❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「藤と鷹」 ~美空ひばり《ひばり忌》        《林檎忌》によせて~  ★五木ひろし

2018年06月24日 | 今日は何の日
平成元年6月24日は昭和の歌姫・美空ひばりさんの命日です。
以来「林檎忌」は「りんご追分」にちなんでつけられました。
52歳で亡くなりましたが存命なら81歳。時も時代も流れました・・・
平成の元号も来年には変わる今、渾身の思いをこめて書き下ろしました。
ひばり2

藤と鷹

むらさき爛漫 咲く藤を
羽根 鎮ませて 鷹は見る
人在るところ 唇に
歌あり夢あり 言葉あり
香りもゆかし 藤の花
藤9

重たき雲間を 突いて飛ぶ
鷹なるがゆえ 果てをゆく
かの足もとに 及ばずも
歌こそ夢こそ 否にあらず
讃えて刻む 花は藤
鷹

八重にも十重にも 幹ひとつ
(そら)翔けてこそ 鷹は鷹
我 今日を越え 明日は勝つ
歌あり夢あり 命あり
仰ぎて永久(とわ)に 藤は咲く


(注釈)
あざやかで絢爛な ひばりさんの          
全力で駆けてきた場面を いつも見てきた 
ファンがいるところなら どこでも
歌を夢を メッセージを発してきた ひばりさんは 
ゆかしく香る藤の花だ

晴れ間ばかりではない 雲間もあるが
自分は鷹となって なお高きをめざす
ひばりさんの足もとにも 及ばないが
歌も夢も 違っているとは思わない
だからこそ讃えずにいられない ひばりさんを

ひばりさんはひとつの幹から幾重にも歌の花を咲かせた
自分は果てしない宇宙までも翔ける鷹でありたい
今日の我に明日は勝つ その言葉のとおり
歌ある限り 夢ある限り ひばりさんは
永遠に咲く藤の花だ


ひとこと:6月24日、1989年(平成元年)の梅雨空に旅立った
昭和の歌姫・美空ひばりさんの命日です。それになぞらえ
「ひばり忌」「林檎忌」「麦の日」とも呼ばれる。
ひばり1 ひばり3
モノ書きとしてはなにか書き残しておきたいと思いいろいろ考えてみた。
そして思いついたのは五木サンがひばり讃歌を歌うという趣向。
さて何をモチーフにと模索していたらそれぞれの家紋に着目した。
ひばりサンの家紋は下がり藤、五木サンは丸に左重ね違い鷹ノ羽。
ひばり4 家紋
そしてタイトルは『藤と鷹』
今まで書いてきた詞に注釈など書いたことはないが
あえてこの詞の趣旨を理解いただくためにそれを記した。
ひばりサンが亡くなって29年。平成の元号も来年には変わる・・・
                  (画像をお借りしました)

「夫婦あじさい」 水樹矩仁子

2018年06月22日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ24回目!
毎月22日は夫婦の日。夫婦、めおとをタイトルにした
自分の書き下ろ詞1400篇のうち、35篇ほどありますが
今回は6月のメインテーマ《雨・あじさい》のモチーフもからめて
視点を変えた夫婦演歌です! 水樹さんへの書き下ろ詞も6篇めです! 
みず2 みず1

夫婦(めおと)あじさい
アジ9 アジ8
四十余年の 歳月は
歩幅あわせて 似たものどうし
 超えた苦労の 青い花
 うれし涙の 赤い花
  夫婦(めおと)人生 あじさい模様
アジ4 アジ3
庭に咲いても 路傍でも
じゃまにならずに 色それぞれに
 旅のいで湯に 待つ花も
 路地にしぐれて 立つ花も
  夫婦人生 あじさいごころ
鯵 アジ2
花と花とが 添うように
ふたり道づれ 寄せ合う命
 雨が打とうと 生き生きと
 風が吹こうと たおやかに
  夫婦人生 あじさいの花

アジ5 アジ1
ひとこと:日本全国各地を彩るアジサイを皆さんは
どれくらい知っていますか? 境内に多く植えたアジサイ寺や
公共の施設では大阪府民の森ぬかた園地、神戸市立森林植物園
舞鶴自然文化園、三重県津市にある「伊勢温泉ゴルフクラブ内の
福祉と環境を融合したあじさい園」また神戸市の裏六甲ドライブウェイや
奥摩耶ドライブウェイ沿いには延々とアジサイが自生しています。
箱根登山鉄道では開花時期に合わせ夜間ライトアップされた
アジサイを楽しめる特別列車が運行されていると聞きます。
岩手県一関市には「みちのくあじさい園」があります。
今日もどこかに、人生を共に歩く夫婦づれを見かけることでしょう。
                    (画像をお借りしました)
水樹矩仁子さんへのこれまでの書き下ろ詞
「石切ねがい」「生駒坂」「人生修行」「大阪姉妹」「お達者酒場」

「生きてるうちに」小田純平

2018年05月13日 | 今日は何の日
 今日の書き下ろ詞vs明日への作詞
いつも心に詞(うた)を置いて あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!
今日5/13は《母の日》ですね
もちろん母にちなんだ歌を、でしょうが
予想外の裏をかいたような書き下ろ詞です
母の日 小田2
生きてるうちに

生きてるうちに 母に会いたい
生きているのか 死んでしまったか
わからずじまいで 50と余年
 離別(わかれ)た訳は どうでもいいし
 今まで何処にと 聞きたくもない
我が子の顔を見て 幼い頃の面影が
胸に心に よみがえるなら
それでいい それでいいんだ
あとは唇 かみしめるだけ・・・

数えてみても 生きてないだろ
どんな最期か 誰が看取ったか
思いはめぐるが 知る術もない
 親には親の 事情があるし
 許せる時が 来るだろと云う
寂れた生い立ちを 誰にも云わず秘めたまま
幸か不幸か ひねくれもせず
生きてきた 生きてきたんだ
母に言いたい ただそれだけを・・・
母2
今はいい 今はいいんだ
それが自分の 人生だから・・・

生きてゆく 生きてゆくんだ
母がこぼした 涙の分も・・・


ひとこと:小田純平氏の名を知ったのは歌手として2004年9月発売の
「三年待ち屋」が最初だった。以後、旺盛な作曲活動と歌手への
作品提供が芳しくなり今日に至っている。
小田1 小田3
この書き下ろ詞は、哀れでつらく、悲しく淋しい・・・
少数派だろうが、このような詞に出会えばその人なりに
何かしら感じるものはあろうと思う。(画像をお借りしました)

「花祭り」 夏川りみ

2018年04月08日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ23回目!
4月8日は《花祭りの日》釈迦の誕生を祝う仏教行事で灌仏会といわれ
花会式やもちろん花祭りと呼ばれていますね。
花祭りに限らず広い意味での花祭りのイメージで書き下ろしました。
想定した歌手は 夏川りみ サン。
りみ2 りみ1

花祭り
hana1 yjimageSRCRJJI9
都はいにしえ 陽炎ゆれて
町へ町へと 人が繰り出す 花祭り
何年ぶりかの ふるさとは
母さんの背中のように あたたかい
 便りがないのは 元気な証拠
 勝手な言い訳 許してくれた
 ごめんね、の お返しに
 そっと手渡す 花いちりん

 コンコンチキチン 山車がゆく
 コンチキコンコン あと追いかけて
 母と娘が 子供にかえる


yjimageJQPNSOFW
都はもう春 川風吹けば
ともる灯りに 夕餉あたたか 花祭り
祭りが終った ふるさとを
母さんを残したままで あとにする
 つらいと云うなら 戻っておいで
 いたわり やさしさ 笑顔がゆれる
 ありがと、と うなずけば
 淡く色づく 庭の花

 ドンドンピーヒャラ 笛太鼓
 ドンドコドンドン 祭りの夜は
 母と娘の こころがかよう


ひとこと:夏川りみサンにはこれまでに「陽だまり」
「ふるさとをあげたい」
を書き下ろしています。
強く、やさしく、あたたかく というのが彼女のイメージだが
まさにそれらをポイントに、懐かしい叙情を思い起こす
内容に仕立てた。       (画像をお借りしました)

「かあさん桜」川井聖子

2018年03月27日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ22回目!
3月27日は《さくらの日》です。
3×9(さくら)=27の語呂合せと、七十二候のひとつ
《桜始開[さくらはじめてひらく]》が重なる時期で
あることから、日本さくらの会が1992(平成4)年に制定。
聖6 

かあさん桜
聖4

八重に一重(ひとえ)に かあさんの
愛は大和の 里桜
人にやさしく わが子につよく
ぶれず曲がらず 育てと願う
御車(みくるま)返しの かあさん桜
聖2

聞いちゃいけない 聞くまいと
父のない子の 訳知らず
花の盛りを 女の時節(とき)
秘めてたばねた 幾十年は
涙に耐えぬく かあさん桜
聖3

いつか嫁いで ゆく日には
つれてゆきます 母さんも
心ふたつを より添いかさね
花も夢色 愛(め)でられながら
わたしも咲きたい かあさん桜

聖1

ひとこと:川井聖子さん出身地、奈良の県花は里桜。
歌詞の御車(みくるま)返しの桜とは、全国に幾つかあり嵯峨天皇
御水尾天皇、公家などがあまりの美しさに二度三度と
御車を引き返しては見事に咲く花を眺めた。
いずれの「御車返しの桜」にもそういった伝承があるのも興味深い。
花もうす桃色でたいそう美しい。その桜の下での母子ふたりの絵が浮かぶ
書き下ろ詞に仕立てた。 このブログを始めた初期の2011年
彼女を想定して「どしゃぶり大阪」を書き下ろしたが
心無い輩が彼女に対して横槍を入れ胸くそ悪くなってオクラにした。
月日が流れ、そんなことにひるんでたまるか、と今回7年ぶりの
書き下ろ詞となった。彼女もデビュー以来17年目。
いい作品に出会い、いつか大きなヒットをと願っている。
聖5
(画像をお借りしました)

「オリーブ月夜の散歩道」三田杏華

2018年03月15日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ21回目!
3月15日は《オリーブの日》です。1950(昭和25)年3月15日
昭和天皇が小豆島を巡幸の際にオリーブの種を撒かれた
ことにちなんで小豆島が記念日に制定したそうです。
想定した三田杏華さんは2016年歌手デビュー。
インパクトのある歌手に育ってほしいものです。
三田9

オリーブ月夜の散歩道
オリーブ3
オリーブ月夜の 散歩道
香りにゆれて ふたりづれ
 勇気を出して 言ってくれたわ
 きみはボクの 花嫁さん
張り裂けそうに うれしくて
つぼみもはじける オリーブ月夜
オリーブ2
オリーブ月夜の 散歩道
潮風吹いて ゆれる花
 みどりの果実 秋に実れば
 きっとなれる しあわせに
木立ちにもたれ はじめての
くちづけうれしい オリーブ月夜
オリーブ1 オリーブ4
オリーブ月夜の 散歩道
恋人たちの 愛の道
 あしたもここで 会ってほしいの
 月のしずく 浴びながら
ふるさとだもの 小豆島
あなたとわたしの オリーブ月夜


ひとこと:日本での栽培はご存知のように香川県小豆島をはじめ
全国各地で栽培されていてオリーブ・オイルを知らない人は
いないですね。オリーブの実はきれいな緑色、いちめんの
オリーブ畑の月明かりを想像したら軽快でピュアな書き下ろ詞が
出来ました。            (画像をお借りしました)

「えびす EBISU は恋の街」木下結子

2018年01月10日 | 今日は何の日
★今日の書き下ろ詞、想定した歌手は 木下結子 さん!
1984年のデビュー以来、34年目!
昨年は「マリーゴールドの恋」がヒットして本当に良かった!
●今日は関西方面の商売人なら知らない人はいない
『えべっさん』こと『十日戎』。
結子さんにはあえて異色のご当地ものの書き下ろ詞です。
E6 E8 E9

えびす EBISU は恋の街

面白半分 なんと云われても
あんたを見捨てて ゆくもんですか
 十日戎に ふられて泣いた
 はぐれぼっちを 拾ってくれた
  大阪 そやから好きやねん
  えびす EBISU は 恋の街
E5E4

気晴らしついでに ちょっと旅に出て
横浜あたりで 二泊三日
 恵比須運河を ながめていたら
 好きなあんたが 恋しくなった
  横浜 うるうる泣かせるじゃん
  えびす EBISU は 恋の街
E3

あることないこと 耳に届いたら
よけいなお世話と ほっときましょう
 同じ名のつく 商店街に
 赤い灯がつく 胡子(えびす)の通り
  広島 いごいご夜がゆく
  えびす EBISU は 恋の街

E1E2

ひとこと:いかにメディアの時代、ネット社会といえども昔も今も
歌手は遠近に関わらず大も小も分け隔てなく、行動と活動(アピール)
ヒットという、うれしい結果を導くものだと、彼女のSNSでの記事
などを見るたび改めて思います。彼女にはこれまでに「シャットアウト」
「カーテンコール」
を書き下ろしています。
●さて、今回は各地にある《えびす》の地名を用いた歌謡曲調仕立て。
1番はずばり大阪、十日戎を。2番は横浜の恵比須運河。
3番は広島市にある胡子神社をモチーフにした《ご当地もの》です。
                    (画像をお借りしました)

「紬の詩」紬の日に寄せて

2018年01月05日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ19回目!
1/5は《紬の日》です。奄美の基幹産業である大島紬への理解を深め
大島紬の振興によって豊かな街をつくるために
市民が紬を着用し、その豊かさを再確認する日として
1978年に奄美市が制定したそうです。
つ1
☆紹介するこの詩は歌謡詩ではなく、現代詩です。
1972年、当時住んでいた地で毎年行われていた《文芸祭》で
『市長賞』を受賞した作品です。当時23才。
詩集「早い朝」収録
詩集

紬の詩(うた)

紬はいいですね
紬はいいですね
穏やかな目をした女(ひと)が言っている
微笑みがあたりにしみわたる

ええそうですね いいですね
紬の素朴な手ざわりを
ゆるやかに受けとめながら
きものの好きなぼくは答える

ま白い指が
織られた生地の大小の節を
ひとつひとつ極めこむように這いまわる
楽しげに紬をいとおしむ その女(ひと)
目を見 薄く紅のついた口もとを見つめ
豊かに結いあげられた黒い髪に目をやる

この女(ひと)
きものを愛してくれている とわかると
ああいいな この仕事いいな と
不思議に心まで熱くなる

似合いますか いいかしら
やさしい声でその女(ひと)は問いかける
ぼくは黙って何度も頷いてみる


ひとこと:着物~染め物や織り物に興味を持ち
しばらく呉服店にいたことがある。
その店の家族は誰もがいい人で、思えば何かにつけて
幸福な一時期だった。旦那さんに随いて着物のイロハを
覚えていった。京都の染め物屋や呉服問屋にも何度か同行した。
この詩は、当時の実体験を基に、穏やかで素直な自分が
表現されている気がする。受賞は店の皆が大いに喜んでくれた。
💛余談ながら、去年、着物好きで共通する知人が、本場大島紬の
着尺(反物)をくれました。当然、かなり高価とわかる品で
隠れて目がしらを熱くしました。早く仕立てて着たいのに
なかなか気に入った仕立て屋さんが見つからなくて・・・
誰か紹介してください!

「別れの微笑」 北原ミレイ

2017年11月01日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ18回目!11/1は《紅茶の日》です。
1983(昭和58)年に制定。ある日本人が初めて紅茶を飲んだ日だそうです。
北原ミレイさんは1970年デビュー以来、歌手生活も48年目に突入です!
歌唱はとうに円熟を増し、ますますミレイ節は健在! 
ミ1

別れの微笑

別れの言葉 聞きながら
微笑み浮かべてしまったわ
たとえば レモンを浮かべた紅茶 
色も香りも かわるように
ほんとは好きでも なんでもなくて
嘘の愛だと 知ってしまった
 どんな哀しみが 胸しめつけても
 耐えるしかない・・・ 
 微笑みのあとの 報いだから
紅茶

はずした席に もどらない
気付いた頃には 外は雨
これきり電話は Shut off
これですべてが 終わるならば
みれんも名残りも さらさらなくて
夜もひとりで 我慢できそう
 ふいに淋しさが 肩ふるわせても
 眠るしかない・・・
 微笑みの余韻 思い出すから


 どんな哀しみが 胸しめつけても
 耐えるしかない・・・ 
 微笑みのあとの 報いだから


ひとこと:北原ミレイさんにはこのブログでは、いやぁ~7篇、
ミニアルバムが出来るくらい書き下ろしてますねぇ~。
「ジャズを唄う女」「夜のアクトレス」「泣けない女のエピローグ」
「雨を聴かせて」「女の約束」「今だから」「しゃれっけ」

どれもミレイworld全開の書き下ろ詞ばかりです。
今、読み返してみると女性詞ばかりでありながら、こんなに多く
書いてこれたのもミレイさんの持つ雰囲気、歌に対する真摯な姿勢、
何をとっても自信があふれていて聴き手が安心できるからでしょう。
今回は男女の別れがテーマですが、こんな別れになることに達観
しながらも独りになると微笑を浮かべた代償に苛まれる・・・という
ストーリーです。別れの場面もさまざま、ということでしょうか。 
                    (画像をお借りしました)
北原ミレイさんを聴くならこの5曲!
生きていようよね 白い花 新宿海峡 百人の男(カバー) リラの街

「夫婦かっちり」 三船和子

2017年10月22日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ17回目!
毎月22日は夫婦の日。夫婦、めおとをタイトルにした
自分の書き下ろ詞は1270篇のうち、30篇ほどありますが
今回は視点を変えた夫婦演歌です! 
三船

夫婦(めおと)かっちり

あなたの躰を いたわることは
一生わたしの 務めです
好きなだけでは 三十余年
連れ添うことなど できません
無理や無茶なら もう事収め
あんじょういきましょ あんじょうに
藤沢

暮らしや自分に いらないものは
手放し 片付け 捨てましょう
同じことです 人生だって
わたしはあなたが いればいい
青菜 メザシも またいいものよ
はんなりいきましょ はんなりと
土光

思いもよらない 不運もあれば
思いもかけない 花も咲く
つかず離れず 結んだこころ
なぐさめ はげまし 助けあう
それが絆と いうものですね
かっちりいきましょ かっちりと


ひとこと:この詞は三船和子サンを想定したお得意の夫婦もの
ではあるが 1番は囲碁の無頼派・藤沢秀行氏 
2番は話題になった「断捨離」と元・経団連の、めざしの土光さん 
のエピソードを引用 3番は三船サン自身の事故後
歌手再デビューの経験をモチーフにした。
各節の最後には良き日本語を用いつつ、ちょっと異色の
夫婦演歌に仕上げた。
囲碁の「最後の無頼派」と称された藤沢秀行氏を知るには
『無頼の遺言~棋士・藤沢秀行と妻モト』というNHKの番組に
触発された。            (画像をお借りしました) 

「奥美濃しのび宿」市川由紀乃

2017年09月24日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ16作目! 9月24日は『の日
全国畳産業振興会が「清掃の日」にちなんで制定。
にちなんだ書き下ろ詞!想定した歌手は 市川由紀乃 さん。
奥美濃といえば、岐阜・郡上。男女の恋慕を情念たっぷりに
書き下ろしました。
市1 市3

奥美濃しのび宿

心をあなたがくだされば
わたしは命を あずけましょう
むらさき桔梗が やさしくゆれて
霧がを 這うころは
抱いてください 抱かれておぼろ
奥美濃しのび宿
市10 市7
想いを断ち切るくらいなら
この身を投げます 吉田川
岩かげ 千鳥の 啼く声さえも
あなた あなたと すがる声
堕ちて燃えます 燃えつつ堕ちる
奥美濃しのび宿
市9 市8

二人のしたこと たどる道
間違いでしょうか 罪でしょうか
しらじら明けゆく 山ふところに
うすい日差しが さすまでは
離れたくない 離さないでね
奥美濃しのび宿


ひとこと:「奥美濃」という言い方は、かつて郡上郡の
通称として使われていたという。「美濃」に「奥」を付けた
ところからは、この地が美濃の一般的な地勢からは外れた
土地であると、人々が考えていたようだ。
私が何度も足を運んだ頃の郡上の、風情と趣と旅情は
無くなることなく残っているだろうか・・・
思えば思うほどに、パソコンのサイトなどでそれらを検索
することをあえて拒否し、若い日の良き郡上を心にとどめている。
市2 市6
市4
市5
              (画像をお借りしました)

「姉妹峠」 岩本公水

2017年09月06日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ15作目!9月6日は『妹の日』
現代に活躍する女性の多くが妹であることを発見した
「兄弟型姉妹型」研究の第一人者で漫画家の畑田国男が
1991年に制定。 妹の可憐さを象徴する乙女座
(8月23日~9月23日)の中間の日の前日が今日なのでしょう。
妹にちなんだ書き下ろ詞!想定した歌手は 岩本公水 さん。
1995年のデビューから23年目に入った。
く2
姉妹峠

白くながれる 雲よりも
遠くなります 姉さんが
さよならね さよならね
あの山 この川
お別れなんて つらいけど
元気でね 涙こらえて
笑顔で見送る 姉妹峠
峠
はなればなれに なるけれど
いつも心に いてくれる
だいじょうぶ だいじょうぶ
会いたくなったら
名まえを呼べば 耐えられる
信じてる 夢の花咲く
その日がくるのを 姉妹峠

芯のつよさは 父に似て
おもいやりなら 母ゆずり
がんばるわ がんばるわ
えらんだ道です
ゆうべは二人 泣いたけど
待ってるわ ここがふるさと
なんども手をふる 姉妹峠

く3 く4
く1 く2
ひとこと: 岩本公水サンの持ち味はやわらかく、ほんわかという
イメージで丁寧な歌唱が光る。今回の書き下ろ詞は田舎から夢を
抱いて峠を越えてゆく姉を一人残る妹がさまざまな思いをこめて
見送る姉妹演歌。だが暗いマイナー調にはしたくなかったので
(ことば)えらびも語句使いもシンプルでありながら、めいっぱい
思いが伝わるよう心がけた。
昭和歌謡に近い感じのイメージの曲調の書き下ろ詞です。

「あとがき」 大月みやこ

2017年08月23日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ14作目!
8月23日は毎月の「文(ふみ)の日」2(ふ)3(み)の語呂合わせです。
文にちなんだ書き下ろ詞!想定した歌手は4/29に
旭日小綬章を受章した 大月みやこ さん。
6月が過ぎ、デビューから53年になった。9/6には新曲も出る。
彼女はブレーンやスタッフがしっかりしているから
ますます精力的に活動していくことでしょう。
今日の書き下ろ詞、私が思う「文」はこれです!
みや1 みや2

  「あとがき」

  いくつになっても 女って
  別れの場面は 涙です
  夜更けのしぐれが 尾をひくように
  あきらめ切れずに あとがきを書く
  ・・・ いい人でした 愛されました
  今さら気がつく おろかさに
  文字もふるえて 誤字脱字

  三年ふた冬 愛し合い
  こころに根雪が 積もります
  その雪かき分け さがしたものは
  あなたという名の ぬくもりひとつ
  ・・・ いい人でした ひとすじでした
  倫(みち)にはずれた 二人でも
  愛の視線は ま正直
みや10

  もらったものなら 返せます
  捨ててもいいなら 燃やします
  日ごとにふくらむ 未練とやらは
  一生わたしに つきまといます
  ・・・ いい人でした 愛してました
  命ぐさりと えぐられて
  花は死にゆく 咲かず花
  

ひとこと:耐えて忍んで、儚く哀れな女を唄わせたら当代一の大月サン。
円熟の境地をはるかに超えて、歌手生活53年目に突入。
でも考えてみたら紅白歌合戦はもう21年、出場していないのか…
紅白だけが歌手の指針ではないだろうが、またヒットを出して
復帰を果たしてほしい一人です。出なくてもいい歌手を選ぶくらいなら
彼女のほうがよっぽどいい。
 …パソコンや携帯に頼って、手紙や日記を自筆で書くことが
 少なくなった嘆かわしいご時世。字を書かない人は筆跡の上達もないし
 分からない漢字を辞書をひくこともしない。
 大月さんにはこれまでに4篇を書き下ろしてきたが、今回の書き下ろ詞
 は、恋に愛に終止符を打つ女性の心情を、自分でも驚くほど詞句が
 あふれ出てきて、それでいて深層心理をも表現できた稀有な1編。
  言い忘れたこと、思い出したこと、それが あとがき 。
  いずれも本音が見え隠れする・・・
みや3 みや4 みや5 みや6 みや7 みや9
                         ●好きな曲だけ!
●このブログにアクセスしてくださる方で
プロ、アマ問わず、附曲したい、附曲してほしい、
自分のオリジナル曲としてCD化して唄いたい、など
問い合わせをいただきますが、すべて歌手名は『想定して』
あるだけなので、気に入った書き下ろ詞があれば
どうぞご連絡ください。

「山 ― 守りしものを ―」

2017年08月11日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ13作目!
8月11日は「山の日」2016年、祭日に制定され今年は
連休にうまくからんで8/11~8/16まで、お盆休みを
見込める人が多いようです。「山の日」にちなんで
昨年、山の歌が公募されたが広く普及とはならず周知不足で
残念でした。今日の書き下ろ詞、私が思う「山」はこれです!
ヤ6 ヤ4 山1
 ― 守りしものを ―

高い 低いの 違いはあるが
山は山なり いつの世も
 伸びてそびえる 人あれば
 身の丈 身幅を 知る人もいる
今日もどこかで また誰か
自分に見合う 山を、想う
ヤ5
尾根と尾根とを 寄せあいながら
山は息吹きを かよわせる
 人が心を 分かつとも
 いつまた 寄り合い 山脈(やまなみ)になる
ひとつ超えても またひとつ
見果てぬ夢の 山を、めざす
ヤ7
未来 永劫 名だたる山や
今は名もない 山もあろ
 風が打つとも 凛として
 飛ぶ鳥 ゆく雲 受けとめて立つ
山の雄々しさ 知ればこそ
人みな明日へ 山を、守る

ヤ3
ひとこと:この書き下ろ詞に想定した歌手はいません。
思い当たる歌手は皆さんも想像できるでしょうが
あまりにありきたりでしょう。
 厳然たる山と、すべての人が対峙する山に対して思う
 気持ちをからめ合わせて、山を想い、山をめざし
 究極的には人は山を守るんだというメッセージを
 込めました。
ヤ1

●このブログにアクセスしてくださる方で
プロ、アマ問わず、附曲したい、附曲してほしい、
自分のオリジナル曲としてCD化して唄いたい、など
問い合わせをいただきますが、すべて歌手名は『想定して』
あるだけなので、気に入った書き下ろ詞があれば
どうぞご連絡ください。

「あした、摩天楼」 Circus サーカス

2017年05月28日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ、9作目!
両国川開きが旧暦5月28日であったことから、5/28は
「花火の日」だそうです!花火をモチーフにした
書き下ろ詞があったことを思い出し今回は再掲載です。
想定した歌手は男女4人のコーラスグループ Circus サーカス です
サーカス

「あした、摩天楼」

のっぽビルの光 ロープにして
Negative Worldな アナタに会いにゆこう

もう、いつまでも待ってられないの
私の愛は boiling point
答えをくれるまで のぼってのぼって
のぼりつめるわ

アナタは地上の私しか見てない
ほんとは そんなものじゃないの
その気になったら どんなにスゴイか
脳天を星にぶつけて 私にひざまづくでしょう

そして摩天楼 貸し切りなさい
愛をそそいで シャンパンを・・・
私を抱きしめ くちづけを・・・
摩天楼
ガラス張りのビルに花火を上げ
ソーシャルネットで 世界に愛を送ろう

そう、誰だって泣いちゃいけないわ
すべての愛は People to share
それだけ信じれば 笑って笑って
笑い合えるわ

アナタの目線はあまりにも危険よ
どうして 気付かないのかしら
その気になったら どんなにステキか
つま先を宙に浮かせて 主役に躍り出るでしょう

あした摩天楼 夢色模様
愛を謳うわ フルバンド
二人を祝って LOVE SONG

花火1 花火2 花火3
ひとこと:日本を代表する4人組男女コーラスグループ
「サーカス」。4人をイメージしていたらN.Yや香港に
聳え立つ摩天楼が思い浮かんで高層ビルで、ひとり孤高に
クリエイティブする男を摩天楼をのぼってでも愛で
引き寄せたいと思う女性の奇想天外なLOVE SONGが
出来上がった。華麗なゴージャスな曲が付いて
ミュージカル的な楽曲を想像する。
     ●花火は日本三大花火です(画像をお借りしました)