1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

ソマリアの海賊対策に民間のイニシアチブ

2012-05-24 | ラジオ
各保険会社はインド洋のソマリア沿岸部を航行する船舶を守るため、独自の艦隊を組織する構えだ。
このイニシアチブへは二通りの評価がなされている。専門家および船主たちは、これが金を巻き上げる手段になるのではないかと懸念を表している。

インド洋北西部にはこの夏にも、7隻の高速カッターボートからなる船団が現れる。立案したコンボイエスコートプログラムによると、これは将来的には18隻にまで拡大される見込みだ。
それぞれの船には4人の乗員と8人の武装した護衛兵のチームが乗り込む。立案者たちによるとこの人数は、同様にカットボート、モーターボート、漁船などに乗る海賊からの攻撃をかわすためには十分だという。
たしかに艦隊のサービスは有料で、1台のカッターボートあたり1万8000ドルとなる。立案者はこれは公平な価格だとしており、こうしたイニシアチブをとる理由は、世界が十分な努力を問題解決に傾けていないことを意味するとしている。

ロシア科学アカデミーの国家と法研究所の専門家、グツリャク氏はこの意見は正しいとの見方を示して、次のように語っている。
「国際社会の行う尽力にも関わらず、国連安保が先日、海賊対策に法的基盤を作るという決議をとったにも関わらず、現実には結果はほとんど出ていない。
またあまりにも国家間の立場が矛盾しており、特に財政資金、軍の艦隊など、合意を図ることは非常に難しい状況だ。
この意味で民間のイニシアチブは、今日すでに取られている海賊対策の(「しゅどん」???)のストックを首尾よく補うことになるだろう」
専門家は、このような意見を示している。

しかしながら一連の専門家たちは、ビジネスが安全の上に金儲けをすることになるのではないかと危惧している。理想では船舶の安全を図るべきなのは公式の政府と国際組織で、それは無償でなければならない。
こう考える極東船長協会のオシチャンスキー会長の意見をご紹介しよう。
「民間のストラクチャーはそれが、よいリソースを集めたところで全世界を統合するものにはならない。
世界の大国が尽力した場合、それはより効果的になるはずだ。国際社会は海賊行為の原因を根絶し、行為そのものを(???)にすることに関心がある」
会長はこのように意見を述べている。

ロシア科学アカデミーの国家と法研究所の専門家、グツリャク氏は国際組織の力だけで、海賊行為の原因を絶つことはソマリアにとっても大きな助けとなるとして、さらに次のように語っている。
「ソマリアでは領土のほとんどの部分を、統括できるような国家が存在していない。海賊行為の根は貧しさにある。市民層全体にはこの生業に従事する以外に生き残る道はないからだ」
専門家は、このように意見を述べている。

今年、ソマリアの海賊行為は多少下火になっている。第1四半期には102回の襲撃が記録されているが、前年2011年の同時期は142回の襲撃が記録されていた。
襲撃回数が減少したのは、インド洋にアクセスを持つ国が沿岸警備の問題により入念に当たるようになったからだ。
世界はすでに海賊行為根絶への道を辿り始めている。ただ勝利するために足りないのは 、一例ではそれは警備艦隊の創設ないし、ソマリアへの経済、社会経済(言ったとおりに記す)状況を改善するための直接支援といった民間のイニシアチブではないだろうか。

「しゅどん」って何だ???。新しいウドンなのでしょうか。分かりません
(???)は女性アナウンサーの舌が、もつれて何を言ってるのか不明

5月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル