勉強が苦手で、数学なんて大嫌いな私が問題を解いてみる「タイの中学の数学に悩む」シリーズ第三弾!
今回は割った余りを求める問題。
引用元は
の左の赤い方(1分冊)で、代数と三角関数の問題集。紹介している問題は代数の問題から。
問題106
A=(1!)2000+2(2!)2000+3(3!)2000+・・・+2000(2000!)2000
A÷7の余りを求めなさい。
数字の後ろへ付いている!は階乗であり、数学において非負整数 n の階乗(かいじょう、英: factorial)n ! は、1 から n までのすべての整数の積である。例えば、6!=6×5×4×3×2×1=720である。空積の規約のもと 0! = 1 と定義する。 Wikipedia 階乗より引用。
7!より上は、必ず7を掛けているので余りは無いのに気が付いたので、(1!)2000+2(2!)2000+3(3!)2000+・・・+6(6!)2000を7で割った余りを求めれば良いということ。
解答を読んでも(2!)2000を7で割った余りの求め方を紹介しているだけで、答えを求める仕組みの説明は無し。
賢い皆様は分かるのだろうが、私にはさっぱり。息子へ尋ねても同様で\(TヘT)/お手上げ状態。
息子が高校受験を手伝った後輩がタイの名門校のスワンクラープへ通っており、その子は国の物理オリンピック要員で数学も得意と言うのでLINEで問い合わせ。実家はウドンのお金持ちで、夏休みなので英国旅行中だったそうだがちょっとお手伝いをお願い。説明を書いて送ってくれて電話で息子へ説明してくれたが、送り手の性能が良くても、受け手の性能が悪いので話が噛み合わずでサッパリ。こっちは朝でも向こうは夜中。寝ないで頑張らせるのも悪いので、お礼を言って電話を切らせた。
こうなったらお馬鹿な私でも頑張るしか無い。頼めるのはGoogle先生とWikipedia先生。
検索して見つけたのが、こちらのtsujimotterのノートブックで「3の100乗を19で割ったあまりは?」を4通りの方法で計算するの記事。
方法1:地道に計算する(難易度:★☆☆☆☆)
方法2:周期性を使う(難易度:★★☆☆☆)
方法3:フェルマーの小定理を使う(難易度:★★★☆☆)
方法4:平方剰余の相互法則を使う(難易度:★★★★★)
と4つの方法が紹介されており、方法1はいくらなんでも無理と手を出せず、方法2はこちらのページを知る前にチラッと気が付いて取り組んだが全体像が見えなくて途中で挫折。ということで「方法3:フェルマーの小定理を使う」にチャレンジ。
詳細はリンク先を読んで欲しいが、要するにnを7で割る時はn7-1=6毎に余りが1になるということ。
これを 26≡1(mod7)と表し、26を7で割った余りは1の意味になる。≡の左右は=と同様に掛けたりべき乗計算したり出来る。これを使った計算が分り易く説明されているのが下の動画。
What is the reminder for 3 power 100 divided by 7
1!2000は1なので、1÷7=0余り1
2(2!)2000
=2(2×1)2000
=2・22000・12000
=22001
2001÷6=333余り3なので
22001
=(26)333・23
フェルマーの小定理より
26≡1(mod7)であり、
(26)333・23≡1333・23(mod7)
(26)333・23≡8(mod7)
8は7で割れるので8÷7=1余り1
(26)333・23≡1(mod7)
2(2!)2000≡1(mod7)
2(2!)を7で割った余りは1
同様に
3(3!)2000
=3(3×2×1)2000
=32001・22000・12000
=32001・22000
2001÷6=333余り3なので
32001
=(36)333・33
フェルマーの小定理より
36≡1(mod7)であり、
(36)333・33≡1333・33(mod7)
(36)333・33≡27(mod7)
27は7で割れるので27÷7=3余り6
(36)333・33≡6(mod7)
32001≡6(mod7)
32001を7で割った余りは6
2000÷6=333余り2なので
22000
=(26)333・22
フェルマーの小定理より
26≡1(mod7)であり、
(26)333・22≡1333・22(mod7)
(26)333・22≡4(mod7)
22000≡4(mod7)
22000を7で割った余りは4
32001・22000≡6・4(mod7)
32001・22000≡24(mod7)
24は7で割れるので 24÷7=3余り3
32001・22000≡3(mod7)
3(3!)2000≡3(mod7)
次は・・
4(4!)2000
=4(4×3×2×1)2000
=4(24)2000
2000÷6=333余り2なので
242000
=(246)333・242
フェルマーの小定理より
246≡1(mod7)であり、
(246)333・242≡1333・242(mod7)
(246)333・242≡576(mod7)
576は7で割れるので576÷7=82余り2
242000≡2(mod7)
4(24)2000≡4・2(mod7)
4(24)2000≡8(mod7)
8は7で割れるので、8÷7=1余り1
4(24)2000≡1(mod7)
4(4!)2000≡1(mod7)
同様にやって5(5!)2000の余りが5、6(6!)2000の余りが6。(疲れたwww)
A÷7の余りは 1!2000から6(6!)2000の余りを足して
1+1+3+1+5+6=17 17÷7=2余り3。
A÷7の余りは3。
お疲れ様~♪
タイの中学生向け数学ギフテッド問題の記事へのリンク→#高1入試ギフ
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今回は割った余りを求める問題。
引用元は
の左の赤い方(1分冊)で、代数と三角関数の問題集。紹介している問題は代数の問題から。
問題106
A=(1!)2000+2(2!)2000+3(3!)2000+・・・+2000(2000!)2000
A÷7の余りを求めなさい。
数字の後ろへ付いている!は階乗であり、数学において非負整数 n の階乗(かいじょう、英: factorial)n ! は、1 から n までのすべての整数の積である。例えば、6!=6×5×4×3×2×1=720である。空積の規約のもと 0! = 1 と定義する。 Wikipedia 階乗より引用。
7!より上は、必ず7を掛けているので余りは無いのに気が付いたので、(1!)2000+2(2!)2000+3(3!)2000+・・・+6(6!)2000を7で割った余りを求めれば良いということ。
解答を読んでも(2!)2000を7で割った余りの求め方を紹介しているだけで、答えを求める仕組みの説明は無し。
賢い皆様は分かるのだろうが、私にはさっぱり。息子へ尋ねても同様で\(TヘT)/お手上げ状態。
息子が高校受験を手伝った後輩がタイの名門校のスワンクラープへ通っており、その子は国の物理オリンピック要員で数学も得意と言うのでLINEで問い合わせ。実家はウドンのお金持ちで、夏休みなので英国旅行中だったそうだがちょっとお手伝いをお願い。説明を書いて送ってくれて電話で息子へ説明してくれたが、送り手の性能が良くても、受け手の性能が悪いので話が噛み合わずでサッパリ。こっちは朝でも向こうは夜中。寝ないで頑張らせるのも悪いので、お礼を言って電話を切らせた。
こうなったらお馬鹿な私でも頑張るしか無い。頼めるのはGoogle先生とWikipedia先生。
検索して見つけたのが、こちらのtsujimotterのノートブックで「3の100乗を19で割ったあまりは?」を4通りの方法で計算するの記事。
方法1:地道に計算する(難易度:★☆☆☆☆)
方法2:周期性を使う(難易度:★★☆☆☆)
方法3:フェルマーの小定理を使う(難易度:★★★☆☆)
方法4:平方剰余の相互法則を使う(難易度:★★★★★)
と4つの方法が紹介されており、方法1はいくらなんでも無理と手を出せず、方法2はこちらのページを知る前にチラッと気が付いて取り組んだが全体像が見えなくて途中で挫折。ということで「方法3:フェルマーの小定理を使う」にチャレンジ。
詳細はリンク先を読んで欲しいが、要するにnを7で割る時はn7-1=6毎に余りが1になるということ。
これを 26≡1(mod7)と表し、26を7で割った余りは1の意味になる。≡の左右は=と同様に掛けたりべき乗計算したり出来る。これを使った計算が分り易く説明されているのが下の動画。
What is the reminder for 3 power 100 divided by 7
1!2000は1なので、1÷7=0余り1
2(2!)2000
=2(2×1)2000
=2・22000・12000
=22001
2001÷6=333余り3なので
22001
=(26)333・23
フェルマーの小定理より
26≡1(mod7)であり、
(26)333・23≡1333・23(mod7)
(26)333・23≡8(mod7)
8は7で割れるので8÷7=1余り1
(26)333・23≡1(mod7)
2(2!)2000≡1(mod7)
2(2!)を7で割った余りは1
同様に
3(3!)2000
=3(3×2×1)2000
=32001・22000・12000
=32001・22000
2001÷6=333余り3なので
32001
=(36)333・33
フェルマーの小定理より
36≡1(mod7)であり、
(36)333・33≡1333・33(mod7)
(36)333・33≡27(mod7)
27は7で割れるので27÷7=3余り6
(36)333・33≡6(mod7)
32001≡6(mod7)
32001を7で割った余りは6
2000÷6=333余り2なので
22000
=(26)333・22
フェルマーの小定理より
26≡1(mod7)であり、
(26)333・22≡1333・22(mod7)
(26)333・22≡4(mod7)
22000≡4(mod7)
22000を7で割った余りは4
32001・22000≡6・4(mod7)
32001・22000≡24(mod7)
24は7で割れるので 24÷7=3余り3
32001・22000≡3(mod7)
3(3!)2000≡3(mod7)
次は・・
4(4!)2000
=4(4×3×2×1)2000
=4(24)2000
2000÷6=333余り2なので
242000
=(246)333・242
フェルマーの小定理より
246≡1(mod7)であり、
(246)333・242≡1333・242(mod7)
(246)333・242≡576(mod7)
576は7で割れるので576÷7=82余り2
242000≡2(mod7)
4(24)2000≡4・2(mod7)
4(24)2000≡8(mod7)
8は7で割れるので、8÷7=1余り1
4(24)2000≡1(mod7)
4(4!)2000≡1(mod7)
同様にやって5(5!)2000の余りが5、6(6!)2000の余りが6。(疲れたwww)
A÷7の余りは 1!2000から6(6!)2000の余りを足して
1+1+3+1+5+6=17 17÷7=2余り3。
A÷7の余りは3。
お疲れ様~♪
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