係のブログ。
でも、この詞のヒントは試合にのぞむ前にコーチが選手の背中をたたき
喝や気合いを入れる場面が映し出されるところから浮かんだ。
さて、想定した歌手は菊地まどか。知名度はまだまだ低いが
民謡、河内音頭、浪曲師と歌舞音曲なんでもござれとばかり経験し
演歌歌手としては2010年にデビューした。
ラジオでトークを含んだ歌と、先日はBSでTV出演を見た。
持ち歌もカヴァーも歌唱は、低い音を落としきれていないし
高音はあがりきっていなくて、まだまだきめ細かさはなく
インパクトには欠けるがヴィジュアルでの印象はある。
菊地嬢の路線にオーバーラップするのは、あの岸千恵子サンだ。
だからこのブログ初めての登場に、元気印の応援歌を書き下ろした。
編曲に三味線、尺八、太鼓などをフィーチャーして派手な演歌に仕上がるとgood!
となればこの手の編曲家は池多孝春先生をもってほかにない。

「歳月の花」 宇崎竜童

2012年07月28日 | 歌も唄う作曲家
宇崎

 昔より 角がとれたね と
 路地をゆく老人(ひと)の うしろ行く
 俺を見て お前が云う


お前には 話してないが
目がしらが すぐに熱くなってきて
何につけ やけに 涙もろい

良くも悪くも とんがっていた頃は
ピカピカでありたい と いつも走ってた

こんなに長く続くとは 思ってなくて
俺に似合う花など無い と
お前に出会うまで 決めこんでいた
 歳月は おまえ という花を呉れた
 散りもせず まして 枯れることのない 花を
枯れない花

お前には 頼みがひとつ
俺だけを残し 逝かないでくれ
今はただ お前 心の花

Slow Lifeで ゆっくりを味わうと
見えないでいたものが 見えてきたりして

二人に 広くなっちまった この部屋だけど
俺の好きな花だけいれば
お前がいてくれりゃ それだけでいい
 歳月は おまえ という花を呉れた
 散りもせず まして 枯れることのない 花を


ひとこと:BSで久しぶりに宇崎サン出演の番組があり
宇崎サンといえばやはり愛妻・阿木耀子サンをはずせない。
音楽のジャンルとしてはロックだが、個人的にはブルースに
たいそう味があると思っている。
そんなことを考えていたらブルース調の詞が浮かんだ。
若い頃、とんがっていた人が、妻を得、安定を掴み
年令とともに気分も性格もゆったりとなる。それでいいじゃないか。
ちょうど宇崎サンが、ある時期からサングラスをはずし
素顔をさらすことに抵抗がなくなるようなものだ。
この詞はある意味、阿木サンへの感謝のこもった詞である。

「男の誉れ」 山口ひろみ (ロンドン・オリンピック関連)

2012年07月27日 | 演歌女性歌手
山口ひろみ

人間 好きなことだけを
出来る幸せ ありがたさ
どんなに小さく 名もない穂でも
希みを持てば 天まで伸びる
 やったろ やったろ やってやる
 それが男の 男の誉れ

人生 山も谷もある
沢を超えれば 大海(うみ)に出る
たやすくないのは 最初(はな)から承知
あきらめないで 結果を残す
 やったろ やったろ やってやる
 それが男の 男の誉れ

一生 生きる証しには
友と己(おのれ)の 絆あり
ひとつを達成(はた)せば もひとつ先の
どでかい夢に 勝負を賭ける
 やったろ やったろ やってやる
 それが男の 男の誉れ


なでしこ
  
ひとこと:ロンドン・オリンピック関連 書き下ろ詞第2弾です。
いよいよロンドン・オリンピックが始まる。
すでに予選リーグが始まっている女子サッカーでは
勝ち点3を取り、白星スタート。頑張ってもらいたい。
記憶に新しい「なでしこJAPAN」のワールド・カップ優勝 世界一!
これほど感動した出来事は珍しく涙が出るほどうれしかった。
男子サッカーに比べて、境遇も待遇も厳しいなかにあって、よく頑張った。
さて、一躍ヒーローとなった中心人物はなんといっても「澤穂希」選手。
沢穂希
これは歌になる、歌にしないといけない、と思いをこめて
そのものズバリの演歌、援歌、縁歌を書いた。
設定は男歌にしたが、如何ようにも唄える詞ではある。       

さて歌手は…となれば「山口ひろみ」だ。
身長147cmのコンパクトなボディながらパワフルな歌声は
「ダイナマイトボイス」と評されている。
趣味のサッカー観戦が高じてフットサルチームにも所属とはいかにも現代っ子らしい。
その彼女が演歌を唄っているのだから一概に枠はきめられないのだ。
2002年のデビュー以来、シングルも13作を超えた。
北島事務所をバックに、もうひと山越えて代表作となる作品を生み出してほしいもの。

「かもめ十四は夢見鳥」 さくらまや

2012年07月26日 | 今日が誕生日の歌手
さくらまや

  大波小波が ざんぶと寄せて
  船が着く着く 北海みなと
  好きよ好きよと あなたを待てば
  髪がのびます 背ものびる
  かもめ十四は
  かもめ十四は しぶき恋
漁船2

  粉雪まじりの 桟橋しぐれ
  肩をぬらして 秋から冬へ
  五つ年上 恋しい人を
  なんど涙で 呼んだやら
  かもめ初恋
  かもめ初恋 乙女泣き

漁船3

  あなたの匂いを たっぷり吸って
  つなぎとめたい 思いの糸を
  海を見るより わたしを見てと
  せめて三ヶ月(みつき)を あまえたい
  かもめあしたを
  かもめあしたを 夢見鳥


ひとこと:2008年日本クラウンから「大漁まつり」でデビュー。
今日が誕生日で、それでもまだ14歳。
愛嬌は大いに必要だが、いわゆる「こまっしゃくれた」
妙に媚を売る歌手にはなってほしくないなぁ~。
出身は北海道帯広。北の港のおませな少女が、あんちゃん漁師の男の子に淡い初恋感情を抱く、
といった設定で書いてみた。なかなか面白いでしょ!
こぶし、うなりも、めいっぱい入れてスカッと唄ってほしい感じです。
14歳だからといって年相応の作品づくりに固執することはない、と思っている。
将来の演歌界を背負っていく気迫でなら、今からこれくらいの演歌は唄わないと…。
本人も演歌での知名度UPを狙ってるんじゃないかなぁ~。
クラウンさん、勝負してくださいよ!
おっと、前回は「かもめ恋歌」をUPしています。こちらも『かもめ』でした(笑)

「女の約束」 北原ミレイ

2012年07月19日 | 今日が誕生日の歌手
北原ミレイ5

女どうしの 約束だから
困ったときは お互いさまよ
ここから先は わたしの出番
二股かけた つぐないを
させてみせるわ その人に

女ばかりが 泣くことないわ
心配なんて しなくていいの
ほとぼり冷ます 異国の旅へ
破れた恋を 捨ててきて
今の貴女は ぼろぼろよ

女ふたりの 約束だもの
失くせば探す 幸せ模様
裏切ることが 男の手柄
嘘ぶき逃げる ふしだらを
責めて注ぎ合う ロゼワイン

ロゼワイン

ひとこと:7/18が誕生日だった北原ミレイさん。
これまでにミレイさんには折りあるごとに「ジャズを唄う女」 「泣けない女のエピローグ」
「夜のアクトレス」「雨を聴かせて」
と4篇をUPしてきた。
どれもさまざまな女心を書いてきたが、今回は演歌調です。
ミレイさんの中期のレパートリーには「新宿海峡」「番屋」など演歌ものが
結構あったりしてお勧めですよ。
さて詞の内容にどこかにあったようなエピソードが盛り込まれているが
意図したものではなく偶然です。
女を裏切った男にけじめをつけさせたあと
男ってどうしようないわね、と言いながら
飲んでるお酒がワインというところが今どきの女性ではないでしょうか。
女が二人タッグを組むと怖いですよ~(笑)

「あした届きますように」 松原のぶえ

2012年07月18日 | 今日が誕生日の歌手
松原のぶえ4

お元気ですか あれから2年
相変わらずの私です
部屋の模様を変えた日に
ソファのすきまに 銀のライター
忘れもしない あなたのものですね

 送っておきます 私より 
 だいじにしていたものでしょう
 あした 届きますように
 今さらですね 手紙は添えないで
 あした 届きますように

きっかけなんかに するつもりなど
ないわと云えば 嘘になる
今もおんなじ住所なら
あなたの返事が 返るでしょうか
いえいえ それは 虫のいい話し

 ほんとは死ぬほど 淋しくて
 あなたを忘れずいるのです
 あした 届きますように
 やりなおそうか… やさしいひと言が
 あした 届きますように
ライター
 いつか 届きますように
 やりなおそうか… やさしいひと言が
 きっと 届きますように


ひとこと:歌手生活33年目の松原のぶえサン。
まずまず新曲も発売はしているのだが、だいたいパターンは似たり寄ったり。
私はこのブログを立ち上げたとき、まず第一に心がけたことは
想定する歌手のイメージを損なうことなく、既存の作品にない
(私ならこの歌手にこういった詞を書く)ということだった。
時代が変わり購買は低下しても、王道の演歌があって当たり前で
否定はしないが、それがすべてではないし新しい詞作が生まれて当然。
歌手にも時として新しいジャンルやテーマ、モチーフは必要で
制作サイドもそれらを敏感にキャッチせねばならない。
ベテランになればなるほど、あるいは低迷していればなおのこと
起死回生やチャレンジがたまには必要になる。
そういった意味で、のぶえサンには「もいちど大阪」「裏町おんな草」
「湯の町みなと」
をUPしてきた。
どれも心をこめた書き下ろ詞と自負している。
なぜなら過去の出会いも含めて彼女には好印象が残っているからだ。
久しぶりにラジオとBSに出ていた彼女を聴いて、今回は歌謡曲調の詞を書いてみた。
タイトルがひらめいて、サビ以降にひねりがある。
男が失くしていったライターを、届きますようにと送り返すが、
心の裏では、男からの(もう一度、やりなおそうか)という言葉が
女性に届きますように、という設定。
女性のせつない気持ちが、のぶえサンのきめこまかい歌唱で生きるだろう。
追記:今日7/18はのぶえサンの誕生日です。

「おとこ香」 小沢亜貴子

2012年07月17日 | 演歌女性歌手
小沢亜貴子

まちがいなく 恋をしてるね と
指をさす あなたの顔が見られない
どうかしたの と その気遣いが
直したはずの なみだ癖
知るや知らずで 身をゆらす

ほかには無い 甘い おとこ香が 
髪の芯 指先までも沁みてくる
これが恋かと 心に問えば
女になれば いいと言う
引くも受けるも 崖っぷち
男香

よそ見をして ためいきつく間に
逃げてゆく 男の性は知っている
帰らなくても いいのと決めて
あなたまかせに 熔ける夜
肌に おとこ香 刻みこむ


ひとこと:「1991コロムビア歌謡曲新人歌手オーディション全国大会」において
最優秀賞を受賞し鳴り物入りでデビューした彼女だが
正直これといったヒットに恵まれていない。
演歌かと思いきや歌謡曲、はたまた叙情歌やPOPSふうなど
歌手としてのコンセプトが一定しないため、19年目にして
彼女って何が唄いたいの?制作陣は何考えてるの?ってことになる。
何人かいるいわゆる歌謡曲系の、特に女性歌手の売り方がコロムビアは
まったく下手で弱い。おしなべて似たりよったりなのだ。
彼女もやはり原点に戻って、しかもかっちりとした演歌を唄ってみたらと思うのは
私だけだろうか。いつまでもキレイっぽいだけの、うわっつらな歌では
知名度は上がらずキャリアが泣く。いわゆるこういう歌手を塩漬けタレントと言う。
 好きな人のおとこ香にゆれる女心をグサッとえぐるような詞を
 やや演歌チックに書いてみたが
 これくらいのインパクトがないとつまらない。

「エトセトラ ~etcetera~ 」 高山厳

2012年07月14日 | 昔活躍、今ご無沙汰の歌手
高山厳

あずけようと 決めたココロ
あなたにいつ 渡せばいい
しぐさ くちぐせ 好きな色
暗記するほど みんな知っている
 恋なのか 愛かしら
 それともエトセトラ
 あなたから欲しい ひとり占めの言葉
 ほかの誰も あげたことのない女
 …そうよ 女

少女じみた 夢は不潔
占いなど まやかしごと
本音 思惑 エゴイスト
さらけ出せない 人はナンセンス
 恋に生き 愛に死ぬ
 それともエトセトラ
 あなたこそオトコ 獣めいたハンター
 傷痕(きず)はとうに 舐めてふさいだの あの日
 …そうよ あの日

 恋に生き 愛に死ぬ
 それともエトセトラ
 あなたしか見ない 闇に堕ちて死ねる
 戻る場所は 遠く地の果ての二人
 …そうよ 二人


ひとこと:グループでの歌手活動を始めた1971年から数えると今年で21年目。
ひところはニューアダルトミュージックなどというジャンルで
1992年「心凍らせて」が大ヒットした高山厳サンも今ではもう20年前のこと。
おおむね1年に1作の割合で新曲は発売しているようだが
大ヒットのあとコンスタントにヒットを飛ばすことの難しさ。
このブログでは2011年に「恋らしく愛らしく」をUPしているが
今回は女歌を書いてみた。この女性ははっきりと意思を持った女性で
一度狙いをつけた男しか眼中になく、それでいて自分のしていることは
愛なのか恋なのか、それとももっと何か別のチカラが作用させているのか。
こういった感情をクセのない高山厳の歌唱になると意外とハマる気がする。
もちろん高山自身もてらいなく歌えばこその話だが。
もう一度ヒット戦線に躍り出てほしい歌手です。 

「夫唱婦随」 松前ひろ子

2012年07月13日 | 歌手生活**周年
松前ひろ子

小春日和も 皐月の風も
気がつきゃ目かくし かくれんぼ
鍋釜ひとつと 云わないまでも
似たよな暮らしの 始まりでした
あなた おまえ と 呼んで呼ばれて
夫唱婦随の 四十年

狭い肩身を 恨まず責めず
辛抱 我慢の 人世坂
路地裏がたぴし 吹くすきま風
世間の寒さも 忍んで越えて
あなた 芽吹きの 私 つぼみの
夫唱婦随の 華めおと

無理は禁物 無茶ぶり法度
手のひら屏風の 幸でいい
涙は世のため 汗 人のため
流してこそだと 訓えてくれた
あなた 命を 私 こころを
夫唱婦随の 夢合わせ
 

ひとこと:1969年にデビューの松前ひろ子サンは歌手生活43年目。
おおむね年1のペースで新曲を発売し、堂々のベテラン歌手。
夫君は作曲家の中村典正氏で日本クラウン時代には北島三郎をはじめ、
またフリー後、山口ひろし名義としては藤あや子、三山ひろしなど
大ヒット曲多数の作曲家。
中村典正
当然書き下ろ詞のテーマはタイトルのとおり「夫唱婦随」です!
以前から思っていることだが、作曲家も歌手もある意味
功なり名遂げた者は自身に次ぐ後継者や後輩、その道をめざす者を
発掘、養成、バックアップしていく位の度量と裁量があって然るべきだと思っている。
そういった意味でこのご夫婦が見事、三山ひろしをヒット歌手に世に出したことは
歌謡界にあって大いに評価されていい事象だ。
三山ひろし4
余談だが以前、松前がNHK・BS「日本のうた」で「無法松の一生」を唄ったときは
歌唱力といい迫力といい、過去この曲をステージで唄った他のどの歌手よりもすばらしかった。
山口先生も一時体調を崩されたようだが、健康第一!ますますの夫妻の活躍を祈りたい。

「とばっちり!涙」 森山愛子

2012年07月12日 | 演歌女性歌手
森山愛子4

だからあれほど 云ったじゃない
絶対やめとき 噂がひどすぎる
3対3の 房総めぐり
あぶない予感がしてたのよ
涙 ファミレス 午前2時
はじけて飛んできて もらい泣き 
とばっちり!涙
ファミレス

誰も見てない 黙ってようよ
そんなの卑怯よ キスでも許せない
地元じゃチョーが つくほどワルで
かわいい顔して 手が早い
化粧 ぼろぼろ 濡れタオル
拭いても止まらない すすり泣き
とばっちり!涙

仲間割れでも しょうがないよね
ぎりぎり最後は いかずに済んだもの
女はそんな 危険をこえて
めざめてゆくのよ 目も肥える
涙 カラカラ 夜明け前
飲むわよ食べるわよ 笑い泣き
とばっちり!涙
 

ひとこと:森山愛子のBSの歌番組やラジオ出演を聴いた。
27歳の若ざかりで元気印でいいんだが、そろそろ歌にもふるまいにも
会話(MC)にも品と余裕が出てくるといいんだが、今はまだそれが栃木娘のいいところか?
このブログでは「ふたりの宇都宮」と「つもり節」をUPしているが
これがまたいずれも反響が大きいのには驚かされる。
それだけ期待度がでかいということだろう。
今回は女友達がチョイ悪なオトコにちょっかいを出されての後日談を
ファミレスで涙、涙の愚痴ばなしをする、という設定。
いかにもありそうな話じゃないですか(笑)
これを演歌チックにカラリと唄う彼女こそ本塁打まちがいなし!
今唄っている韓国メロディーでは、ちとヒットはむつかしいかも。

「その小指」 ジェロ

2012年07月11日 | 演歌男性歌手
ジェロ4

小指だけ マニキュアを紫にぬって
その意味を あなたには秘密
わたしは充分 大人だから
あなたの心配など 取るに足らないわ
 さあ、こっちへきて わたしを抱きなさい
 昨日とは 違う愛のかたち かさね合いましょう

小指まで 癒してと願いごと秘めて
耳もとに ささやいてあげる
ふたりでいる時 刹那すぎて
遠慮も ぎこちなさも 剥いでくれなくちゃ
 さあ、火照った肌 もいちどくださいな
 あなたしか わたし燃やす人は ほかにいないから
小指

 さあ、咥えてみて 小指が反り返る
 それでいい やがて明ける朝に 愛が満ちてゆく
 

ひとこと:久しぶりにジェロがラジオに出ていた。
ここ数作発売したジェロの作品はどれもつまらない。
彼を担当するディレクターって誰だろう?
なぜって「海雪」で彼をあそこまでトップに押し上げておいて
そのあとが続かず、こんなにも低迷させるなんて信じられない。
待望の新曲って言ったって1月のもので、パチンコの「ぱちんこ必殺仕事人Ⅳ」のテーマソング。
パチンコやる人にとっては台から大きな音で歌が流れてきたって
要は玉が出て大当たりすればいいのであって曲などどうでもいいわけだから
覚えたり歌ったりするはずもない。
ラジオを聴きながらそんなことを考えていたら
このブログでは「肩身」「ごめんなさい」「その次の女」と3篇もUPしていたことに気付いた。
こっちのほうがよっぽど売れ線の詞を書いている。
異色の演歌歌手としてはやはりヒット戦線に常にいてほしいと期待するのだが。

さて今回は紫と大人の女性をテーマに、あくまでも演歌として色っぽい詞を書いてみた。
紫は神秘的な魅力漂う大人として周囲からみられ、物事を達観して捉える傾向や
現実逃避、自らも癒されたいという願望もあるとか。
紫の持つ独創的で神秘的というやや現実離れした側面をモチーフに
大人の愛の世界を書いた。ちなみにここに登場する男性は
もちろん年下のイケメンでなければいけない。

「あまから人生」 小野由紀子

2012年07月10日 | 昔活躍、今ご無沙汰の歌手
小野由紀子

主役 脇役 代役だろと
人の一生 お芝居じゃない
泣くも笑うも 涙みちづれ
あまから あまから あまから人生
ひとつ飛ばしの 春はない

重さ でかさに ため息つけば
夢はかぢかむ そっぽを向くさ
好きも嫌いも 腹におさめて
あまから あまから あまから人生
夜は眠って 朝に起て

思いがけない 出会いがあれば
不意の別れも 覚悟の憂き世
咲くも散らすも 花の定めか
あまから あまから あまから人生
人は人なり 道をゆく
   

ひとこと:「ご無沙汰歌手シリーズ」10作めは、
「他人船」「浪花節だよ人生は」のベテラン小野由紀子サン。
ご無沙汰じゃない、歌っているわよ、とお叱りの声がかかりそうだが
1963年のデビューだから今年で49年目、来年は50周年を迎える大ベテラン。
小野サンの歌はなんといっても艶歌(つやうた)
ディスコグラフィーとして音源はほとんど所持しているが
初期の作品、ミノルフォン時代のものにその艶がいっそう感じられ、なんとも幅広いテーマで
さまざまな作品を歌っていてgood!
特筆すべきはカヴァーものに彼女の緻密な解釈と歌唱の粋が見られ
オリジナルよりも良い作品が多い。
さて書き下ろした詞は人生演歌。人生、甘いばかりか辛口の時期もある。
それでも頑張っていきましょう!という内容です。
ちなみに小野サンには前回「おさけ情話」をUPしています。
こちらもまたイイ感じです。

「終電までには」 松居直美

2012年07月09日 | 昔活躍、今ご無沙汰の歌手
松居直美1

今夜のことは秘密です
噂になったら 二度と逢いません
それが守れる貴方だと
思えばこその 恋あそび
 うふふのふ つよいお酒を飲まされちゃった
 ほほほのほ いいの 覚悟はできてるの
湯島 不忍池(忍ばず)蓮は夜ひらく
何度もひらいてあげるけど
お願いよ 約束よ 終電までには
もとの女にあたし 帰してちょうだい
不忍池2

合図は雨の降る日です
いつものカフェの 奥の席にいて
シャツもスーツもネクタイも
あたしの趣味で 待っていて
 うふふのふ 今日は焼肉 がっつりいくわ
 ほほほのほ いいの カードで支払うわ
銀座 金春 ゆれて柳腰
あなたになびいて正解ね
わかってね 訳ありよ 終電までなら
週に一度の貴方 あたしのものなの
金春

わかってね 訳ありよ 終電までなら
週に一度の貴方 あたしのものなの

お願いよ 約束よ 終電までには
もとの女にあたし 帰してちょうだい


ひとこと:気分を変えて「ご無沙汰歌手シリーズ」です。
1982年にアイドル演歌歌手としてデビューしているんですが
今や得意のものまねやトークなどを活かし、バラエティー路線を中心に活躍。
歌手としては17枚ほどシングル発売もあるのだが
ここまでバラエティー・タレントの顔が浸透してしまうと
本格的な歌手活動は難しいものか。
とはいえつい最近、単発ものだが相撲の増位山とデュエットものを発売した。
松居直美2
結婚、離婚を経験し、そろそろ歌のほうでも…と思って
今どきの若いイケメンを相手に恋あそびなどどうか、と
松居のキャラクターも生かして歌謡曲調を書き下ろした。
ちなみにしばらくご無沙汰シリーズを続けます。お楽しみに!

昔活躍、今ご無沙汰シリーズに登場した歌手
北沢麻衣 こまどり姉妹 津軽ひろ子 真咲みどり 
大原未登里(三音家未登里) 安倍里葎子 泉ちどり

「おかよ」 山内惠介

2012年07月08日 | 好きな映画・心にのこる映画
山内惠介2

どんなに悪く そしられようと
あなたへくすぶる 火は消せません
 路地を抜けたら 鍛冶屋町
 おんな所帯の 紅 おしろいが
 嫌でなければ 居ついていい と
 膝をくずした 蝉しぐれ

自堕落ぶりを さらすも勝手
見て見ぬふりして 耐えるも覚悟
 たったひとりの お子だもの
 会わずじまいで 済まないでしょうと
 こころ 鬼にも 蛇にでもなって
 涙したたる 袖を噛む
おかよ

女がひとり 身をひくことは
死ぬのもいとわぬ その裏返し
 あとを追うにも あてはなく
 みんな失くして もぬけになろと
 あとに残った 人それぞれに
 生きる憂き世の 切通し


ひとこと:タイトルの「おかよ」を見た人は、それって誰?と思われるでしょう。
これは宇野千代の代表作『おはん』に登場するもう一人の女性です。
宇野千代
生活力の乏しい三十男が、一途さとしたたかさをもつ妻(おはん)と、
情熱的で激しい気性の芸者(おかよ)との間で揺れ動く姿を、
親子の愛情を絡めて描かれた小説から
私はあえてこの芸者の(おかよ)にスポットを当てました。
映画、舞台、TVドラマとすべて劇化されていますが
(おかよ)は映画では大原麗子、舞台では大空真弓と川中美幸のWキャスト
ドラマでは加賀まりこ の配役でした。
ちなみに映画の(おはん)は五木ひろしが主題歌を唄いました。
私はこの(おかよ)の持つ情熱的で激しい気性の裏に
むしろ、やさしさ・けなげさ・一途さ・あわれさを見るのです。
それらを1~3番までに集約させました。
この文芸ものの女歌に見合うと信じ想定した歌手は山内惠介クンです。
彼もそろそろ重厚な、色気のある歌に挑戦すべき時だとも思うので
この詞の完成までにはかなり推敲をかさねました。

山内惠介・書き下ろ詞「それからのTOKYO」「恋夜叉」「夕月橋」「くれなゐの雨」
          「走り雨のブルース」「秘め花 ~サフラン」
 

「望郷おんな節」 松村和子

2012年07月06日 | 演歌女性歌手
松村和子2

つらら三尺 雪あかり
まぶたに浮かぶ そのたびに
思い出します 北故郷
 都会ぐらしの 幾春秋に
 はじけてとんだ 夢いくつ
 ひとり望郷 しのび唄
つらら

路地はこの先 ゆきどまり
それでもいいの あったかな
人情(なさけ)あります 日だまりも
 好きで一緒に なろうと決めた
 あの人 今は いずこやら
 日暮れ望郷 なみだ唄

土中(つち)のモグラで いるよりは
路傍の草と 踏まれても
北のおんなは 耐えられる 
 憂き世人生 時雨もあれば
 晴れ間がのぞく 時節(とき)もあろ
 されど望郷 こころ唄


ひとこと:最近はTVやラジオへの露出も増え、新曲の発売もあって頑張っている様子。
途中ブランクがあったように記憶しているがあれは何だったろう。
「帰ってこいよ」のイメージがあまりに強すぎて、しかもあの張るばっかりの
甲高い声が耳障りだったが、押すばかりの歌でなく引いて溜めて吐き出す
歌唱も見られる。キャリアを生かしてヒットをめざしてほしいものだ。
このブログでは「恋 千夜」「出船のあなた」をUPしてきたが
今回は彼女お得意の望郷もの。ちょっと芯のつよい女性を設定したが
おんな節ともなればそれくらいの甲斐性がないと。