日本では5日、最後の原発が停止する見込みだ。日本国民1億2700万人の電力需要は現在、液化天然ガスをはじめとした輸入されたエネルギーによって満たされている。
日本では最近12ヶ月でLNGの需要が18%増加し、全体として天然ガスの需要も増加傾向にある。
コンサルティング会社ロスエネルギーのアナリスト、クルチヒン氏は日本市場獲得争いにはLNG生産国のオーストラリア、カタール、アメリカそしてロシアが参加したと述べ、次のように語っている。
「現在、日本市場の獲得を目指してロシアのほかアメリカ、オーストラリア、そのほかの生産国が争っている。そのためロシアにとって日本市場での競争はかなり激しくなるだろう。
一方で日本側とロシアのガスプロムとの協議は成功裏に終わった。双方はウラジオストクでのLNG工場建設について話し合った。現在のところこの工場にはサハリンやヤクート、イルクーツク州からガスが供給される見込みだ。
ですがそのためにはヤクートーハバロフスクーウラジオストクを結ぶガスパイプラインを敷設する必要がある。このパイプイラインの長さは約4500キロだ。すなわちこれは長期プロジェクトであり、2017年あるいは2018年以降に実現される可能性がある。
それまでロシア産の高価なガスはアメリカのシェールガスだけでなく、価格の安いオーストラリア産やカタール産のガスと競争しなければならない」
アナリストは、このように話している。
アメリカ政府は自国のシェールガスを液化して2016年にも輸出すると発表した。最近、日本の三井物産と三菱商事は、シェールガスを含むアメリカ産LNGガスの輸入について事前協議を開始した。日本側は年間800万トンのLNGガスを購入する意向だ。
これは昨年2011年の日本のLNG輸入量の約10%に相当する。アメリカではシェールガスの開発により、最近2年間で天然ガスの国内価格が著しく低下した。
これはLNGの輸出価格にも影響する可能性がある。日本側はアメリカ産シェールガスの輸入が、ガスプロムを含むLNG供給国との協議で、自国の立場を強めると考えて(※声が出ていないため聴こえない)。
日本はサハリン産LNGの主な輸入国だ。サハリン2プロジェクトで生産された約65%のLNGについては、日本の大手電力会社4社とガス会社5社との間で、20年以上にわたる長期契約が結ばれている。サハリン産LNGは現在、日本のLNG消費量の8%を占めている。
ですがこれで安心することはできない。何故なら日本は多くの国と同様に、資源の輸入先、ならびに代替エネルギーの模索という課題を持っているからだ。
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※ほんとうに女性アナウンサーの声が出ていません
5月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル