❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「夢の嘘」 布施明                 ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第*弾

2018年12月19日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
2018年も残り半月! 2011年から5年にわたって
《X'masディナー・ショー》のカテゴリーで60篇を書き下ろしていて
オールジャンルを対象にしたこともあり多くのアクセスや反響が
ありました。 12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』 X'masイブまでは今日を入れて10日なので
ディナー・ショーを催す歌手をPICK-UPして書き下ろしていきます。
12月 男性篇
今日想定した歌手は 布施明 さん 
2回目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
19a

夢の嘘

――日付けも記憶も分かっております――
呪文のように引き寄せられて
招き入れる Dream Garden(夢庭園)

生きてるうちに3人は
も一度会いたい人がいる

 夢の真実は 醒めても気付かない
 夢の結末は 自分で決められない
 嘘も本当も 本当も嘘も
庭園

――出会いも別れもあてにはなりません――
渇いた喉を潤しもせず
時が過ぎる Dream Garden(夢庭園)

別れを告げた愛があり
それきりだった恋もある

 夢の真実は 醒めても気付かない
 夢の結末は 自分で決められない
 嘘も本当も 本当も嘘も

ひとこと:今日12/19《福山ニューキャッスルホテル》で
ショー開催です。 12/18昨日が誕生日で年令も71歳に
なったが、伸びやかで声量のある歌声は今も変わらず
まだまだ歌い続けてほしい歌手です。(画像をお借りしました)

「本牧ZANGE」 上野旬也           ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第*弾

2018年12月18日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
《あの歌手にこの詞(うた)を》をキャッチにMyブログの書き下ろ詞で
作成したカテゴリーがかなりありますが 2018年、反響(アクセス)が
多かった主だった9つのカテゴリーに絞り、それらに歌手(アーティスト)
想定してimage、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろし
この1年をおさらいする特集です。
12月 男性篇
今日選んだカテゴリーは「今日が誕生日のアーティスト」 
これまでに計319篇を書き下ろしています。 
想定したアーティストは12月18日今日が誕生日の 上野旬也 さん 
15回目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
上野旬也
本牧ZANGE

作り笑いで 許したつもり
やめてください つらくなるから
街の角 右へ右へと
曲がりつづけたら 港に着きました
 
 ヒールの折れた 靴音きいて
 探しても あなた
 もう私をこの街で 見つけられないわ

  本牧・・・ ひなびたジャズが
  恋のかぎ裂きを 逆撫でる
  本牧・・・ 埠頭の明かり
  今夜 うなだれて 懺悔・・・
本牧1 本牧2
ついに本性 さらしたあなた
やっと気付いて 愚かだったわ
嘘いくつ かさねかさねて
とんだくせ者と 誰もが笑ってた

 あなたがくれた ピアスをはずし
 ひとつづつ 海へ
 放り投げて沈めたら 少し気が晴れた

  本牧・・・ 今夜はやけに
  恋に無防備な 人ばかり
  本牧・・・ タワーが白く
  まるで あきらめの 懺悔・・・

本牧3
ひとこと:上野さんに関しての基本的なスタンスは「ムード歌謡」と
認識しているので当然ながら書き下ろ詞もご当地ものにinspireされる
ことが多い。今回は横浜・本牧 もう何年も前に行った頃も商業ビルが
出来ていて《リキシャルーム》に着いたときは良き頃の本牧に出会えた
気分でホッとした思い出がある。    (画像をお借りしました)

「熱海おんな草紙」 高瀬一郎                  ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第17弾

2018年12月17日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
これまでに作成したカテゴリーの見直しを兼ねて有効活用すべく、記事や書き下ろ詞でいろいろ趣向を凝らしてUPしています。
12月 男性篇
今日選んだカテゴリーは「今日が誕生日の歌手」 これまでに計318篇を書き下ろしています。 想定した歌手は 高瀬一郎 さん 
2回目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
高瀬
「熱海おんな草紙」

見えないわ まだ来ない
背のびして待つ 坂の上
 船はいくつも 相模灘
 通り過ぎてく 遠ざかる
  カモメ あの人 つれてきて
  熱海 湯の町 恋おんな
171

夏花火 夜を焦がし
華が咲く咲く 熱海湾
 二度を三度に かさねたら
 離れられない 仲になる
  恋しがらせて 炎をつけて
  熱海 湯の町 恋おんな
172

逢いたいの 好きなのと
ほろり云わせる にくい人
 熱海桜の ひと枝に
 こめた思慕(おもい)に 嘘はない
  春よこいこい 幸よこい
  熱海 湯の町 夢おんな

173

ひとこと:NHKのど自慢グランドチャンピオンになり
1981年「ごめんなさいね」でデビューし2011年に
「雨の夜あなたは帰る」をNEWヴァージョンで発売している
高瀬一郎サン。
17c
彼とは一度、NHKの歌番組で縁があって
私が作詞・作曲した「夢ごころ」を唄ってもらいTV放映された。
この頃はデビュー当時の芸名 高瀬文 だった。
熱海に後援会があるとかで熱海の観光に一役をと思い書き下ろした。

心にのこる この歌1曲 ★利根一郎                   「ガード下の靴みがき」「星影の小径」ほか

2018年12月16日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
《あの歌手にこの詞(うた)を》をキャッチにMyブログの書き下ろ詞で
作成したカテゴリーがかなりありますが 2018年、反響(アクセス)が
多かった主だった9つのカテゴリーに絞り、それらに歌手を想定して
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろし
この1年をおさらいする特集です。
今日選んだカテゴリーは《心にのこる この歌1曲》これまでに計26篇を書き下ろしています。
この歌
このシリーズは記事をUPするたび多くのアクセスがあり
今も《今日の人気アクセス記事 BEST50!》に7つの記事がランクイン
しています。楽曲・歌手・作家を含んでの不定期シリーズですが今回で#27 紹介するのは1942年ポリドール入社を手始めに49年間で1200余曲を作曲し、1966年(S41)には「霧氷」で日本レコード大賞を獲得した作曲家・利根一郎さんにスポットを当てていきます。
霧氷
●今回このシリーズに利根さんを選んだ理由は意外なきっかけです。
数年前、ある名編曲家の墓参で多磨霊園に行ったとき有名、著名人の
墓を紹介するチラシの中に利根さんの名前を見つけ、いつかの折に、と
思っていたのです。
多摩
●利根一郎という作曲家を知る人はよほどの歌好き、懐メロ通、はたまた
昭和歌謡の生き字引でしょう。1938(S13)早稲田大学政経学部中退。
'42ポリドール入社。'44東芝、'45テイチク、'49キングを経て
'50以後ビクター専属となる。
いつも前置きが長くなってスミマセン! さて利根さんの膨大な作品群の
中から私的お気に入りベスト3を進めましょう。

1.「ガード下の靴みがき」(1955年)
作詞:宮川哲夫 作曲:利根一郎 唄:宮城まり子
みや6 みや5
  紅い夕日が ガードを染めて
  ビルの向こうに 沈んだら
  街にゃネオンの 花が咲く
  おいら貧しい 靴みがき
  ああ 夜になっても 帰れない

  (セリフ)
  「ネ、小父さん、みがかせておくれよ、
   ホラ、まだ、これっぽちさ、
   てんでしけてんだ。
   エ、お父さん? 死んじゃった…
   お母さん、病気なんだ…」

この歌を何人の人が知っているやら・・・
62年前のこの歌を、いつどこでどのようにして知ったかは
当然記憶にないですが、セリフ入りの歌を好きになった最初の歌です。
当然ながら今では歌手・女優としてよりも肢体不自由児養護施設
〔ねむの木学園〕の園長としての方が知られている宮城まり子 さん。
昭和43年(1968)静岡県浜岡町(現・御前崎市)に肢体不自由児の
養護施設「ねむの木学園」を開設(のちに掛川市に移転)以後、
肢体不自由児教育に一身を捧げ今も健在です。
みや3
この曲をカラオケ店で見つけたときは、ひとり ほくそ笑みました。
今も私を知る仲間がカラオケでは必ずリクエストがかかる歌です。
モノラルの原曲や編曲は哀愁と寂寞感ただよう昭和歌謡の極みで
まことに良く出来た作品です。セリフの部分は、七色の声と言われた
宮城まり子さんが貧困の少年っぽさを見事に表しています。

2.「星影の小径」(1950年)
作詞 矢野亮 作曲 利根一郎 唄:小畑実
 静かに静かに 手をとり手をとり
 あなたの囁やきは アカシヤの香りよ
 アイラブユーアイラブユー いつまでもいつまでも
 夢うつつさまよいましょう 星影の小径よ

この作品は1985年(昭和60年)に ちあきなおみによってカバーされた
ものがいくつかのCMに使われるという現象を生み出し、後に多くの歌手によってカバーされ唄われるほど時代を超えてのスタンダード曲に
なりました。
ちあき

3.「星の流れに」(1947年)
作詞 清水みのる 作曲 利根一郎 唄:菊池章子
 星の流れに 身を占って
 何処をねぐらの 今日の宿
 荒(すさ)む心で いるのじゃないが
 泣けて涙も 涸れ果てた
 こんな女に誰がした

レコード発売当初は全く売れなかったのが作品のモデルであった娼婦たちが歌詞に共感を覚え大ヒットの要因になったとも記載があります。
また当初のタイトルは『こんな女に誰がした』でした。
菊池

★さて、ほかにも「雨の中の二人」(1966年)
作詞 宮川哲夫 作曲 利根一郎 唄:橋幸夫
 雨が小粒の真珠なら
 恋はピンクのバラの花
 肩を寄せ合う小さな傘が
 若いこころを燃えさせる
 別れたくないふたりなら
 濡れてゆこうよ何処までも

16a
「若いお巡りさん」(1956年)
作詞 井田誠一 作曲 利根一郎 唄:曽根史郎
 もしもしベンチでささやくお二人さん
 早くお帰り夜が更ける
 野暮な説教するんじゃないが
 ここらは近頃物騒だ
 話しのつづきは明日にしたら
 そろそろ広場の灯(ひ)も消える

についても書きたかったのですが、今回はこれにて・・・。

「冬船」 丘みどり ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第15弾

2018年12月15日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
2018年も残り半月! 2011年から5年にわたって
《X'masディナー・ショー》のカテゴリーで60篇を書き下ろしていて
オールジャンルを対象にしたこともあり多くのアクセスや反響が
ありました。 12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』 X'masイブまでは今日を入れて10日なので
ディナー・ショーを催す歌手をPICK-UPして書き下ろしていきます。 
12月 女性篇
今日想定した歌手は 丘みどり さん。
昨年の紅白や今年一年もTVでは見ないことのない出演回数の多さで
X'masディナーショーにもひっぱりだこのようです。
今後は 12/17 青森十和田 富士屋グランドホール
12/23 横浜ロイヤルパークホテル でショー開催です。
15a 15b
冬船

真冬 寒風 かき分けて
人目にかくれ 船を出す
 うしろ向くなと 船主に
 念を押された くどいほど
  あ・・・ これっきり あの人を
  忘れてしまえる 忘れます
15船

潮の流れが 止まるころ
島影見える はずと云う
 二日足らずを 我慢して
 別のおんなで 戻りゃんせ
  あ・・・ はじけとぶ 涙つぶ
  報いは受けます 何なりと
15船2

(にび)の海ゆく 冬船は
訳あるゆえの おんな船
 よくぞ戻った その顔は
 曇りはらった 白磁色
  あ・・・ 恋なんて こりごりと
  この身に沁みます 思い知る

ひとこと:ローカルの歌番組でアシスタントなどしながら
浮上を狙っていた頃を見ているだけに見事、紅白出場GET!
本当によく頑張った! 昨年ほどの猛突進は落ちついた分
これからが正念場だろう。
丘みどりさんを想定したこれまでの書き下ろ詞>「むらさき月」
●今日の投稿にちなんだ《12月の行事・イベント》
十和田1青森十和田 富士屋グランドホール 料理
横浜横浜ロイヤルパークホテル 料理
(画像をお借りしました)

「愛だもの」錦野旦                     ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第14弾

2018年12月14日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
《あの歌手にこの詞(うた)を》をキャッチにMyブログの書き下ろ詞で
作成したカテゴリーがかなりありますが 2018年、反響(アクセス)が
多かった主だった9つのカテゴリーに絞り、それらに歌手を想定して
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろし
この1年をおさらいする特集です。
12月 男性篇
今日選んだカテゴリーは「今日が誕生日の歌手」 
これまでに計*篇を書き下ろしています。 
想定した歌手は 錦野旦 さん。12/14誕生日です! 
(今だに にしきのあきら の表記のほうが馴染めます)
《virtual書き下ろ詞》なんと「はじめて書き下ろす歌手」登場です。
DSC_0692_20181031003239 DSC_0693_20181031003232 DSC_0677_20181031003255 DSC_0691_20181031003245
愛だもの

昔ほどには チカラは落ちた
笑顔は数倍 やさしくなった
出会った頃の 波風は
思えば遠い 語り草
呼び捨てしたこと なかったね
今でも「さん」を つけて呼ぶ
だって 愛だもの それが 愛だもの
二人を結ぶ 愛だもの

旅をするなら 二人で行こう
おいしいお茶なら 夜明けに飲もう
肩よせあえば 寄り添えば
幸せだよね うれしいね
助けがいるなら 手を貸すよ
甘えるふりも 可愛くて
それが 愛だもの だって 愛だもの
生きてくことが 愛だから


ひとこと:10/20、BSで放送した『浜口庫之助 素顔と真実
時を超えた名曲の全て』と題した2時間番組に錦野旦さんが
何回も出ていた。発掘から内弟子、デビュー、大ヒットに
到るまで相互に連帯していたんだなぁと思わされた。
●作曲家と弟子の関係はこうでなくちゃいけない!
書き下ろ詞は錦野旦さんを等身大の今に見立て書き下ろした。
ほとんどCD発売はなくなったが唄ってはいるのだろう・・・

「黒い魔蝶」 青山ひかる            ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第13弾

2018年12月13日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
作成したカテゴリーの整理を兼ねて有効活用すべく、記事や書き下ろ詞でいろいろ趣向を凝らしてUPしています。
12月 男性篇
今日選んだカテゴリーは「心にのこる映画・ドラマ」 
これまでに計20篇を書き下ろしています。 
想定した歌手は 青山ひかる さん 
15回目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
青山ひかる
「黒い魔蝶」

世間によくある 失敗(つまずき)ごとは
名代の店には つきものでしょうか
誰にも云えない 苦悩(なやみ)を抱いて
川筋あるく 日の暮れは
黒い蝶々が 迷い飛ぶ
黒蝶

答えは二つに 一つと提示(だ)され
御供も覚悟と 一度は決めた
想いを募らす あなたにだけは
操られて泳ぐ 鵜のような
つらい定めを 言えもせず
八汐6

身をもみ血を吐き 挙句の果ては
すべてを無くして 涙にくれる
それでも良かった 命があると
川面に棄てる 顛末に
黒い蝶々は もう飛ばぬ


ひとこと:はじめてロケ風景なるものを見たのは中学生の頃。  
のちに知ったことだが、清水まゆみという女優が主演した
舟橋聖一の「白い魔魚」というTVドラマの撮影だった。
13d 13c
実家の紙問屋が倒産の危機に陥り、再建の条件に債権者から
 結婚を強いられる。結局、破産になり家も恋人も無くした
 主人公の娘は、それでも気強く生きようとする。
原作もドラマも演歌チックな内容ではないが
モチーフを黒い蝶に代え、女性の強く生きる姿に仕立て直した。
こういった秘めた力強さを唄う 青山ひかるサンも聴いてみたいと
思いあえて想定した。
●今日の投稿にちなんだ《12月の行事・イベント》
七日市観音堂だるま市」 山形県鶴岡市で行われる
七日市観音堂だるま市は、だるまや熊手、羽子板
など正月の縁起物を売る店で賑わいます!
13e

「夫婦歳月」 沢竜二                    ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第12弾

2018年12月12日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
《あの歌手にこの詞(うた)を》をキャッチにMyブログの書き下ろ詞で
作成したカテゴリーがかなりありますが 2018年、反響(アクセス)が
多かった主だった9つのカテゴリーに絞り、それらに歌手を想定して
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろし
この1年をおさらいする特集です。
12月 男性篇
今日選んだカテゴリーは「大衆演劇のスター」 これまでに計19篇を
書き下ろしています。 想定した歌手は 沢竜二 さん 
今日12/12 「沢竜の全国座長大会」が浅草公会堂で開かれます。
12c 12a

「夫婦歳月」

俺より先に 死ぬんじゃないよ
呑むたび 酔うたび 口に出る
 「縁起でもない らしくない」
 おまえ 笑ってかわすけど
夫婦歳月 袖ひきよせて
四十余年を 来し方ばなし

晩酌

名まえで呼んだことなどないなぁ
叱って 怒鳴って 八つ当たり
 「やんちゃでしたね 無茶でした」
 おまえ 見抜いて 糠に釘
夫婦歳月 辛抱、我慢
肌寒 夜寒の 冬越え暮らし

遠慮は無しで 散財しなよ
着るもの 食うもの 旅もいい
 「妙な風向き こそばゆい」
 おまえ そそくさ逃げるけど
夫婦歳月 今年も暮れる
努力賞でも やろうじゃないか
  

ひとこと:沢竜二さんと言えば、早くから大衆演劇のまとめ役として
本業の役者はもちろんTV、舞台に幅広く活躍、知る人ぞ知る
大ベテラン!だが、もうひとつ忘れてならないのがベテランの歌手で
あること。個人的には過去、日本クラウンから「わびごと」の作詞で
お世話になった。
沢2
その後、「沢式みゅーじかる/新宿さいど物語」の公演に際し
パンフレットに寄稿文を依頼され掲載されたときは、沢さんのいかにも
義理がたい一面を垣間見たようで、感激した。沢竜二

 今回は長年連れ添った夫婦の心情を、根はやさしい男の側から
 粋な詞に仕立てた。各節「 」の部分は女性の歌声が入ると良いが・・・
●今日の投稿にちなんだ《12月の行事・イベント》
「羽子板市」12月17日から19日 開催場所:浅草寺境内
12d
(画像をお借りしました)

「命のほてり」よし ひろし            ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第11弾  ♥ 今日が誕生日の歌手           

2018年12月11日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
作成したカテゴリーの整理を兼ねて有効活用すべく、記事や書き下ろ詞にいろいろ趣向を凝らしてUPしています。
12月 男性篇
今日選んだカテゴリーは「今日が誕生日の歌手」
これまでに計321篇を書き下ろしています。 
想定した歌手は よし ひろし さん 
5回目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
DSC_0639_20181019020529 DSC_0638_20181019020539 DSC_0643_20181019020451
命のほてり

おれを見て 笑ったね
なさけないねと 笑ったね
それは三月(みつき)も 前のこと
 夢は見るものだけじゃない
 この手でつかんでこそが 夢
  今ごろだけど ひたひたと
  今さらだけど あつあつと
  命が火照って 止まらない

年令(とし)ごとに 立ちどまり
まわり道した 時もある
何度涙を 噛んだやら
 遅ればせでも 咲くが花
 あしたに散っても 咲けば花
  ひと足ごとに じんじんと
  前向くたびに あかあかと
  命の火照りを ぶつけたい

 夢は見るものだけじゃない
 この手でつかんでこそが 夢
  今ごろだけど ひたひたと
  今さらだけど あつあつと
  命が火照って 止まらない


ひとこと:青少年や成年に対してアスリートの講演、知識人の登壇
経営者のスピーチなどで、まず間違いなく口をついて出るのは
「夢を持て」「夢に向かって」だ。《つかむ夢》とは《咲くが花》
とは・・・ いくつになっても夢があれば命が火照る
夢が叶えばまた次の夢に向かって命の火照りをぶつけて生きる・・・
DSC_0640_20181019020519 DSC_0641_20181019020510 DSC_0642_20181019020500
●よし ひろしサンを想定したこれまでの書き下ろ詞
「大塚ブルース」「京都ふたたび」「晩秋酒場」「酒場暮色」

★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第10弾  ●好評だったシリーズ2種

2018年12月10日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
作成したカテゴリーの整理を兼ねて有効活用すべく、記事や書き下ろ詞にいろいろ趣向を凝らしてUPしています。
今日選んだカテゴリーは2つ
7月「山手線シリーズ」29篇8月《日本全国ご当地ソング》31篇
特集した書き下ろ詞はおしなべて好評でした。
その中から上位3篇づつをハイライトふうに再掲載します。
「山手線シリーズ」
1.「駒込レイニー・ワルツ」中澤卓也
DSC_0392_20180709022715 R1
♪ あちこちに咲く花を
静かに雨が濡らしはじめる

この町は やさしさを
絵にしたような人の住む町

しとしとよりも くるくると
回りつづける 駒の雨
帽子をとって 雨に濡れよう
くちびる濡らし ワルツを歌おう
(以下略)

2.「大塚ブルース」よしひろし
よしX
嘘じゃないんだ ほんとうに
話し相手が ほしかったんだ
 嫌でなければ もう少し
 酒の相手をしてくれないか
  あゝ ここは大塚 
  歌もその名の 大塚ブルース
 (以下略)

3.「イエスタデイ高田馬場」一条貫太
DSC_0337_20180429031748 早稲田松竹
名画座で見たような 
ヌーベルヴァーグの恋なんて
誰かが言うよ 今は似合わない と
 押しきせのLove はずかしげにKiss
 この街に たった4年でも行き来するなら
 もっと大胆に8時間 使いたいよ

YESTERDAY は 駅から向こうへ
過ぎてゆく 消えてゆく 
・・・俺はまだ二十才
(はたち) (以下略)

《日本全国ご当地ソング》
1.「ふるさと万来」福田こうへい
福田 石割桜
おいで おいでよ
おれのふるさとへ おいでよ
石割桜 咲く頃は
こころ百景 人 皆あたたかい
花びらひとひら そっと拾いに
ふるさとへ おいでよ
 (以下略)

2.「東京から愛が消える日」 山内惠介
DSC_0339_20180420163840
恋するオトコがいなくなった
オンナは愛を 二の次にする
 ロードショーには ときめかず
 ショットバーで 目をそらす
 恋愛ドラマは望まない 嘘っぽい

 東京から愛が消える日
 恋人はいらないと言う人が
 今日も・・・ あしたも・・・
 (以下略)

3.「美濃の女」八汐亜矢子
八汐亜矢子7 郡上1 郡上2
踊り囃子がきこえる 旅の宿
ここがあなたのふるさと 城のある町
町に出れば 似たような
うしろ姿 こわくて・・・
 〽郡上のなぁ~ 八幡 出てゆくときは
   雨も降らぬに 袖しぼる
 白い紬の 袖で泣く
 (以下略)

★それぞれの記事全文は
検索枠にワードを入れて見てください。

心にのこる この歌1曲 ★三浦洸一「落葉しぐれ」「弁天小僧」

2018年12月09日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
●作成したカテゴリーの整理を兼ねて有効活用すべく、記事や
書き下ろ詞でいろいろ趣向を凝らしていきます。
今日選んだカテゴリーは『心にのこる この歌1曲』
これまでに計25篇を書き下ろしています。
この歌
《心にのこる この歌1曲》シリーズは記事をUPするたび
多くのアクセスがあり、今も《今日の人気アクセス記事 BEST50!》
7つの記事がランクインしています。楽曲・作家を含んでの不定期
シリーズですが今回で#26 紹介するのは1953年5月『さすらいの恋唄』でデビューし、数々のヒットを飛ばし現在は90歳!の三浦洸一さんに
スポットを当てます。
9b
持ち歌は文芸を題材にして書かれた曲いわゆる「文芸歌謡」が多い。
歌唱法が実直で、それでいて情緒ある唄いっぷりは聴いていて心地よい。
わたくし的お気に入りは何といっても
「落葉しぐれ」(1953年9月)作詞/吉川静夫 作曲/吉田正 
9a  
「弁天小僧」(1955年2月)作詞/佐伯孝夫 作曲/吉田正 
弁天
この2曲は美空ひばり、北島三郎、五木ひろし、天童よしみ、三山ひろし
氷川きよし、坂本冬実 などがカヴァーしている。
ひばり、北島以外は並み。
●今ではリアルではすっかりTVでも見かけない三浦さんだが
存命ならばそれがイチバン!
ダム 東京
ああダムの町(1956年)東京の人(1956年)踊子(1957年)釧路の駅でさようなら(1958年)も聴いてみよう・・・

「風見の鶏」魚住智美                      ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第8弾

2018年12月08日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
作成したカテゴリーの整理を兼ねて有効活用すべく、記事や書き下ろ詞でいろいろ趣向を凝らしていきます。
12月 女性篇
今日選んだカテゴリーは「好きな映画・心にのこる映画」これまでに計19篇を書き下ろしています。 
想定した 歌いびと魚住智美 さん!
彼女、誰かに似てると思いませんか? そう、フランスを代表する
女優として知られた若き日の ジャンヌ・モロー です!
魚住さんを見ると、自由と共に人生を疾走したジャンヌ・モロー
生き方や雰囲気を彷彿とさせます!
うお3 うお7
「風見の鶏」 
8c
悪戯(いたずら)も ほどほどにしておけば
黙って見過ごしてあげられた
人ひとり 不幸にして
好き勝手してるなんて 許せない
風見の鶏に 罪はない
 テラスに白いスカーフが
 風にまかれてとんでゆく
 そして気付いても もう遅い
 愛をとむらう儀式だから・・・

気があると 思わせてその誘い
まんまと思惑に乗るなんて
あの日から 涙を棄て
突きとめた事実だから かばえない
風見の鶏は まわらない
 いつもとちがう味がする
 酒を飲むのもこれっきり
 そして気付いても もう遅い
 愛を砕いた報いだから・・・
うお8
忘れものしたようよ 取りにゆく
一緒にさがそうと言うんなら
今日までを 喪服のまま
醒めた眸で生きた日々を 終らせる
風見の鶏は もう見ない
 目張りで閉じたその部屋で
 やがて呼吸も止まるはず
 そして気付いても もう遅い
 愛を裂かれた儀式だから・・・


ひとこと:好きな映画(洋画)のひとつ、ジャンヌ・モローの
「黒衣の花嫁」は1968年公開の映画ながらもう何回見たことか。
このときのジャンヌ・モローはなんとも素敵で自分の若かりし頃で
映画のストーリーとも相まって衝撃を受けたことを覚えている。
8b 8a
映画のあらすじはまだ見ていない人のために割愛するが
愛する男のためにここまで執拗にまっすぐに
想いを遂げる女はスリリングでエキセントリックだ。
なお、タイトルの「風見の鶏」の持つ意味がなんであるか、は
映画を見ていただければ分かる。    (画像をお借りしました)
うお5 うお4
●魚住智美さんを想定したこれまでの書き下ろ詞
「Le Petit Bonheur ― 小さな幸せ ―」「戎橋夜話」
「ありがとうしか言えなくて」

心にのこる この歌1曲 ★青江三奈「新宿サタデー・ナイト」「国際線待合室」ほか

2018年12月07日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
●作成したカテゴリーの整理を兼ねて有効活用すべく、記事や
書き下ろ詞でいろいろ趣向を凝らしていきます。
今日選んだカテゴリーは『心にのこる この歌1曲』
これまでに計24篇を書き下ろしています。
この歌
《心にのこる この歌1曲》シリーズは記事をUPするたび
多くのアクセスがあり、今も《今日の人気アクセス記事 BEST50!》
7つの記事がランクインしています。楽曲・作家を含んでの不定期
シリーズですが今回で#25 紹介するのは2000年7月、歌手人生の円熟期に59歳で亡くなった青江三奈さんにスポットを当てていきます。
DSC_0526_20181031003526
DSC_0684_20181029184701 DSC_0685_20181029184653
1966年『恍惚のブルース』でデビューし、ミリオンセラーや
数々の音楽賞の受賞など、特筆すべきは史上初めて2年連続で
第11回日本レコード大賞歌唱賞を受賞、1969年度のレコード年間売上金額が全歌手の中で1位、翌1970年度は4位、など
また「NHK紅白歌合戦」は通算18回の出場を果たしている。
DSC_0682_20181031003406 DSC_0695_20181031003334
●前置きが長くなったが、所蔵するLPやカセット、CD、MDなどの
音源は今では貴重なものでそのなかにはカヴァーも含めいい曲が
いくつか聴ける。膨大な作品群から《私的お気に入りベスト5》を
ピッチを上げて紹介します。

青江4 曽根
1.「札幌ブルース」川内康範/作詞・曽根幸明/作曲 1968・3/20発売
二十才前後のマセ小僧だった私が、いい曲だなぁと思って
作曲が曽根幸明さんだと覚えた。その5年後以降初期の
私のレコード化作品ほとんどの編曲に曽根さんと関わりが出来るのです。

青江2 青江7
2.「新宿サタデー・ナイト」佐伯孝夫/作詞・鈴木庸一/作曲 1968・12/5発売
この曲は作曲の鈴木庸一さんに注目! ビッグバンドのピアニスト出身だけに
JAZZのフィーリングいっぱい感! 「伊勢佐木町ブルース」や「東京ドドンパ娘」
の大ヒットなど作品多数!
青江1 青江6
3.「国際線待合室」千坊さかえ/作詞・花礼二/作曲 1969・12/25発売
作曲の花礼二さんはご存知、青江さんの夫君。出会い、同居、離別があり
彼女が死去する約2か月前に病床で婚姻届に署名して正式に結婚した。
イントロの空港アナウンスとメロディラインが印象的な楽曲。

青江3
4.「木屋町の女」千坊さかえ/作詞・花礼二/作曲 1972・7/5発売
京都、木屋町とくればド演歌仕立て、と思いきやイントロでしびれた!
ぐいぐい広がるメロディラインは大変新鮮だった。
青江5 青江8
5.「銀座ブルー・ナイト」橋本淳/作詞・吉田正/作曲 1974・9/5発売
この作品の編曲に限らず寺岡真三さんを知らない人はOUT!
ビクターの作曲、編曲の至宝といってもよく、その賞履歴にはいとまがない。
《銀座の女は情があっていいじゃないの》この詞にのせた吉田さんの作曲センスと
寺岡さんのアレンジ感覚に脱帽!

記事が長ったらしくなるので割愛するが紹介したい良い楽曲は
「池袋の夜」「夜の瀬戸内」「夜がわたしを誘惑するように」「神戸北ホテル」
など多くある。
青江9 青江10 青江11 青江12
●青江三奈さんの魅力は1回2回聴いただけでは分からない。
上記5曲のとおり当時ビクターが擁していた作詞・作曲・編曲家の
豊富さと作家の個性が作品や歌唱の秀逸さを引き出し相乗効果が
ヒットにつながったことは間違いない、と思うのです。
●個性豊かで唯一無比な歌手ほど早逝する・・・。しかしその作品の
A面ほとんどをほぼリアルタイムで収集、所蔵できたことは
自分にとって幸い・・・ 青江三奈さんに合掌。

「愛が燃えているから」 林よしこ            ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第6弾 

2018年12月06日 | 好きな映画・心にのこる映画
《あの歌手にこの詞(うた)を》をキャッチにMyブログの書き下ろ詞で
作成したカテゴリーがかなりありますが 2018年、反響(アクセス)が
多かった主だった9つのカテゴリーに絞り、それらに歌手を想定して
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろし
この1年をおさらいする特集です。
12月 女性篇
今日選んだカテゴリーは「好きな映画・心にのこる映画」 
これまでに計19篇を書き下ろしています。
想定した歌手は 林よしこ さん 
橋幸夫さんとのデュエット「君の手を」がヒットし、ノッています!
2回目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
DSC_0655_20181024092849 DSC_0665_20181024092957
「愛が燃えているから」

南十字の星をたよりに
愛を求めて 旅立つ私
答えを出さない あなたの生活(くらし)
壊すつもりは ないけれど
女は決めたら もう 迷わない
熱く ほとばしる愛が
愛が 燃えているから

声を聴いても どこか不安で
愛の在りかを うたがう私
おもたくふくらむ 私の想いは
針を刺したら はぢけそう
女は決めたら もう あとがない
熱く ほとばしる愛が
愛が 燃えているから

白夜つづきの 夜におぼれて
愛を粗末に しないであなた
異国でかさなる ふたつの命を
バラのワインで 飾りましょう
女は決めたら もう 戻れない
熱く ほとばしる愛が
愛が 燃えているから


ひとこと:1965年のイタリア映画「国境は燃えている」は
6a 6b
「太陽がいっぱい」のマリー・ラフォレ
「女と男のいる舗道」のアンナ・カリーナなどが出演していて
このときのマリー・ラフォレの印象が強烈だったのと
主題曲が良くてサントラ盤のシングルを買った記憶があります。
サントラ
第二次大戦下のもと、みじかい男女の愛を描いた映画です。
この詞は、そんな背景やモチーフは何も取り入れていません。
異国で暮らす男のもとへ、激しい愛を抱いた女が訪ねて
愛を成就させようとする詞です。
詞を書きながらタンゴのリズムによる曲調が湧いてきました。

●林よしこサンを想定したこれまでの書き下ろ詞「恋 鈴虫」
DSC_0652_20181024092827 DSC_0653_20181024092834 DSC_0654_20181024092842 DSC_0656_20181024092855 DSC_0657_20181024092901 DSC_0658_20181024092908 DSC_0659_20181024092914 DSC_0660_20181024092920 DSC_0661_20181024092927 DSC_0662_20181024092938 DSC_0663_20181024092944 DSC_0664_20181024092951
                (画像をお借りしました)

「桜姫 ~歌舞伎 桜姫東文章 より 悼:中村勘三郎さん」 石川さゆり ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第5弾

2018年12月05日 | 『2018 / この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
作成したカテゴリーの整理を兼ねて記事や書き下ろ詞で
いろいろ趣向を凝らしていきます。
12月 女性篇
今日選んだカテゴリーは「亡くなった歌手・俳優・作詞家・作曲家をしのんで」 これまでに計35篇を書き下ろしています。 
想定した歌手は 石川さゆり さん 
6回目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
石川

桜姫   ~歌舞伎 桜姫東文章 より
5b

ひらけぬままの この左手の
哀れをはかなみ 泣く桜姫
権助 二の腕 その刺青は
憎や 恋しや あの夜の証し
不義の子を抱き 身をさらさわば
なぜに清玄 女ごころを迷わせる

為すも為さぬも 魑魅魍魎の
憂き世の宿命(さだめ)に 身をふり乱す
逢わずにすむなら 忘れもできた
積もる話しに 情かさねれば
天は戒め 雷鳴落とし
似ても似つかぬ まこと醜(みにく)や ただれ頬

今じゃ呼び名も 風船お姫
月日は過ぎれど 因果はめぐる
取り巻く男の 素性の罪を
父や弟の 仇(かたき)に代えて
晴れて手にする あの都鳥
三社祭の 笛や囃子や 返し幕


よもやま:12月5日は歌舞伎の中村勘三郎サンが急逝された日。
2012年(平成24年)57歳だった。 30年40年、早すぎた・・・
勘三郎
思い返せば2009年6月、7月Bunkamuraシアターコクーンでは
この『桜姫』が上演された。
6月の『桜姫』の脚本は長塚圭史、出演は中村勘三郎、大竹しのぶ、
笹野高史、古田新太ら
7月の『桜姫』は中村勘三郎、中村扇雀、中村橋之助、坂東彌十郎、
中村七之助、笹野高史らだった。
この魅力ある顔ぶれによる二つの『桜姫』だったが
勘三郎サン亡きあと、この顔ぶれではもう見ることも出来ない・・・。
桜姫2
今回、この歌舞伎の演目に真っ向から挑戦し、渾身の一作を書き下ろし、改めて哀悼としたい。
「桜姫東文章」は謡曲「隅田川」の世界と「清玄桜姫」の世界、さらに江ノ島の
「児ヶ淵伝説」も取り入れて綯い交ぜにしたお家騒動もので、初演後長らく
上演されなかったが、坂東玉三郎らによってたびたび演じられる人気狂言となった。
桜姫
早替りや濡れ場、怪談に殺し場など南北得意の退廃的な場面が続くが、
とくに桜姫が切見世女郎、すなわち当時最下級の女郎にまで転落し、
お姫様の言葉遣いと伝法な言葉遣いをまぜこぜにしたセリフをいうなど
機知にとんだ趣向の歌舞伎。

姫の生い立ちからかたき討ちを果たし大団円までを演歌に仕立てた。
こういった劇場型の詞は上っ面な歌唱では到底、歌舞伎の世界には
及びもつかない。想定した石川さゆりサンの肝のある歌唱力と表現力が
求められ試される。などとエラそうに言うが書き甲斐のあるテーマだった。(画像をお借りしました)