★「今日は何の日」シリーズ、10作目!
毎月末日は「そばの日」だそうです!そばをモチーフにした
書き下ろ詞があったことを思い出したのと、今日が誕生日の
歌手が一致しました。
美濃路
日暮れどきには 雨にかわると
町の蕎麦屋で 聴くラジオ
まるで別れを せかせるように
男ごころと 美濃路の秋よ
きめたこと あとは追わない…
守ること 二度と逢わない…
道は二つに ここで分岐(わか)れる
どうぞお先に どちらでも
なんと淋しい さだめの渕を
大人ふたりが 美濃路に迷う
さようなら 胸でつぶやく…
元気でな 伏せた眸が云う…
死ぬ気 生きる気 風の吹きよで
変わる羽目にも なる明日(あした)
傷と思えば みじめになって
涙こらえて 美濃路にひとり
たかが恋 それじゃつれない…
されど恋 好きでいたのに…
ひとこと:美濃路という名称の本来の意味は江戸時代に東海道・宮宿
(現在の名古屋市熱田区)と中山道・垂井宿(現在の岐阜県垂井町)
とを結んだ脇往還(脇街道)をいうのだが、美濃ときくと
岐阜・美濃地方を思い起こす。美濃のことは私もよく知っている。
この地方をテーマにした「美濃の女」「奥美濃ブルース」を作詞し、
レコード化もある。それでも範囲は広大で、これらを含めて
おおまかなイメージと雰囲気をだいじにしてこの詞を書き下ろした。
別れをきめた男女でありながら、その最後のひとときを美濃路に
求める。別れる二人が町の蕎麦屋で、そばなど食すかと一笑する
人があるかも知れない。それを言ったら身も蓋もない。
何をしようと二人でいること、いられることが大事で、いよいよ
瀬戸際にならないと別れの哀しみや実感は沸いてこないものだ。
この詞の流れの大胆な切り口は各節終り2行にある。二人の心情を
特に女性の側からあえて深層心理ふうにズバッと切り込んだ。
だから語句づかいが前4行とは明らかに違う。この各節2行が、
元には戻れない二人の情況をも提示している。
さて前置きが長くなったが、今日は中村美律子サンの誕生日。
このブログでは「去く水に」「浪花かあちゃん」「もいちど大阪」
「東海めおと節」「おまえに帰る」「夫婦あったか節」の6篇を
書き下ろしてきました。得意の大阪・浪花もの、威勢のいい男歌、
女の内面を唄うものなど多種多彩に書いてきた。それを書かせる
中村美律子サンの底力はまだまだ∞(無限大)!
(画像をお借りしました)
毎月末日は「そばの日」だそうです!そばをモチーフにした
書き下ろ詞があったことを思い出したのと、今日が誕生日の
歌手が一致しました。
美濃路
日暮れどきには 雨にかわると
町の蕎麦屋で 聴くラジオ
まるで別れを せかせるように
男ごころと 美濃路の秋よ
きめたこと あとは追わない…
守ること 二度と逢わない…
道は二つに ここで分岐(わか)れる
どうぞお先に どちらでも
なんと淋しい さだめの渕を
大人ふたりが 美濃路に迷う
さようなら 胸でつぶやく…
元気でな 伏せた眸が云う…
死ぬ気 生きる気 風の吹きよで
変わる羽目にも なる明日(あした)
傷と思えば みじめになって
涙こらえて 美濃路にひとり
たかが恋 それじゃつれない…
されど恋 好きでいたのに…
ひとこと:美濃路という名称の本来の意味は江戸時代に東海道・宮宿
(現在の名古屋市熱田区)と中山道・垂井宿(現在の岐阜県垂井町)
とを結んだ脇往還(脇街道)をいうのだが、美濃ときくと
岐阜・美濃地方を思い起こす。美濃のことは私もよく知っている。
この地方をテーマにした「美濃の女」「奥美濃ブルース」を作詞し、
レコード化もある。それでも範囲は広大で、これらを含めて
おおまかなイメージと雰囲気をだいじにしてこの詞を書き下ろした。
別れをきめた男女でありながら、その最後のひとときを美濃路に
求める。別れる二人が町の蕎麦屋で、そばなど食すかと一笑する
人があるかも知れない。それを言ったら身も蓋もない。
何をしようと二人でいること、いられることが大事で、いよいよ
瀬戸際にならないと別れの哀しみや実感は沸いてこないものだ。
この詞の流れの大胆な切り口は各節終り2行にある。二人の心情を
特に女性の側からあえて深層心理ふうにズバッと切り込んだ。
だから語句づかいが前4行とは明らかに違う。この各節2行が、
元には戻れない二人の情況をも提示している。
さて前置きが長くなったが、今日は中村美律子サンの誕生日。
このブログでは「去く水に」「浪花かあちゃん」「もいちど大阪」
「東海めおと節」「おまえに帰る」「夫婦あったか節」の6篇を
書き下ろしてきました。得意の大阪・浪花もの、威勢のいい男歌、
女の内面を唄うものなど多種多彩に書いてきた。それを書かせる
中村美律子サンの底力はまだまだ∞(無限大)!
(画像をお借りしました)