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タイの中学の数学に悩む3

2018年04月14日 18時59分36秒 | タイで子育て
勉強が苦手で、数学なんて大嫌いな私が問題を解いてみる「タイの中学の数学に悩む」シリーズ第三弾!
今回は割った余りを求める問題。

引用元は



の左の赤い方(1分冊)で、代数と三角関数の問題集。紹介している問題は代数の問題から。

問題106



A=(1!)2000+2(2!)2000+3(3!)2000+・・・+2000(2000!)2000
A÷7の余りを求めなさい。



数字の後ろへ付いている!は階乗であり、数学において非負整数 n の階乗(かいじょう、英: factorial)n ! は、1 から n までのすべての整数の積である。例えば、6!=6×5×4×3×2×1=720である。空積の規約のもと 0! = 1 と定義する。 Wikipedia 階乗より引用。
7!より上は、必ず7を掛けているので余りは無いのに気が付いたので、(1!)2000+2(2!)2000+3(3!)2000+・・・+6(6!)2000を7で割った余りを求めれば良いということ。

解答を読んでも(2!)2000を7で割った余りの求め方を紹介しているだけで、答えを求める仕組みの説明は無し。
賢い皆様は分かるのだろうが、私にはさっぱり。息子へ尋ねても同様で\(TヘT)/お手上げ状態。

息子が高校受験を手伝った後輩がタイの名門校のスワンクラープへ通っており、その子は国の物理オリンピック要員で数学も得意と言うのでLINEで問い合わせ。実家はウドンのお金持ちで、夏休みなので英国旅行中だったそうだがちょっとお手伝いをお願い。説明を書いて送ってくれて電話で息子へ説明してくれたが、送り手の性能が良くても、受け手の性能が悪いので話が噛み合わずでサッパリ。こっちは朝でも向こうは夜中。寝ないで頑張らせるのも悪いので、お礼を言って電話を切らせた。



こうなったらお馬鹿な私でも頑張るしか無い。頼めるのはGoogle先生とWikipedia先生。
検索して見つけたのが、こちらのtsujimotterのノートブックで「3の100乗を19で割ったあまりは?」を4通りの方法で計算するの記事。

方法1:地道に計算する(難易度:★☆☆☆☆)
方法2:周期性を使う(難易度:★★☆☆☆)
方法3:フェルマーの小定理を使う(難易度:★★★☆☆)
方法4:平方剰余の相互法則を使う(難易度:★★★★★)

と4つの方法が紹介されており、方法1はいくらなんでも無理と手を出せず、方法2はこちらのページを知る前にチラッと気が付いて取り組んだが全体像が見えなくて途中で挫折。ということで「方法3:フェルマーの小定理を使う」にチャレンジ。
詳細はリンク先を読んで欲しいが、要するにnを7で割る時はn7-1=6毎に余りが1になるということ。
これを 26≡1(mod7)と表し、26を7で割った余りは1の意味になる。≡の左右は=と同様に掛けたりべき乗計算したり出来る。これを使った計算が分り易く説明されているのが下の動画。

What is the reminder for 3 power 100 divided by 7


1!2000は1なので、1÷7=0余り1

 2(2!)2000
=2(2×1)2000
=2・22000・12000
=22001
2001÷6=333余り3なので
 22001
=(26)333・23
フェルマーの小定理より
6≡1(mod7)であり、
(26)333・23≡1333・23(mod7)
(26)333・23≡8(mod7)
8は7で割れるので8÷7=1余り
(26)333・23(mod7)
2(2!)2000≡1(mod7)
2(2!)を7で割った余りは1

同様に
 3(3!)2000
=3(3×2×1)2000
=32001・22000・12000
=32001・22000

2001÷6=333余り3なので
 32001
=(36)333・33
フェルマーの小定理より
6≡1(mod7)であり、
(36)333・33≡1333・33(mod7)
(36)333・33≡27(mod7)
27は7で割れるので27÷7=3余り6
(36)333・33≡6(mod7)
2001≡6(mod7)
2001を7で割った余りは6

2000÷6=333余り2なので
 22000
=(26)333・22
フェルマーの小定理より
6≡1(mod7)であり、
(26)333・22≡1333・22(mod7)
(26)333・22≡4(mod7)
2000≡4(mod7)
2000を7で割った余りは4

2001・22000≡6・4(mod7)
2001・22000≡24(mod7)
24は7で割れるので 24÷7=3余り3
2001・22000≡3(mod7)
3(3!)2000≡3(mod7)

次は・・
 4(4!)2000
=4(4×3×2×1)2000
=4(24)2000
2000÷6=333余り2なので
 242000
=(246)333・242
フェルマーの小定理より
246≡1(mod7)であり、
(246)333・242≡1333・242(mod7)
(246)333・242≡576(mod7)
576は7で割れるので576÷7=82余り2
242000≡2(mod7)
4(24)2000≡4・2(mod7)
4(24)2000≡8(mod7)
8は7で割れるので、8÷7=1余り1
4(24)2000≡1(mod7)
4(4!)2000≡1(mod7)

同様にやって5(5!)2000の余りが5、6(6!)2000の余りが6。(疲れたwww)

A÷7の余りは 1!2000から6(6!)2000の余りを足して
1+1+3+1+5+6=17 17÷7=2余り3。

A÷7の余りは3。

お疲れ様~♪

タイの中学生向け数学ギフテッド問題の記事へのリンク→#高1入試ギフ



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タイの中学の数学に悩む2

2018年04月14日 12時07分21秒 | タイで子育て
5月から中1になる娘の自宅学習の為に私のお馬鹿を晒しながら中学数学の問題解決を図る「タイの中学の数学に悩む」シリーズ(←するなー!)第二弾。面白くも何とも無い記事だが、紙だと行方不明になる我が家なので、ネットで保管ということでw。

使っている問題集は



の左の赤い方(1分冊)で、代数と三角関数の問題集。紹介している問題は代数の問題から。

問題137



P(X)=X6+aX5+・・・ はP(1)=15(X=1の時に式P(X)の値が15)、P(2)=22・・・P(6)=50となる。P(7)の値を求めなさい。

Xの値が1ずつ増えると、P(X)の値が7ずつ増えている。これは楽勝でP(7)=57だと思って解答のページを見ると・・・

まさかの777。orz お馬鹿はお馬鹿なりに解答ページをチェックしてみると怪しかったり、明らかに間違えだったりwww。



解答ページで何をやっているか読むと、P(X)の値の差を見ながら二次式ならこうなる、三次式ならこうなると(無理やり力技でw)作っている様なので、キキア(面倒臭がり)な私は表計算ソフトで調べてみると・・



6ではサンプルが少なくて確認できないが、AX5ではXを1ずつ増やしたAX5の値の差を5回取れば一定値へ収束、BX4は4回、CX3は3回、DX2は2回、EXは初回の差で一定値に収束しているのが分かる。

この記事には画像を表示しないが、適当な三次式や二次式を作ってXの値を1ずつ増やした時の式の値の差を調べても、三次式の値の差は3回で収束し、二次式の値の差は2回で収束した。n次式f(X)のXを1ずつ増やした時のf(X)の値の差はn回で一定値に収束すると言えるだろう。

今回の問題137でのP(X)の値について調べると・・



Xの値を1ずつ増やした時のP(X)の値の差は1回で7に収束しており、P(X)は一次式だと分かる。P(7)の値は当然57。
しかしながら与えられた式P(X)はX6へ係数がなく、aX5の係数aからdX2の係数dまでを0にしてもP(X)=X6+eX+fであり、、P(X)は六次式である。
よってこの「設問137は間違い」であると娘へは説明してやった。
タイの中学の数学に悩む1」のコメント欄へハシビロコウさんから「特段の意図はなく、難しい問題で、適当な数字を入れて、いい加減に作成したのではないかと、思います~~♪」とコメントを頂いたが、今回の設問は解答も無理やりこじつけってやった雰囲気が漂っている。
P(X)の値を六次式らしい値にすれば良問題と思うだけに残念。六次式の値にした場合はP(X)の値が6個しかないので、私が紹介した差を調べる方法ではP(X)のサンプルが一つ足りず、収束する定数が調べられない。表で調べる場合はn次式のサンプルはn+1個必要だ。

今回の設問を問題集の解答と同様に解いてみたい方は、P(1)=15,P(2)=85,P(3)=757,P(4)=4131,P(5)=15667,P(6)=46705で解けば、P(7)=117705になる筈。P(X)=X6+7X+7の結果だ。本当に解けるか私は検証してないので、そのつもりで。

さて、ここまで書いた内容だが、勉強が嫌いなお馬鹿さんの私が一人で考えた結果なので、もし間違っていてもご容赦を。間違いを指摘して頂けるのは大歓迎で、実は期待していたりする。

タイはソンクラーン(タイの正月)だけど、我が家は13日に休んだだけで平常営業。妻は仕事をしているし、子供達は勉強中。私も娘と一緒に勉強。もう一問悩んだのがあるので、また更新の予定。息子の後輩(国の物理オリンピック要員)へ尋ねたらMODなんてのが出て悩んだ悩んだ。お楽しみに。

タイの中学生向け数学ギフテッド問題の記事へのリンク→#高1入試ギフ

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