まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ワイルド検事とイケメン詐欺師

2017-11-26 | 韓国映画
 韓流イケメン映画祭⑤
 「華麗なるリベンジ」
 破天荒な検事ジェウクは、殺人の濡れ衣を着せられ投獄されてしまう。復讐と真相解明のため、ジェウクは詐欺師のチュオンと手を組むが…
 ファン・ジョンミンとカン・ドンウォン、韓国2大トップスター競演作です。なかなか愉快痛快なコンゲーム+相棒映画でした。刑務所の中から指令、外で実行する復讐計画に、そんなにうまくいくわけない~と苦笑しつつ、ユニークな手法や鮮やかな手口に感心感嘆。小道具の使い方や伏線の張り方など、脚本がよくできてました。コメディとシリアスのバランスも良く、韓流らしい下品な笑いと非道いバイオレンスが、いい塩梅にミックスされていました。バランスの良さといえば、ファン・ジョンミンとカン・ドンウォンも、どっちかが役得!とか出番、見せ場が多い!な偏りがないW主演となってました。

 検事ジェウク役のファン・ジョンミンは、ハードボイルド担当。いい人そうだけど荒ぶる魂を秘めた男、がオハコの俳優。そこに男の愛嬌が加わるのがいつものファン・ジョンミンですが、今回は愛嬌より哀愁、ちょっと抑え気味でシリアス色が強かったです。大げさな熱演ではなく、静かなる怒りと不屈がカッコよかったです。彼も日本にはいないタイプの俳優ですよね~。人一倍荒々しいけど、人一倍優しいところも好き。法律の知識を活用して、囚人や刑務官を手なずけて思い通りに動かしたり、法廷で被告人なのに自分を弁護する演技には、シャープな知性も感じさせて魅力的でした。

 詐欺師チュオン役のカン・ドンウォンは、コメディ担当。おちゃめな軽妙さで、お笑いもイケてることを実証。調子がよすぎる口丁手八丁が笑えた。アメリカ育ちのお坊ちゃまに成りすましてる時の、インチキくさすぎる英語も笑えた。ホスト風やヤクザ風、エリート風など、カンちゃんの七変化も目に楽しいです。選挙のボランティアで踊るシーンが、特におちゃっぴーで可愛かった。女は老いも若きもみんなイチコロ、女の子を誘惑するシーンで珍しくディープキスしてたカンちゃん。でも絶対脱がないのもカンちゃんらしかったです。裸をそんなに見たいと思わない数少ない韓流男優なので、そんなに惜しくはないのだけど。

 主に刑務所内のジェウク、外のチュオン、だったので、ジョンミンとカンちゃんの絡みは、そんなに多くありません。チュオンがイヤイヤながらも言われるままに計画を実行するのが、ちょっとなぜ?と思ってしまった。ジェウクに対して、命を賭けるほどの義理や恩はなかったはず。ジェウクの人柄に惚れて?それならそこのところ、男が男に惚れる絆や情をもっと描いてほしかったかも。いい男ふたりの映画に、まったくBLのかほりがしないのって、すごく惜しい。でも、カンちゃんがジョンミンに甘えたりジャレたりするシーンは、BL感はないけど可愛い弟分と男らしい兄貴って感じで微笑ましかったです。
 復讐のターゲットであるウ氏が、いかにも韓流の悪役。卑劣で残虐!あんな立候補者、絶対イヤです。韓国ではでも当たり前みたいにいそうだけど。ウ氏役は、ヒットドラマ「未生 ミセン」などで知られるベテラン俳優のイ・ソンミン。表は立派な候補者、裏はガラ悪すぎる外道を濃ゆ~く演じてました。検事役で、売れっ子名脇役のパク・ソンウンも出演してます。カッコよくなったミヤネ屋の中山レポーター、みたいで好きなんですよね~。それにしても。政治家→検察→警察→やくざ→チンピラ→小市民、という韓国の薄汚い裏社会のヒエラルキー、自分より下の者はゴミ扱い、も相変わらずでした。人品が下劣すぎる。韓国人の気品とか優雅といった言葉の似合わなさは、アメリカ人以上かも。メッタ刺しにされても死なない、ヤクザの武器はバット、という韓流あるあるがこの映画でも。

 ↑ファン・ジョンミンは、笑顔も素敵カンちゃんのファッションセンスが、ちょっと…

 ↑最近になって大好きになってしまったファン・ジョンミン彼の旧作、もっと観るつもり(^^♪

 韓流イケメン映画祭、これにて終了🈡お目汚し、カムサハムニダ~
コメント (6)
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