『ケニー』がいっぱい

「ケニー、ケニー!」

今日、スーパーマーケットのレジを出ると、外国人の男性が叫んでおられます。
それは、その男性の子供さんの名前のようです。

パパから少し離れた所にいるのが、どうやらケニー君らしく、金髪で青い目の、
女の子のように可愛い４～５歳の男の子です。
彼は、今、身動きひとつせず、一点を見つめています。
おもちゃの自動販売機の前で、３歳くらいの男の子とおじいちゃんが、
おもちゃが出てくるのを待っているところを、ケニー君の目が見つめています。

通路の真ん中に立っているケニー君は、お買い物客の邪魔になっていますが、
そんなことは、子供のケニー君には判りません。

「ケニー、Come Here.」
パパは、早く帰ろうという様子ですが…、ケニー君に聞こえるはずはなく、
相変わらず、じっと見つめているのです。

私は、この結末を見たいと思いましたが、いつまで待っていればいいのか
わからない状態ですので、あきらめることにしました。

それにしても、最近は、周りのことなど気にしない人が多くなってきました。
人出が多いお盆のスーパーマーケットでは、家族連れのお買い物客も多く、
子供が店内を駆け回っていますが、親御さんはどこにおられるのでしょう。
大人も子供も、通路を行き交う人のことに気配りをする人は多くありません。
駐車場も車の出入りが多くて危険ですが、そこを歩く人は不用心です。

あっちでもこっちでも、周りの人のことに気遣いができる人は少なく、
「ケニー」君がいっぱいです。
４～５歳のケニー君ならまだしも、大人の人たち…、気をつけましょうね。

私も、時々ボーっと見とれてしまうことがありますので、気をつけなければ…。


　今日のお散歩の時、写しました。
　ゲンノショウコでしょうか。