我が家には栗の木、柿の木、モモが各1本、リンゴの木が2本ある。そのうち柿の木は昨年秋に隣の畑の日陰になるというので大部分の枝を落としたが、残った幹から新しい枝が生えてきている。生命力がすごい。それを讃えたいからその枝は大事に育てよう。
(1)小モモ
咋年は我が家の庭の小モモが200-300ケほど結実した。あまりタワワになり過ぎて枝折れするほどであった。私は肥料をやったり剪定したりはせず木の思うがままに育てている。木々が一生懸命に開花し、結実していくその過程を見るのは嬉しい。
果実の熟成と共に樹の周辺には甘いモモの匂いが漂った。
(とてもいい香りの小桃)
ところが、今年はほとんど結実していない。せいぜい20-30ヶ程度。しかも成熟することなく落果してしまった。今は一つも枝についていない。
(2)リンゴ
2本のリンゴの木には昨年は100ヶほどが結実した。リンゴも桃と同様に自然に任せている。
(昨年の結実の様子)
私は青リンゴが好きである。熟成の過程で虫もつく。その前に、と毎日2ヶほど採って食べている。市場にある青リンゴは立派であるが、実は軟化し始めていてがっかりすることが少なくない。我が家の採りたては固くて、ちょっと渋くて最高に美味である。
ところが、今年はほとんで結実していない。せいぜい20-30ヶ程度。実の生育も悪く殆ど食用にならない。
(3)クリ
栗の木はどうか。我が家の栗は大型の実をつける。毎年栗ご飯を数回炊けるだけ摂れるのであるが、今年は小さなイガ栗状態のまま次々と落ちている。木を見上げても残っている若いイガ栗の中には何も入っていない感じ。
(例年採れたクリ)
我が家の果物の木は熱暑の被害を受けた、と思わざるを得ない。
私の、狭い小さな経験だけから結論を導き出せないが、県内紙を見ると記録的な猛暑が続いた横手市を中心に、収穫期を迎えるリンゴ農家が対応に苦心しているようである。
リンゴ「つがる」の収穫が最盛期だが、いまだに果実が色づかず、黄に薄く赤がまじる程度だ、という。これでは市場価値はほとんどない、と声を落としている、という記事が載った。高温や少雨、昼夜の温度差が小さいため、とみられ、「収量が大幅に減りそうだ」とリンゴ農家は不安を募らせている。
やはり今年の熱暑は植物にとっても尋常ではないらしい。