❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「昭和の親父に雪が降る」 鳥羽一郎

2014年12月28日 | 演歌男性歌手
鳥羽一郎

寄ってたかって 団塊と
おっしゃいますが とんでもない
固まっちゃいません 骨の髄
 何年ぶりかに 見る雪を
 粋にはらうも 男の意気地
  昭和の親父に 雪が降る
雪と親父

北が故郷の 奴がいる
離れ小島の 奴もいる
いろいろあっての 故郷(くに)ばなれ
 暦のうえでは 立春も
 花もこごえる 人生行路
  昭和の親父に 雪が降る
団塊

ちびり お猪口を なめながら
明日という字を 夢と読む
しょぼくれなさんな かこち酒
 昔は良かった あれやこれ
 胸にたたんで 現役とおす
  昭和の親父に 雪が降る


ひとこと:ある雑誌で北島三郎サンがNHK紅白歌合戦について『今の紅白は大人が楽しめる
紅白ではない」との記事があった。一理あると思う。現在の音楽シーンは完全にJ-POP主体。
しかもグループが多く、演歌・歌謡曲系は男女で12名とかなり少なく、紅白POPSショーと
変わり果て、歌合戦というにはほど遠い。大人が楽しめないとは暗に業界での演歌・歌謡曲勢の
長きにわたる不振、凋落傾向が大きな要因でもあろう。このジャンルの歌手たちはまずまず
コンスタントに新曲を発売してはいるものの、ほとんどがヒットに結びついていない。
何年か前までは極論だが歌手が一年通して歌い続けられる質の良い作品があって、一般にも
受け入れられ唄われ、それらがヒットにつながったという例が多くあった。
それがほとんどないという原因のひとつにはプロデューサー、ディレクターの微力化にある。
過去、レコード会社のその職にある人たちは、自身が歌が好きで歌を愛し、自らが作品を
追い求め、その作品が新人であれ無名であれ粉骨邁進する姿があった。今は制作陣が
サラリーマン化して演歌系は好きではないけれど仕事だから・・・などと言う人もいる。
もうひとつは作詞、作曲家が組み合わせこそ違えどほとんど同一で、目新しさや斬新さが
ないことが挙げられる。また音楽事務所やプロダクションが原盤制作の権限を持っていて
レコード会社はただ出来上がった盤を発売するだけの権限しか持てなくなってきていることが
多い。これでは制作・作家・歌手の三位一体でのプロモートなどおろそかになり弱小化するのは
当たり前。私自身、今年もいくつかのカラオケ大会なるものを見て回ったが、そこに出場する
人たちのほとんどといっていいほど、唄う歌がWっていた例がなく、ヒット曲一辺倒、歌手の
ネームバリュー優先というよりも、自分が見つけてきた歌、自分が本当に唄いたい歌を選曲
している感じを強く受けた。しかも新しい歌が多く、この人たちは常に歌を追い求めているんだ
という印象を強くした。今年も歌手生活30・40・50周年の節目を迎えた歌手が何人かいる。
そんな人たちこそ歌合戦にふさわしい気合いの入った歌唱が聴けるはずなのにそれに合致する
歌手は一人も出ない。北島・都・八代サンなどが紅白から離れていく真の意図は
『大人も楽しめる紅白』ではなくなったことへのレクイエムであろう。演歌系の歌手で
知っている歌や歌手はないとか、そんな歌手は他局の年忘れなんとかに出ていればいい、などと
ほざくのはベテランや若手で頑張っている多くの歌手に対して無礼千万であろう。

「wish noteのオリオン座」 AAA(トリプル・エー)

2014年12月23日 | J-POP男性歌手
AAA

 信じて 愛して 愛される
 そんな人に出会える日のために
 書きとめたwish note 願いごとのひとつ
wish note
X'masがくるまでに
大切な人 現れる
神様が夢に下りてきて
あなたの名前 告げた

小高い丘 古びたベンチ 目の前に海
うずめた胸のぬくもりが
わたしの頬に伝わる
澄みわたる冬の夜空 やがて星がまたたく
あれがオリオン座 願いがひとつ叶う
愛する人と見たかった そして抱かれたかった
           今夜 抱かれるでしょう
オリオン座

イヴは雪になるのかな
つぶやいた声 耳にゆれる
今はただ 星を見ていたい
あなたと二人きりで

あぶない真似 テラス越えて 飛び込んだ部屋
会いたい気持ち ぶつけ合い
二人は闇にもつれる
肩ごしに冬の夜空 じっと星を見ている
せめてオリオン座 想いをつなぎとめて
愛する人のためにだけ 遠く光ってほしい
           すべてあずけるまでは

17歳の
ひとこと:12月、冬の夜空にひときわ明るく見ることができるオリオン座。
近年、全国でますます盛んになっているイルミネーションのライトアップもいいが
自然界の神秘もまたいいもの。
X'masにちなんだ書き下ろ詞の2つめ。若い女性に限らず、自分の願いごとをいくつか
書きとめて、心のよすがにするwish-noteがあることを最近知った。
その中のひとつに、好きな人とX'masにオリオン座をながめていたい
そんな願いごとを書くというsituationでLOVE SONGに仕立てました。
AAAにはこのブログでは「約束」「星を掬う恋人たち」をUPしています。

「猫にシャンパン カメにキャンドル」 新山詩織

2014年12月20日 | J-POP女性歌手
新山詩織

イヴの夜だよ X'masがきたね
部屋には猫とカメがいて 僕ひとり
今年一年 なんとかやってこれたから
ご褒美にあげるよ 猫にもシャンパンを
 もう寒くなったね 冬眠のはずだけど
 起きておいでよカメ キャンドルの近くまで
  猫の真似して 背中丸くするのはつまらないよね
  ムリしちゃってもいいから もう少し
  僕はつま先立てて 生きてみるよ
シャンパン

雪が降ればね ちょっと気分が出るね
鳴かない猫とカメだから 僕は好き
あっというまに Happy New Yearだし
からっぽにするんだ 猫にもシャンパンを
 どこ見てる目だろうね 眠たさを我慢して
 起きていようよカメ キャンドルが消えるまで
  カメのくせして 厚い毛布くるまる それが好きだね
  ダメなんてこと決めずに あるがまま
  僕は気の向くままに 生きてゆくよ

かめキャンドル






ひとこと:12月もあっというまにX'masです。
このブログでは2012年にX'masの前後にディナー・ショーを催す歌手に
20篇ほどの書き下ろ詞をUPしましたが、今年は趣を変えてPOPS界の
「ギタ女」と呼ばれる歌手に注目しての書き下ろ詞です。
ここ数年、続々デビューしている、ギターを手にして歌う女性の
ソロアーティストを「ギタ女」と称するらしいのですが
本人たちはギターを弾いていても「ギタ女」に含めないでほしいとの
声もあります。結局はアイドル的なルックスを持ちつつも
実力派として如何に打ち出すかが課題になるでしょう。
 猫とカメがいて、猫は背を丸めカメは冬眠中。
 キャンドルを灯しシャンパンを飲みながらひとりぽっちのX'mas
 なんとかやってこれた一年、また来る年への自分なりの生き方
 そんな誰かのほんわかな書き下ろ詞です。

「女子会マンボ」 森山愛子

2014年12月18日 | 歌謡曲女性歌手
森山愛子

どこへ行こうか 何を喰べよか
あれこれ忙し 忙し しこたま迷うし
 十人十色の 声きいてたら
 まとまる話も チャラになる

ところがどっこい ここが女子力 見せどころ
だてに飲み喰い しちゃいない
 いけいけどんどん 飲むわよ 喰べるわよ
 花も盛りの 女ざかりの 
 サテモ サテサテ 女子会だぁ~
女子会

時計見ちゃ駄目 スマホ見ちゃ駄目
おつぎは二次会 二次会 まだまだ別腹
 ひと月 三度も 出歩いてたら
 グルメになるのも 無理はない

ところがどっこい ここは女子力 ダイエット
たまに断食 するつもり
 いけいけどんどん 飲むわよ 喰べるわよ
 恋は邪魔っけ 夜は我がもの
 サテモ サテサテ 女子会だぁ~
女子会クリスマス

 いけいけどんどん 飲むわよ 喰べるわよ
 花も盛りの 女ざかりの 
 サテモ サテサテ 女子会だぁ~


ひとこと:老いも若きも年忘れの飲み会、忘年会で大盛り上がり!
飲み会、忘年会のほかに女子会も相変わらずヒートアップ!
「おもてなし小唄」に続いて、今どきの女子を対象に
威勢のいいマンボに仕立てました。想定した歌手は森山愛子サン。
このブログでは「ふたりの宇都宮」「つもり節」「とばっちり!涙」 「とぼとぼ」
4篇を書き下ろしています。歌唱力のある彼女だけに、こんな歌も元気印で
唄いこなしてくれるでしょう。

「ナミダノチカラ」 高畑淳子

2014年12月11日 | 唄う俳優・女優/タレント/芸人 
高畠淳子

つよい女をウリにしたって
なにもメリットないけれど
それを自分で演じきらなきゃ
とてもここまで来られなかった
私のこころはいつだって
ナミダがしたたる音がしている

 右手をあてて あやまるの
 ごめんなさい 私のいとしい子供たち
 左手をそえて つぶやくの
 許してね 私の大事な仲間たち

 そして私は思うの
 このナミダがあったから
 つらさをチカラに変えてきて、
 このナミダを噛みしめて
 希望をチカラに生きようと。
泣く女

たぶん世間の評判は
変にプライドだらけだと
べつに言い訳する気ないけど
良くも悪くも それが私よ
今日までママには言い知れぬ
ナミダであふれる河を見てきた

 瞳をとじて 微笑むの
 ありがとう 私のやさしいMy mother
 過ぎた日を想い ふりむくの
 幸せよ あなたとここまで来れたこと

 そして私は思うの
 このナミダのある限り
 あしたをチカラに変えられる、
 このナミダを抱きながら
 あしたのチカラになるように。


ひとこと:2014年秋の叙勲で紫綬褒章を受章した女優・高畑淳子サンはシャンソンをはじめ
ジャズ、フォークを歌う。今年のNHKホールでの『パリ祭』にも出演していた。
最初に高畑サンに注目したのは2006年10月に放送されたNHK総合テレビ『魂萌え!』だった。
彼女にとっては初のテレビドラマ主演作のはずで、専業主婦が、夫の急死をきっかけに
世間にみちみちた矛盾にさらされ、それに立ち向かう、という役を素晴らしい演技で
みごとに演じきり、深い印象を受けたのを覚えている。
魂萌え
そんなこともあって紫綬褒章を受章の報を受けた時点で近くシャンソンを書いてみようと
思っていた。キーワードにしたのは、受章の際の彼女のコメントにもあった母。
女優になるとき後押ししてくれたのも子育てを助けてくれたのも、母。
今後も母が『面白かった』というお芝居がしたいですね、と語っていた。

 母、家族、劇団、さまざまなsituationで彼女も人知れず涙するときもあっただろう。
 そんなイメージを抱きながら、この書き下ろ詞は出来上がった。

「ほっとけ酒」 西方裕之

2014年12月09日 | 演歌男性歌手
西方裕之

ふられちまったよ 飲ませてくれ と
夜更けてかけこむ おばちゃん酒場
 ならぶ徳利を なでるたび
 あいつの肌が 恋しいよ
  見ざる 聞かざる 言わざるで
  酔わせてくれる ほっとけ酒よ
おばちゃん

おんな見る眼が 今だになくて
ほとほとあきれる のれんも嗤う
 隙を見せない 男より
 あってもいいよ ほころびが
  いつか おばちゃん 云ったけど
  どうにもならぬ おいらって奴は
ほっとけ

(へこ)みなさんな 生きてりゃ今に
いいことあるよ と おばちゃん酒場
 これがとどめの 一杯と
 あいつの影を ふりはらう
  胸に吹いてた 木枯しも
  おさまりそうな ほっとけ酒よ


ひとこと:年末、夜ともなれば繁華街は忘年会シーズンでいっそうにぎわってきました。
繁華街に限らず酒あるところ、いろんなドラマの酒風景があるでしょう。
今回はそんなsituationで、どこにでもある昔ながらの、馴染みのおばちゃんが
ひとり切りもりしている飲み屋に想いを寄せた女にフラれて、憂さを晴らしに
飲みにくる男の人情演歌です。
 人生、喜怒哀楽。飲みにくるお客が訳ありであっても
 余計なことは見ざる 聞かざる 言わざる で今夜もおばちゃんは
 黙って酒を出す・・・ 男にしてみれば(ほっといてくれ)と言いたい気分でも
 かえってそれがありがたい、そんな夜です、酒場です。

BS日本のうたに出ていた西方裕之サンには、このブログでは「情け火」「見返り雨」
「男トラックまっしぐら」「昭和座」「酒ざんげ」
と5篇をUPしています。
そのたびにアクセスが多くて、ファンの根強さをいつも感じています。

「夜寒坂」 城之内早苗

2014年12月06日 | 演歌女性歌手
城の内早苗

昔のひとは・・・ 
さだめにつまずく 女など
気にもかけずに いたのでしょうか
酸いも 甘いも 
わかり合ってた 二人でも
ままにならない はがゆさに
風が身を刺す 夜寒(よさむ)
夜寒坂

今年の冬は・・・ 
死にたくなるほど 淋しさを
日ごとかさねて ゆくのでしょうか
こんな男に 
よくも尽してくれたね と
奥歯噛みしめ 泣いた人
命ころがる 夜寒坂

我慢をすれば・・・ 
針さす世間の 視線にも
耐えてゆく術 あったでしょうか
憎みあわずに 
決めた別れと 言い聞かせ
それがせめても 救いでも
夢もかぢかむ 夜寒坂


ひとこと:12月に入った途端、冬型のお天気で今日は関東も一番の冷え込みとか。
山陰から北海道の日本海側は雪で、東北では吹雪いています。
寒い日に寒い歌を書いても、面白くもなんともないでしょうが
そういう日こそ詞心を掻き立てるものです。
BSの歌番組に久しぶりに出ていた城之内早苗サンを想定して
男と女のままにならない恋の終焉を書き下ろしました。
このブログでは城之内早苗サンには「雨・おんな彩」「ほろほろ海峡」「あやめ川」
「下町夕景」
の4篇を書き下ろしています。それぞれタイプの違う書き下ろ詞です。

「風の中ゆく」哀悼・高倉健さん

2014年12月01日 | 亡くなった俳優を偲んで
望郷シングル

何処へ行くかと 聞かれたら
風の中ゆく 答えはひとつ
 何を求めて いるのかと
 問わず語りに 西東
  人は旅なり ・・・風の中ゆく

瞼とじれば 走馬灯
遥か 去(こ)し方 戻る術なし
 友よ 愛しの 彼(か)の人よ
 いずれ我が身も 籍をおく
  思い届けよ ・・・遥か 去し方

守り通すは 礼と節
風の中ゆく 終りなき道
 何をしたかを 問うよりも
 如何に生きたか 人らしく
  人は旅なり ・・・風の中ゆく


ひとこと:11月10日、高倉健さんが亡くなった。1956年の映画デビューから半世紀にわたる
長い映画人生。健さんの映画はもちろん何本か見てきたが、一本を挙げるとするなら
1972年東映の『望郷子守唄』に尽きる。なぜこの映画を、と言えば私が親交をいただいた
名バイプレーヤーだった女優の故・浪花千栄子さんとの共演だったから。
浪花さん
健さんと浪花さんの共演映画は『べらんめえ芸者』や『宮本武蔵』などいくつかあるが
母子のなんともいえぬ情愛を描いたこの映画は、二人の名演技もあって、胸を打つ、泣かせる
映画だった。(軍隊を特別除隊になった正一(高倉健)が、母たね(浪花千栄子)には
軍隊で頑張っていると嘘の手紙を二度三度出す。たねが上京してきてその嘘をなじり
正一の頬を殴る前後のシーン。大木戸兄弟を倒した正一が怪我がなかったかと心配する
母を背負って警察に向かう最後のシーン。この2箇所のシーンには泣いた泣いた。
オロロン、オロロン、オロロンばい・・・と健さんが唄う主題歌も耳に残っている。
望郷子守唄
健さんが亡くなって新聞各紙に評伝がいくつか掲載された。
その中のひとつに、後年、映画の仕事や人生を「旅」にたとえることが多かったとある。
また漂白の俳人、種田山頭火の『何を求める 風の中ゆく』が好きだとも語っている。
この書き下ろ詞は、風の中ゆく、この一句に健さんの晩年が色濃く見えたような気がして
そこからインスピレーションが湧き上がった。
 礼節を重んじ、いつも背筋を伸ばしキリッとした立ち居振る舞いだった
 高倉健さんを偲びつつ、哀悼の詞としたい。
画像をお借りしました

いよいよ今日から12月、今年も残り1ヶ月。最後の月は、ここ数ヶ月における
『私の中の話題』をテーマに書き下ろ詞を進めていく予定です。
ひと、モノ、社会、どんなテーマとイメージが膨らんで詞心を奮い立たせてくれますことやら
どうぞお楽しみに。