「つなわたり」上沼恵美子

🎼🎶🎵🎶 『今日が誕生日の歌手』シリーズ325篇め！
今日 4月13日は 関西の女帝こと、上沼恵美子さんの誕生日。　　
1971年から芸能生活47年目。なんだかんだ評されるが
根強い人気は衰えない！


　　つなわたり

　　いつもいつも　薔薇が好きとは限らない
　　ちがう色の　トゲに刺されてみたくなる
　　遊ばれてみたい男が　一人いて
　　人の目避けて　あぶない つなわたり
　　　初めだけはヒヤヒヤ　やめるなら今
　　　堕ちてもいい覚悟で渡れば　あとは大丈夫
　　いくつ年令（とし）をかさねても
　　女は華で　華でいたいから
　　

　　恋をしない人は　夢さえ見なくなる
　　昼も夜も　心ときめき燃やしたい
　　あきっぽい性質（たち）の女と　言われても
　　愛しすぎると　涙も多くなる
　　　慣れるまではドキドキ　もどるなら今
　　　切れてもいい覚悟で渡れば　あとはなすがまま
　　誰に指をさされても
　　私は華で　華でいたいから
　　

　　過ぎた日のことは　この世の絵空事
　　今は忘れて　あしたへ つなわたり
　　　抱かれながらユラユラ　すがるなら今
　　　堕ちてもいい覚悟で渡れば　あとは大丈夫
　　いくつ年令（とし）をかさねても
　　女は華で　華でいたいから

ひとこと：幼少時から「のど自慢荒らし」と呼ばれ当時のライバルは
天童よしみで、毎回天童が優勝し上沼は準優勝ばかりだったが
それだけに歌唱力には定評がある。ソロでは1995年に発売した
演歌調の「大阪めぐり愛」は作品的に良かった。
●過去2回『NHK紅白歌合戦』の紅組司会を担当したが
ここ数年の稚拙でお飾り的な女性司会者よりは
いずれも抜群なプロ根性と卓抜な話術で大変良かった。
その証拠に視聴率も50％以上を叩き出したではないか。

「嘘ならまだしも」ミッツ・マングローブ

🎼『今日が誕生日の歌手』シリーズ322篇め！
今日 4月10日は ミッツ・マングローブさんの誕生日。
このキャラクターでは1,2を席巻するほどの売れっ子になりました！
ミッツを想定しての書き下ろ詞も8篇めになります！


嘘ならまだしも

♪ あなた、接吻（くちづけ）が　なんだか違うわね
いつもは閉じる　その眸をそらし
腕の時計を　見ていたわ

誰か待たせてる　女性（ひと）でもいるかしら
こんなにつよい　北風の夜
どこへ出かけて　ゆくのでしょう

　私はいたって　素直な女
　愛されてると　信じてる
　あなたが戻って　くる場所は
　ここしかないと　分かってる

　　嘘ならまだしも　冗談で
　　心をどこかに　置いてこないで
　　嘘ならまだしも　許せるわ
　　愛の契りは　誰も交わさないで


♪ あなた、隠しごと　私にしないでね
些細なことを　ほじくるような
嫌な女に　させないで

男どうしなら　秘密もあるでしょう
素敵に生きる　男ならなお
そこがあなたの　魅力だから

　私はじゅうぶん　大人の女
　酸いも甘いも　お見通し
　あなたを失くして　しまうなら
　一秒たりも　生きてない

　　嘘ならまだしも　冗談で
　　心をどこかに　置いてこないで
　　嘘ならまだしも　許せるわ
　　愛の契りは　誰も交わさないで

よもやま：タレントで歌手のミッツ・マングローブはある意味
たいそうな知識人だと思う。
レギュラー出演を何本も抱え、そのどれもが女装家としての毒を
あえて排除し、好感度をkeepしている。
こと昭和歌謡の個人的博識を披瀝すると相手のゲストも
驚愕するほどだ。
女装歌謡ユニット『星屑スキャット』としての活躍は割愛するが
基本的には歌謡歌手の路線ははずさないでほしいと思う。
他の7篇に続き今回は男の浮気心と女の秘めた激情を歌謡曲ふうに･･･
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（画像をお借りしました）

「人生化粧」 門戸竜二

★このブログの人気カテゴリーのひとつに『大衆演劇のスター』
シリーズがあります。これまでに18篇を書き下ろしています。
今日、想定したのは門戸竜二（もんど・りゅうじ）さん。
3月23日は彼の誕生日。華ある役者でもあるので男性ながら
年令は書かずにおきましょう。もちろんCD発売もある
唄って踊って芝居して、の花形役者です。


人生化粧

親を泣かせりゃ　世間がそしる
浮名ながせば　カラスが嗤う
意地の袂に　舞い込む義理を
はらり さらりと　はらってよけて
おんな 艶めく 紅が立つ　人生化粧

黒を消すには　白しかないが
白で生きるにゃ　黒も要る
死んだつもりで　けじめの道を
通り抜けるも　一分の道理
おんな 忍び香 にごり絵図　人生化粧

たてをつくほど　馬鹿ではないし
仁義切るほど　腐れちゃいない
せめて最期は　あン人だけに
こぼす涙の　詫び三文字は
おんな 夢いろ 焰（ほむろ）花　人生化粧

ひとこと：
　男でも女でも人生は、性格スッピン顔 ばかりで生きられるとは
　限りません。意地があれば義理もある。真っ白で生きたいが
　ときには黒の世界も見る。
　世の中に楯つかず人生の最期には本音を言える自分でいたい。
　薄化粧か厚塗りか違いはあれど、人はそれぞれ人生を化粧して
　生きてるようなもの･･･　そんな思いをテーマにし、パワーと
　色気のある女性の人生演歌を書き下ろしました。
　もちろん門戸さんは大衆演劇のスターですから女形姿で
　舞踊にも合う詞に仕立てました。　　（画像をお借りしました）

「さびしがりやのchapeau」 大地真央

2月生まれの『今日が誕生日の歌手』シリーズ
ミュージカル＆舞台で活躍中の大地真央さんは今日2月5日が誕生日。

さびしがりやのchapeau

花を買うより　シャッポが好きよ
なんでもないひとことを
あなたは覚えていてくれた
外苑通りの　ちいさな店で
はじめて買った　ベルベット・シャポー
　あれこれ迷って手にしたら
　3つも買ってくれたわね
　そしていくつか季節が過ぎて
　ドレッサーには眠ったままの
　さびしい私のchapeau…　chapeau

雨が降っても　シャッポが好きよ
不思議な目で見てたけど
あなたは気付いていたかしら
飯倉あたりの　おしゃれな店に
かぶって行った　パープル・シャポー
　あなたは黙って微笑んで
　やさしい愛をくれたわね
　だけど夢見る季節は終わり
　銀の箱には　あの日のままの
　さびしい私のchapeau…　chapeau　


　今ではひとりが長くなり
　帽子で飾る愛もない
　そんなわたしを季節の風が
　どこか一緒に出かけましょうと
　誘ってくれるのchapeau…　chapeau

ひとこと：いつだったかTVでフランソワーズ・トリュフォーを
特集する番組があって連日全部見ていた。自分はむやみにTVを
つけるタチではないが見るからにはなにか詞ごころをinspire
するものがあろうと思うと好奇心が湧く。そのときも自然と
想定する歌い手のイメージがWってきてフランス映画を思わせる
ようなシャレた詞がいくつか浮かんだうちの一篇。（画像をお借りしました）