虹

「大きな虹だよ、すごいよ。」

お散歩の時のことです。
上り坂の途中で、何気なく振り返った主人が、大きな声で言いました。
その言葉に振り返った私も…、本当に驚きました。

なんと大きな虹でしょう。

それは、山間から空に向って、まっすぐに立っているように見えました。
虹の七色がはっきりと見えるほど、とてもきれいなのです。

嬉しくて嬉しくて、私は何度も振り返りました。
道の角を曲がっても、更に上に向って歩いて振り返っても…、
住宅の間からも、木陰の間からも、小道の隙間からも…、
虹は大きくて、どこからでも見えたのです。

虹が、どこからでも手を振って、「ここですよ。」と言ってくれているようでした。

あの虹の柱の下を見てみたい…と思いました。


　坂の下の方を走る車と比べると…、大きいでしょう。


　大きな虹は、ここにも見ることができました。