ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

人を救おうという気持ちが無いこの人でなしの二人を、新型コロナウイルス感染症対策本部から追い出して欲しい!

2020年05月05日 | 日本とわたし
この写真、覚えていますか?
過労死遺族らが傍聴する中、質問に対し笑う安倍首相と加藤厚労相の写真です。

この時もやはり、安倍内閣恒例の強行採決によって可決されてしまった「高度プロフェッショナル制度(残業代ゼロ)」についての審議中の一場面です。
この法案は「過労死法案」とも言われていました。
なぜ「過労死法案」なのか?
●与党が法案成立の根拠としているデータが虚偽まみれであったこと
●月100時間の残業を合法化したこと
●残業が100時間を超えた時点で医師が面接するが、企業には医師の指示に従う義務はないこと
●1度医師が面接したら、その後は何時間でも働かせられる
●省令一つで"残業代ゼロ"の対象を拡大可能であること

などから、過労死で命を奪われた方々の遺族が、法案の成立に反対して国会を傍聴されていたのですが、その方々を背に満面の笑顔…。
この時も、ああこの二人は、最も政治などやってはいけない人間だと思ったことを思い出しました。

国民の健康、暮らし、命のことなどなんとも思っていない。
これまでの8年間はもちろんのこと、今渦中にある新型コロナウイルス感染問題においても、その姿勢は貫かれています。
守ろうという必死さがまるで無い。
やる気が無い。

昨日の記者会見、またまた一人読み聞かせ大会に終始したようですね。
しかも大きな読み間違いを2回ほどして。

でも一番たまげたのは、このことでした。

でも最後の神保哲生さんの質問は、とてもよかったので紹介します。
痛いところを突かれると途端に目が泳ぎ出す安倍首相のワンパターンな反応が見られますよ。

まあ党首がこんな体たらくなのですから、加藤厚労相も負けてはいません。
ずっと今の今まではっきりと言い続けていたこのルール。

なのに先日4月29日の参議院予算委員会で加藤厚生労働大臣がこんなことを言い出して…。
「発熱4日以上は検査要件ではない」

日本の新型コロナウイルス感染症対策本部、そして新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が、うまく機能していません。
多分これはメンバーの質が悪いのだと思います。
PCR検査がこれほどの時間が経っても機能していません。
保健所はアベノマスクの検品という、まるで無用な仕事まで増やされて、業務過多の状態がずっと続いています。
医療用の防具や資材・機材が全く足りていません。
そして何より、医療機関の人手不足が悪化の一途を辿っているのに、体制の整備や補助金の給付が致命的に遅れています。
新型コロナウイルスの感染が発見されてから実に4ヶ月、どの国よりも長い準備期間があったのにもかかわらず、どの国よりも粗末な対応しか為されていません。
これは人災です。
このことをはっきりと認識しておいてください。
安倍首相が、加藤厚労相が、安倍政府が、責任をこうまではっきりと放棄しているのです。
自宅待機をしなければと自制して待った患者が急死し、商売の行末に絶望した店主が自殺をし、自警団が幅を利かせ、感染者を叩く世論が生まれているというのに、
政府はろくな仕事もせずに、緊急事態宣言を無闇に発し、延長し、その根拠をきちんと示せない。
そして首相が何を言ったかというと、
「国民同士、今の社会生活を支えてくれている人に感謝や敬意の気持ちを持ち、支え合い、思いやり、互いの絆の力があれば、ウイルスへの恐怖や不安に必ずや打ち克てる」…。

感謝や敬意や支え合いや思いやりは、わざわざ言われなくても感じているし持っているものです。
そもそも、国民のウイルスへの恐怖や不安を解消するのは政府の仕事です。
各都道府県に的確な現状報告ができるよう指導し、数値化し、それに基づいた対策を立て、それら全てを逐一国民に示し、実情に合った対応を臨機応変に行う。
それらをこの3ヶ月間、ただの一度もやったことが無いのが安倍政府です。
そして国民に向かって、自分たちで頑張ってやれと言う。
そうです、きれいごとを並べて誤魔化していますが、自らが果たすべき責任の丸投げなのです。
こんな不条理を黙って受け取ってはいけません。