やめときなよ と 叱るでしょうね
あなたが着ていた ブルーのシャツを
素肌にはおる 私です
異国の秋を どうしてますか
独りでいるのを 信じたいけど
二年も待ってる 私の胸は
淋しさ疲れ しています
ふたり暮らしを 放り出すように
予告もないまま 旅立つ人に
恨みは今も 消えません
異国の風は 何色ですか
私の匂いを 届けられたら
あの日と変わらず 力の限り
激しく抱いて くださいな
異国の旅を おしまいにして
昔のふたりに 戻れそうなら
どんなにあなたが 大切だったか
わたしの愛で 示しましょう
ひとこと:椎名佐千子サンの歌手デビューは2002年だから4月がくると
13年目に突入。なかなか決定打といえる作品に辿りつかずにいる感じだが
いわゆる演歌ひとすじというよりは歌謡曲に近いジャンルを多く唄ってきて
いかんせんビジュアルや歌唱に強烈な個性があるわけではない。
だけど昨年末の歌番組では、ちあきなおみの『冬隣』を精いっぱいの
こまやかな歌唱で新たな一面を聴かせていた。この線を極めていけば
意外な3塁打にバケるかも知れない。ならばと思い、異国へ旅立った男への
恋慕をつのらせて、ひとり待つ女性のせつない想いを
しっとりとした歌謡曲調に書き下ろした。
とかく男というものは現実逃避の願望から、思いもよらぬ行動をとる。
女はその理由を知る術もなく、愛している愛されていると信じて
自分のもとに帰ってきてくれる日を待つ・・・
なお、このブログでは彼女を想定した書き下ろ詞で 「あじさい情歌」「雪花の愛」
「お水送り」「春告げ花」をUPしています。