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まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

王子さまと俺

2019-12-15 | 韓国映画
 「代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン」
 16世紀末、壬辰倭乱(豊臣秀吉による文禄の役、慶長の役)により混乱に陥った朝鮮。王は世子(皇太子)の光海君に国政を押し付け、明に逃亡してしまう。兵士の代わりに軍役を担う農民のグループ“代立軍”が光海君の護衛に就くことになるが、彼らは脆弱な光海君や非情な高官たちに反感を募らせる。過酷な旅を共にするうちに、代立軍のリーダーであるトウは孤独な光海君と信頼し合うようになるが…
 イ・ジョンジェ主演ということで観ました~トウ役のジョンジェ、相変わらずカッコいいですね~ソフト&スウィートなジョンジェも素敵ですが、ハード&ワイルドなジョンジェもチョベリグ(死語)彼も40代半ばになりましたが、老化劣化がほとんどなくて若々しいのが驚異的。若く見えるけど、年が近いキムタクみたいにイタい若作りや精神年齢の低い役・演技で強引に若く見せてるのではなく、大人の男の落ち着きと成熟を備えているところがジョンジェの魅力です。この作品では身分の低い野武士役なのですが、卑しさや下品さなど微塵もなく、ストイックで誇り高い清廉なオーラが。クールで勇猛な中にある情の厚さ、悲しみにも胸を打たれました。男は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる価値はない、を地でいくような役。日本のアイドルタレント、CMレベル俳優にはないジョンジェの漢(おとこ)っぷりに惚れ惚れ。

 髭モジャで泥まみれな男くさい風貌になっても、どことなく爽やかで優雅ささえ感じられるところもジョンジェならでは。そして、ジョンジェといえばの肉体美。川で血を洗い流すシーンでちょっとだけ脱いでますが、40半ばとは思えぬ筋肉。日本のアイドルや男優もよく鍛えてます自慢してますが、ジョンジェの筋肉ってそれとは全然違うんですよね~。ジョンジェのカッコいいけどカッコつけてないところが好き。不幸が似合うところも好き。ジョンジェみたいな、逆境や悲運の中でこそいい男っぷりが際立つ俳優が好きです。

 過酷な旅を共にしているうちに、身分を超えた男同士の親愛を培うトウと世子さま。守り守られる二人、描きようによってはBLに成りえるやりとりと絡み方でしたが、世子さまがBL向けのルックスではなく、私好みのイケメンではなかったので、萌え妄想できなかったのが残念。光海君役のヨ・ジング、東南アジア系顔なので、時代劇の王族や貴族役が似合わない。でも、苦悩と疲労で青ざめ窶れて虚ろな表情など、なかなか鬼気迫るものがありました。演技は秀逸。ヘタレ、役立たず、お荷物な王子さまが、艱難辛苦と悲劇を経て成長する物語でもありました。

 トウの弟分のテソク役は、しばらく気づかなかったけど、キム・ムヨルだった!「イルジメ」のアホ坊ちゃん役とは違う、野性的で無骨な弓の名手役でカッコよかった!髭生やすと男前!彼も長身で体格がいいので、ほんと強そう。戦うシーンが絵になります。
 食い扶持を稼ぐために、が身分の高い武士の身代わりになって兵士になる、なんてシステムがあったのですね。どこの国にも理不尽で不公平な身分制度がありましたが、韓国のそれはイギリスとかとはまた違った露骨さ非道さ。とにかく人間扱いしてないんですよね~。口汚い罵倒や、いきなり背中や胸を足蹴にするとか、日本ではあまり見ない侮蔑的な精神的肉体的暴力。この映画でも、悲惨な出来事に身も世もなく泣き叫び狂乱する人々がよく出てきましたが、あれって実際の現代のニュースでもよく見る光景。朝鮮半島独特の異様さです。

 「暗殺」の日本軍人も酷かったけど、倭軍の日本人武将が喋る超絶ヘタクソな日本語が笑えた。明らかに韓国人俳優じゃん日本公開に配慮も忖度もなし。いっそのこと、中世のフランス貴族もナチスドイツも英語を喋ってるハリウッド映画方式にすればよかったのに。
 血しぶき、血まみれ、容赦なき阿鼻叫喚の残虐、残酷な荒っぽい殺戮シーンもまた、韓流映画ならでは。日本の時代劇といえば、おんな子ども向けの漫画時代劇、本格もどきのポリコレ時代劇、お花畑大河ドラマ。過激で生々しい演技、演出ができる俳優や監督がいないのが残念です。

 ↑ ジョンジェ久々のTVドラマ「補佐官」も観たいな~
 
 
 

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