ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「特例」などと誤魔化して、検察官人事に介入しようとしている安倍内閣。いくら自分が逮捕されたくないからって…😭

2020年05月12日 | 日本とわたし
日本時間の明日、国会で、自民公明与党と維新がグルになって、検察庁方改正案を通そうとしていますね。
新型コロナウイルス対応が考えられないほど遅くて「ナメクジ」に例えられたほどなのに、この”不要不急”の「検察庁法改正案」を、どうしてこんなにも急いで成立させようとしているのでしょうか。


2020年1月
黒川弘務・東京高検検事長の2月7日の定年(勤務)延長(6ヶ月)が、閣議決定で決まった。
この定年延長は“官邸の守護神”の異名を取る黒川氏を、検察トップの検事総長にするための奇策と見られている。
この「超法規的措置」を「合法的」だったと後付けで正当化するために、
👇👇👇
●検察官の定年を63歳から65歳に引き上げる。 
●検事長、検事正などの幹部は63歳で役職を降り、平の検事に戻るが、内閣が必要と認めた場合、役職を続けることができる。
という改正(改悪)案を出してきた。

この「役職の延長」がくせもので、内閣の判断で決まる。
ということは、内閣に都合のよい人物を、検察幹部として残すことができることになる。

怪しい怪しい怪しい。
この法案はめちゃくちゃ臭います。
10日の土曜日、ツイッター内で、「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけたツイートがどんどん拡散されました。
中には普段は政治のことを語らない著名人のツイートもたくさんありました。
もちろんわたしもツイートしたのですが、その数なんと500万超え。
グローバルサイトでは600万ツイートという集計が出ていました。
多分慌てた安倍政権からのお達しが出たのでしょう、大勢のバイトによる邪魔があったり、ネトウヨ著名人による粘着質な嫌がらせがあったりして、数字が上がったり下がったりしましたが、随分と盛り上がったのでした。


書き起こし(動画の文字起こしはemilhttps://twitter.com/emil418さんです):
元々はこういう法案だったんですね。
検察庁法の22条に、2項を新たに加える、というだけのものだったんですけれども、
今回、黒川さんという、安倍首相に近いとされる検事長の定年延長を、解釈変更によって認めるという無茶苦茶な事をしたがために、
その無茶な法解釈の変更に合わせるために、ダァーッとこんなに長い法案に変わったわけです。
今年の1月17日以降のことです。
ここまで変わった。
しかもその中で、今後、63歳を超えた検事長、警察の上層部ですね、こういう人たちが引き続き検事長に留まる、役職ポストに留まるための仕組みを入れた
しかもその際に、「内閣の定める場合に限る」と。
「内閣の定めるところによって」ポストの延長を認めていくと。
こういう仕組みに変えると。
ですから、今まで違法な解釈変更でやったと指摘されているとんでもないやり方を合法化する
違法を上塗りするというか、まさに開き直りのような法改正案を出してきている。
総理であれ、安倍内閣の閣僚であれ、自分たちを捜査し、刑事責任を問う、起訴されるかもしれない、その検察を、自分たちで首をすげ替えることができる。
都合のいい人を引き続き仕事をさせることができる
こうなると、法の支配じゃなくなってしまいます。
人の支配だということになってしまう。
それを、法律変えてまでやろうとしている、ということが、明らかになっている状況だと思います。
その点を質疑でただしましたけれども、「問題ないんだ」というような安倍首相の態度、そして答弁でした。
一番酷かったのは、安倍総理が、この法案、金曜日に閣議決定して国会に出したにもかかわらず、「まだ出してなかったっけ?」みたいなことを言ったりした。
もう何かちょっと異常な、まあ前から異常ですけども、かなり異常な状況が続いている国会です。
引き続きこの問題、徹底究明していく必要があると思っていますので、是非、国会の内外で力を合わせましょう。

書き起こし(動画の文字起こしはまたまたemilhttps://twitter.com/emil418さんです):
63歳以上は、検事長や検事正、要職には就けない。
こういう条文案だったわけですが、ところが、5項ですね、
「内閣の定める事由があると認める時にはそのポストに留まれる」
さらに6項。
「内閣の定めるところにより、再延長や再々延長も可能」だとされています。
これでは、「検事長などの人事は官邸が握るのだ」と公言しているようなものです。
こういう法案を出すという事自体が、こういう仕組みをつくっていくという事自体が、疑惑隠しだと疑念を持たれかねない。

安倍首相の答弁は省略します。

だったらやめた方がいいという声も今ありました。
今はそういう仕組みに一応なってないわけですよ。
検察が上げてきた人事を閣議決定で決める。
こういう仕組みにはなっていますが、この法案は露骨に、「内閣の定めるところにより、検事長を、引き続きその仕事をさせるかどうか、こういう法案になっているわけですよ。
これで本当に良いとお考えですか?

もう一つ、短いものを。


黒川氏が「安倍政権の守護神」と呼ばれるわけは…。
実はもっと前に遡るとまだまだ出てくるのですが、

「森友疑獄」「加計疑獄」「桜を見る会疑獄」、そして多分「アベノマスク疑獄」。
その全てに関わっている、中心人物とも言える安倍総理にとって、守護神とも言われている黒川氏を、なんとしても検察庁の最高の地位に置いておきたい。
それがうまくいったらきっと、次の検事総長だって似たような者を置こうとするはずです。