意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

ゆとり教育のせい? いいえ、あなたのせいです。

2010年01月31日 | 教育
近年、ゆとり教育を受けた人間が就職する年齢になったためか、信じられない新入社員などという特集が組まれる。
新入社員が使えないと嘆いているそうです。

新入社員が使えないのは ゆとり教育のせいでしょうか?
赤熊は、はっきり言います。
答えは NOです。

どんな教育を受けようが、使える人間はいるし、使えない人間も同様にいます。
当たり前でしょう。
そもそも、ゆとり教育が悪いと考えるのなら、それに対応した対策を立て、問題解決を図れば良いだけなのです。
それができないのは、問題点が間違っているからでしょう。
あとは、無能であるかです。
きちんと教えられない、自分が悪いのです。
「他人が悪い」と言っても、新人が使えるようになりません。

『ゆとり教育のせいだから使えない』と考える バカな 浅慮な人間にまともに仕事ができるとは思えません。
いや、アドヴァイスを求めるべき新人が、落胆し、無視すると思いますよ。
知的レベルが低い人間に何を聞いても満足いく答えなど返ってこないでしょうから。

でも、この問題、昔からあるよね。
『新人類』だとか、『今時の若者は・・・』って奴ですね。
それでいて、それを たしなめる言葉が同様に呟かれてます。
赤熊が見ただけでも、50年前の本にも書かれてました。
それなのに どうしてこういう発想に至るのか不思議です。

老化現象の一種なのでしょう。
赤熊は『肉体の老化』は仕方ないと思うのですけど、『精神の老化』は防げるはずだよね。

でもどうやって、防ぎましょう?
おそらくですけど『自分が知っていることは、他人も知っていて当然』と自他を同一化して考えるのだと思います。
『常識』とか、『暗黙の了解』とか、『空気』とか、そういうところにあるものと同じ感覚なのでしょうね。
自分と相手を同一化するのは楽なことでしょうけど、そのせいで相手の立場に立って考える想像力が足りないのです。
ひいては寛容さが足りなんですね。

こればっかりは、その人の鍛錬しだいだからな・・・。
深い教養を積み、練磨するしかないのでしょうけど・・・。

教養を積んでいけるような風潮や環境を作らない限り、解決しようがないね・・・。