❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「大阪化粧」 若山かずさ ★あの歌手にこの詞(うた)を!11月の特集《歌手生活*周年》の歌手 第30弾

2018年11月30日 | 歌手生活**周年
11月帯
行楽・グルメ・スポーツ、などなど
あなたはどんなONLY-ONEの秋に出会いましたか?
今月の特集《歌手生活*周年》もいよいよ今日がラスト!
演歌・歌謡曲・J-POPふう・シャンソンふうと
書いて書いて書き下ろしました。
11月女歌手
「○周年」の数え方は「満」でも「かぞえ」でも誤りではないようです
Myブログのコンセプト《Virtual書き下ろ詞》でリストアップはしたけど
該当する歌手はほかにも多いだけに、選んだ一人ひとりに心をこめて
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろしています。
今日、想定した歌手は若山かずささん。出身地は千葉県袖ヶ浦市 
1984年4月 日本コロムビアから【別れ愛】で歌手デビュー。
歌手生活35周年です!
30新 若山 30D 30

  大阪化粧
新地
  うしろ指にも 噂にも
  耐えて女の 水稼業
  夜の新地の 酔町ネオン
  夢見通りの 階段を
  なんどのぼれば 倖せの
  扉ひらける 大阪化粧

曽根崎
  涙ぼくろを かくしても
  かくしきれない 傷がある
  夜の曽根崎 人恋倶楽部
  過去という名の 花びらに
  酒の匂いが しみついて
  こころおもたい 大阪化粧

梅田
  橋のかずほど 泣きもした
  捨てた未練も 二度三度
  夜の梅田の むらさき灯り
  嘘と笑顔の 境いめを
  裾でさばいて 袖で消す
  紅が哀しい 大阪化粧

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ひとこと:ここんとこあまり歌われなくなった酒場演歌を
メジャーな曲調で、と想定したらこんな詞が浮かんだ。
若山かずさサンを想定したこれまでの書き下ろ詞
「おんなの京都」「迷路伝説」「越後 花あかり」
「女の華美(はなび)」「シュウさん」

●出身地にちなんだ《お持たせ人気グルメorスイーツ》
袖ヶ浦市の「ジャンボゆでピー」
30a30b
               (画像をお借りしました)

「昭和一代女」 森若里子 ★あの歌手にこの詞(うた)を!11月の特集《歌手生活*周年》の歌手 第29弾

2018年11月29日 | 歌手生活**周年
11月帯
行楽・グルメ・スポーツ、などなど
あなたはどんなONLY-ONEの秋に出会いましたか?
今月の特集《歌手生活*周年》もいよいよラスト2!
演歌・歌謡曲・J-POPふう・シャンソンふうと
書いて書いて書き下ろしました
11月女歌手
「○周年」の数え方は「満」でも「かぞえ」でも誤りではないようです
Myブログのコンセプト《Virtual書き下ろ詞》でリストアップはしたけど
該当する歌手はほかにも多いだけに、選んだ一人ひとりに心をこめて
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろしていきます。
今日、想定した歌手は 森若里子 さん。出身地は島根県江津市 
1981年12月 徳間ジャパンから【そんなあんたに惚れました】で
歌手デビュー。 歌手生活37周年です!
29新森若

昭和一代女

あなたの子どもが 欲しいのと
まくら灯おとして すがりつく
惚れているから 好きだから
女ごころの 夢ひとつ
咲かせてください 昭和花

あなたにあずけた 命なら
散っても枯れても 悔いはない
世間斜めの 切通し
雨も降ります 風も吹く
歩いてきました 昭和道

あなたとこうして こうなって
この先どうなる あてもない
これがわたしの さだめなら
誰も小言は 言わせない
流れてゆきます 昭和川


ひとこと:昭和が遠くなったと思ったら来年は平成が終わりをむかえる。
高齢化、少子化、介護、子育て・・・何が改善し何が置き去り、後回し。
この国ほど優先順位とスピード感を持たない国はない!
国会議員全員をグループ分けして日本の課題を解決するチームでも
作れば良いのだ。国会で居眠りやスキャンダルにうつつを抜かし
成果のあげられぬ議員は落選させれば良い。
ノー天気で安穏としていると地震、台風、災害のシッペ返しをくらう。

森若里子さんを想定したこれまでの書き下ろ詞
「母娘傘」「とうに昔の恋歌」
●おまけ:マニアックに好きでお勧めの曲
「ご破算で願いましては」「鳩のいる港町」
●出身地にちなんだ《お持たせ人気グルメorスイーツ》
島根県・浜田/江津の「善太郎餅」
29a 29b
(画像をお借りしました)

♠水木一郎「泣きそうになったよ」        ★あの歌手にこの詞(うた)を!11月の特集     《歌手生活*周年》の歌手 第27弾

2018年11月27日 | 歌手生活**周年
11月帯
行楽・グルメ・スポーツ、などなど
あなたはどんなONLY-ONEの秋に出会いましたか?
今月の特集《歌手生活*周年》もいよいよ終盤
ほかにも区切りの年を迎えた歌手は多くいるでしょうが
1ヶ月ゆえ限りがあります。のこり3日まだまだ期待してください!
11月男歌手
「○周年」の数え方は「満」でも「かぞえ」でも誤りではないようです
Myブログのコンセプト《Virtual書き下ろ詞》でリストアップはしたけど
該当する歌手はほかにも多いだけに、選んだ一人ひとりに心をこめて
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろしています。
今日、想定した歌手は 水木一郎 さん。出身地は東京・世田谷区 
1968年7月【君にささげる僕の歌】で歌手デビュー。
歌手生活50周年です!
水木一郎 27D 27

泣きそうになったよ

真正面から 陽を浴びるより
背中ぬくめる 日差しが好きだった
人生も どこか似ていて
人それぞれに 生き方を見つける

はじめから うまくいったわけじゃない
好きなことしかできない 自分がいた
選ばれて 歩く道より
望まれて 唄う歌があったから
はるばると 幾年(いくとせ)
遥々と 四季つれづれを
唇に歌のせて 去し方を思えば
・・・ 泣きそうになったよ

水2

望むだけでは 会えない人も
ひょんなことから 出会いが訪れる
プライドが 役に立つなら
そのときどきを 真剣に生きよう

そして今 友を思い友を呼ぶ
年ごとにふり返れば 頬がゆるむ
始まりを 過去にするより
あの頃が あればこそと忘れずに
はるばると 幾年(いくとせ)
遥々と 四季つれづれを
唇に歌のせて 行く末を思えば
・・・ 泣きそうになったよ
・・・ 泣きそうになったよ


ひとこと:今夏の8/10、水木一郎さんは「デビュー50周年記念 特別公演」
のライブを行った。1000人もの熱狂的なファンと35名もの著名な
アーティストがゲストに登場するという超豪華ライブ!
そのリポート記事を読んだ中から水木さんがコメントした
たったひとことにinspireされてこの書き下ろ詞と
特集の誘発剤になった。
水1
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●出身地にちなんだ《お持たせ人気グルメorスイーツ》
「シュシュクル」の「ココアサンド」
27b 27a
(画像をお借りしました)

「夢は枯野を」松前ひろ子 ★あの歌手にこの詞(うた)を! 11月の特集《歌手生活*周年》の歌手 第26弾

2018年11月26日 | 歌手生活**周年
11月帯
行楽・グルメ・スポーツ、などなど
あなたはどんなONLY-ONEの秋に出会いましたか?
今月の特集《歌手生活*周年》もいよいよ終盤
演歌・歌謡曲・J-POPふう・シャンソンふうと
書いて書いて書き下ろしました
11月女歌手
「○周年」の数え方は「満」でも「かぞえ」でも誤りではないようです
Myブログのコンセプト《Virtual書き下ろ詞》でリストアップはしたけど
該当する歌手はほかにも多いだけに、選んだ一人ひとりに心をこめて
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろしていきます。
今日、想定した歌手は 松前ひろ子 さん。出身地は北海道知内町 
1969年9月 クラウンレコードから【さいはての恋】で歌手デビュー。
歌手生活50周年です!
松前 26D 26

夢は枯野を

ひとつの愛を 失くしても
生きてあしたへ そのまた先へ・・・
 思いがけずに 懐かしく
 出会った人に 傾いて
 心 静かに 深くつながり
 夢は枯野を めぐり往く

若くはないと 拒んでも
胸の埋み火 燃え立ちのぼる・・・
 言葉なくとも 通い合う
 えにしの糸を 緋に変えて
 渡る覚悟の あぶな橋でも
 夢を枯野に ちりばめる

行きつく果ての 闇深く
背負う重荷を 消すにも消せず・・・
 人に見せない ふるまいも
 包容(つつ)んでくれる 人なれば
 いのち 絶えても 悔いはしないと
 夢は枯野を かけめぐる


ひとこと:今回は、久しぶりに好きな小説家・立原正秋を読み直していた
中から、ひょんなことから男と女が再会し、男の冷めた視線と
会わないことで安堵し、会えないことで心が危険な状態であることを
自覚する女の心理の綾を描いた『夢は枯野を』をモチーフに書いてみた。
立原
松前ひろ子さんを想定したこれまでの書き下ろ詞
「夫唱婦随」「墨絵川」「女のゆらぎ」「礼文草」
●おまけ:マニアックに好きでお勧めの曲
「花街一代」「ふたりづれ」
●出身地にちなんだ《お持たせ人気グルメorスイーツ》
「やごし本舗」の「ドン・デ・マカロニ」
26a 26b
(画像をお借りしました)

「裏町おんな草」 松原のぶえ★あの歌手にこの詞(うた)を!11月の特集《歌手生活25周年》の歌手 第25弾

2018年11月25日 | 歌手生活**周年
11月帯
行楽・グルメ・スポーツ、などなど
あなたはどんなONLY-ONEの秋に出会いましたか?
今月の特集《歌手生活*周年》もいよいよ終盤
ほかにも区切りの年を迎えた歌手は多くいたでしょうが
のこり5日、まだまだ期待してください!
11月女歌手
「○周年」の数え方は「満」でも「かぞえ」でも誤りではないようです
Myブログのコンセプト《Virtual書き下ろ詞》でリストアップはしたけど
該当する歌手はほかにも多いだけに、選んだ一人ひとりに心をこめて
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろしていきます。
今日、想定した歌手は 松原のぶえ さん。出身地は大分県耶馬溪町 
1979年7月 日本コロムビアから「おんなの出船」で歌手デビュー。
歌手生活49周年です!
25新 25D 25

裏町おんな草

路地のちいさな こぼれ陽だけが
名もないふたりの 心のささえ
世間ななめの まよい道
涙と苦労に 踏まれても
あなたと咲きたい 裏町おんな草
裏町

洗いざらしの 木綿のように
手ざわり 肌合い 素朴なあなた
お酒 酔うほど のませたい
ないないづくめを 詫びながら
あなたに寄り添う 裏町おんな草
裏町

泣いてしまえば そのホクロさえ
涙をふくんで 俺までつらい
やさしすぎます あなたって
手のひら屏風の ぬくもりを
あなたと分け合う 裏町おんな草


ひとこと:いわゆる演歌の「裏町」ものは当世すっかり御用達に
ならなくなった。時代といえばそうかもしれないが裏町といえども
ジメジメ、ネクラというわけじゃない。
昔ながらの古き良きたたずまいにしっくり馴染んで
生きてる人たちも多い。
松原のぶえさんを想定したこれまでの書き下ろ詞
「湯の町みなと」「あした届きますように」「恋やどり」
「舞酔い花」「もいちど大阪」「巣鴨よいとこ節」

●おまけ:マニアックに好きでお勧めの曲
「新宿みなと演歌」「夜の足音」「夕霧岬」
●出身地にちなんだ《お持たせ人気グルメorスイーツ》
耶馬溪町の「桃屋甚兵衛」和菓子
25a 25b
(画像をお借りしました)

「女の命は恋にある」 藤森美伃★あの歌手にこの詞(うた)を!11月の特集《歌手生活*周年》の歌手 第23弾

2018年11月23日 | 歌手生活**周年
11月帯
行楽・グルメ・スポーツ、などなど
あなたはどんなONLY-ONEの秋に出会いましたか?
今月の特集《歌手生活*周年》もいよいよ終盤
ほかにも区切りの年を迎えた歌手は多くいるでしょうが
1ヶ月ゆえ限りがあります。のこり7日を期待してください!
11月女歌手
「○周年」の数え方は「満」でも「かぞえ」でも誤りではないようです
Myブログのコンセプト《Virtual書き下ろ詞》でリストアップはしたけど
該当する歌手はほかにも多いだけに、選んだ一人ひとりに心をこめて
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろしていきます。
今日、想定した歌手は 藤森美伃 さん。出身地は三重県四日市市 
1998年【祝辞】で歌手デビュー。 歌手生活20周年です!
23新 23D 23

  女の命は恋にある

  こころに靄が かかる夜は
  髪をほどいて 洗います
  それで迷いが 晴れるなら
  悩んだわたしを 叱りましょう
  女の命は 恋にある
  あなた今すぐ 逢いにきて

  云われるままに 甘えたら
  そこにあなたの 愛をみた
  なんてかわいい やつだよと
  その声その息 忘れない
  女の命は 恋にある
  死んでゆくまで たからもの

  昨日の夢の つづきより
  明日の灯りを くれますか
  靄が消えたら 闇ばかり
  忍んでくるのか 奪うのか
  女の命は 恋にある
  燃えて乱れて すがりたい


ひとこと:キャリアが長かろうと持ち歌がいくつだろうと
通年を休みなく唄い続けることのプロの厳しさよ。
それでも唄っていれば声は出る、良い作品にもめぐり合える。
この1ヶ月、特集を書き下ろしてきてつくづくそう思う歌手が
何人かいる・・・
●出身地にちなんだ《お持たせ人気グルメorスイーツ》
「笹井屋」の「なが餅」
23a 23b
(画像をお借りしました)

「からっ風野郎」 ★北川大介

2018年05月10日 | 歌手生活**周年
🎼🎶🎵🎶 いつも心に詞(うた)を置いて!
今日の書き下ろ詞、想定した歌手は1998年デビュー以来
めでたく20周年の北川大介さん!
北川1 DSC_0347_20180429031915

野郎3
俺に惚れたりしたってさ
にっちもさっちもいかないぜ
脛に傷持つ 男だし
恨みごと言う 奴もいる
抱いた始末は 指環(リング)を置いてゆく
これで終わりにしてくれよ
チェッ また風が吹きやがる からっ風野郎
野郎2

噂 聞いたらたまらずに
闇夜にまぎれて会いに来た
すこし見ぬ間に 痩せたのは
背負い込む不幸が 仇なのか
倒れこむよに 躰を引き寄せる
だけど長居はできないぜ
チェッ また風が吹きやがる からっ風野郎
野郎1

すきま すきまを 生きてる俺だから
どうせ畳じゃ死ねないさ
チェッ また風が吹きやがる からっ風野郎


ひとこと:1998年デビューの北川大介さんは今年で20年目。
このブログでは1370篇を超える詞を書いてきたが
どの歌手を想定する場合でも自分ならこう書く、と意欲的に
書いてきた。いわば自分の修練と、歌手が持つ歌の幅への期待である。
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●さて今回は、彼には少し無頼で非情ともいえる男の心情がテーマ!
タイトルは1960年に公開された映画『からっ風野郎』から。
作家・三島由紀夫の初主演映画だった。
三島由紀夫
あとくされを一切持たない男が、からっ風のように
人生を疾風のごとく生きて散る、というストーリー。
北川大介さんにはこういった硬派な部分をも充分に供えていると
イメージした。(画像をお借りしました)

「おんな手毬唄」 五月みどり

2017年10月20日 | 歌手生活**周年
★BSの朝の歌番組に五月みどりサンが新曲を引っさげて登場。
やがて歌手生活60周年だと!あした10/21が誕生日。
あの美貌と華やかさ、誰が78歳だと合点がいきます?スゴイ!五月みどり

おんな手毬唄

てんてんてんまり 今夜も夢で
七つついたら 目がさめた
 さめて女は ひとりぼっち
 恋しい人は もういない
  外は夜風が 泣いている
  逢いたかろうと 泣いている

てんてんてんまり 遊びじゃ嫌と
すねて甘えた 春もある
 持って生まれた さびしがり
 誰かがそばに いてほしい
  酒につぶやく ひとりごと
  なんで棄てた と ひとりごと
手毬
てんてんてんまり ふる里どこさ
帰りたいけど 帰らない
 今じゃ名もない おんな草
 涙でかくす 惚れぼくろ
  どこへころがる 手毬唄
  唄もせつない 手毬唄


よもやま:歌手で女優で絵も描いて腹話術が得意で、着物のデザイナー
からティッシュボックスの製作まで多芸多才な芸能人を挙げるなら
五月みどりサンが筆頭格だろう。おまけに恋愛遍歴でも1960年代から
80年代にかけて、マスコミを賑わしてきた。
このブログでも『昔活躍、今ご無沙汰』シリーズで何人かの歌手を
想定して書き下ろ詞をUPしてきたが、彼女はご無沙汰どころか新曲を
発売し健在ぶりを発揮し、まだまだ現役で面目躍如といったところか。
やがて歌手生活60年目。もともと声域の広い人ではないが、60年とも
なると歌唱方法だって心得たもの。デビュー当時からのきれいな
「ちりめんビブラート」を生かした歌唱で変らず披露しているのには
驚きだ。そんなわけで書き下ろした詞は、理屈など抜きにした
肩の凝らない演歌に仕上げた。
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「酒にすべきか 旅するべきか」 小林旭

2013年04月03日 | 歌手生活**周年
小林旭

ひとつの愛を 終わらせて
哀しむなんて 男には 似合わない

 すこし泣かせた つぐないは
 酒にすべきか 旅するべきか
  それですべてを 許してくれるなら
  二度とお前の 影は追わない

   俺は どこぞの 空の下
   俺は つらつら 忘却(わすれ)
場末

うつろな胸を しめつける
痛みに耐えて 男なら 越えるだけ

 そして弥生の 風のなか
 酒にすべきか 旅するべきか
  せめて も一度 幸せつかむまで
  二度とお前の 夢を邪魔しない

   俺は 流れの ちぎれ雲
   俺は 場末の 無言(だまり)
ちぎれ雲

  いつかどこかで 噂を聞いたって
  二度とお前の 愛に戻れない

   俺は さすらう はぐれ鳥
   俺は しみじみ 恋慕(しのび)


よもやま:ふりしぼるようにしてTVで小林旭サンが唄っていた。マイトガイも74歳だからねぇ~
所属レコード会社もコロムビアに始まって現在は6社めのテイチク。
まぁそんなことはどうでもいいだろうが、今なお唄えるってことのスゴさ!
来年は芸能生活60周年!こうなったら行けるとこまで行くでしょう!
そんなわけで、このブログ初登場の小林旭サンに書き下ろ詞を書くことの我ながらのある種の感激。
真っ先に思い浮かんだのがシェイクスピア作『ハムレット』の有名な一節。
それをもじってタイトルが思いつき、語り唄ふうに仕上げた。
 長い人生、生きた、愛した、別れもあった。
 そして男は、雲のように鳥のように、旅を続ける。
 忘却と無言と恋慕の酒を友として・・・。

「浪花舟」 田川寿美

2013年03月03日 | 歌手生活**周年
田川寿美

人目につかない まっくら闇に
出してください あなた舟
 いつかなじんだ 堂島川を
 涙こらえて ふたりで下る
  さだめ恨まず 愚痴云わず
  こころ寄せ合う 浪花舟

似たもの同志に つながる糸は
七つ転びの 八つ負け
 傷はふえても 命があれば
 あなたたよりに 泥水かぶる
  覚悟ひとつを 胸に抱き
  夜を流れる 浪花舟
夜の舟

大阪 背にして はなれる訳を
月にあずけて 勇み発(だ)
 橋の数だけ 苦労を越えりゃ
 見えてくるでしょ あしたの道が
  惚れて一生 つれ添うて
  花と咲きたい 浪花舟


よもやま:1992年にデビューし、各賞を総なめにした田川寿美サンも
今年で21年目。結婚、出産と慶事がつづき、今年また活動を再開。
このブログでは女性の激しい情愛を思いきり吐露した「恋孔雀」
女性の熱と情と彩を取り込んだ「夢抱擁」をUPしている。
なんといっても歌唱力のある彼女だけに、書くほうもついつい存分に歌える詞を
書きたくなってしまう。今回は彼女には初めて?ではないだろうか、
浪花ものを書いてみた。人生、思うようにいかない男女が大阪をはなれて
新天地で再起を期す、というもの。緩急を意識した詞をめざした。

「大阪ざんげ」 三門忠司

2013年01月24日 | 歌手生活**周年
三門忠司

酒と女に あけくれた
若い日がある ぼろもある
なにも云わずに ついてきた
妻よ おまえの その眸にひかる
涙に詫びる 大阪ざんげ

義理と情けに 背を向けて
返しきれない 借りばかり
生きてさえいりゃ また会える
友よ おまえも 達者でいろと
夜更けに偲ぶ 大阪ざんげ

意地と啖呵で 飛び出した
生まれ故郷が 夢に出る
我が身 粗末に しなさんな
母よ あなたの あの日の言葉
命に沁みる 大阪ざんげ


よもやま:今年で歌手生活33年目になる三門忠司サン。
持ち歌は圧倒的に大阪、浪花ものが多く、もちろんそのジャンルでのヒットが多い。
このブログでは「浪花舟唄」「残月」「こころ花」と3篇をUPしているが
久しぶりに大阪ものを書いてみた。
地名や名所は出てこないが、大阪の2文字で象徴できると思う。

「春告げ花」 椎名佐千子

2013年01月23日 | 歌手生活**周年
椎名2

道ばたの 白いつぼみを
指先で はじいてみたの
長い冬 さびしかった心に
あの人から うれしい報せが届くよ と
日差し やわらか 春告げ花よ
つぼみ2

あきらめて 早く帰っておいで と
母さんに 云われたけれど
約束は 嘘じゃないと信じて
あの人には きれいな女でいますよ と
夢の中でも 誓っていたの

この街に 住んでみたいね
ふたりして 話した あの日
待つことに 負けちゃ駄目と諭した
あの人にも せつない想いがあるはず と
分かりますとも 春告げ花よ


よもやま:デビュー10周年を過ぎた椎名佐千子サン。
このブログでは「あじさい情歌」「雪花の愛」「お水送り」
不思議にそれぞれ季節感いっぱいの詞を書き下ろしてきた。
今回は好きな人を待ちながら身も心も春を待つ女性を
あまりド演歌に仕立てず、今までの椎名サンのイメージとちがい
ファン層も広がりそうな、やさしさあふれる詞を書き下ろした。
まだまだ冬は続く1月、それでも道ばたには小さな蕾を持つ
名も知れぬ花が芽を出している光景に出会います。
そんなイメージを取り入れました。

「おんなの本音」 扇ひろ子

2012年10月25日 | 歌手生活**周年
扇ひろ子2

本音を云わせてもらえばさ
欲しいのよ ぬくもりが… ぬくもりが
 小雨がしょぼつく 夜だもの
 男ごころに くるまって
 ねんねん ころり も あゝ いいじゃない
岩田2

本音を云わせてもらえばさ
おぼれたい 恋の川… 恋の川
 女は覚悟で 生きている
 みんな許した そのあとで
 バイバイ あばよじゃ あゝ つらすぎる
岩田

本音を云わせてもらえばさ
淋しいの ひとりぽっち… ひとりぽっち
 情けと未練は うらおもて
 かけてすがって つまずいて
 ほろほろ ほろり と あゝ また涙


よもやま:1963年に歌手デビューの扇ひろ子サンは来年が50周年。
このブログでは2篇UPしていて
・女の情念をおもいきり燃え上がらせる「おんな火」
・女性は幾つになっても花、というテーマの「おんな 花色 なみだ色」 と
どちらも扇サンならではの女の歌世界を書いてきた。
2008年に発売の全曲集は新旧とりまぜての選曲だが
コロムビアの初期の作品にいいものが多くて30曲ほど音源を所蔵しているが懐かしい。
今回の詞はあまり奇をてらわずスローなブルース歌謡の線をイメージして書いた。
書きながら脳裏にあの岩田専太郎画伯の絵がさまざまに思い浮かんだ。
各節、最終行に扇サンの持ち味が凝縮されるだろう。

『この歌手のお勧め曲』1.「哀愁海峡」2.「未練の涙」3.「追憶の涙」


「夫婦泣き笑い」三笠優子

2012年10月21日 | 歌手生活**周年
三笠優子4

新婚時代は サンづけで
おれもやさしく ちゃんづけで
ともに呼び合う 仲の良さ
 塩と砂糖を まちがえて
 つくった料理も うまかった
あゝ二十代 あゝ夫婦
泣かせたね 笑ったね

一姫二太郎 パパになり
てんやわんやで ママになり
家事と育児は 二等分
 ゴルフ マージャン 控えめに
 休日サービス つつがなく
あゝ三十代 あゝ夫婦
泣かせたね 笑ったね

おねだりするとき ねぇあなた
飯だ 風呂だと おい おまえ
越えてまずまず 倦怠期
 ぐいと手綱を にぎられて
 浮気のうの字も ありません
あゝ四十代 あゝ夫婦
泣かせたね 笑ったね
フルムーン

呼び名もいつしか お父さん
何をするにも おい で済む
花と涙の フルムーン
 こんど生まれて くるときも
 一緒になれたら うれしいね
あゝ五十代 あゝ夫婦
泣かせたね 笑ったね


よもやま:1977年の歌手デビュー以来、今年が35周年の三笠優子サン。
デビュー以来のファンで、お気に入りの楽曲も数多いが
近年はちとヒットから遠ざかり淋しや。このブログでは開設早々に
・親子の情愛をしっとりと「母ざんげ」をはじめ
・「浪花の女ハスラー」こと南川千代さんをモデルにした力作でアクセスの多かった「浪花の千代さん」
・さいはての地に生きる夫婦をモデルにした「めおと海峡」
・東日本大震災で流失、散乱、紛失したアルバムの回収、補修、復元をヒントにした「写真帳 ~アルバム~ 」 と
それぞれキャッチーな話題をもとに4篇をUPしている。
今回は三笠サンお得意の夫婦ものだが趣を変えて老いも若きも唄える手拍子ものの夫婦演歌。
最近とみにこういった作品が少なくなったが、これもまた捨てがたいテーマであろう。

『この歌手のお勧め曲』1.冬から春へ 2.母ごころ 3.人生

「田舎町の大学生」 佐々木秀実

2012年10月06日 | 歌手生活**周年
佐々木秀実3

草いきれの田舎道
すれちがった 華奢な人
夏の日差しが 逆反射して
青々しい うなじ 
目にやきつけて

二日あとに また出会い
目くばせして 店に入る
やたら ぶ厚い医学書かかえ
上目づかい 会釈
ただ いじらしい

 騒がないで 波立たないで
 私のなかの 私が云う
  見つめないで 他人ぶるふり
  云わずもがな の 私 よそびと

折り曲げた くすり指 じっと見ていた人

田舎道

分別なら あるつもり
田舎町に 噂走る
シャツの袖口 まくりあげれば
白いうぶ毛 光る
二十才も前後

 騒がないで 波立たないで
 女でいても 女でなく
  見つめないで 他人ぶるふり
  ほんのゆきずり 私 よそびと

手渡した メモ書きを 風に散らした人


年上


よもやま:佐々木秀実サンも今年デビュー10周年記念を迎えた。
10/3に発売された「美しき日本のメロディ」と題したニューアルバムを聴いた。
リサイタルではお馴染みの日本のスタンダード名曲を中心に収録。
服部メロディや古賀メロディ、そして美空ひばりのカバーまで選りすぐりの10曲。
う~ん、選曲がイマイチ食い込みが物足りないなあ~。
このブログでは「もう一度ノクターン」「まよい路」「三叉路に雨が降る」
どれもドラマチックなシャンソンふうな詞をUPしてきた。
今回は田舎町に舞台を移し、まるでショート・フィルムのような
華奢でイケメンな医大生に思いを寄せる女性の
ひと夏のアヴァンチュールな恋心を書いた。
各最終行の一節がこのストーリーの展開を物語る。