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ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

てくてく歩いて見つけた春

2012年03月18日 | ひとりごと
ちょっきんちょっきん、旦那が朝から頑張ってはる。


いやあ、それにしても、すさまじい形相の庭でんな。
いったいいつ、この庭がフツ~の庭になるでしょう……。
とりあえず、我々の気持ちとしては、あのアスファルトとコンクリートの山を少しずつ、ええと、あれはなんていう名前やったっけか、
リアカーでもない、台車でもない、昔、わたしが農家の嫁をやっとった時、稲の苗を運ぶのに田んぼのあぜ道を押して歩いたアレ、
っつうか、それに乗っけてもろたんが嬉しゅうて、上ではしゃいでたらひっくり返り、植えたとこの水田に人型作ったあの時のアレ、
まあええわ、とにかく、ちょっとずつ瓦礫を運び出していかなあかん。

なんともええ気持ちの春の日。

旦那の患者さんで、弁護士で役者、というジェニー。
今日はその彼女が主役で出てる『The Trip to Bountiful』という名の舞台を観に行った。
ここが会場の教会。


入り口にある紹介。


わたしもパフォーマーの端くれとして言うが、この、観客との距離は辛い……。


ジェニーは素晴らしい女優。テキサスの小さなアパートで、子供を身ごもれないまま、姑と夫と3人で暮らす、苛立ちと不安定な感情をついつい家族にぶつけてしまう女性を見事に演じた。

休憩時間に春をちょいと。










どの役者も皆、プロでやっているのではない人ばかり。
けれども、嫁と姑の葛藤、その間に挟まれてウロウロする夫、バスで同乗する人達との絡み、故郷の田舎を懐かしむ老女など、心にぐっと迫る素晴らしい演技を見せてくれた。


あまりにも気持ちのいい日なので、車に乗り込むのがもったいない。ちょっと近所を散歩することにした。

息子達が通った中学校。


英語ができんことでいろいろ誤解があって、先生から呼び出されたり、忘れモンを届けたり、ようこの正門から入ってったなあ……。


その隣の図書館。とうとうここにはいっぺんも入らずじまい。


こちらの消防署はこんなふうにれんが造り。なんか可愛いと思てしまう……。


さあさあ、ここにも春!