❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「歌 在りて」 森昌子

2011年05月28日 | 演歌女性歌手
森昌子2

わたしには 
歌うことしか出来ないと
ひたむきに信じて歩く 果てのない道程(みち)
…あの日から
胸にともった明かりは
降る雨を 積もる雪さえ あたためて
小さき種子(たね)を 花に育てる…

これ以上
弱い躰にしないでと
手をかざし祈りをかさね 光追う日々
…ありがとう
そばに貴方がいたから
迷わずに あきらめないで 生きられる
あふれる愛と 幸(さち)につつまれ…

どこからか
耳に覚えのある歌が
ひたひたとわたしを呼んで 夢につながる
…いつの日も
めくるページのそこ此処
濁りなく つつしみ秘めた 歌霊(うただま)が  
銀河の 宙(そら)の 星ときらめく…



森 被災地


  ひとこと:2007年以降、数々の病に遭遇し
        復帰後の活動を妨げられた感の彼女だが
        最近は元気な姿を被災地訪問や
        歌番組などで見かけることが出来、ひと安心。
        メッセージ性を意識した歌は
        唄うほうも聴く側も、ときに被害者意識が伴いがちだが
        今の彼女には、逆にそういった歌で
        両者をも元気づけてほしいと思う。
        個人事務所ではなにかにつけ難しいこと多し。
        反面マイペースでゆける。
        自らの体調や今後を考え
        彼女もそれを選んだのかも知れない。

「父子ばか(おやこばか)」 秋岡秀治

2011年05月27日 | 演歌男性歌手
秋岡


父子ばか(おやこばか)

鳶


ひと晩に 五升の酒を呑んだもんや
女子(おなご)はな 
掃いて捨てるほどいたもんや
 ほんまかいな 嘘かいな
 話し半分 きいといたろ
八尾のポンちゃん 親父のことや
えろう小いそう なってもうて
そやけど長生きしてもらわんと
鳶職稼業の イロハが盗めん

学校も 中途でやめてあほんだれ
クルマかて えろうごっついやつ買いよった
 おもろないな しゃあないな
 今は時代が ちゃうさかいな
八尾のシュワちゃん 息子のことや
えろう大きゅう なってもうて
そやけど辛抱してもらわんと
鳶職稼業の 跡目は譲れん


八尾の鳶龍 二人のことや
えろうあんじょう なってもうて
そやけど苦労もしてもらわんと
鳶職稼業に 定年(おわり)はあらへん

平川幸男


   ひとこと:クラウン演歌の中堅、秋岡秀治は今日が誕生日。
         父は漫才コンビ・Wヤング(吉本興業所属)の
         平川幸男。皆さん、これ知ってましたか?
         平川氏も漫才師にはもっとないほどの
         歌の上手な人。
         所蔵する音源では「楽屋人生」が良くて
         結構聴かせます。
         さて、秋岡サンも今年がデビュー20周年。
         大阪の人情を歌わせたら日本一とまで
         言われている彼と父親の平川サンとの情愛を
         今どき若い人が憧れる職業
         鳶を下地に心をこめて書いてみた。




「北愁歌」 走裕介

2011年05月22日 | 演歌男性歌手
走裕介

今日で三日も続いてる
眠りも浅い 闇ン中
北で呼んでる おまえの声が
荒れて吹雪いて 胸ぐらたたき
死ぬほど淋しい・・・
涙 凍らせ 恋しがる

俺にチャンスをくれないか
苦労は100も 承知だよ
雪がふり積む 車のなかで
きっと迎えにくるよ と抱いた
あれから七年・・・
夢の梯子は 三段目

男一匹 キタキツネ
都会を跳ねて 飛ぶ覚悟
残り雪には なるなよ おまえ
春をなんども 見送るよりも
地味でもいいから・・・
俺を忘れて 幸せに


走

  ひとこと:御大・船村徹先生の長い内弟子修業をかさね
        デビューした走裕介に注目しているが
        さて、ブレイクはいつになるだろう。
        北海道出身で、どうしても作品も北ものになっているが
        それはそれで、やはりそこをテーマに
        ヒットが欲しいだろう。
        作品にもよるが、あまりチンマリしないで
        おおらかに気負いなく歌えばいい。
        だから自分ならこんな詞で唄ってもらいたい。
  

「見つめていて」 黛ジュン

2011年05月21日 | 歌謡曲女性歌手
黛ジュン

あなたがいなくなるなんて
わたしも あなたの友だちも
誰が想像したでしょう
 今まで見せた涙には
 嘘と傷とが ない交ぜだった
 あなたの最期が近いと知って
 硝子の涙をこぼしてました
突然 永訣(わかれ)の朝がきて
あなたの耳に囁いた
 見つめていて… これからの私
 見つめていて… あなたの分も生きるから

あなたがいなくなってから
わたしは あなたの言いつけを
きっと守ると決めました
 あなたが書いたLOVE SONG
 どんな哀しいメロディーさえも
 満たしていたのは あなたの愛と
 胸底ながれる やさしさでした
季節は二度目の春がゆき
わたしはひとり歌います
 見つめていて… ほんとうの私
 見つめていて… あなたの愛を唄うから


 見つめていて… これからの私
 見つめていて… あなたの曲は宝もの
 見つめていて… これからの私
 見つめていて… あなたの愛を唄うから


三木たかし


   ひとこと:2009年5/11に実兄の作曲家・三木たかし氏が
         早逝して、はや丸二年。
         それに合わせるようにして
         黛ジュンが5/27のバースデー復活ライブを
         皮切りに始動しはじめた。
         1968年に大ヒットした「夕月」は
         今聴いても心に沁みる。
         傍目には良くも悪くも
         密な兄妹ではなかったようだが
         黛はきっと、功なり名遂げた兄を
         今さらながら尊敬しているだろう。
         これからの黛の役目は、兄に負けないような
         いい作品に出会い、プロとして歌い続けていくことだ。
         両方のファンとして、思慕の想いを詞にした。

「人生の港」 新川二朗

2011年05月18日 | 演歌男性歌手
新川


人生(たび)の港

生きることに 足ぶみして
心ひきずるときは
どこか遠く ひとり旅して
人生(たび)の港をさがす
 吹き荒れる風 ゆれてきしむ舟
 さびれた港にも ともる灯りがある

 あ… いくつ季節は流れ まためぐるのか
 あ… 明日は誰と出会い また別れるのか

船


なにが良くて なにが悪い
人に云われるよりも
思うとおり 出来る限りの
ちから尽してきたか
 砕け散る夢 うずく古い傷
 もどらぬ昔でも ときに愛しくなる

 あ… いくつ月日を超えて また歩くのか
 あ… ひとり生きる道を また探すのか


 あ… いくつ季節は流れ まためぐるのか
 あ… 人生(たび)は花と嵐 また夢追うもの


   ひとこと:デビュー50年目の超ベテラン・新川二朗が
         「オホーツク岬」で健在ぶりを示している。
         この作品はかつてNHKで
         視聴者参加の歌番組として人気を博し
         長寿番組だった「あなたのメロディー」
         から生まれたもの。
         新川サンも自分の歌ったこの作品を覚えていて
         取り上げる姿勢に共鳴した。
         なにもプロの詞曲ばかりに固執するのが
         歌手ではない。
         自分にfit し、人が共感を呼ぶ歌
         それを作品化し、唄ってこそプロ。
        アナタノ

         毎週日曜の午前に放送していた
         あの番組はほんとに良かった。
         「空よ」や「与作」などのヒット曲もここから生まれた。
         是非ともまた復活してほしい番組 №1だ。

「恋の彩」 美川憲一

2011年05月15日 | 演歌男性歌手
美川憲一

恋の彩(いろ)

蔦

またすこし 蔦が伸びたよう
夏の陽が 西にかたむいて
いつもの人を待つ
さわぐ血を 胸に堰きとめ
蒼々と 繁る葉で冷ます
 焦がれてひとつの 言葉なく
 待てば恋… なすや恋

五歩七歩 足を遅らせて
薄闇の 中央(なか)を押し分けて
愛しき人を追う
風の舞う 胸のすきまに
赫々と ゆれる花ひとつ
 あずけて悔いない 命なら
 添うて恋… なせよ恋

星空


さようなら 今日はこの辺で
満天の 星を浴びながら
名残りの人が去く
くすぶりの 胸の火種は
黒々と 沁みて身をよじる
 叶うか あてない 希みなく
 恋は恋… なすが恋


ひとこと:今日が誕生日の美川サン。
久しぶりに「立原正秋」の作品を再読していたら
大人の大人たる恋を詞にしたくて書いていたら美川サンにぴったりの詞に出来上がった。
昼下がりから夜半までの、つかのまの逢瀬を女ごころを色彩(いろ)に託した。

「夢摘み草」 藤あや子

2011年05月10日 | 演歌女性歌手
夢摘み草
摘み草

噛めば血の出る 小指さえ
あなたが含めば 蜜になる
女 せつなく 夢摘み草を
野辺に咲かせる 片なさけ
それでもいいの… 信じることで
寒い夜露も 耐えられる

梳いておもたい 黒髪が
日ごと夜ごとに またのびる
女 はげしく 夢摘み草を
無理に手折れば 泣きをみる
わかっているの… 流れのままに
愛を待つ身の 遅い春

声を殺した 吐息にも
あなたがからんで 眠れない
女 いとしく 夢摘み草を
ぬらす涙の 恋月夜
嘘でもいいの… 抱かれて燃えて
夢の一夜を 契りたい

FUJI

ひとこと:5/10は藤サンの誕生日。
      青葉若葉のいい季節。
      藤サンに願うのは
      小難しく、ひねった歌でなく
      ヒットを連発していた頃のような作品。
      それが時代や世相に合わなくたって
      テーマを絞ってメロディーが斬新であれば
      ヒットにつながる。
      歌唱力は言うまでもなくピカイチなんだから。

「夫婦香車」 鏡五郎

2011年05月07日 | 演歌男性歌手
鏡
うしろ向いても 八十一苦
前を向かなきゃ はじまらぬ
俺とおまえの 夫婦みち
ないないづくめも 端歩(はしふ)を突いて
明日に賭けるが 男じゃないか

香車


あとで悔やむな じたばたするな
時を戻せる 駒はない
登れころぶな 夫婦坂
その手が駄目なら 奥の手使い
添うて見せるが 女房じゃないか

俺の出番で 世間が変わる
跳ねて動いて 一文字
散るな枯れるな 夫婦花
一生一度の 大対局に
夢を咲かすが 夫婦じゃないか


ひとこと:最近の鏡五郎はなんとも充実している感じですね~。
      TV出演も多く、新曲「男ごころ」もいい楽曲です。
      この人のいいところは、とにかく歌を崩さないところ。
      持ち歌もカヴァーも安定した歌唱力で自信にあふれ
      聴いていて不安定さが無く気持ち良い。
      カヴァーを唄う場合、多くの歌手はカンペを見ながら
      唄っているのが、その目線で判るのだが
      それもなく、事前の唄いこみが
      しっかり出来ている証拠だろう。
      今回は夫婦の絆を将棋の駒に見立て
      鏡サンの持ち味がしっかり出るような詞を書いた。 

「なんぼのもんや」 島津亜矢

2011年05月03日 | 演歌女性歌手
島津亜矢
花

水の流れを 忘れた川に
何を好んで 咲く花ひとつ
それを笑って なんぼのもんや
いたわり合って ぼちぼちいこか
おれとお前も 似た運命(さだめ)

指のすきまを こぼれる夢を
拾いあつめて 裏町ぐらし
せめて人並み なんぼのもんや
ぬくもりあれば まあまあやんか
明日はあしたの 風まかせ

舟

ふたり寄り添い 漕ぎゆく舟が
岸をさがして もどりつゆきつ
そんな苦労も なんぼのもんや
頑張り好きや ほっといてんか
どうせ人生 浮き沈み


  ひとこと:シリーズものの「名作歌謡劇場」も
        18作を超えた。これはこれでいい企画だが
        普通にヒット曲がほしい、と
        思うのは自分だけでしょうか。
        今回は浪花ものを書いてみました。

「にっぽん渡り鳥」 橋幸夫

2011年05月01日 | 演歌男性歌手
橋幸夫
藻岩山

吹くか今年も シベリヤおろし
風を抱き寝の もいわ山
これで見納め 名残りを捨てて
明日は内地へ 東か西か
翔んで函館 にっぽん渡り鳥

片手つかみの 情けや恩が
水にただよう 最上川
過ぎてしまえば 浮世の常か
竹筒(つつ)に仕込んだ 酒ほろにがい
越えて北上 にっぽん渡り鳥
最上川

とじた瞼の その裏側に
母の背をみる 富士の山
どうか無事でと 達者でいてと
ながれ白雲 届けておくれ
駆けて神奈川 にっぽん渡り鳥

苦労荒波 試練の渦も
どんとのりきる 鳴門湾
いつかおのれを 大きく咲かす
夢をささえに いごっそ気質(かたぎ)
抱いて瀬戸内 にっぽん渡り鳥
渦潮

夕陽背にして ふた筋三筋
煙たなびく 桜島
旅の終わりも 続きも見えず
ここも素泊まり あしたは何処
炎えて鹿児島 にっぽん渡り鳥



  ひとこと:4月が終わり、書きたかった歌手への詞が
        ちょうどワン・サイクルとなりました。
        書き下ろした詞は185編。
        附曲をしたい、自分への詞を書いてほしい
        など、反響をいただき感謝です。
        さて5月です。季節的にもいろいろ新鮮なものが
        見えてきます。テーマをモチーフを探しながら
        ふた廻りめの詞作へと頑張っていきます。

        第一弾は橋サン。1960年にデビュー以来
        早いもので41年目。移籍あり、社長業あり
        低迷期もあったり。それでも切れ味のいい
        歌声は健在。都会ものから時代もの股旅ものまで
        幅広いジャンルでとにかく今も好感度良。
        書きたかったのはやっぱり股旅ものです。