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国連アジア太平洋経済社会委員会へのロシアの参加

2008-05-08 | ラジオ
国連のアジア太平洋経済社会委員会の定例委員会が、タイの首都バンコクで開
かれる。
この会議に関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
バンコクでの会議で話される基本的なテーマは、アジア太平洋地域におけるエネ
ルギー保障と安定的発展の諸問題となっている。
ロシアは購入力、金融上のポテンシャルそして人的資源に恵まれ、大きな力を持
つアジア太平洋を、そして世界の経済を引っ張る、いわゆる牽引車となる地域と
捕らえている。
ロシアはその国土の三分の二がアジアに属し、アジア太平洋地域と切っても切り
離せない関係を持っており、この地域の国々との経済相互協力のさらなる拡大を
目指している。

そういったことから国連のアジア太平洋経済社会委員会の作業に参加することは、
シベリアそして極東というロシアの巨大な地域を、アジア太平洋全体の経済そして
北東アジア経済の一部として統合させていくための、重要なスタートと言えるだろう。

バンコクの会議では世界的な検知から見て、エネルギー安全保障の問題が最も重
要で優先的なもになると強調されている。
ロシアは世界で最も豊かに燃料エネルギー資源を有する国の一つであり、世界の
エネルギー主市場で認められた積極的なプレイヤーだ。
こうしたことを考慮してすでに2年前、G8サミットの議長国をロシアが務めていたとき
に、ロシアは全世界を視野に入れた政策の主要な問題の一つとして、グローバルな
エネルギー安全保障の問題を提起した。

こうした問題を解決するためには、世界経済に石油天然ガスをしっかりと保障し、エ
ネルギーの輸出国そして輸入国、双方の合法的な利益を考慮し協力して、今存在
している、或いは新しく生まれたエネルギー市場を発展させることが前提となる。
取り分けアジア太平洋地域にとってこの問題は、特別の意味を持っている。
アジア太平洋地域の国々においては、何と言っても原油をはじめとするエネルギー
価格の高騰の煽りを受け、急激な経済成長そしてハイテンポで進む工業化が続いて
おり、エネルギー安全保障は非常に重要だ。

そういったことからロシアはアジア太平洋諸国に注意を向けようとしている訳だ。
ロシア産の原油の輸出先として、アジア向けの割合はまだ3%に過ぎないが、2020年
までに30%にまで増えると予想されている。
このことはアジア太平洋諸国のエネルギー(?)における、実際的な貢献となるものだ。
またロシアでは石油天然ガスの輸出先を、多様化する作業も済んでいる。
これに関連して挙げておきたいのは東シベリア、太平洋石油パイプライン建設のプロ
ジェクトだ。
このプロジェクトの目的は西シベリア及び東シベリアから、アジア太平洋地域の市場
へロシア産の石油を運ぶと、新たな輸送ルートを開発することにある。

天然ガスに付いて言えば東シベリアや極東に、一つにまとまった採掘システムを作り、
またアジア太平洋地域の市場に輸出することを前提においた、ガスの輸送供給シス
テムを整備すると言う、ロシアのプログラムの枠内で複数のプロジェクトが考えられて
いるが、これらの将来的に協力と或いは基盤となるだろう。
ロシアはまたエネルギー保障の分野における、具体的な経済プログラムを現実のも
のとする用意がある。
例えばロシアのガスプロム社は、タイの最大の石油会社PTPとタイ内に、石油加工工
場、そして石油基地の建設に関する交渉を行なっている。

(?)は聴き取れず

自然エネルギー市場―新しいエネルギー社会のすがた


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5月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル