1010 Radio

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二国間関係を拡大するロシアとルクセンブルグ

2008-05-31 | ラジオ
4月24日モスクワではルクセンブルグの、ジャン=クロード・ユンカー首相の実務
訪問が行なわれた。
その際に実施されたプーチン大統領(現首相)そして、メドヴェージェフ次期大統
領(現大統領)との会談ではロシアとルクセンブルグの貿易経済関係の展望、及
び欧州連合、欧州安保協力機構とロシアとの、それぞれの協力関係が主な議
題として話し合われている。
プーチン大統領はロシアとルクセンブルグの二国間関係の拡大に付いて、特に
経済にルクセンブルグが大きく貢献したことを評価した。
プーチン大統領は次のように発言している。
「ルクセンブルグは国土の規模としては決して大きくは無いが、ロシアには300
億ドルの経済投資を行なうなど、根底から大きな存在だ。
両国の間の貿易取引も盛んに拡大しており、これを特化していければと願ってい
る。ロシア企業もルクセンブルグ経済に、またベルギー・ルクセンブルグ経済連
合に、さらなる投資を行なうことが必要だ。
投資先は第一にハイテク生産物で、これを使いヨーロッパ諸国をはじめとする他
国の市場に、両国が揃って進出することが可能だろう。
ロシア、ルクセンブルグがロシアとEUの関係を発展させる観点からも、好意的な
態度で望んでくれるものと期待している」
プーチン大統領は、この様に発言している。

プーチン大統領に引き続きメドヴェージェフ次期大統領もクレムリンでユンカー首
相との会談を行なった。
両者はロシアとEUの戦略パートナー関係強化に向け、お互いこれを推し進める
用意かあることを確認している。
この際メドヴェージェフ次期大統領は、近年ロシアとルクセンブルグの関係が着
実に大きく拡大してきているとして次のように述べている。
「両国の経済関係において昨年1年間で、貿易取引高が1.5倍に拡大しており、非
常に喜ばしいと言える。
しかしながら両国を結び付けているのは、単に経済関係だけではない。
我々はヨーロッパという一つの家に住んでおり、これが私達の今日の会談に少な
からず重要な位置を占めた。
先ず第一にロシアとEUの新たな合意の締結に付いて、そして欧州に共通する安
全保障の確保など、この分野で意見を交換すべきことは沢山ある。
これらの問題は両国ともが非常に大きな関心を示しているところだ」
メドヴェージェフ次期大統領は、このように述べている。

ユンカー首相は会談を終えた後、声明を表しロシアとEU双方にとって、戦略パート
ナー関係が不可欠なものとなっているとの確信を語った。
ユンカー首相はロシアは欧州を構築する一部となっており、重要な決定に対して必
ず意見を一つにまとめ、欧州全体の傾向を考慮し、お互いの関係をより生産的な
ものにする必要があると述べている。
またメドヴェージェフ次期大統領との会談を経てユンカー首相は、ロシアの欧州に
対する関係が今後も継続されることへの確信を表わしている。

ルクセンブルク―華麗なる小国を歩く (旅名人ブックス)

武田 和秀,今井 卓,沖島 博美
日経BP企画


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この日のモスクワの日の出は午前6時00分、日の入りが20時57分

4月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル