君はまだ 先だけを 見ていればいいさ
速足か 駆け足か 止まらずにゆけ
ちっぽけな螢でも
ピンチのときに 光を灯す
そんな そんな願いをこめて
つけた名前だと 父
君はまだ 先だけを 見ていればいいさ
君はただ 夢を追い 叶えればいいさ
蒼空か 紺碧か はるばるとゆけ
ひと夏の螢にも
見守りながら 瞳に滲む
ぽつん ぽつん涙の露の
理由(わけ)に気付くだろ 母
君はただ 夢を追い 叶えればいいさ
川草の螢さえ
誰かのために ともし灯もやす
そんな そんな生命(いのち)を抱いて
生きてゆきたいよ 僕
君はまた 翔べばいい 羽ばたけばいいさ
ひとこと:ワールドカップ・ブラジル大会が近づいてきた。
代表入りしている選手の一人にセレッソ大阪所属のMF・山口螢がいる。
育成組織時代は三重・名張市内から1時間以上かけて
大阪まで毎日練習に参加していたほどのがんばり屋。
それに輪をかけて螢の父親も苦労人。
そんなエピソードをTVで見たことが、この詞のヒントになった。
父親が螢と名付けた由来を1番の歌詞に引用し、
海外からオファーのくる選手になって父親に恩返しをしたいという螢自身の
希みをハーフの最後の行に込めた。
ワールドカップでは名前のごとく輝きを発する活躍をして、さらなるブレイクをしてほしい。
さて季節は夏。なにか夏にちなんだ風物詩なる詞を書こうと思っていた。
風情のある土地や水のきれいな川べりではホタルが見られる時期。
『ほたる祭り』なども各地にあって、モチーフをホタルに決めていたら
前述の山口螢選手とも関連して。
スポーツものでは奇異な歌謡曲調のメッセージ詞になったが勘弁!