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今日は移住記念日

2021年12月17日 12時01分00秒 | タイでの生活
今日は我が家の移住記念日。
2006年12月17日に山口県からウドンタニへ移住し、今日で15周年になる。

ウドンタニへ土地は購入してあったが、家どころか造成もやってなく、住む家も決めずにチャルンシーコンプレックス(現セントラルプラザ)の隣のホテルへ2週間部屋を予約しただけで、引っ越し荷物はサコンナコン義姉の家と郵便局へ局留めで送っての移住だった。
ホテルで借りたレンタカーを使って所有地のある郊外の集落で借家を見つけ、車を買えばタイ政府の送金規制に遭って苦労したが、22日には借家へ入居し、25日に車が納車。
転入届や息子の小学校への入学手続きを済ませて落ち着いたのは1月10日頃だった。
移住した当時の記事はここへある。

移住前に日本で取得したビザの期間は3ヶ月だったので、ノンカイ入管へ延長手続きへ行くと、当時は銀行口座へどれだけお金が入れてあっても毎月所得が無いとビザを出さなくなっており、移住直後にどうやって所得があるのと理不尽に感じた妻と入管職員が徹底的に口喧嘩。
ノンカイの代行業者に頼むと職員の自宅まで行ったらしいが、それでも無理で困ってしまい、もう一度相談へ行った入管で妻と口喧嘩をした入管職員がビザの取得方法を教えてくれた。

タイへ行ったら1年は遊んで暮らすつもりだったが、所得が必要と言われればそうも行かず、妻は家業の立ち上げで、私は家事と子守の生活が始まった。
タイでラーメン屋がやりたくて、日本で食べ歩きをした私だったが、集落の飲食店を調べると郊外の農村で顧客は限られており、家族経営で原価率の高い店が人気店。これでは無理だと諦めた。
妻が子供の頃は実家が田舎の何でも屋さんで、菓子や酒から惣菜に薬まで売ってたそうで、妻がそれをやりたいと言うので自宅へ店舗も作ったが、忙しいばかりで粗利は少なく、集落へコンビニが進出したので止めた。
集落の市場の横でスーパーをやる人の話でも同様だそうで、従業員の賃金を払うとほとんど残らないらしい。
それでも経営を続けるのは利益の大部分を稼ぎ出している金貸し(闇金)の客引き代わりだそうだ。
妻の実家でも店の利益は一家の食費程度で、資産を増やすのは金貸しだったらしい。
もう少し詳しい話はこちらから。

結局は広い敷地を活かして何かしようと思い、始めたのは花卉の農園。
最初は蘭や花麒麟へ手を出したが、蘭は花が咲かないと売れないし、花麒麟はありふれているからかサッパリ売れない。
いつでも売れる観葉植物が良かろうと思い、色々買い集めて調べるとシダの1種のタニワタリの調子が良かったので、タニワタリの仲間を中心に栽培を始めた。

最初は苗をバンコク近郊の農園から仕入れていたが、しばらく試行錯誤を繰り返して苗の自家製化に成功。趣味で少し殖やすなら、ネットへもやり方があって誰でも出来るが、商業ベースで数千、数万と苗を作るのは難しかった。
苦労してようやく作った苗だが、丸い葉の美しい親株の子なのに葉の幅が狭いのしか出ず、顧客の園芸店からクレーム。
最初は育て方かと思ったが、どうやら胞子で育てると原種へ先祖返りする傾向らしく、そこから街中で美しい株を見つけると知らない家の軒先でもお願いして胞子を頂いて植えるの繰り返し。そうやって選抜を繰り返し、ようやく綺麗な子株が出る系統を見つけた。
バンコク周辺で売っている同種との違いは葉が厚く丈夫な事。葉のウェーブは綺麗だし、幅の広さも負けてない。
妻と手伝いのおばちゃんの二人でやる零細農園だが、タニワタリについてはイサーンではコンケン以北のシェアは頂いた。コラートでも扱って下さるお店はあるが、営業も配達も行かないのでバンコクからの商品へ勝てない。定期的に配達へ行けば取れるのかも知れないが、妻一人で運転して往復するのは辛いかも?

葉が縮れて先がクルッと巻いた「コブラシダ」の人気は続いており、こちらはバンコク近郊の園芸店を通して海外進出。
直接取引を恐れて詳細を教えて頂けないが、インドやアセアン圏内で流通しているらしい。
フィリピンのShopeeで売っていたのは私も確認した。同種を栽培する農園はいくつもあるが、農園によって特徴があるので、恐らく妻の農園の筈。
最近はタイのShopeeで扱って下さるお店があり、新型コロナで売上が落ちた時に助けられた。
1番多く売れたのは1日で3百株。1人でやられているので徹夜で梱包だったそうだ。妻の卸価格とバンコクの小売価格に差があるので、利幅が取れるのかも知れない。

海外への流通は間へ卸売をされる園芸店を挟んでいるのばかりだったが、今年からラオスの園芸店との直接取引が2店舗始まった。園芸市場へ出店していた頃のお客さんだそうだ。
配送は顧客の園芸店から指定されたノンカイの運送会社へ宅配便で送るだけ。そこからトラックでビエンチャン市内へ宅配され、国境を超える運賃は受取人払い。商品の代金は銀行振込だ。
この調子で売上が増えてくれると嬉しい。コロナ後に期待している。

家族は、移住時に30歳だった妻が45歳になり、中年太りでコロコロのおばちゃん体型。空気の様な存在で、居ないと困るが居ても気にならない。健康でいてくれたら何も問題無い。w 

8歳で来た息子は23歳。タイ語が話せなかったので小学校で1年ダブり、大学を入り替えて1年ダブったので、2年遅れの大学3年目。
就職活動を始めてインターンの申込みをいくつか送っていたが、最近某コンテストの一次を突破(国内16組)したのが切っ掛けで、大学から教員を目指さないかと誘われたらしく、大学教員を目指すなら国費で海外留学らしいが、英国で勉強している彼女は8月に帰国し、息子と同じ大学の医学部で研究者を目指すらしいから悩んでいる。
彼女と一緒に居たいみたいだが、「将来医学博士と学士じゃバランス取れね〜な」とからかう私w。もう大人なので自分で選んで貰うつもりだ。

生後6か月で来た娘は15歳。本来なら中3だが、1年早く幼稚園へ入りそのまま進級したので1年飛び級で高1。
政府から奨学金を頂いて某大学付属校のウォモウォ(科学者育成コース)で学んでいる。
新型コロナの流行で通学できたのは2週間だけであり、それからずっと自宅でオンライン学習。既にファイザーワクチンを2回接種済で、今行かなければ何時行くの?と思うが、教員に感染者や濃厚接触者が出たりで、なかなか開けられないらしい。
ストレスが溜まっているので、昼にコンビニへ買い物へ連れて出たり、夕方から露店の並ぶUDタウンへ連れて行ったりで気分転換をさせている。

最後に私。来た時は39歳だったが、とうとう54歳。4月に誕生日が来ると、四捨五入で60になる。(T_T)
タイへ来た当初は仕事をしないのにイライラしていたが、ヒモ暮らしも15年になると慣れてしまって…www。
高校入試が終わって私が中心になっての娘との勉強は止めたが、時々解けない問題の相手をしている。
娘から質問された時の為に、毎日高校レベルの数学と物理の勉強中。
数学は1番簡単なレベルの白チャート。数Ⅰが終わって数Ⅱへ入った。
物理は旺文社の「とってもやさしい物理」を一通りやって、「河合塾 物理のエッセンス 力学・波動」をやっている。
耄碌爺なので、この辺から思い出しながらやるしかないが、娘の大学入試までに受験レベルへ行けると嬉しい。
私が現役の高校生の時に真面目に勉強すれば良いのに、今頃になって…と自分でも思うが、一発で解けた時の快感が癖になって止められない。w

16年目も元気にやっていきたい。
m(_ _)m
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2 コメント

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苦難の始まりw新しい幸せの始まり😂 (ハシビロコウ)
2021-12-18 08:18:39
先の15年を思えば、滅茶苦茶未来ですが😅
過ぎ去った15年って、なんか昨日の様な出来事😁

縁起でもないと言われそうですがww
幸せも不幸せも長くは続かないことが多いし、
過ぎ去れば、大抵の方が、
6:3:1で良い思い出(幸せ):普通の思い出:或る意味の苦難~~♪
に落ち着くらしいw

日本も昔から貧富に関わらず~横断的に、
植物や虫(例えばスズムシ)小鳥(メジロなど)楽しんでいますが、
タイもそういう方が多くて、日本と似ている気がします。
タニワタリ類は、沖縄方面に行くと特に多いですが、
寒冷地は少ないのでしょうが、さりげなく、庭に有るのは良い風景。

コロナも何となく一山越して、終息の光明が見えて来ている風で、
「厩火事」でwww
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Unknown (menkarm)
2021-12-18 17:24:59
ハシビロコウさん
最初は何をやっても上手く行かなくて、妻が泣いてしまう事も多かったのですが、多くの方に助けられながら何とかやってきました。
失敗は成功の素と言いますが、塩水にやられたり白蟻に食べられたりしながらも試行錯誤を繰り返し、解決策を見つけていったのが今となっては強みでして、私達の後を追って新規参入した人達は乗り越えられなくて次々と撤退されました。
タニワタリの北限は三重県紀北町大島だそうで、凍結しなければ大丈夫そう。沖縄や台湾では新芽を調理して食べるそうです。クルッと巻いた葉は美味しそうです。
コロナはオミクロン株で騒いでますが、ワクチンを接種して風邪の症状程度で済むならば、もう風邪って事で良いのでは?
息子の彼女は2回目の感染中でデルタ株だそうです。2月に帰国して我が家へ遊びに来るらしいですが、オミクロン株を持って来るかも?
弱毒なら全員移った方が手早くて良いのでは?
いつまでもコロナで騒いでいるのに嫌気が差してます。
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