涙こらえて 奥歯を噛んで
ひとり旅立つ のぞみ駅
迷いは昨日で 消し飛んだ
目覚めて空に 陽も高い
そりゃぁ 苦労もするだろが
俺の心に ベルよ鳴れ
走れ列車よ
両親(おや)も兄貴も 許してくれた
夢を信じて 生きろよと
初めの一歩が だいじだと
云われた言葉 噛みしめる
なんの 我慢は慣れっこだ
たぎる命を みちづれに
走れ列車よ
海を横切り 野山を越えて
はるか彼方の のぞみ駅
三年五年は 帰らない
時代の風よ 俺に吹け
ぐっと 握った拳から
俺の力が 湧いてくる
走れ列車よ
ひとこと:2010年に来日して『日本の歌心がわかるブラジル人演歌歌手』の
キャッチフレーズで歌手デビューを果たしたエドアルドさん。
デビュー曲「母きずな」を渾身の思いをこめて唄う姿にはさすがにチカラが
入っている。人は幾通りもの紆余曲折をしながら夢を叶えるために邁進する
という素晴らしさが共感を得るものだが彼の歌を聴くとまさしく発展途上の
歌だという気持ちが伝わってくる。書き手としてはそういった部分を詞で
表して応援することもひとつの方法。ただそれにこだわりすぎると広く
一般には共感は得ない。あぁ私もそうだった、そうでありたいと思わせる
工夫が詞を通して伝わらなければなんら面白味がなくなる。待望の2nd
シングルも出た。18000キロ離れたブラジル サンパウロの「のぞみ駅」に
届けとばかり堂々と日本の演歌界を突っ走ってもらいたい。(画像をお借りしました)