「タイで植物を育てるヒント」の5回目は『肥料』について。
全く参考にならないかも知れないが私の趣味の栽培場について書くと、肥料は週2回月金に撒く水へ溶かしてあり、1トンの水へ月曜はNPK=46 0 0(窒素Nが46%)の肥料が150gとNPK=0 52 34(リン酸Pが52%とカリウム34%)の肥料が150g、金曜は50〜100gの微量元素やバケツ1杯の鉄液肥を入れている。
肥料を水へ溶かす時は1種類ずつが原則。
全部をまとめてバケツへ入れて、一度に溶かしたりしない様に。
約3千倍の希釈なので肥料会社の指示よりかなり薄いが、濃いと調子を崩す植物があるので、もっと肥料が必要な植物は個別に適量の固形肥料(NPK=16 16 16)を入れている。
適量では判らないと言われそうなので書いてみると、5インチ鉢で数粒、10インチ鉢で指先ひとつまみ(20粒弱)程度。
入れる場所は株元から離して鉢の縁側へ入れる事。
私は多い時でも月2回入れている。
気をつけても肥料で傷む植物はあるので、少なめから始めて様子を見ながら上記の量へ増やすのがお薦め。
観葉植物農家な妻は、主力商品の葉の幅が肥料の量に応じて広くなるので、液肥の濃さも固形肥料の量も私の数倍。
微量元素は以前だと使わなかったが、最近は私の真似をして入れている様子。
ここまでが我が家の基本で液肥主体なので雨が降らない乾季の話。
今の様な雨季になると、雨は少なくても数日に1回、多いと毎日降るので散水に併せた液肥の散布は難しくなり固形肥料メインへ切り替え。
適量の固形肥料(NPK=16 16 16)を月1〜2度与え、微量元素は完熟牛糞堆肥任せ。
降雨の無い日が数日続いて鉢が軽いならチャンスとばかりにNPKと微量元素を混ぜた液肥を作って撒いたり。
素人な私はこんなドタバタをやっているが、妻は葉の色や成長を見ながら固形肥料をやっている。
妻が仕入れに行くバンコク近郊の観葉植物農園ではタイでオスモコーツ(osmocote)と呼ぶ緩効性肥料(一度入れると3〜6ヶ月効く肥料)を使う所が多い。
施肥の手間が省けるので妻の農園でも緩効性肥料を使ったが、入れ過ぎたのか苗の葉の傷みが目立ち、適量を見つけられないまま使用中止。(使用する側の技術不足w)
私の趣味の栽培場でも安売りの16 16 16を使ったが、入れた当初は肥効がある様に見えても、1月持たずに終了。
osmocoteは特定の商品の商標だと思われるが、タイで一般にオスモコーツと呼ぶ同様の商品が多くあり、仕入先農園の方の話では本物のosmocoteの13 13 13
が使い易いとか…。
妻は難しいので緩効性肥料へ手を出さないらしいが、私の趣味の栽培場では本物を使ってみたい。
日本で売っているオスモコートエグザクトは、新世代で肥料溶出の安定度が高く、微量元素も配合されていて魅力的。
試したいがタイの通販サイトで検索しても見つからなくて残念。
最後に肥料についてのプロのお話を紹介。
次(2週間後)は『害虫・病気』を予定。
何でもそうでしょうが、奥が深く尽きる事が無いのでしょう。
それでも基本的な知識の蓄積、ご当人の経験・勘などで、楽しみも反省なども尽きない😂
ご商売だと特に大きな失敗を招きかねない冒険は避けなければならないし…
でもまあ、植物が発生してから一度も滅びて居ない生命の子孫ですから、存外強いのでしょう。
ある程度分かるまで他者が達成してしまうと、仕方がないとは言え、「2番じゃ駄目なんです」(笑い)
妻がやる農家としての栽培は、極力リスクを避けながらもベストを目指すらしく、チャレンジはありませんが、私の趣味の方は失敗しても構いませんからチャレンジの繰り返し。
動物で同じ事をやれば虐待と言われそうですが、切り刻んでみたり肥料や薬品や環境変化で攻めたりでして、事前の想定通りで爽快さを感じたり、意外な反応に驚いたり。
ネットを検索すると解説がありますから、その仕組みを知ってまた新しいアイデアが…。
熱帯植物なので生育のスピードが早いのもせっかちな私に合ってます。
明日は都知事選ですが、「2番じゃ駄目なんですか?」の方は一番でなければならない理由が身に沁みるのではないでしょう?
噂では「2番も駄目」って話も…www
郵便局留めにする荷物に入れて、タイ到着後に送りましょうか?
ちなみに子の持ち物ですが、捨てる前にもう一回遊んでから・・・と思っているようで、部屋が片付くどころか散らかる一方です(汗)
記事投稿後に調べてましたら、タイのオスモコートプラスの6ヶ月バージョンへ微量元素が配合されているのが判りました。
これを試すつもりです。
重たく高価なお土産はお気持だけで十分です。
お嬢さんは、玩具とのお別れに時間が掛かるのでしょうね。
私も大昔に遊んだ鉄道模型やガス銃やアマ無線機やパソコンを処分したのはタイへ来る直前でした。それまでずっとタンスの肥やしw。
もう使わないと知ってても捨てられませんでした。