日本では民主党の鳩山由紀夫氏が、新たな内閣総理大臣に指
名された。
衆議院選での歴史的な大勝を果たした,政権交代で先ず掲げる
のは危機からの脱却だ。
またロシアとの関係に付いても変化を目指している。
ロシアの声の評論委員は、次の様に解説している。
鳩山政権が担うことになる課題は、計り知れないほど大きなもの
だ。
失業率の低下、高齢化に対応した年金システムの改革、国債発
行額の増加抑制、さらに選挙時に掲げた脱官僚という観点からも
新政権に対する国民の関心は集まっている。
鳩山氏はロシアとの関係発展に、大きな刺激を与える方針を示し
ている。
ロシア流に言えば同氏には、それが運命付けられるといっていい
だろう。
祖父の一郎氏は1956年に、大きな政治的圧力を受けながらも日
本とソ連の間の戦争状態に終止符を打ち、国交を樹立したソ日・
日ソ共同宣言に署名した。
その後ソ連が崩壊しロシアへと引き継がれた現在に至るまで、領
土問題が未解決ということもあり、両国の間で平和条約が結ばれ
ていないことから、共同宣言は関係の基礎としての意味合いを持
っている。
いわば一郎氏は両国史上における最重要人物なのだ。
孫の鳩山由紀夫氏は領土問題の早期解決による、ロシアとの信頼
醸成に前向きな立場をすでにメディアに対し明らかにしている。
極東研究所・日本センターの専門家は、次の様な意見を述べている。
「鳩山氏はロシアとの関係改善という分野で成功を得ようとしている。
短期間での解決という発言も充分に予想できることだった。
ただ半年や或いは一年という時期まで挙げたのは別の話だ。
領土のような難しい問題には、それでは短すぎるのではという疑問
もいくらか残る。
もっともロシア政府首脳部との、個人的な信頼関係構築ということに
も言及してはいるが。
鳩山氏はこの問題を解決し、平和条約を締結するため力を尽くすだ
ろう。
しかし問題は余りにも複雑すぎる。日本の衆参両院が北方四島は固
有の領土であるという、一方的な文言(男性アナは「もんげん」
と言った)を加えた特別措置法に対し、ロシア議会から非常に厳しい
声明が出されたのは有名な話だ。
とは言え全体として鳩山氏は、日本の外交戦略に占めるロシアの重
さは不均衡に小さいということを、誰よりも理解している政治家だと思
うし、実際にその不備を直そうと努力していくことだろう」
専門家は、このような意見を述べている。
鳩山氏は理想主義者と称されることもある。
しかしロシアとの関係において、他の政治家に出来ないような成果を
残すに当たって、その性質が助けとなる可能性もある。
頑固な一方、相手の話にも耳を傾ける人物だということも、交渉に対し
て重要となってくるだろう。
9月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
名された。
衆議院選での歴史的な大勝を果たした,政権交代で先ず掲げる
のは危機からの脱却だ。
またロシアとの関係に付いても変化を目指している。
ロシアの声の評論委員は、次の様に解説している。
鳩山政権が担うことになる課題は、計り知れないほど大きなもの
だ。
失業率の低下、高齢化に対応した年金システムの改革、国債発
行額の増加抑制、さらに選挙時に掲げた脱官僚という観点からも
新政権に対する国民の関心は集まっている。
鳩山氏はロシアとの関係発展に、大きな刺激を与える方針を示し
ている。
ロシア流に言えば同氏には、それが運命付けられるといっていい
だろう。
祖父の一郎氏は1956年に、大きな政治的圧力を受けながらも日
本とソ連の間の戦争状態に終止符を打ち、国交を樹立したソ日・
日ソ共同宣言に署名した。
その後ソ連が崩壊しロシアへと引き継がれた現在に至るまで、領
土問題が未解決ということもあり、両国の間で平和条約が結ばれ
ていないことから、共同宣言は関係の基礎としての意味合いを持
っている。
いわば一郎氏は両国史上における最重要人物なのだ。
孫の鳩山由紀夫氏は領土問題の早期解決による、ロシアとの信頼
醸成に前向きな立場をすでにメディアに対し明らかにしている。
極東研究所・日本センターの専門家は、次の様な意見を述べている。
「鳩山氏はロシアとの関係改善という分野で成功を得ようとしている。
短期間での解決という発言も充分に予想できることだった。
ただ半年や或いは一年という時期まで挙げたのは別の話だ。
領土のような難しい問題には、それでは短すぎるのではという疑問
もいくらか残る。
もっともロシア政府首脳部との、個人的な信頼関係構築ということに
も言及してはいるが。
鳩山氏はこの問題を解決し、平和条約を締結するため力を尽くすだ
ろう。
しかし問題は余りにも複雑すぎる。日本の衆参両院が北方四島は固
有の領土であるという、一方的な文言(男性アナは「もんげん」
と言った)を加えた特別措置法に対し、ロシア議会から非常に厳しい
声明が出されたのは有名な話だ。
とは言え全体として鳩山氏は、日本の外交戦略に占めるロシアの重
さは不均衡に小さいということを、誰よりも理解している政治家だと思
うし、実際にその不備を直そうと努力していくことだろう」
専門家は、このような意見を述べている。
鳩山氏は理想主義者と称されることもある。
しかしロシアとの関係において、他の政治家に出来ないような成果を
残すに当たって、その性質が助けとなる可能性もある。
頑固な一方、相手の話にも耳を傾ける人物だということも、交渉に対し
て重要となってくるだろう。
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9月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル