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「しもばしら ―山本周五郎『夫婦の朝』より―」   石川さゆり

2016年01月30日 | 今日が誕生日の歌手
女人高野

古い文反故(ふみほご) 小さく裂いて
庭の焚火に くべる良人(ひと)
焼いてしまえば 灰になる
枯枝(えだ)にまじって 片が付く
今朝(あさ)の焔(ひ)を抱く しもばしら
しもばしら

 (台詞)もっと信じなくてはいけないぞ
     喜びも悲しみも
     互いに分け合うのが夫婦というものだ


青い煙は 尾をひきながら
過去を束ねて 立ちのぼる
袷袂(あわせたもと)に 顔ふせて
嗚咽絶え絶え 泣く背なに
何も言うなと 声をきく

おれが舟なら お前は乗り手
しっかり摑まり 居るが良い
けじめ 区切りを つけ終えて
心よせ合う ふたりには
冬に冴え冴え しもばしら


ひとこと:早いですねぇ~、1月もあっというまに終り。やっぱり冬です
各地で雪も降ってます。石川さゆりサンは今日が誕生日。
個人名で誰とはいわないが誰やらみたいに目立ちたがらずコビもなく
それでいてますます歌に対して真摯で存在感を高めている石川サン。
このブログでは1.女優・浪花千栄子さんとの思い出をからめた「竹生島」
2.好きな映画シリーズから「夜の河」3.大女優、山田五十鈴さんを哀悼して
『しぐれ茶屋おりく』をテーマに「おりく」
4.ただ一人の女として呪縛するかのように愛を契った男、幽閉されたように
その男の面影にすがり生きる女。そんな男女の激情の詞「落葉(らくよう)亭」
5.歌舞伎の演目「桜姫 ~歌舞伎 桜姫東文章 」より中村勘三郎さんを哀悼 して
「桜姫」6.女優・浪花千栄子サンの幼少の人並みならぬ苦労、女優としての開花
活躍をモチーフに「傍らの花」の6篇を書き下ろしてきました。
石川サンを想定しての書き下ろ詞は生半可な詞は書けない。
もちろん誰に対してもそうなのだがテーマとモチーフをしっかり決めて
彼女の唄いっぷりに負けない詞を書きたいと思うのだ。
前述の6篇にしても女優、映画、芝居、歌舞伎などからヒントを得た重厚な
書き下ろ詞を書いてきたのもそういう意図があってのことだ。
 今回は昨年から折にふれ読み返している作家・山本周五郎の作品『夫婦の朝』
 から着想を得た文芸もの。山本周五郎小説の内容は皆さんに
 読んでいただければ分かるがなかなか味のあるものだから
 共感のもらえる書き下ろ詞になったと思う。

「墨絵川」 松前ひろ子

2016年01月28日 | 今日が誕生日の歌手
松前ひろ子

白山おろしが 筆をとり
描いたような 水の色
 かさねた愛の 片方を
 剥がして消えた あの人の
 面影ながす 墨絵川
墨絵川
涙もちぎれる 冬ざれの
知らない町に 陽が沈む
 行くあてなしの 今日からは
 ささえもなくて 夢もない
 命を捨てりゃ 負けになる

さだめを恨んで 悔やんでも
むなしさだけが 背にささる
 未練にきしむ 胸のうち
 忘れるための ひと刷毛が
 にじんで染みる 墨絵川


ひとこと:昨年、TVの大きな賞の歌番組の生放送で、とうとう紅白出場を果たし
ブレイクした愛弟子で娘婿でもある三山ひろしサンを見守る松前ひろ子サンを
見た。リハーサルの時間から真剣な面持ちで彼を見つめる松前サンに
少しばかり感動すらおぼえた。その松前ひろ子サンは今日が誕生日。
1969年のデビュー以来47年目。爆発的なヒットは少ないが、夫君でもある
作曲家の中村典正(山口ひろし)氏との作品にはいい曲がいくつかある。
このブログでは「夫唱婦随」を書き下ろしています。
今回の書き下ろ詞は以前からあたためていたタイトルをようやく
松前ひろ子サンで詞に出来た。それだけにチカラを入れて書き下ろした一作。

松前ひろ子を聴くならこの3曲:「花街一代」「ふたりづれ」
               「北のおんな物語」



「よわむしタンゴ」 森山愛子

2016年01月27日 | 今日が誕生日の歌手
森山愛子3

そんなに泣いたら 涙、枯れちゃうよ
雨のピエロが ガラス窓たたく
二人でいるのを 見せつけられて
逃げて帰って きた私
 好き 好き 好きです あの人が
 よわむしなんです 恋だけは
 泣きむしなんです 女です

言葉に出さなきゃ 気持ち届かない
夜のラジオが 古い歌うたう
あの人思うと 眠られなくて
夢に見るのも こわいのよ
 だめ だめ だめです あの人は
 私のものです 恋したら
 逢いたくなります 女です
お茶する

 好き 好き 好きです あの人が
 よわむしなんです 恋だけは
 泣きむしなんです 女です


ひとこと:この人はどんな歌が一番ハマるのだろうかと思う歌手がいる。
今日が誕生日の森山愛子サンもその一人ではなかろうか。歌はうまいし
TVなどでカヴァー曲を唄っても うまいなぁと思うがオリジナルで大きく
飛躍する作品にまだ出合っていないのが残念。このブログでは
「ふたりの宇都宮」「つもり節」「とばっちり!涙」「とぼとぼ」
「女子会マンボ」
と5篇を書き下ろしています。結構多いほうでそれだけ
期待のできる歌手の一人として捉えているからでしょう。
今回は詞はちょっとセンチだが、これがタンゴとなると彼女の溌剌さと
マッチしてアンバランスな魅力につながると思う。サビの各節終り3行を
演歌チックにすればなお面白い。


「巷(まち)―飲んで恋して涙して―」 キム・ヨンジャ

2016年01月25日 | 今日が誕生日の歌手
キム・ヨンジャ

昔みたいな 無茶飲みは
しなくなったわ 大人です
飲めればなんでも よかったお酒
見かけが良ければ つき合った人
しっぺ返しの 涙にぬれた
そんな私の 懐かしい巷(まち)

飲んで 恋して 涙して
女の化粧は 薄くなる
ひとつ季節が めぐるように
(まち)も姿を 変えてゆく
巷
どこの誰かと 思ったと
酒場(みせ)のマスター 不思議がる
五年も会わなきゃ 他人も同じ
数えてみたって 浮かばない人
いくつ流した 涙もセピア
そんな私の 理由(わけ)ありの巷(まち)

飲んで 恋して 涙して
女はあしたを 生きてゆく
好きなジャズなど くちずさみ
(まち)は夜明けを つれてくる


ひとこと:歌手には うまへた へたうま へたへた うまうま と
色分けされたりする。キム・ヨンジャさんはやっぱり うまうま だろう。
しかしそれはひとつ間違えば聴く側からすると、うますぎて疲れる、
スキがなくてつまらないとも言われる。いっときキム・ヨンジャさんの
歌にはそれがあって以後少し力みを抑えた歌唱になったのだが
やっぱり唄いすぎる感は否めない。
まぁそれだけ歌に対して真摯だと言うべきか。
そのキム・ヨンジャさんは今日が誕生日。アジア圏の歌手としては
文句なくNo.1なだけになんとかしてサイクル長く唄い続けられる
ヒット作に出合ってほしいものだ。
このブログでは「月光雨」「手向け舟」「黒い魔蝶」「よるがお」
「氷河まで」「はまゆり」
と2010年から始まって6篇を
書き下ろしています。どれもキム・ヨンジャさんにしか唄えない
彼女の歌世界を意識して書いてきた。だからそれなりにアクセスも多い。
今回は前述の思いもこめて少し気楽に唄えそうな書き下ろ詞をめざした。
曲調としてはラテンタッチのビートの効いた歌謡曲というところ。

「スウィング気分」 森山良子

2016年01月18日 | 今日が誕生日の歌手
森山良子2

  ドレスの裾をひっかけて
  ちょっと酔ったのかしらって
  いいの そんなの気にしない
  今夜はなんでもアリだから

30years periodの二つめも
そろそろ終りが見えてきた
残りのひとつを色あせず
スウィング気分で楽しむわ

 恥ずかしがってちゃつまらない
 踊りたければダンスして
 唄いたければシャウトする
 あしたはすぐにもやってくる
スウィング

30years periodの三つめは
いいことばかりがありそうよ
心とからだをラフにして
スウィング気分でいきたいわ


  ファッション&ミュージック
  30years periodで回るのよ
  わたし まだまだスウィング気分
  喜び 哀しみ スウィング気分


  30years period=30年周期

ひとこと:森山良子サンは今日が誕生日。このごろしばらくTV出演では見かけて
いないがマイペースというところか。このブログでは「愛を忘れないこと ~Never forget your love~」を書き下ろしているが今回は彼女が近年実力を発揮している
ジャズのスウィングをモチーフに彼女の魅力でもあるラフで奔放な部分を
生かした書き下ろ詞。
人も時代も30年周期でめぐりめぐり変化するという。
彼女の次の30years periodはどんなものか・・・

「さすらい港旅」 尾鷲義人

2016年01月16日 | 今日が誕生日の歌手
尾鷲義人

港めぐって 着く船の
数より多い さすらいの旅
自慢にゃならぬと 海鳥啼けば
ミサコ おまえの 声になる
一年つづいた 仲なのに
どこへ消えたか・・・ もいちど逢いたい

港しぐれが 降る夜は
酒場でひとり さすらいの酒
生まれは北国 海ぞいの町
ヒロコ おまえの あとを追う
半年前まで 惚れあって
もとの他人か・・・ もいちど逢いたい
港の酒場
港ながれて 北 南
いつまでつづく さすらいの旅
思い出いくつも 波間に散らし
ジュンコ おまえを 恋しがる
去年の春まで もどれたら
旅の終りか・・・ もいちど逢いたい


ひとこと:尾鷲義人サンは今日が誕生日。1989年のデビュー以来27年目の
はずだが今も歌手活動はしているのだろうか。それが判明しないまま
このブログにVIRTUALといえども書き下ろ詞をUPするのはどうかと思ったが
デビュー時からどんどん伸びていくかと思っていたが不運だったのは
レコード会社の移籍と所属事務所が関係しているようだ。
日本クラウンに移籍後はシングルも数枚しか発売していない。
このブログでは「終恋」「しぐれ橋」「北国愛終」の3篇を書き下ろしている。
今回は男歌。惚れて恋した女がいた。今では男の知る由もない遠い人になって
しまった。未練だがも一度逢いたいがためにあちらこちらをさすらう男。
定番の港町演歌だがそれもまた演歌。
尾鷲義人サン、いい作品に出会ってまた唄えるといいが。 

「大人のかくれんぼ」 森本英世

2016年01月11日 | 今日が誕生日の歌手
森本英世3

下ひと桁が奇数なら
今夜はあなたの 云うまま気まま
ラウンジバーのレシート見せて
女はシャレたことを云う

逢いたいときに 逢えるけど
そこから先が 手ごわくて
恋にもならない 愛はほど遠い

 秘密とスリルは 反比例
 夜通し燃えて 乱れても
 二人はいつも かくれんぼ
 奇妙な大人の かくれんぼ
レシート

この頃ツイているようね
女はめったに 下手に出ない
ゆくあてなしにクルマを飛ばし
右折はダメと指図する

逢いたいときに 逢えるけど
そこから先が 手ごわくて
恋にもならない 愛はほど遠い

 秘密とスリルは 反比例
 知らない街の 真夜中を
 二人はいつも かくれんぼ
 訳ある大人の かくれんぼ


ひとこと:森本英世サンは今日が誕生日。歌手活動は1965年からと
いうことだから51年目ということでしょうか。森本英世サンを想定した
作詞に、どうしてこれほどのアクセスがあって人気記事ベスト20に常に
ランクインしているのか、と不思議に思うことがあります。
新しい書き下ろ詞をUPするとアクセス数がぐんと上がる。
それほどまでに彼に関心のある人やファンは近況や活動を心待ちし
サイトからのリンクなどでその動向を知りたがっているのでしょう。
このブログではこれまでに「プライバシー」「愛を欲しがる子供のように」
「私を愛した男たち」「愛してるよ が言えなくて」 「三杯までよ」
「お別れですね」「雨のピエロ」
と7篇を書き下ろしています。
一人の歌手に対してはこれはかなり多い書き下ろ詞です。前述のとおり
そのたびにアクセスが多いのでとてもうれしいのですが、そのどれもが
森本英世サンにぴったりの書き下ろ詞ばかりですから自信もあります。
さて今回は彼お得意のムード歌謡路線ですがイメージはリズムっぽい
書き下ろ詞です。出だし4行がシャレていませんか?

謹賀新春2016

2016年01月03日 | 近況
さだめ川

新年あけましておめでとうございます
今年も早々にこのブログにアクセスいただいた皆さんには
まずは小文を読んでいただいて
今年の決意と意気込みを伝えたく思います。

 (うた)、書き続けてこそ。

ウタツクリでありたいと願うとき
あまたの歌手をターゲットに
この歌手あの歌い手に書いてみたいと思うことは
自らを奮い立たせるチカラとキボウになる。
だが作品化に至るまでには容易(たやす)い道のりではない。
それでも書く、書かなければ書けない、からだ。
私が実際見た夢でたったひとつ忘れられない夢がある。
生前、尊敬し薫陶も受けた二人の作詞家、作曲家から
「書いてるか、書いて書いて書かなきゃいかんよ」
もうお一人は「書き続けていれば必ずいい時が来るから」
その言葉をはっきり聴いた夢でした。
 泥水の中にも美しい蓮の花が咲くことを
 信じておりました私(わたくし)
 今にきっと美しい花を咲かせてやるぞ、という
 大きなのぞみを心のどこぞに潜ませておりました。
少年期から親交のあった或る女優さんのこの言葉を支えとして
今日までそして生涯私から消えることない励ましとして
詞を書いてきました。この先も思いは変わりません。
いつも思うこと。何事も手を離し捨ててはいけない、と。


さて昨年は作詞でいろいろ良い結果を出せた一年でした。
2016年をさらに良い年とするため、詞心・ボキャブラリー・センス・パワーを
全開にして皆さんの心にとどく詞を書いていきたい思いでいっぱいです。
シリーズものの企画もいろいろ考えています。
どうぞこのブログをお楽しみにして応援してください。