磯浜づたいに 海女唄 哭けば
波が合いの手 風拍子
逃げてきたかと 繕う網の
手元やすめて 問う 地の人は
早よう行きな と 浜宿を指す
砂に埋めよか 投げよか海に
意味を持たない 指輪なら
もつれ からんだ 倫(みち)なき恋に
歯噛みするほど 身をよじらせば
落ちてきそうな 浜宿の月
万の数ほど 咲く水仙の
咲かずじまいの 花ひとつ
見つめつづけりゃ 涙が湧いて
ゆき場失くした 女の背なを
風がゆさぶる 浜宿ひとり
よもやま:X'masを彩るまばゆいツリーやイルミネーション、ライトアップは
12月になって今が真っ盛り。X'masといえば歌手にとっては
ディナー・ショーのシーズンでもあり、全国のホテルを中心に飛び回る季節。
このブログでは昨年も14人の歌手を想定して書き下ろ詞をUPしました。
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今年もX'masディナー・ショーを行う歌手たちを想定し、連日書き下ろ詞をUPしてきましたが
いよいよあと何人かでシリーズも終盤。
また、紅白歌合戦の出場歌手が発表され、関連して主だった歌手をピックアップし
書き下ろ詞をUPしていきます。
森進一サンは東京でディナー・ショーを開催。
このブログではお得意の女歌で激しい心情を謳った「うずしお」
出会いと愛、愛と別れ、別れと哀しみ。
そんな経験もしてきた者だけにわかる激情と非情。
ときに水までが、燃えて熱くなるのだ。「燃える水」
屈折した心情を抱く男が、Cという奇妙な名の酒場で酒を飲む、
映像のようなイメージをからませた男歌「C酒場」
人生の終着点、老いを見つめ老いを楽しむ詞「さざなみ」
森サンに半年ぶりにUPする今回の詞は、愛を失くした女が小さな漁港町にたどり着いた
浜宿をモチーフに愛と哀しみの女歌です。