❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「darling daughter」 田原俊彦

2012年02月28日 | J-POP男性歌手
田原俊彦
今夜はママが留守だから
二人でちょっと話をしよう

ワインにショコラとチーズを添えて
ソファはそれぞれお気に入りの場所

 もう、6年だよ 家族という名の生活も
 今ではすっかり落ち着いちゃって
 あんな時代があったってこと
 まるで 人ごとみたいに思えるよ
ワインとショコラ

いつかはキミも嫁さんに
ゆくかと思うと無性にせつない

いちばんだいじにしてほしいのは
誰かをいつでも思いやるってこと

 そう、わかってるよね 出会いは偶然なんかじゃない
 どこかで何かがつながっていて
 おなじ歩幅で歩くってこと
 そして いたわり合うのが肝心さ

ひとりじゃ無理なことだって
誰かとならば出来るもんだよ

どんなに遠くに離れちゃっても
気づよい味方のママがいてパパも


いつでもきれいな瞳のキミは
今より絶対幸せになるよ
今より絶対幸せになるよ



ひとこと:今日が51歳の誕生日の田原俊彦サン。
いくつになっても、やっぱりトシちゃん っていうのが似合う人です。
「哀愁でいと」以降、つぎつぎにヒットをとばしていた頃の彼は
ほんとにオーラがいっぱいで、これぞ芸能人と思ったものです。
そんな彼も家庭を持ち、家族が増え、と考えていたら
愛娘と父親の風景が浮かび、そのひとコマを書いてみようと思い立った。
あったかくて、ちょっとセンチなバラードふうなイメージで。

「男泣きのブルース」 新沼謙治

2012年02月27日 | 演歌男性歌手
新沼謙治2
人目をさけて 泣きたい夜が
月に一度は やってくる
 元気でいますか 飲みすぎてませんか
おまえの声が やさしすぎるから
涙が 涙がわいてきて
明かりを消して 男泣き
部屋

あの日のままの ふたりの部屋が
今は広くて 寒すぎる
 わたしも淋しい いつだって逢いたい
おまえがもらす 細いつぶやきが
涙に 涙に変わるから
ほろほろにがい 男泣き

車をとばし 海鳴り聴いて
もどる頃には もう夜明け
 わたしのことなら 心配はいらない
おまえはいつも おれの傍にいて
涙を 涙を嗤うけど
独りが沁みる 男泣き


ひとこと:新沼謙治サンは今日が56歳の誕生日
しばらくヒットからは遠ざかっているが
あの飾らない素朴さと、几帳面な歌唱は変わらない。
愛妻家で知られたが昨年、夫人を亡くした。
歌はあまり現実に近いと抵抗感が生じるが
広く世間を見渡しても、妻に先立たれた男は多い。
あえて愛する人をなくした男の哀切を書きたかった。
あまり小道具も使わず、タイトルも昭和歌謡ふうに…。 

「若武者」 鈴木啓真

2012年02月26日 | インポート
鈴木2

獅子奮迅を 賭して起ち
悔いを残さず 燃えるなら
ときに負けても 敗れても
つぎに繋がる 価値となる
 機を見て翔け 雄々しく強く
 誰(た)が呼ぶものぞ 若武者と

優りしものは 心技体
足してさらなる 知を磨け
叱咤激励 師の訓え
つねに魂(こころ)は 向上(うえ)に有り
 機を見て翔け 雄々しく強く
 誰が呼ぶものぞ 若武者と

雄叫びあげて 歓喜呼ぶ
期待背負いし 者なれば
五体 満身創痍にも
万も動じず 千を越ゆ
 機を見て翔け 雄々しく強く
 誰が呼ぶものぞ 若武者と



ひとこと:五木ひろしサンが見出した鈴木啓真(すずきひろちか)クンを
2/19に紹介し、プロデビューはまだですが
応援詞をUPしたら大変な反響がありました。
そんなわけで、この詞は鈴木クンへの応援詞、第2弾です。
文化、芸能、スポーツの世界にも
次代を担う若手はつぎつぎ輩出してきます。
それらのどれにも通用するような意味もこめて
タイトルは「若武者」としました。
五木サンのバックアップのもと
威勢のいい演歌の若武者に育ってほしいものです。 

「隠恋坂」 岩佐美咲

2012年02月23日 | 演歌女性歌手
岩佐美咲

 すこし悪戯(いたずら)過ぎたでしょうか
 行ったり来たりを くりかえす
 あなたを隠れて見てました
坂
隠恋(かくれ)坂には ひと気なく
月影だけが 頼りです
ここは二人が 決めた場所

今日はあなたに いいものあげる
心も躰も ひとつになれるよう
ミサンガ編んだの 私が編んだの
来るといいわね その日が その日が
ミサンガ
隠恋(かくれ)坂って そのむかし
旅人ならば 息切らし
女こばんだ 切通し

急な坂です その手を貸して
心も躰も あなたに預けよう
ミサンガ編みつつ 私は決めたの
あなたどうなの 答えて 応えて



ひとこと:AKB48の岩佐美咲が演歌に転向?あるいは挑戦!した第1弾がチャートで好調なのだが
AKB48ファンを除くとしたら実質の評価はどうなんだろう。
なんであれ売れればいいわけで、その点所属が長良プロダクションのこと
売れている歌手をかかえた事務所だけに心配はないが
問題は作品と作戦にかかっていると言えよう。
まあ、焦らず一作一作唄い込んでいくことが肝心。
そんなわけでこのブログの主旨も
話題の歌手やnewsをキャッチして詞をupしていくことなので
遅まきながら、というか詞作に推敲を重ねていたので、ようやくupの運びとなった。
「かくれ坂」などという坂は実際には無いが、男女がつかの間しのび逢うには格好の場所。
近所でもごくたまに高校生らしき二人が、普段は見落とすような場所で仲良くしているのを見かける。
おしゃれで、それでいてゲンをかつぐ今どきの若者はミサンガさえも二人の絆になり得る。
坂という古風なモチーフとミサンガの現代風な小道具を使い
岩佐にしても等身大の詞を心がけた。

「秘め花 ~サフラン」 山内惠介

2012年02月21日 | 演歌男性歌手
山内恵介

さだめにあがらう 花でなく
さだめにより添う 花だった
うすむらさきに 身を染めて
香りゆかしく 咲いてくれたね
きみは… 秘め花 サフランの花

くちびる寄せれば 甘やかに
抱擁(つつ)めばふるえて いとおしく
陽のさす場所も 知らぬまま
何を想うか 聞くも術なく
きみは… 秘め花 サフランの花 
サフラン
人目につかない 花でいい
みじかい命の 花でいい
あなたのためと 言い残し
紅の雌しべ(しるし)を 摘まれゆく身の 
きみは… 秘め花 サフランの花
 

ひとこと:大分県西部に位置する竹田市は、
サフランの国内生産量のほとんどを占めています。
めしべを乾燥させた香辛料として、ご存知の方も多いでしょう。
サフラン2
画像のように、竹田市では室内で花を咲かせる
世界的に珍しい収穫方法が行われていて
そこからこの詞のヒントを得、
女性をサフランにたとえ、はかなく短かい命の女性を慕う男性、
相愛の男女の心情を哀感たっぷりに書きました。
メロディアスでややメジャー調の曲がつくと最高です。
こういった詞には、歌う歌手の雰囲気がなにより大事。
山内惠介クン、このブログ6度目の登場です。

「おんな雪月花」 坂本冬美

2012年02月20日 | 演歌女性歌手
坂本冬美

肌の白さと こころの色は
雪にくらべて ひけはない
好いた人なら しんしんしん と
想いかさねて 積もらせて
男ごころを つつみたい

暗夜行路も 路傍の石も
月のあかりで よけられる
惚れた人には あかあかあか と
つかず離れず 寄り添うて
女いのちを 燃やしたい
雪月花
桃も桜も 梅いちりんも
花は雨 風 耐えて咲く
決めた人とは 凛りん凛 と
つよくやさしく 生きぬいて
人世(ひとよ) 絆を 通したい


ひとこと:雪、雪、雪の全国各地。
今年の冬の〆として、本格的な演歌を書きます。
こういったカチッとした詞に、すぐ浮かんだのはなんといっても坂本冬美サン。
彼女の作品では『男惚れ』や『幸せ尋ね人』が好きなんですが、
作曲はやっぱり猪俣公章先生でした。
最近はJ-POP寄りの彼女ですが、そろそろ本格的な演歌でヒットがほしい、と
思うのは私だけでしょうか。 

「風埠頭」 奥村チヨ

2012年02月18日 | 今日が誕生日の歌手
奥村チヨ2

風は西から吹いてきて
涙を海にちりばめる
あの日…抱かれて 聴いた潮騒も
こころを乱す せつない輪舞曲(ロンド)

かもめ お前もはぐれたの
私も別れてきたばかり
何度…男の 嘘に惑わされ
こんなにもろい 女になった

 最後にしたい恋だった
 信じたはずの人だった
 愛したぶんだけ 泣かされて
 孤独(ひとり)になって 迷い人

埠頭

風は渇いた音を立て
埠頭に波が打ち寄せる
あの日…抱かれて 見せた微笑みも
はがゆいくらい 消せずに残る  

 最後にしたい恋だった
 信じたはずの人だった
 愛したぶんだけ そむかれて
 他人になって はぐれ人


ひとこと:奥村チヨさんは今日が誕生日。前回は「ノクターン ~夜想曲」を
UPしたが今回は、別れたばかりの女性が深夜の風の立つ埠頭にきて
哀しみに呆然とする心情を書いた。
あまり小道具など使わず、風と埠頭と波だけで女性の哀しみは伝わると
思ったから。今もってチヨさんのような独特の雰囲気を持つ歌手はほかにない。
それだけに詞ごころをそそられる。

「おてんと鴉」 五木ひろし

2012年02月16日 | 演歌男性歌手
股旅
梅を見ようか 桜を待つか
捨てた故郷は 四度目の春よ
義理もなければ 借りもない
大手振ってと いきたいものを
ふらふら ふらりの風来坊よ
背なに日和が 
ちょいとまぶしい おてんと鴉

生まれついての 出たとこ勝負
仮り寝つづきは 骨身に沁みる
夢に出てくる 女子衆も
とうに他人の 子連れであれば
さらさら さらりのまっぴら御免
見切り峠を
越えりゃ日暮れか おてんと鴉
峠2
親を泣かせた 身内も恥じた
ままよ憂き世を 寸止め街道
角が取れれば 丸くなる
石になりたや あの野仏に
ふらふら ふらりの風来坊は
すすき野原に
ごろり大の字 おてんと鴉
野仏


ひとこと:五木ひろし、連続書き下ろ詞も第4弾です。
連日多くのアクセス数で反響大です。
さて今回は股旅もの。
五木サンには『旅鴉』や『武蔵野月夜』といった
股旅、時代もののヒット曲や
舞台では時代物を題材にした作品があり
五木サンにはお得意のジャンルでもあります。
故郷を捨て惚れた女を振り切り、親を泣かせる
勝手気ままな風来坊でいられるのも
お天と様のあったかい日差しあってのこと。
そんな設定のもと、推敲して作り出した詞句もからめて
現代風の、ちょっと異色な股旅ものに仕上げました。

「港の酒唄 ~男性ヴァージョン」五木ひろし

2012年02月15日 | 演歌男性歌手
五木ひろし4
港 吹雪に 追われて ふらり
間口半間 小料理「きわこ」
一夜しのぎの 酒なのに
なにがどうして こうなる仕組み
三日通って 四日の情け
ひと冬 越したい おまえに惚れた
半間
氷見で三年 宮古で二年
流れ漁場の 風来カモメ
訳を知りたきゃ 話せるが
まずくなるだろ ぬる燗酒が
潮の匂いが 好きだと云って
ほっぺた すり寄す ふしくれ指に

零下五度まで 冷え込む朝に
寝顔のこして 去く身がつらい
運がよければ また会える
やわな望みは 互いに不幸
何処で寝泊り してたと聞かれ
残り香 紅あと おまえが浮かぶ


ひとこと:前日の「港の酒唄」は女性の側から
恋慕の情を歌った女歌でしたが
この詞の男性ヴァージョンを書いてほしいと
コメントをくれた人からありました。
これは意外な反応で、すぐさま書き下ろしたのが
この詞です。
北の吹雪の、小さな飲み屋を営む女
漁をなりわいにする海の男
ふとした縁で、情をかわし
男はまた、海に出てゆく。
五木サンにはどちらが合うシチュエーションでしょうか。

「港の酒唄」 五木ひろし

2012年02月14日 | 演歌男性歌手
五木ひろし3
港 吹雪が 肌さすよりも
明日の出船が つらくて泣ける
一夜しのぎの 海鳥が
羽根をやすめて 三泊四日
酒をかさねりゃ 情さえからむ
ひと冬 あんたの ぬくもりほしい
酒場2
岐阜に三年 敦賀で二年
お店持つまで いろいろあった
なみだぼくろは かくせても
おんな四十路は 化粧じゃ消せぬ
潮の匂いが 沁みつく胸に
抱かれて わたしは 漁火燃やす

寒い夜明けが 未練をつれて
別れ仕度を 無情に急かす
お酒相手の 明け暮れも
あんたひとりが 心のささえ
収穫(とれ)る魚を かぞえるよりも
このつぎ逢う日を 暦にきざむ


ひとこと:案の定、五木サンの名を出すと
大変なアクセスをいただきました。
北島サンをCEOとするなら、五木サンは
やはり歌謡界のCOOです。
ならば余計に書き手は真剣勝負と相成ります。
そして第2弾は演歌です。
テーマは港もの、酒場ものですが
こういった普遍的な題材でも
五木サンの歌唱にかかると、もっともな絵になるから不思議です。
ここに登場する女性は、大好きだった女優、
太地喜和子サンを想定しました。
太地喜和子
太地サンをイメージして書いた詞は
ほかにもあるのですが、それはまたの機会に乞うご期待!
作曲家としての五木サンのいいところは
目線を自分だけに向けて、唄いやすいように書くのではなく
詞の世界を良く理解し、その楽曲を歌ってくれる人の
いちばん居場所のいい世界をうまく創り出すところです。
だからどの作品も似たり寄ったりということがありません。
五木サンを想定した詞をUPするにあたって
アルバムに匹敵するほど、12作を書き下ろしてあります。
みなさんの反響を見ながら、それらがUPできることを
願いつつ、このブログへの応援をお願いします。

「雪よ、あしたへ」 五木ひろし

2012年02月13日 | 演歌男性歌手
五木ひろし2
ふり向かず 手も振らず 12の月が知らずに流れて
行き場所もないままに 舗道(みち)に立ちすくむ
人混みにすれちがい どこか似ている影をふりはらう
たぶんそれは 過去を消せずに 想い増すばかり

 雪よ降れ 静かに降れ
 この冷たさひとつが愛か
 雪よ降れ こころに降れ
 果てしない流浪(たび)を うずめるように
 あしたを染めて 白く…白く
雪景色
味気ない酒を飲み 独りでいるとささいな出来事
理由(わけ)もなく懐かしみ いくつ数えるか
何処で生き 何をして どんな自分に出会いたいのかと
胸に潜む 夢の欠片(かけら)を 問うも無い答え

 雪が哭く 静かに哭く
 この冷たさひとつが愛か
 雪が哭く 静寂(しじま)に哭く
 癒されぬ傷を 忘れるために
 あしたへ時は 遠く…遠く

 雪よ降れ 静かに降れ
 この冷たさひとつが愛か
 雪よ降れ こころに降れ
 癒されぬ傷を 忘れるために
 あしたへ時は 遠く…遠く
 


ひとこと:ブログ開設以来、一度も書かなかった歌手のひとり
五木ひろしサン想定の詞、いよいよ登場です。
五木サンを捉えるとき、いつも3つのパターンを想像します。
1つは王道でもある演歌系、2つめは歌謡曲調
3つめは時代物、股旅もの です。
それぞれにいくつもの大ヒットがあり
それら、幅広いジャンルが魅力でもあります。
今回はこれら3種を連日、発表していきます。
まずは都会ふうの、いわば歌謡曲の線を狙ってみました。
孤独と哀切を内に秘めた男、あるいは女の心象風景を
雪をモチーフに語り、唄いあげる構成です。

 
  

「Silky Rain,Lonely Woman」 由紀さおり

2012年02月12日 | 歌謡曲女性歌手
由紀さおり

萎れる花 いたわるように
音もなく絹の雨 花びらぬらす
色褪せかけ 咲き疲れても
もうすこし雨のなか 私に咲いていて

よけいなもの 剥ぎとるふうに
ひとつづつ減らしたら 愛まで消えた
会いたいとき 会えない人を
留めおける胸がない さびしい女です
萎れる花
今ではもう 私のこと
思い出すはずもなく 七年過ぎた
不思議なの 面影だけが
変わらずに時を止め あの日のままなんて

このごろふと ささいなことが
目にとまり気を魅かれ 愛しくなるの
まだ降りしく やさしい雨と
冷めかけたシナモンティー 独りの私です

シナモンティー


ひとこと:アルバム「1969」が世界のあちこちでヒットし
由紀さおり、再ブレイクなどと騒がれているが
それはある意味、由紀サンを過小評価している。
ただ、ここ数年は姉との童謡や唱歌での活躍が目立ち
彼女自身も本来の歌謡曲での注目を期待していたのだろう。
私は由紀サンにいわゆる(お利口さん)な歌は
全然望まないし、つまらない。
そんなのはオリジナルやカヴァーでも
ずいぶん歌ってきただろうし、むしろ等身大の女性を表現してほしい。
このブログでは以前、「Woman Road」をUPしたが
今回は、愛から遠ざかっている女性の
やさしく、いとしい内面を、花と雨をモチーフに詞にした。
心がけたのは字数を少なくして、いかにメロディアスな曲を
イメージするかということ。

「夢の棘」 真琴つばさ

2012年02月10日 | 唄う俳優・女優/タレント/芸人 
真琴つばさ
わたしの見る夢に
あなたは一度だって 出てきやしない
手ひどい仕打ちや 裏切りを
わたしが覚えている限り
声も立てずに くらやみに潜んでいるのでしょう

若さを武器にして
愛を粗末にした 愚かなあなた
冷たいガラスのベッドには
涙がしたたり落ちてきて
そばで誰かが 叫び声あげていることでしょう

 わたしの夢には 棘がある
 愛の数だけ 棘がある
 棘は痛みも 疼きもしない
 あと何本の棘が増えれば
 ほんとの愛に
 安らぐ愛に 出会えるかしら

棘
ワインを空にして
しらじら夜明け頃に 眠ってみよう
見ないですむなら夢なんて
お願い 誘いにこないでと
ひとり静かに 祈りをくり返すだけなのです

 わたしの夢には 棘がある
 愛の数だけ 棘がある
 棘は痛みも 疼きもしない
 あと何本の棘が増えれば
 ほんとの愛に
 安らぐ愛に 出会えるかしら



ひとこと:元宝塚スターの大地真央サンをUPした記事は
たいへんなアクセスをいただいた。
やはり宝塚ファンは津々浦々にいて
その反響に驚いてます。
そんな矢先、今度はWOWOWで
真琴つばさ2
『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』に
真琴つばさサンが出演していたのを見て
元宝塚スターの第2弾となりました。
2001年に宝塚を退団後、女優・歌手と幅広い活動で
2008年のTV「ウチくる?」に出演したのを見て以来
まったく飾らない性格と、物事をズバリと発言できる人として
好感を持っていました。
さて、その彼女をイメージした詞となると
ひとりの女性の、内に秘めた魔性のような、
映像美を喚起するような詞に挑戦しました。
愛したオトコたちを絶ち切りながらも
真実の愛を求める女の、せつなくもいとおしい心の歪み。
げに恐ろしきは女なり。

「冬避行」 出光仁美

2012年02月08日 | 演歌女性歌手
出光
あしたの切符が とれたと云われ
うれしさ沁みて くずれて泣いた
とうに覚悟は 出来てます
ついてゆきます どこまでも
雪積む北の きびしさ つらさ
命さらして 冬避行

姉さんだけには 教えていいよ
やさしすぎます あなたって人は
惚れているなら 好きならば
もどれないのよ つらぬいて
にぎった指に したたる涙
なって見せます 幸せに
吹雪
ないないづくめで はじめる暮らし
不安 七分に 希みが三分
(みち)にはずれた 恋だけど
それがわたしの 運命(さだめ)なら
吹雪の北に あなたとふたり
生きて悔いない 冬避行


ひとこと:2010年、コロムビアの創業100周年記念アーティストとして
デビューした彼女。デビュー曲は日本調の花街演歌
2作目も時代もの。いやはや悪戦苦闘の作品づくり、の感。
デビューのいきさつが水森英夫氏に直訴した、というだけあって
相当シゴかれたはず。根性はありそうだから、と思い
芸能界の厳しさ、辛さを内包させ
好きな人と見も知らぬ北国へ、というテーマを想定し
私ならこう書く、という詞を書いた。
タイトルは『とうひこう』と読んでもらいたい。

 

「うたた猫」 園まり

2012年02月07日 | 歌謡曲女性歌手
園まり

あたし 下手なの 苦手なの
じゃれて甘えて なつくのは
そんなこんなで オンナして
ちょっと ため息 独身(シングル)つづき
 うふふ 世の中 捨てたもんじゃない
 気まま 勝手も 許してくれる人
 うふふ あなたに 手招きされて
 あったか まったり うたた猫
うたた猫
猫じゃ 猫じゃと からかって
ニャアと泣かせちゃ 爪が立つ
それは とり越し苦労だと
あなた 手だれの 小粋なオトコ
 うふふ 居心地良くて 癖になる
 居場所見つけて ぽかぽか陽だまりの
 うふふ あなたの 春めく胸で
 ほんわか ゆるゆる うたた猫

 うふふ 世の中 捨てたもんじゃない
 気まま 勝手も 許してくれる人
 うふふ あなたに 手招きされて
 あったか まったり うたた猫



ひとこと:中尾ミエ、伊東ゆかり ときたら
園まり で『スパーク3人娘』の彼女だけ、まだ1作も書いてなかった。
彼女は3人のなかでは、いちばん歌謡曲寄りの歌手で
作品を聴いてみると、結構いい作品がある。
甘く囁くように歌う独特の歌唱法は
昔よりさらにねちっこく、溜めて唄うスタイルが
気にならないでもないが、それもまぁ彼女の持ち味だろう。
1962年のデビュー以来、今年で50周年。
ミエさんも、ゆかりさんも3人娘の名を大事にして
まりサンとともに活動を続けていることに
いつも好感を持って見ている。
3人娘
この詞のポイントは、なんといっても
まりサンのかもし出す雰囲気。
ほんわかとまったりと、まるでうたた寝する猫と
イメージがかさなり、ちょっと奇抜なタイトルも浮かんで
小唄調の作品に仕上げた。
蛇足ながら、いつぞやTVの歌番組で
草野仁氏が園まりサンのデビュー以来のファンで
ゲスト出演し、唄う彼女を眼前にし
たいそう嬉しそうにしていたのが印象的だった。