まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

38度線の色男

2022-07-14 | 韓国映画
 「プンサンケ」
 38度線を越え韓国と北朝鮮を往来する運び屋、通称プンサンケは、脱北した北朝鮮高官の愛人をピョンヤンからソウルに連れてくるよう依頼されるが…。
 「犯罪都市」を観て以来、すっかりサランヘヨ~な男になったユン・ゲサンまだ2作しか出演作を観てないのに、my best 5 of 韓流俳優には確実にランクインされてます(^^♪この作品のゲサンも、チョンマル男前でした!そして、いい役者!見た目と演技の両方で私を魅了する俳優って、よく考えてみたらそんなに多くない(どっちかでなら、星の数ほどいるけど)。その点ゲサンは、ルックスも演技力も韓流では屈指のハイレベルな俳優(私の中では、ですが)。この作品の彼もそのことを私に確信させてくれました。

 短髪になってクール&ストイックな風貌に。顔はやっぱソ・ジソブ+永山瑛太に見えたけど、ゲサンには二人にはない男の色気と役者魂があります。若造でもない、おっさんでもない、最も脂がのる30半ばの男の色気が濃密で、エロい役でも演技でもないのにエロいんですよね~。ゲサンみたいな30半ば(当時は)の男優、日本にはいませんよ。嵐とか40近いのにアレですよ
 韓国と北朝鮮、南北を命がけで往来して物や人を運ぶ運び屋、通称プンサンケ(豊山犬)と呼ばれる謎の男を演じてるゲサン。台詞なし!男は黙って…どころではない寡黙、いや、沈黙の男ですが、そんなミステリアスさが似合う翳りが魅力的です。軽薄なまでに明るい男より、ゲサンのように重苦しいまでに暗い男に心惹かれます。色気って基本的に暗い、隠微なものですよね~。性的なシーンがなくても色気ダダ漏れなゲサン、え!?と思わず画面をガン見してしまった、衝撃の全裸も披露!

 南へ向かう途中、川に入るシーンがあるのですが、そこで暗闇にまぎれるために全身に泥を塗るゲサンの全裸に目がクギづけ!すげーいいカラダ!ムキムキすぎない、ほどよく厚みのある引き締まった肉体!お尻もキュっと固く引き締まってて、だらしなく弛んだ緩んだところや、いかにも鍛えてます的な不自然ナルシーさもない、まさに私の理想形、完璧な肉体美でした必要なのに脱がない俳優、そんなカラダで脱ぐな!な俳優は、ゲサンを見習ってほしいものです。脱ぎ率が高く、拷問シーンでの肉体美も眼福。ヒロインにも泥を塗ってあげるシーン、ヒロインをおんぶして川を渡るシーンでの全裸ゲサン、そのハンパない色気ときたら!脱いでもセックスシーンしても全然エロくない俳優って、ほんとダメだと思います。

 裸や色気のことばっか言ってますがハードで生々しいゲサンの猛者っぷりにも目を奪われます。とにかく強い!不死身!ほぼ武器なし、己の肉体のみで任務遂行や敵と激闘するゲサンが、とにかくカッコいいです。走る姿が美しい!スマートなカッコよさではなく、泥臭く血みどろな鬼気迫る凄絶さが圧巻。人間とは思えぬ身体能力は、ちょっと笑えるありえなさ。南へ入るための鉄柵走り高跳びとか、ほとんどギャグでした。

 この映画、ゲサンの演技もですが大真面目なようでいて、実はかなり笑いを狙ってるのかな?と思える設定やシーンが多くて。プンサンケの南北往来も決死なんだけど何となく滑稽でもあったり、韓国の情報員と北の工作員がみんなそろいもそろってゲスクズブスばかりで、終盤にプンサンケがまるでハングマンみたいになって全員拉致監禁し、閉じ込められた彼らが殺し合いを始めるというトンデモ展開は、タランティーノ監督風のヴァイオレンスコメディだった。脱北した政府高官のおじさんの、いい歳しての好色さや嫉妬深さもクレイジーで笑えた。韓国の情報員が北で受ける拷問(お尻の穴に鋭い棒が…)も、残忍だけどオゲレツで笑えた。

 ちなみにプンサンケとは、北朝鮮の豊山犬、そして煙草のことだとか。プンサンケの本名や生い立ち、運び屋になった経緯や理由、なぜ喋らないのかなど、いっさい説明なし。台詞だけでなく表情もほとんど無だったゲサンですが、北から運んできた幼い少年に一瞬だけ見せた微笑みが可愛かった。血なまぐさい激烈なゲサンの次は、実像に近いスマートで優しい、そして色気は不変な彼に会いたいと思います。

 ↑最新作のドラマ「キスシックスセンス」でも、大人の色気を振りまいてるみたいなゲサン、ポゴシプター!
 
 
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