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息子が行方不明

2023年10月27日 17時47分00秒 | タイでの生活
息子と言っても、バンコクで働いている方ではなく…、

こちらの甘えん坊でおっとりしたウアン君。
火曜は特に甘えん坊で、作業場へ出て勉強している娘のテーブルで寝転んだり、農場で仕事する妻の後を付いて歩いたり。
夕方には私を呼びに来て食事を欲しがっていたが、出来上がりが少し遅く外が暗くなってから餌やりに出てみれば行方不明。
妻と私で「ウア〜ン、アイウア〜ン!」と呼ぶが帰って来ない。
自宅の周りを20時頃まで探したが見つからない。
気になって何度も外を見に行くが、居るのは他の5匹のみ。
心配で私は4時前まで寝られなかった。
翌朝は妻が6時過ぎから自宅の周りで呼ぶが、やはり帰って来ない。
大人になったばかりのもう一匹の雄猫ミッキーの姿も無いので、近所へ繁殖期の雌猫が居るのかも?
8時前に猫達へ朝食を与えているとミッキーは帰ったが、ウアンは戻らない。
ムアン(県央)へ用があって妻と出掛け、昼前に戻っても姿は無く、居ても立っても居られないのは妻も同じ。
「家の裏の道とか探しに行こう」と妻へ言い、一緒に車で出発。
我が家の裏の道は十数年ぶりに入ったが、やっと車が入れる行き止まりな泥の畦道もどきが舗装されて隣の集落へ繋がり、家が建ち並んでいたのに驚いた。
出会った何人かの人達へ虎猫を見たら教えて貰える様に頼み、「ウア〜ン」と声を張り上げながら車を走らせるが、暑い日中なので他の猫の姿も見えない。
絶望感に打ち拉がれていると「そう言えば、朝にムアンへ行く途中に隣の集落の中でよく似た猫を見た。」と妻が言う。「何で早く言わないんだ!どこだ?」と尋ねると、我が家から400m先のソイ(路地)だそうだ。
車で探していたのと逆方向なので自宅の前を通り過ぎて現場へ。
ソイへ車を入れてゆっくり走るが、猫の姿は見えない。
直進すると行き止まりなので右へ曲がった所で妻が「止めて〜!」と大声を出す。「生垣から顔を出した猫が居るから、ちょっと行ってみる。」車を飛び出した妻が走っていくと「パパ〜♪」と呼んでいる。
車を道の真ん中へ止めたまま私も走って行くと、私の顔をじ〜っと見つめて「あ〜ぅ」と低く小さな声で鳴くウアン。
「なんだよ、お前!こんなとこまで来て、帰れなくなったのか?」抱え上げてギュ〜っと抱きしめる。「もう会えないかと思ったよ。」
十数メートル歩いて車へ戻ると近所の犬達が集まって吠え始める。
ウアンは犬を怖がって逃げようと私の肩へ置いた手へ力を入れて少し爪も出すが、ここで放されない。
車のリアゲートを開けて猫を入れて自宅へ。
娘へ「お〜い!見つかったぞ!」と声を掛けると、嬉しそうに駆け出て来た。
ゲージへ入れて水と餌をやってしばらく落ち着かせた後に外へ出してやると…

作業場横のゲートのレールを枕にして爆睡。夕方までずっと寝ていた。
田舎の集落はどの家にも複数の犬が居て放し飼いなので、昨晩は不安と恐怖で一睡も出来なかったのだろう。
「ほら、だから屋内で飼おうって言ってるでしょ」と娘から言われるが、実は私は猫アレルギー。
見つけた時につい抱いたので、くしゃみは出るし、目や接触した皮膚は痒いし…、堪らず薬を飲んだ。www
「だったらパパが外で猫が中で良いじゃない?」と意地悪な目でにやっとしながら娘が言うので、「何だと〜!」と怒って見せるのが吉本新喜劇の様な我が家のお約束。w
もし見つからなければ、この幸せは得られなかっただろう。



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