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タイの大学入試(前編)

2018年04月20日 00時00分00秒 | タイで子育て
【注意】記事は2018年の話であり、既に制度が変更されてます。

今回から2回に分けてタイの国公立大学の入試制度の紹介。前編は入試に使われる共通試験について。
大学受験生の息子へ尋ねて書いているが、間違いがあるかも知れないので、そのつもりで。間違いを見つけられたら指摘して頂くと嬉しい。
記事内の成績表は息子の試験結果。恥ずかしい息子の得点はモザイクを入れたが、今回の試験の平均点を見て欲しくて掲載している。

O-NET



最初に行われるのがO-NETと呼ぶ基本学力試験で、M6(高3)の終わりに所属する学校にて実施される。息子の学校の平均点と地域や国全体の平均点を比べて欲しい。タイのM6(高3)が全員受験するので、進学校の生徒は偏差値が高めにでるが、大学へ行かない者も受験しているので、高めに出た偏差値に喜んで安心していると、後の試験で痛い目に遭う。
今年から3回目以降の入試で、コソポト(タイ医療教育グループ)のシステムを利用した大学の医療系学部(医学部、薬学部、臨床検査・理学療法学部、獣医学部)を受験するにはO-NETの合計点が300点以上で各科目が30%以上の得点が必要だそうだ。(息子の話なので、重要な判断をされる方は要確認)

GAT・PAT


GAT・PATの解説や科目名についてはwikiの「タイの教育」ページを参考にした。

GATは(General Aptitude Test(総合適性試験))の略で、1はタイ語の読み書きと問題解決で、2は英語。
PATは(Professional and Academic Aptitude Test(専門分野の学術的な適性試験 ))の略で大学での教育への基礎知識を測り、受験する大学や学部が求める物を受験する。
PAT試験は専門分野の試験だが、GATがセットになっており、理系の生徒でもタイ語と英語からは逃げられない。それと教育学部を狙いたければPAT5、工学部へ行きたければPAT3の受験が必要となり、志望学部をある程度絞ってないと勉強しなければならない課目が増えて不利。
数学は300点満点で平均点が48点。科学(理科)も300点満点で平均点が72点であり、かなり難しい問題が出ている。科学(理科)は物理や化学は苦手だけど生物が得意なら、生物分野の出題だけは満点を目指すなんて方法もお薦めしないが可能w。
PAT7.3(日本語)は、試験前日に漢字の勉強をさらっとしただけで受験したが、300点満点で228点取れウドンタニ県内ではトップの成績だそうで、高校が表彰してくれるらしい。息子の学校の日本語コース首席の生徒も息子には勝てなかったそうで、行く気もないのに遊びで受けるなと文句を言われたらしい。息子は小2まで日本の小学校へ通い、タイへ来てからは日本語の教科書がドラえもんやワンピースの単行本だったのだが、毎日自宅で日本語を使っているくらいでもそこそこ良い点が取れた。文系で日本語の学科へ行けば、それなりに良い大学へ行けるらしい。日本語を話すお子様をお持ちの方は、大学受験の緊急用にPAT7.3(日本語)受験をお薦めしたい。www

クァムタナペート(医学部GAT)



コソポト(タイ医療教育グループ)のシステムを利用した大学の医療系学部(医学部、薬学部、臨床検査・理学療法学部、獣医学部)を受験する時に利用する適性試験。コソポトのシステムを使った受験は、O-NETの各科目の得点が30%以上で、全科目の合計点が300点以上という条件があるそうだ。(息子の話なので、重要な判断をされる方は要確認)
塾へも対策コースがあるのだが、今年の数学のIQ試験は塾での学習に無かった日本の特殊算らしいのが出題され、「え~これどうやって解くんだ?」と息子は頭を抱えたそうだ。適性試験はネットで某塾の解答速報を見て「満点だー!」と息子は喜んだが、実際の得点は7割ほど。予想通り3つ合わせて医学部にかすりもしない得点だった。


カウ(9)サーマン



PATが専門科目の試験だったのに対して、こちらは全科目の試験。理系は国・社・英・数1・物・化・生の七課目を受験し、文系は国・社・英・数2・理科総合の五科目を受験。



モザイクしない息子の試験結果を見ていると、無理して塾へも通わせたし、あれだけ机に齧り付いて勉強したのに何?って感じ。
息子の話では、息子の友達もそんな感じらしい。(類は友を呼ぶ (ノД`)シクシク)

次は5回あるタイの国公立大学の入試の話。

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