❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「恋の深夜特急」山内惠介

2016年12月25日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
山内惠介

11/9に始めたシリーズ
《X'mas・年忘れ ディナーショー》でしたが
X'masも過ぎ残りの6日間はあわただしく過ぎていきます。
演歌・歌謡曲系の歌手に絞った22篇はいかがでしたか?
最後に想定した歌手は 山内惠介 さん。
upした昨日は大変多くのアクセスがありました。
ありがとうございます❗

 ★12月25日 昨日は名古屋のホテルで
 クリスマスディナーショー がありました!


「恋の深夜特急」

どんなに遠く 離れていても
線路(みち)はひとつさ 途切れはしない
これがぎりぎり もう待てないと
うずく心と 焦がれる躰
ゆくよゆくゆく 逢いにゆく
目をとじていちゃ 君が見えない
恋の深夜特急
深夜特急
闇また闇の 合い間にともる
君のひとみに 似ている灯り
思い出したら また恋しくて
首のチェーンに 唇よせる
待っているだろ 眠らずに
半年分を 倍にふやして
愛をかさね合いたい
特急
その日がきたら どこからだって
命よせ合う 覚悟の二人
それを無駄には 何故するものか
つぎの春には 約束どおり
答え出せるよ とどけるさ
俺 男だよ 嘘はつかない
恋の深夜特急


ひとこと:歌手はデビュー以後、何年になっても
業界の礼儀、しきたり、行儀を怠ることなく
初心忘るべからずでいる者こそ成功するのだなぁと
目の当たりにした歌手の一人が山内惠介さんだ。
これはひとえに彼をここまで育て上げた事務所の
三井社長の教育の賜物だろう。それを実証するかの
如く昨年に続き紅白連続出場を果たした。
いっとき師の水森氏伝授の独特の節回しや
歌の語尾のアクセントを多用し過ぎで抵抗感も
あったが、やや落ち着き彼なりの歌唱法を身につけた
感もある。このブログでは
「それからのTOKYO」「恋夜叉」「くれなゐの雨」
「走り雨のブルース」「秘め花 ~サフラン」
「おかよ」「雪の回廊」「冬の酒」「夕月橋」
「麗人草」「砂の罠 ~sand trap~ 」
と書きも
書いたり、11篇を書き下ろしてきました。ダントツ!
彼を応援する人たちだろうか、サイトで彼の名に
行き着くとこのブログも見ていただいたのであろう
書き下ろ詞のたびごとに本当に多くの人にアクセス
をもらった。今回は「追っかけ iターン演歌」と
勝手に名付けた歌謡曲調の軽やかな鉄道もの。
iターンとは都会生まれの人が地方に移住すること。
ここでは移住とまではいかなくても女性の住む
地方に深夜特急に乗り会いにゆく男の心情を書いた。
               (画像をお借りしました)
さて今年も残すところあと6日。明日からは今年を
締めくくる意味で異色の書き下ろ詞を予定しています。
お楽しみに!

「京(みやこ)舞い」松井誠

2016年12月24日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
松井誠

今日はクリスマス・イヴ!
《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞ってショーの開催日順に
書き下ろしてきましたが明日で最終回!
21作目の今日、想定したのは俳優・舞踊家・歌手と
多方面に活躍の 松井誠 さん

★12月25日 名古屋国際ホテルで
クリスマスディナーショー があります!


「京(みやこ)舞い」松井誠

月を雲間に かくしてつつみ
鳴るは 京(みやこ)の 暮六つの鐘
髪 結いあげて 紅 染めひいて
待つは佳き人 契り人(びと)
とけてもつれて 触れなば堕ちて
いのち 花舞う 京(みやこ)舞い

九寸五分の 扇をひらき
そよと身を寄せ 唇合わす
酒 冷え冷えて 夜も小夜更けて
罪な憂き世に 隠恋慕(かくれんぼ)
目尻ぬらして 小指を噛んで
夢のしとねの 京(みやこ)舞い
扇
虫も眠さに ほとほと負けて
笹の葉ずれも 音無しの闇
いつまた逢うも どう過ごそうも
すべて良しなの まかせごと
わざとかくした 上衣に沁みる
かほり さびしや 京(みやこ)舞い


ひとこと:松井誠サンは人気役者で舞台に踊りに
忙しいだろうにSNSではとてもこまめに、かつ魅力
ある投稿をUPしている。このブログのパーツに
人気アクセス記事のランキングがあるが今月も
松井サンを想定して以前に書き下ろした
「ほむらみち」がランクインしている。
舞台などの集客力では文句なく人気上位の松井サンも
X'masの時期、ショーがあるのを知りこれは書かねば
と掻き立てられて渾身の思いをこめて書き下ろした。
想定する歌手のつぎに最初にタイトルを決めるのが
自分のやり方だが、湧き上がるようにしてこの
タイトルが浮かんだ。京舞いといえば井上流を思う
人が多いだろうが自分はむしろ上方舞の日本舞踊家
の武原はんサンを強くイメージした。
武原はん
忍び隠れに逢瀬をかさね舞うように躍るように男女の
設定や内容は大いに色っぽく艶っぽいが、そこは
松井誠サンを想定するならはずすわけにはいかない
だろう。タイトルはあえて京=みやこ 舞いとした。
この雅な響き、これだけで松井サンにぴったり!
男と女の、いのちが舞い夢が舞い、かほりが舞う・・・
              (画像をお借りしました)

「港なみだ唄」市川由紀乃

2016年12月23日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
市川由紀乃

あしたはX'masイブ!ですねぇ~。
シリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》は
演歌・歌謡曲系の歌手に絞ってショーの開催日順に
書き下ろしています。20作目の今日、想定した
歌手は 市川由紀乃さん

 ★12月24日 大阪 新阪急ホテル で
 クリスマスディナーショー があります!


「港なみだ唄」

船が出る 逃げてゆく 恋が散る
あとは涙の 桟橋あたり
もう遅すぎる 終わりだよ
よせては返す 波がいう

好きと書き 噛んだ指 みんな嘘
酒が云わせた 身の上ばなし
ちぎれたままの ぼろネオン
ひと文字欠けて NとG
港女
はぐれんぼ かくれんぼ 青い鳥
いくら待っても 幸せこない
生まれた星は 運のない
寒空夜空 ながれ星

北へゆき 西へゆき 明日は何処
流れ流れの 女のさだめ
性懲りもなく あてもなく
霧笛の音に もらい泣き


ひとこと:市川由紀乃サン、まずは紅白初出場おめでとう
ございます!故・市川昭介さんの門下生ということもあり
彼女が一時挫折し歌手を辞める決意のいきさつやもろもろ
を知っているだけに今どき何かとWORDとして使われる
諦めないこと が彼女にも当てはまっていたのだとつくづく
思う。多数の歌手を抱えるキングレコードからベテラン
先輩を押さえ出場を果たしたのを見ると世代交代とまでは
いかなくてもいかにヒット曲を継続して出していくことの
難しさとレコード会社の制作陣の奮起が大事かと思わざる
を得ない。とはいえ二年目のジンクスとやらはありそうで
連続出場を続けられるか否かが今後の市川由紀乃サンの
課題になるだろう。このブログでは「奥美濃しのび宿」
「あじさい母情」「南国悲愁」「忍ぶ雪」「泣きのれん」

の5篇を書き下ろしています。彼女のディスコグラフィーは
マイナー調のしっとり演歌が多いので今回はややリズム感
ある線を狙っての書き下ろ詞。   (画像をお借りしました)

「Amの夜は更けて」上野旬也とLos Primeros Orquesta

2016年12月21日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
上野旬也

今年のX'masはカレンダーの曜日が良くて
どこも盛況になりそう。シリーズも連日の
書き下ろ詞のUPが続きます!
《X'mas・年忘れ ディナーショー》のカテゴリは
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
ショーの開催日順に書き下ろしています
19作目の今日、想定した歌手はムード歌謡の灯を
守り続ける 上野旬也とロス・プリメーロ オルケスタ さん

 ★12月23日に東京・銀座で
  クリスマスディナーショー があります!


「Amの夜は更けて」

きのうも飲んだ 朝まで飲んだ
アイツのことは
知らん知らんと 氷がゆれた

あの頃に 戻ろうなんて
思ってなんかいないけど
さくっと飲んで ほろっと酔えば
棄てて忘れてしまえるものを
ブルースが羽交い絞め・・・
Amの夜は更けて・・・
倶楽部2
女はいやだ 死ぬほどいやだ
アイツのあとは
誰もかれもが 同じに見える

いつのまに 二流のドラマ
地でいくようになったかと
うるっと泣いて じめっと沈み
まるで不幸を背負(しょ)い込むように
ブルースを身にまとう・・・
Amの夜は更けて・・・
クラブ
さくっと飲んで ほろっと酔えば
棄てて忘れてしまえるものを
ブルースを身にまとい・・・
Amの夜は更ける・・・


ひとこと:ムード歌謡ファンならずとも歌好きなら
「ラブユー東京」のロス・プリモスを知らない人は
いないだろう。そのロス・プリモス二代目ボーカル
だったのが上野旬也サン。
現在は上野旬也とロス・プリメーロ オルケスタの
リーダーとして「銀座Night倶楽部」と題した
ライブ活動をはじめ作曲家としても活躍している。
それらはひとえにムード歌謡を愛し、その灯を消さ
ない信念のもとにほかならない。10月には黒沢明と
ロス・プリモス デビュー50周年をオマージュして
誰もが口ずさめる名曲ばかりをカバーしたアルバム
「銀座Night倶楽部Vol.1」をリリース。素敵な曲が
収録されている。ロス・プリモスさん時代には自分も
「知らなかったわ」が中川博之先生の作曲で
レコード、CD化されている。とても素敵な曲と
アレンジで今聴いても全然色あせない傑作だと感じる
のはロス・プリモスさんの歌唱と中川先生の曲の
おかげだと感謝している。
 さて上野サンには我ながらお気に入りを書き下ろした。
 Am(エーマイナー)の夜ってどんな夜じゃ!という人が
 いたら、それはあまりにもwitのない人ではなかろうか。
 この詞を見た作曲家が超good! と言ったけど、そこから
 先の進展がた易くないのがこの業界。
 作中にブルースの字句があるがイメージは決して重く
 なく暗くもない。また、アイツにはひねりがある。
 アイツは男か女か? そう、この詞の主人公は男でも
 女でも通用し、男女どちらが唄っても意味は通じる。
 とびきりオシャレにムーディーにAmがはじけるといい。
                  (画像をお借りしました)
★私の好きなロス・プリモス ベスト5
「君からお行きよ」「小さなお店をもちました」
「夜霧のインペリアルロード」「ぬれて横浜」「誘蛾燈」

「昔語りの女」香西かおり

2016年12月19日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
香西かおり

このシリーズもいよいよ今週がピーク!
X'masに追いつくように今日からは連日の
書き下ろ詞のUPが続きます!期待してください。
《X'mas・年忘れ ディナーショー》のカテゴリーは
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
ショーの開催日順に書き下ろしています
17作目の今日、想定した歌手は 香西かおり さん

★12月23日はサムソンホテル(長崎平戸)
24日はロイヤルホール ヨコハマで
クリスマスディナーショー があります!


「昔語りの女」

今まで出会った 男のなかで
あの人いちばん 冷たい人だった
恋を砕いて 涙をはじき
あても頼りも ないないづくめ
 いいのよ いいの 今だから
 云えることだわ なにもかも
 夜のとまり木 昔語り

うすうす知ってた 理由(わけ)ある人と
わたしも似たよな 傷もつ過去だった
つれて歩いて 人目にさらし
うわさ 陰口 気にしてばかり
 いいのよ いいの 話したら
 楽になったわ 酔いたいわ
 夜のとまり木 昔語り
ひとり
 いいのよ いいの 今だから
 云えることだわ なにもかも
 夜のとまり木 昔語り


ひとこと:香西かおりサンが1年ぶりに紅白出場を
果たした。まったく紅白の選考基準は不透明!
とはいえ彼女の歌いっぷりが好きでこのブログでは
これまでに「駒子雪」「つながり」「六郷橋夜話」
「迷い蝶」「嫁ぐ友へ」「化粧(けわい)風」
の6篇を
書き下ろしている。
今回は久しぶりに酒場ものを書き下ろ詞。
 別れた男を冷たい人とか人目にさらし、と
 言い放ち自嘲ぎみに昔語りをする女・・・
彼女が唄うとなぜか共感をよぶような、あわれさ
はかなさを醸し独特の歌世界を創り出し
作品への意識注入が抜群のいい歌手です!      
              (画像をお借りしました)

「横浜 霧夜景」北川大介

2016年12月17日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
北川大介

来週の今日はX'mas イブ!
シリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》は
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
ショーの開催日順に書き下ろしています
16作目の今日、想定した歌手は 北川大介 さん

 ●12月19日 大阪・ホテル阪神で
 クリスマスディナーショー があります!

 
「横浜 霧夜景」北川大介

最後の夜を 美しく
飾りたいのと 君は云う
 ハーバーライト 横浜は
 時刻(とき)を忘れて 消えない灯り
  こんなに綺麗な 君だったのか
  ほんとに別れて しまうのだろうか
横浜霧
大人の恋の ピリオドは
ボタンひとつの かけちがい
 よせては引いて 返す波
 せめて憶い出 連れ去らないで
  も一度くちびる かさね合おうよ
  出逢ったあの夜の 二人のままで

サヨナラよりも ありがとう
今はそれしか 云えないよ
 港のはずれ あの酒場(みせ)
 飲んでいこうか バーボンソーダ
  よけいな言葉は 何もいらない
  見つめるその眸を 夜霧がぬらす


ひとこと:ムード歌謡と呼ばれるジャンルは好きで
作品、歌手ともに結構詳しいし自分もこれまでにも
何作か作品化にもなっている。歌謡界でも廃れること
なく受け継いでいる歌手もいるしTVの歌番組でも
特集を組まれたりするのは懐かしく喜ばしい。
想定した北川大介サンはいろんなタイプの歌を唄える
歌手の一人。コンサートやステージでは観客の反応を
キャッチする術が非常に長けていて飽きさせない。
近年演歌で大ヒットなど極めて厳しい多様化の業界
だがその渦に巻かれず抜け出すにはやはり作品の質に
尽きる。現状のファンを逃さず新しい聴き手の獲得を
となると難しいものがあるがそれは外部の者が口出し
すべきではないことかもしれない。
北川大介サンを想定してこれまでに6篇をUPしているが
今回はムード歌謡を書き下ろした。(画像をお借りしました)
●このブログにアクセスしてくださる方で
プロ、アマ問わず、附曲したい、附曲してほしい、
自分のオリジナル曲としてCD化して唄いたい 
など問い合わせをいただきます。
すべて歌手名は『想定して』あるだけなので、
気に入った書き下ろ詞があればどうぞご連絡ください。

★横浜あたりをタイトルにした書き下ろ詞!
「大黒埠頭」「男と女の港町」「横浜野毛小路」
「横浜 裏切り小路」「三杯までよ」
「横浜つんのめり」「YOKOHAMA VAMP ~ヨコハマ妖婦」

「その名は小夢」 山川豊

2016年12月14日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
山川豊

X'masイブまであと10日!
このシリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
ショーの開催日順に書き下ろしていきます
14作目の今日、想定した歌手は 山川豊 さん

 ●12月18日 長野県上田市で鳥羽一郎さんとの
 クリスマスディナーショー があります!


「その名は小夢」 山川豊

貴方を淋しく させたのは
わたしのせいです ごめんなさい
なみだをためて 詫びる女(ひと)
 山ふところの そのまた奥に
 あの日のままで 戻ってきてくれた
 愛してる 愛してる
 その名は小夢
春夏
はるなつあきふゆ 咲く花に
面影かさねて 君だけを
心に秘めて 待っていた
 あの夕焼けも このさざ波も
 これから先は 二人で見てゆける
 離さない 離さない
 その名は小夢
秋冬
今日からここから ひとつづつ
二人で咲かせる 夢がある
信じておくれ 嘘はない
 おんなじ想い 確かめ合って
 いつでもそばに より添いいてほしい
 愛してる 愛してる
 その名は小夢


ひとこと:山川豊サンが所属する長良プロは
彼を始め田川寿美、水森かおり、氷川きよし
と今年も活躍が目立った。
作詩大賞は4人ともノミネート、紅白と
有線大賞はともに2人。会長亡き後も結束と
実力は乱れてなさそう。山川豊サンには
これまでに「旅路酒」「愛妻しぐれ」
「東京怪談」「指環のあと」
の4篇を
書き下ろしています(内容はブログで見てください!)
今回は「地方回帰ソング」とでもいうような
分かりやすいあたたかな恋愛もの。日本全国
地方や田舎へ行けば行くほど古き良き風景、
四季がいっぱいある。タイトルの女性名、
小夢に特別の意味や因縁はないが女性の名前
としては魅かれるものがあって探し当てる
までは苦心した。   (画像をお借りしました)

「港のララバイ」 城之内早苗

2016年12月12日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
山本譲二

好評のシリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
ショーの開催日順に書き下ろしていきます
13作目の今日、想定した歌手は 城之内早苗 さん
 ●12月17日 栃木県那須「りんどう湖ロイヤルホテル」で
 クリスマスディナーショー があります!


「港のララバイ」

小雨の港に 呼び出して
船でゆくよと 指さすあなた
三日つづいた いさかいを
ゆうべ涙で 収めたものを
あなたの心は ちぎれた錨(いかり)
みなと
 〽ララバイ 泣かずに帰りゃんせ
   忘れしゃんせと なぐさめる
     港酒場の 灯がゆれる

いいことばかりを 思い出し
涙ぎりぎり こらえる私
波止場かもめも 時化(しけ)の日は
羽根をたたんで どこへも飛ばぬ
なおさら女は 一夜(ひとよ)で痩せる
港の
あしたの今ごろ どのあたり
遠い人ほど 恋しさつのる
軒をつらねる 裏路地の
灯り横目に 小走りぬける
ねんねんララバイ 泣かせの港


ひとこと:「おちょこ鶴」がスマッシュヒットに
なって城之内早苗サンは新境地を拓いた感がある。
唄っているのを見てもまことに自信にあふれ
微笑ましい。私の実力はこんなにもあるのよ と
表現力を見せつけられたら書き手としては勝負
したくなる。なんだテッパンの港ものか、と
言われたらミもフタもない。生前いくばくかの
教示を受けた山口洋子サンに、どの詞もタイトル
の付け方がうまい、とほめられたことがあった。
この書き下ろ詞も港とララバイ(子守唄)が
どう繋がるの と思われそうだがそこはヒネリ屋の
自分だけに矛盾はないストーリーをめざした。
アンコに入れた3行をわらべ歌ふうにして男女の
別れが港で展開する。港をあとにして一人帰る女
は港の酒場通りを通らないと帰れない…
お酒をのんで忘れられるくらいの恋ならいいが
泣きたいほどつらい別れだけに自嘲ぎみに
ララバイが口を突いて出、自らを慰めるしか
ない…。城之内早苗サンにはこれまでに
「雨・おんな彩」「ほろほろ海峡」「あやめ川」
「下町夕景」「夜寒坂」
と5篇を書き下ろしています。
結構書いてます!
(内容はブログで見てください!)
                (画像をお借りしました)

「恋郷いすみ線」 山本譲二

2016年12月09日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
好評のシリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
ショーの開催日順に書き下ろしていきます
12作目の今日、想定した歌手は 山本譲二 さん

 ●12月17日 栃木県那須「りんどう湖ロイヤルホテル」で
 クリスマスディナーショー があります!
 

山本譲二

どれほど時間が 経ったかさえも
忘れてあたりは 日没まぢか
駅に下り立つ 人が増えても
そこに貴女(あなた)の 影もない
三ヶ月(みつき)待ってと つぶやいた
答え欲しいよ 恋郷(こいさと)いすみ線
いすみ線
一途な癖を たしなめられて
想いを汲むのも 愛だと知った
昔いくつか 恋をしたけど
やっと出会えた 女(ひと)だもの
さわぐ心を ひたかくし
風に吹かれる 恋郷(こいさと)いすみ線

やさしい声と 笑顔に会うと
貴女(あなた)にそのまま かさなる町よ
母を残して どこも行けない
そんなさびしい なみだ声
迷う気持ちは よくわかる
ベルが泣かせる 恋郷(こいさと)いすみ線


ひとこと:何も山本譲二サンに限ったことではないのだが
あれだけ、というか14回も紅白歌合戦に出場した彼も
2004年を最後に出場が途絶えてしまっている。
近年続く紅白卒業とか言うほどの年令やキャリアでもない
だけにまことに残念!さてこのブログでは山本譲二サンに
「君、別れることなかれ」「おやじ屋台」「冬ごころ」
「故郷はおまえだよ」「知床想譜」
と5篇を書き下ろして
きました。男歌はもちろんつれあい演歌や叙情ものまで
幅広く唄ってきた彼だけに制作陣もヒットをめざす勝負曲
となるといろいろ難しいことだろう。ならばと今回は
きわめて肩のこらない、力まないいかにもカラオケで
唄いたくなりそうな書き下ろ詞をめざした。
いすみ線とは千葉県いすみ市の大原駅から千葉県夷隅郡
大多喜町の上総中野駅までを結ぶいすみ鉄道の鉄道路線。
郊外ののどかな沿線を走るローカル鉄道をモチーフにしたが
こういったのはこれまでの山本譲二サンにはなかったのでは
ないか? 恋人である女性の住む町へ答えをもらいに
訪ねてくる男。日が暮れ風が吹き駅にはベルが鳴る…
彼女に対する恋慕と愛を吐露しながら果たして二人に
恋の成就は叶うのだろうか…。ややリズミカルなテンポで
それでいてスケール感あるメロディーを思い浮かべながらの書き下ろ詞。
                    (画像をお借りしました)

「いじけ虫のタンゴ」 角川博

2016年12月06日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
角川博

ニッポン全国、日に日にクリスマスモードで
いっぱい!おかげさまでこのシリーズ
《X'mas・年忘れ ディナーショー》もアクセスUP中!
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
ショーの開催日順に書き下ろしています。
今日、想定した歌手は 角川博 さん


「いじけ虫のタンゴ」

 うつむいてタンゴ うしろ向いてタンゴ
 ちょっと憎い ちょっと悔しい 
 いじけ虫のタンゴ

あの人が 東京から
いなくなって 半年過ぎた
下町は今日も雨 にわか雨がふる
私はこんなにも 未練っぽい
女だったかと いじけ虫
下町
あの人を 札幌で
見かけたと 酒場できいた
木枯らしの寒い夜 そっと店を出た
ふるさと捨てたよと 言ったのに
どんな思いして もどったか
札幌

 うつむいてタンゴ うしろ向いてタンゴ
 ちょっと憎い ちょっと悔しい 
 いじけ虫のタンゴ

冬越えはまたひとり なんの夢もない
いつまでこんなにも 未練っぽい
女してるかと いじけ虫


ひとこと:歌手生活40周年、12/25には63才の
角川博サンだが相変わらず声量、声質は衰えず
ますます歌に艶がある。本格的なテッパン演歌も
いいが彼のキャパは広い!このブログでは
「かざぐるま」「桔梗川」「うそっぱち」の3篇を
書き下ろしてきました。今回はムード歌謡調に
しかもタンゴをモチーフにしてなんともユニークな
書き下ろ詞をめざした。歌い出しと2ハーフに
アンコを入れ各節の詞のギャップに注目して。
主人公の女性は下町に住む。別れた男は捨てたはずの
故郷の北の町。雨と木枯らしと女ひとりの冬越え。
いじけたくもなる・・・タンゴのリズムとメロディーに
のせれば暗いだけのいじけ虫でなくなる・・・
これが角川節になればまさに彼の真骨頂!
               (画像をお借りしました)
●このブログにアクセスしてくださる方でプロ、アマ問わず、
附曲したい、自分のオリジナル曲としてCD化して唄いたい など
問い合わせをいただきます。すべて歌手名は『想定して』あるだけで、
作品化の希望があればどうぞご連絡ください。

「スキャンダル・レイン」 野口五郎

2016年12月03日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
野口五郎

先月から始まったシリーズ
《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
ショーの開催日順に書き下ろしていきます
10作目の今日、想定した歌手は 野口五郎 さん

 ●12月4日 新潟県上越市で
 クリスマスディナーショー があります!


誰が決めたの 雨の夜
拾った恋は 続かないと
 退屈しのぎに 出てきた街に
 はぐれ天使が 舞い下りたのか
名まえも訳も
聞くのは野暮と 嗤う雨
Rain Rain スキャンダル・レイン
あとは二人 なりゆきまかせ
夜の雨
今日はシックな 店よりも
君には似合う メロウムード
 目くばせひとつで 扉を押せば
 オンザロックの ピッチがあがる
何かを求め
何かがはじけ 夜がゆく
Rain Rain スキャンダル・レイン
午前零時 目かくしの雨 

Rain Rain スキャンダル・レイン
あとは二人 なりゆきまかせ


ひとこと:このシリーズで想定して書きたい歌手を
決めるとき、ショーは誰がどこでと検索をかけるが
珍しい(?)歌手がヒットした。このブログで
野口五郎サンに書き下ろ詞をするのは初めて。
やっぱり唄いつづけてもらわないといけない歌手の
一人だ。とはいえ本人にしてみれば年令やキャリア
から考えてヒット曲云々よりも本当に唄いたい歌に
出合わないのが現状かもしれない。そうなると
書き手としてはあまのじゃくなものでテーマや
モチーフをこれまでにない本人とは真逆のものを
冒険的に書いてみたくなる。Rain Rain~以降は
お得意のギターをギュンギュンうならせてほしい
イメージにした。     (画像をお借りしました)

「幻燈機」 松原健之

2016年11月30日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
松原健之

新シリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていきます
今日想定した歌手は 松原健之 さん

 ●12月13日~18日にかけて各地で
  ショーがあります!


「幻燈機」

いろんなもの ためこみすぎて
どれが大切 なにが必要
わからなくって ・・・ こころ

あの人どこ どのあたりに
しまいこんだか 映し出せない
まるで 古びた 幻燈機

 暮らしはじめて きめたこと
 わたしから 甘えないと…
 出会った頃 くちに出した
 好きよ 好きよも 言わないと…
幻燈機

モノクロなら あまりに過去(むかし)
これはいつ頃 場所はどこさえ
めんどうがってる ・・・ こころ

あの人もう もう今では
なにもつぶさに 映し出せない
まるで 古びた 幻燈機

 そして別れて 気づくこと
 退屈な 夜がくると
 他愛もない おしゃべりさえ
 壁を 相手に するばかり


ひとこと:いつか大きなヒットが、今にヒットが
と期待したい歌手の最上段にいるのが松原健之サン。
彼のcapacityが広いため男歌女歌に限らず
演歌でもなし歌謡曲でもなし歌曲とまではいかず
J-POPでは毛頭ない。一つに絞り込む必要はないが
聴き手からすればなんでもお行儀よく歌いこなす
器用貧乏のイメージだけは持ちたくないだろう。
2013年に遡って作品を見ると作家陣がほとんど
違っている。それは制作陣の意図かもしれないが
模索とも受けとれる。松原健之サンにはこれまでに
「坂の下の古い店」「伊豆恋情」
「ひとり・・・ 追憶」「彼のおはよう、私のおやすみ」
「あなたが帰ってくる朝は」「花手紙」
と6篇を
書き下ろしていていくつかは多くのアクセスを
いただいた。そういう自分とてさまざまなテーマと
モチーフで書いている。
今回は愛した人と別れたあと思い出そうとしても
心のどこにいていつどこでのことなのかさえも
モノクロ化してしまった女性の孤独を幻燈機に
例えた書き下ろ詞。シュールにドラマチックに
これぞ松原健之サンの真骨頂。(画像をお借りしました)

「水郷恋しや」 走裕介

2016年11月27日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
走裕介

新シリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていきます。
7作め、今日想定した歌手は 走裕介 さん

  ●12月10日シェ松尾・青山サロン で
  クリスマスディナーショーがあります!


「水郷恋しや」

あやめ咲く 水郷の町だよね
娘が嫁いで 行ってるよ
 白い割烹着 目に映えて
 立ち振る舞う 女将の声に
 帰りそびれた 胸の櫓がきしむ
水郷

約束を いくたびも反故にして
顔見ることなく もう五年
 たしか 男の子 二人いて
 やんちゃ盛り たしなめながら
 日々を暮らしていると 風便り

あやめ
やがてまた 水郷の水ぬるみ
あやめ祭りの にぎわいか
 黙りこんでるね 熱燗の
 酌をくれる 女将の情に
 今夜ばかりは やけにほだされる


ひとこと:船村徹先生が文化勲章を受章された
喜びもあって今回想定した 走裕介サンのCD
アルバムを集中的に聴いた。さすがに船村先生
の曲が圧倒的に多く、こういってはなんだが
平易な歌詞でも各節、各フレーズにインパクト
ある船村メロディーが見られて今さらながらに
先生の貫禄を感じた。負けじとばかり、ご子息
の蔦将包さんの編曲が良く、十分聴きごたえの
あるアルバムだった。走裕介サンにはこれまで
「北愁歌」「浜の縁(えにし)唄」「あたたかい花」
「でんでん太鼓」
の4篇を書き下ろしてきたが
今回、頭の中には船村メロディーが駆け巡って
いて、言いかえれば船村メロディーをベースに
した曲先とでも言うか、演歌の定型にはめ込ま
ない書き下ろ詞になった。歌手なら一度は船村
作品をオリジナルとして持ち歌にしたいだろう
そういった意味でも走サンは幸せな歌手だ。
水郷は全国に10近くあるが、どの地域とも固定
せず解釈できる書き下ろ詞をめざした。
              (画像をお借りしました)

★私の好きな船村メロディー ベスト6
波止場小僧(美空ひばり)
あの娘が泣いてる波止場(三橋美智也)
吹きだまりの女(ちあきなおみ 歌唱の)
雄冬岬(鳥羽一郎)
居酒屋・津軽(ちあきなおみ 歌唱の)
港の潮暦(石川さゆり)

「夫婦の夜明け」 中村美律子

2016年11月24日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
中村美律子2

★演歌・歌謡曲系の歌手に絞って開催日順に
書き下ろしている新シリーズ
《X'mas・年忘れ ディナーショー》
今日想定した歌手は 中村美律子 さん

●2016年12月9日 千葉のホテルスプリングス幕張で
スペシャルディナーショーがあります!


「夫婦の夜明け」

この世が縁(えにし)の あやとりならば
あなたと絆の 糸紡ぎ
ふたりが手と手を 寄せ合って
明かりをさがした あの頃あの日
涙もうれしい 夫婦(めおと)の夜明け

お酒は死ぬまで 飲めるんだもの
見境い失くしちゃ だめですよ
憎まれ役なら 引き受けて
大きく咲いてと 望みをかけた
山あり谷あり 夫婦の旅路

夜明け
しなくていいのが 苦労であれば
ぬくもりひとつが あればいい
余計なものなど いりません
おんなじ歩幅で 日だまり坂を
歩いてゆきたい 夫婦の夜明け


ひとこと:業界に演歌・歌謡曲系の歌手が何人
いるかは知れないが、唄がうまくてキャリアが
あってヒットもあるし愛嬌があってファンも多い
などといいことばかりを書き連ねたら、そうそう
当てはまる歌手はいないよ、と笑われるが
中村美律子サンにはその賛辞を差し上げてもいい
だろう。昨年ある大きなイベントで会ったとき
あっこんなに小柄なんだと驚いた。ステージでは
存在感いっぱいで微塵もそんなことを感じさせ
ない。そして何より自分の持ち歌はもちろん
カヴァーものを唄うにしても決して歌を崩さない
ところがgood!一部の歌手は己の個性を出そうと
して全く趣の違う歌唱をする輩がいるが、それは
違うだろうと言いたくなる。メジャーデビュー
から30周年を迎えますますPOWER全快!
・・・前置きが長くなった。さて おみっチャン、この
書き下ろ詞 8度目の登場。彼女のここ数作は詞曲
ともいろいろ挑戦が見られるが、たまにはテッパ
ンの夫婦ものなど唄ってほしいなぁと思って
書き下ろした。やさしさと元気印をイメージした。
             (画像をお借りしました)

「暮れ逢い」 森昌子

2016年11月21日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
森昌子

新シリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていきます。
今日想定した歌手は 森昌子 さん

  ●11月~12月は愛知を皮切りに長野・佐久まで
  45周年記念コンサートツアーが続きます!


「暮れ逢い」

わたしの心には 
孤独という名の湖(うみ)がある
水よりつめたく 
ときには氷が張ることも
 目の前に現れた 
 あなたを見たとき
 魅かれても 求められても
 拒むしか できず
 ただ 暮れ逢いの・・・ 恋

どんなに満ち足りて 
朝から夜へと流れても
このまま月日を 
かさねてゆくのが怖いだけ
 三年も待つうちに 
 あなたの心が
 色あせて かけ離れても
 責めるなど 愚か
 ただ 待ちわびる・・・ 恋
暮れ逢い

 神さまのはからいか 
 あなたが戻って
 人の目を 気にもしないで 
 空白(ブランク)を 埋(うず)
 ただ 暮れ逢いの・・・ 恋


ひとこと:森昌子サンには以前のレコード会社に
関連していろいろ思い入れがある。ここでは
詳しい記述は避けるが、だからこれまでUPした
書き下ろ詞でも「歌 在りて」から「涙のつぼみ」
まで9篇を書き下ろしてきた。改めて読み返して
みたが彼女の実年令に合わせ大人の詞を書いて
きたなぁと思っている。彼女も今はほんとに歌が
好きで唄っていると語っていたが折角新曲も
出していけてるんだから彼女の歌が好きなファン
目線にもう少し近づいたらいいのでは、と思う。
さて今回の書き下ろ詞はまさに大人の恋、許され
ぬ恋がテーマ。洋画ファンならタイトルを見て
気づいた人もいるだろう。あるときTVで何気なく
見た映画についつい引き込まれてしまった…
LOVE SONGに書き下ろすには格好の内容だった。
             (画像をお借りしました)