❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「昭和恋しや」 東京大衆歌謡楽団

2015年07月30日 | 新聞記事で見かけた歌手・俳優
東京大衆

花摘む野辺に 春を知り
リンゴ村から 夏だより
 知るや知らずや 人それぞれに
 今も胸打つ 歌がある
 昭和恋しや 懐かしや
誰か故郷をリンゴ村から

柿の木坂に 愁いあり
影を慕いて 何想う
 時の彼方に 夢 去りゆけど
 さんざ燦めく 歌がある
 昭和恋しや 懐かしや
柿の木坂影を慕いて

悲しい酒に 涙して
北の旅人 我もまた
 歌は世につれ 世は歌につれ
 永遠(とわ)に灯ともす 歌がある
 昭和恋しや 懐かしや

悲しい酒北の旅人

ひとこと:久しぶりに『新聞記事で見かけた歌手』です。東京大衆歌謡楽団なる三兄弟による
昭和歌謡ばかりを唄い演奏するグループの記事を読みました。このグループはあくまでも
昭和歌謡にこだわりオリジナルはたぶん無いと思うのですがそれはもったいないと思い
昭和への愛着と惜慕をこめてあえてこのグループを想定した書き下ろ詞です。
そもそも私も昭和歌謡にはことのほかウンチクを持っていて「波浮の港」から「川の流れの
ように」までいわゆる懐メロ/軍歌/戦時歌謡/演歌/歌謡曲に至るまでほとんどと言って良い
くらい音源は所蔵しています。ですからこの東京大衆歌謡楽団のような正統派とも言うべき
歌唱とレトロ感あるヴィジュアルの稀有なグループにもっと光が当っても良いのではないかと
さえ思うのです。ただこのスタイルとジャンルを今後どう確立して幅広く活躍するかが
彼らにとっての課題ではありますが…。

「焦がれ身」 川野夏美

2015年07月25日 | 今日が誕生日の歌手
川野夏美

いちばん怖れていることは
突然やってくる 別れのとき
その日のために べつの貌(かお)して
壊れかける心 支えている

 悲しみは あとから湧いてくる
 独りでも 生きてさえいれば
 炎えて焦がれた この身を
 愚かだと 思わずにすむから
泣く3

普段の生活(くらし)はありふれて
奇跡と呼ぶほどの 貴重なもの
いびつを感じ それを耐えても
ピリオド(終幕)はたぶん 間違いない

 誘惑も 今なら耐えられる
 誰ひとり こんな絶望を
 炎えて焦がれた 月日に
 かさねたりしてほしくないから
泣く1

 悲しみは あとから湧いてくる
 独りでも 生きてさえいれば
 炎えて焦がれた この身を
 愚かだと 思わずにすむから

泣く2

ひとこと:あまた数いる女性歌手で今 演歌系の一押しは川野夏美サンだ。その理由は
めきめき歌がうまくなったなぁと思うからだ。オリジナルはもちろんカヴァーものを
唄っても歌唱と表現力が的確なのだ。その川野サンは今日が誕生日。この11月が来ると
デビュー17年目。所属の日本クラウンでももう中堅でクラウン演歌陣を支えている。
このブログでは「女の潮どき」「なみだ駅」「涙でもいいじゃない」の3篇を
書き下ろしているが改めてその詞を見返すとそれぞれに思い入れを持って書いたなぁと
思う。このところの彼女を見ていると演歌というジャンルのみに組みとどめておくのは
もったいないと思っている。ヒットはもちろん大事だが今後トップ戦線に名乗りを
あげるには歌に対するオリジナリティな押しと自身のインパクトの生成が必須だろう。
というのも日本クラウンの歌手に限ったことではないが所属の瀬口侑希/竹川美子/
花咲ゆき美/真木ことみ ら歌唱も見てくれもお利口さん的な歌手が多すぎる。この連中
ならどの曲も誰が唄っても同じみたいなcheap感で、年始の『日本クラウンヒット賞』
贈呈式で北島三郎サンは「昨年の紅白でクラウンから誰も出ていない。
私は非常に悔しい思いをした。今年は何としても皆さんの力で輩出しよう」と
強い口調で叱咤激励し後輩歌手らへ辛口ゲキを飛ばした
ようにレコード会社も歌手も
何かを変えなければいけないと思う。そういう意味で今回彼女に書き下ろしたのは
演歌ではない。成熟した大人の歌謡曲だ。
生活(くらし)の中に潜む女の絶望、欲望、恋情の変容を硬質な型の私小説的な詞に
仕上げた。お利口さんの枠にはまらずにこういった挑戦を川野サンにはしてほしいのだ。

「磯笛愛歌」 松尾雄史

2015年07月16日 | 今日が誕生日の歌手
松尾

秋にまた来てくれますか
もちろんさ 毎週でもいいよ
 波 打ちよせる 岩陰で
 一瞬一秒 惜しむ時刻(とき)
  愛の深さよ 恋のまじめさよ
  日暮れ 茜の 磯笛碕(みさき)
磯笛1

最終に 乗れなかったら
船に乗せ 連れ去ってゆきたいよ
 離れていると あれやこれ
 余計なことまで 気にかかる
  好きの百倍 命 賭けるほど
  想い はぢける 磯笛碕

はまゆり2
浜百合を 全部摘み取り
飾ろうか 一緒になる日には
 鉄道(てつ)旅男子 浜娘
 誉めそやされたい 鴎にも
  愛が萌えるよ 恋が息づくよ
  影がかさなる 磯笛碕


ひとこと:松尾雄史サンは今日が24才の誕生日。つい最近「旅仲間」を書き下ろした
ばかりでしたが以来このブログでは 毎朝見かける若い女性に心ときめかす青年の心情を
長崎の路面電車をテーマに若者らしく等身大の詞「蛍茶屋から」
世の中幸せでありますように、とHAPPYをテーマにした「涙が出るほど幸せに」
前ぶれなしの男女の出会いをテーマに「東京純情区」
どれも若者らしく等身大の詞4篇のいずれもが人気記事に再ランクインしていて喜ばしい
限りです。これまで松尾サンに書いてきた詞はとにかく他の水森門下生にない
インパクトと個性をよりいっそう際立たせるような詞を心がけてきました。
そうでなければこの世代の歌手のどれも同じ類いのイメージに偏りがちになることを
嫌ったからです。デビュー3年目に突入。本人はもちろんレコード会社もいよいよ
本気になってヒットをめざさないといけません。なにしろTV、ラジオへの露出が
まだまだ少ないだけに日本クラウンも事務所も本気になってほしいものです。
それもこれも歌手としていい素材を持っているだけに一曲一曲が勝負だと思うの
ですが。なんだかんだと偉そうなことを述べてきましたが書き手側からするとどんな角度
からでも書いてみたくなる歌手の一人です。というわけで今回も今どきの若者らしさを
随所にちりばめたフレーズと叙情味もある演歌を書き下ろしました。 

「Bravo-Bravo」 木の実ナナ

2015年07月11日 | 今日が誕生日の歌手
木の実ナナ

どこかへ行こう、と 呼ぶ声がしたら
私はあの人のそばへ行きたい

甘い夢と かすかな不安を抱きながら
ありきたりの毎日に 埋(うず)もれかけてた私が
はじめて めぐり会いを信じた あの日・・・

 恋にはならず 愛とも呼べず
 その瞳を見つめ 背中を追いかけ
 心に分けてもらった種子(たね)
 色づく蕾に変っていった・・・
喝采
いくつか時代をのり越えて 今は
私もあの人の年令(とし)に近づく

朝の風と 星降る夜空の そこ此処で
あの人が さりげなく見つめてくれる姿に
私は 熱く深くつぶやく Bravo・・・

 恋する予感 愛する感情
 恥じらいながら 憧れつづけて
 心に咲かせたかった花を
 やさしく愛しみ 育ててくれた・・・

朝の風と 星降る夜空の そこ此処で
あの人が さりげなく見つめてくれる姿に
私は 熱く深くつぶやく Bravo・・・ Bravo・・・


かめ:木の実ナナさんは今日が誕生日。最近はあまりTVなどでも見かけないが例の病気以降
元気なのかなぁ~。このブログでは「愛の不条理」「女神」の2篇を書き下ろしています。
彼女をイメージするときなんといっても1974年からの故・細川俊之サンとの歌と踊りと
しゃれた会話でつづる大ヒットした二人芝居『ショーガール』が思い浮かびます。
ショーガール
ある意味舞台女優として開花しその後の活躍のターニングポイントとなった作品と言っても
過言ではないでしょう。歌い手としてはご存知のように五木ひろしサンとのデュエット
『居酒屋』をまず筆頭に挙げられるが思うにあれは当時同じレコード会社所属の頃の
フロック的なものでした。話が前後しますが今回の書き下ろ詞は『ショーガール』の
時代を少なからずイメージして書いたものです。詞の読み方にもよりますが
人は多かれ少なかれ影響や薫陶を受けた人の一人や二人は居るものだというのが
モチーフにもなっています。(画像をお借りしました)


「すれちがい」 山崎ていじ

2015年07月08日 | 今日が誕生日の歌手
山崎2

逢うたび泣かせてしまうなら
しばらく逢わないほうがいい
 男は弱みを見せまいと
 カッコつけたりするんだよ
  かわいくて かよわくて
  放したくない おまえなのに

涙と傷跡(きず)持つ ふたりなら
過去(むかし)は云わない さぐらない
 夜風がはこんだ 噂でも
 下手な言い訳したくない
  人の目を 気にせずに
  抱いてやりたい おまえなのさ
すれちがい

どんなに好きでも 愛しても
悩みと迷いの すれちがい
 もいちど本気になれるなら
 いくら待ってもかまわない
  その日まで そのままで
  失くしたくない おまえだから


かめ:山崎ていじサンがコロムビアに移籍後「昭和男唄」がヒットになったので
その後TVなどの出演がもっと増えて次作につながる活躍が、と思っていたが
ちょっと足踏み状態か?とはいえこの世代の男性陣演歌系歌手が他にも何人か
いるので競争力を増しながらPOWER-UPしてほしいものだ。その山崎サンは
今日が誕生日。このブログでは「夢いちもんめ」を書き下ろしていて今回2度目の登場。

「七夕の街よ さようなら」 平浜ひろし

2015年07月07日 | 全国ご当地歌めぐり 演歌
平浜ひろし

藍染めゆかたも お揃いで
そぞろ歩いた 平塚の街
そっと渡した 短冊の
思いとどかず 遠いひと
あゝ 七夕の街よ さようなら
平塚

せつない別れが 沁みるよに
祭り半ばの 平塚しぐれ
年に一度の 逢瀬なら
いっそ あきらめ切れるのに
あゝ 七夕の街よ さようなら

また逢う その日は ないものと
云ってきかせる 平塚の駅
胸にくすぶる 名惜り灯を
せめて分かって 好きなひと
あゝ 七夕の街よ さようなら


かめ:今日は七夕。日本三大七夕祭りといえば
仙台・平塚・安城ですが平塚には行ったことがあります。
このブログでは七夕にちなんだ「かささぎ橋」を書き下ろしていて
七夕の時季はもちろん、そうでないときも多くのアクセスがある書き下ろ詞でした。
さて今回の書き下ろ詞は平塚の七夕祭りをイメージして想定した歌手も
ご当地平塚で活躍する平浜ひろしサンです。歌手としてはかなり遅めのデビュー
ですが地元でのさまざまな活動はもちろん、BSの「演歌百撰」でも時折見られます。
平浜サンにはステージやショーのエンディングでも明るく
軽く歌ってほしい一作に仕立てました。

「リスボンの雨」 瀬川瑛子

2015年07月06日 | 今日が誕生日の歌手
瀬川瑛子

リスボン・・・ この街で
私の名前 呼ぶ人は 誰もいない
まして 大切な人 失くして
心のほころび 繕う旅だから

なんとなく 予感がしていたの
秋から冬 季節の変わり目の
雨はつめたくて 女ひとり
異国の黄昏を ぬれて歩くだけ
リスボン

テージョ川
リスボン・・・ ふたりして
来るはずだった 約束が 坂をころがる
甘く ときめいた夢 テージョの
川面に流して 哀しみこらえてる

夜がきて 聞こえるファドの歌
身を寄せ合い 二人で聴けたなら
雨もやさしさに 変わるものを
グラスをふるわせて ひとり涙ぐむ

ファド

ひとこと:7月6日は瀬川瑛子サンの誕生日。1967年の歌手デビュー以来
48年が過ぎた。「命くれない」があまりにもビッグヒットでそこからもう
29年。まだまだひと花もふた花も、と願うのは私だけだろうか。いっとき
演歌という枠にとらわれず歌謡曲からポップスふうなものまでさまざま
チャレンジしてきているが、こと演歌ではねばるようなからむような歌唱で
ややもすると歌が重くなりがち、だがそれが瀬川節の特長なら今さら
変えられもせずだろうが、ならば彼女のもうひとつのイメージキャラに
ほとんどが彼女自身のデザインという衣装に目を引いている。
今回は演歌のイメージをがらり変えた真逆の、素敵で鮮やかなステージ衣装を
生かし外国情緒が滲む彼女にはこれまでにない書き下ろ詞でイメージを膨らませた。
 リスボンはイベリア半島の西側、テージョ川の河畔に位置する
 ポルトガルの首都。ファドは、ポルトガルに生まれた民族歌謡。
  一緒に来るはずだったリスボンの旅、恋人は去り傷心の旅
  恋を忘れるひとり旅・・・

このブログでは瀬川瑛子サンを想定して「じゃんけんぽん」「めおと三昧」
「琥珀の都会」「鰯の頭もなんとやら」「雨泣き草」
の5篇を書き下ろして
います。テーマもモチーフもさまざまな瀬川ワールドの書き下ろ詞です。