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注目! 11月は新企画!

2014年10月31日 | 山手線シリーズ
このブログを始めて4年と2ヶ月。これまでに書き下ろしたオリジナルの作詞は810篇を超え
アクセスも13万件になろうとしています。
演歌・歌謡曲をはじめ、J-POPからシャンソンまで、さまざまに書いてきました。
今年の初めに挨拶がわりに書いたように、私の作詞の基調は『刺激と新風』です。
ベテラン、中堅から新人、あるいは知名度的にはまだまだこれからの人も含め
いろんなジャンルの歌手を、TV、ラジオ、新聞、雑誌など、私が目にするメディアを通じて
そのときどきの人たちをメインに、できるだけ話題の褪せない旬なうちに、と
先に述べた『刺激と新風』をモットーに想定した歌手に書き下ろしてきました。


ところで早いもので今年もあと2ヶ月。東日本大震災からすでに3年7ヶ月。大雨や台風による
災害、その他いろいろ不幸な事件がありましたが、一方では冬季オリンピックやアジア大会があり
国内外のスポーツアスリートの活躍など、うれしいこともありました。
音楽業界では何人かの作詞、作曲家そして歌手で亡くなった人もいます。見知った人もいて
作詞をする私にとっては哀惜の限りです。


さて、明日からの11月は、このブログにアクセスする方たちに、より多いアクセスを
いただけるよう、また歌の好きな方には興味を持ってもらえるような企画を考えました。
それは、東京都内を走る山手線29の全駅をテーマに1ヶ月にわたって書き下ろ詞をします。
山手線
演歌あり歌謡曲あり、シャンソン風、J-POP風からサンバまで、私の持てるテーマと
イメージを全開して、ひるむことなく書いていきます。
アクセスをいただくのは何も東京の方ばかりではなく、いろんな土地からのはずです。
以前にも『全国ご当地歌めぐり』と題して、各県をテーマに書き下ろした詞もあり
それらも含めて多くの方たちに興味をもっていただけたら幸いです。
どうぞ、ほぼ毎日を楽しみにこのブログへのアクセスを期待してください。
ひとつでも多く附曲され歌われるような展開になれば、なおのこと嬉しく思います。
いつもヒットチャートにランクインする歌手ばかりでなく、頑張っているほかの歌手にも
注視しイメージし想定して詞を書き下ろすことが、このブログの最大のポイントであり
コンセプトなのですから。
これからもさらなる応援を、よろしくお願いします。ではお楽しみに・・・

「あなたが帰ってくる朝は」 松原健之

2014年10月28日 | 歌謡曲男性歌手
松原健之

お酒が残ってるんですか
それとも昨夜(ゆうべ) 眠らなかったの

君は 目でものを言う人だねと
そんな皮肉を たびたび聞かされて・・・

あなたが帰ってくる朝は
こころ鎮めて 珈琲を入れましょう
あなたが帰ってくる朝は
外は雨でも すべての窓を開け放ちましょう
珈琲

答えを出すのはいつですか
このままボタン かけ違えるの

わたし 泣くことも出来なくなって
だけど余計に 愛しさつのらせて・・・

あなたが帰ってくる朝は
胸のすきまで バルバラが唄ってる
あなたが帰ってくる朝は
一度はずした指環をはめる そんな女なんです

あなたが帰ってゆく場所は
蒼い落葉を敷きつめた 部屋でしょう
あなたが帰ってゆく場所に
いくら待っても ほんとのは芽ばえそうにないのに

青い落葉

ひとこと:松原健之サンがBSの歌番組に出ていた。彼の歌のジャンルはJ-POPの雰囲気を持った
歌謡曲調でもあり、日本の歌曲なども唄いこなせて、同世代の他の歌手とは一線を画している。
ただオリジナルでは良くも悪くもクセがないので、これまでの作品ではイメージの強烈さが
薄れるのは否めない。このブログでは
NEW AGEふうな、今はもう会うこともない旧友や、過ぎた恋を懐かしむ「坂の下の古い店」
伊豆を舞台に男女の激情や情炎を色彩も豊かにからめて「伊豆恋情」
ナイーヴな少年期から多感な青年期の深層心理を、現代詩のような雰囲気の「ひとり・・・ 追憶」 
ささやかで幸せな男女の日常風景を切り取ったシャンソンのような
あるいはメロー・ロック風な「彼のおはよう、私のおやすみ」と4篇を書き下ろしているが
彼を想定して書くときは、特にシネマチックに映像が浮かぶような詞を心がけてきた。
大人の、男女の恋や愛を的確な歌唱で表現できる歌手になれれば、と思うが
明と暗、陰と陽 表情や歌唱にそれらが醸し出されればブレイクするだろう。
何か洋画やドラマとタイアップした作品ならヒットに結びつくきっかけになるかもしれない。
今回もそんなイメージで、愛にもつれた男女の、特に女性の心情を哀切いっぱいに書き下ろした。
但し、この女性は皮肉屋でナイーヴで自虐的。そういう女性こそ、愛には人一倍執着型なのかも・・・

「待ちぼうけカモメ」 さくらまや

2014年10月21日 | 演歌女性歌手
さくらまや

お月さんが出たよ と 母さんが
港を指差し 送り出す
波止場に船は まだ来ない
おねがいよ おねがいよ
今夜もあなたに 逢えないと
待ちぼうけばかりの やせっ娘カモメ
待ちぼうけ

年の差は五つも 違うけど
頼れる兄貴と いう感じ
七つの海を 越えるまで
泣かないわ 泣かないわ
信じているのよ 約束を
待ちぼうけしたって どさん娘カモメ

ひばりさん お恵ちゃんの 港歌
さびしくなるたび 唄います
灯台あかり 夢あかり
待ってるわ 待ってるわ
この指 この髪 この心
待ちぼうけ三ヶ月(みつき)の 海っ娘カモメ


ひとこと:久しぶりに さくらまやサンがBSの歌番組に出て新曲を唄っていた。
2008年に10歳で史上最年少演歌歌手としてデビューした彼女もそれでもまだ16歳。
最近はCMでも見かけるが、歌のほうでもまだまだこれから期待度いっぱいの彼女だ。
このブログでは 「かもめ恋歌」「かもめ十四は夢見鳥」の2篇を書き下ろしていますが
今回も奇しくもまたカモメになってしまいました。
海に出ている好きな人をひたすら待ちつづける等身大の女の子の純情演歌です。

「3番線のメルシィ」 倉井克幸

2014年10月11日 | シャンソン歌手
倉井

定時に着くはずの列車まで あと5分
夕暮れの薄い日差しにゆれて
ホームの端から端 歩くのが好き
 肩先でゆれる バッグの中には
 きのう届いた ポストカード
 Je suis heureux s'il vient. (来てくれたら うれしいよ)
  思いがけない 早い帰国に
  しぼみかけてた ふたりの愛
  みつめ直す時間 少なすぎて・・・
3番線
3番線にやがて列車がすべりこむ
あなたはなにも気にしないふりで
小さく片手をあげ ほほえんでいる
 抱擁をかさね 見交わす目と目に
 なにが始まり なにが映る
 C'était bon de rencontrer encore. (また会えてよかったよ)
  ずっと一人で待っていたから
  ちょっと淋しい女でしょう
  再会(あえ)ただけで今は Merci(メルシィ)
再会のシーン

 Après tout je t'aime (わたしはやっぱりあなたが好き)
  おなじ歩幅で 愛が寄りそう
  遠く離れて 気づいたこと
  きっと分かる人ね あなた Merci(メルシィ)


ひとこと:倉井克幸というシャンソン歌手がいる。歌手は歌手なのだが
彼はマラソンやトライアスロンなどアスリートとしてのプロフィールも持つ。
まぁ声を作るにはアスリートもいいが、いろいろ紆余曲折した果てのシャンソンへの道だから
歌手としての知名度も上げてほしいものだ。
2007年には日本アマチュアシャンソンコンクールでグランプリ受賞後
あの石井好子女史にも目をかけられ、日本で恒例のパリ祭にも出演している。
パリ祭
さてここ連日、シャンソンの書き下ろ詞をUPしてきたが、多くのアクセスをいただき
今回は倉井克幸サンに白羽の矢をたて、女歌ではあるがしゃれたシャンソンに仕立てた。
 異国から帰る男を駅のホームで待つ女。遠く離れるとお互いの愛に自信がゆらぐ。
 男は女に対して絶対の愛を信じている。女はそんな男に安堵し、
 自分もまた、彼を愛していることを再確認する。とある駅、別ればかりではない
 愛ある再会も、駅のホームは作り出す・・・
倉井克幸サンまだ31才、がんばれ!日本のシャンソン界のために。

「愛と嫉妬と鍵穴と」 佐竹律香

2014年10月05日 | シャンソン
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愛してる。それはもう 言わないで
愛してる。それはただ 虚しさの裏返し

Mais・・・ そのひと言をきかないと
Donc・・・ こころに波が立つばかり

 あなたにチャンスが訪れるのに
 なぜ わたしに 天使は微笑まないの

  ほの暗い町並み 二人で歩いても
  なにひとつ 答えもないまま
  わくら葉が 風に踊るだけ

舗道の枯葉

愛してる。時はまた過ぎてゆく
愛してる。それなのに 哀しみは終らない

Mais・・・ そのひと言の在りかには
Donc・・・ 鍵穴ひとつ見つからない

 わたしが涙をこらえていたら
 いつ あなたは 死ぬほど抱いてくれるの

  朽ち果てた小舟が 渚に残されて
  帰り着く 港をなくして
  霧雨に 頬をぬらすだけ

小舟

愛してる。それはもう 言わないで
愛してる。それはただ 虚しさの裏返し

愛してる。時はまた過ぎてゆく
愛してる。それなのに 哀しみは終らない


ひとこと:日本のシャンソン歌手はいったい何人くらいいるんだろうか?
日本シャンソン協会の会員を検索しても、あまりに多いので数えなかった。
知名度ではTVやコンサートで活躍している人ばかりが目立つが
地方でも都市でも、地道に独自に活動している人は多く、そして実績も挙げている。
さて、先日新聞で佐竹律香シャンソン・リサイタルの記事を読んだ。
当然「銀巴里」「パリ祭」にも出演し、シャンソニエや料亭でのコンサートも活発な様子。
こういった歌手にこそ、詞ごころがそそられて、あっという間に3篇を書き下ろした。
今回はその中から、出会いと別れを繰り返す男と女の、愛と嫉妬をテーマに
どうしようにもできない人間の感情を書いた。
ちなみにMais→だけど Donc→そうよ の意味です。