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プーチン新首相が描く新未来におけるロシア政府の課題

2008-05-15 | ラジオ
5月8日、メドヴェージェフ新大統領はロシア議会下院国家会議に対し、首相に
指名したプーチン氏の就任を求め下院はこれを承認した。
メドヴェージェフ大統領は下院での特別会議で演説したなかで、プーチン氏を首
相の座に押す理由を、ここで改めて列挙する必要は無いと語り次のように述べ
ている。
「プーチン氏が大統領の座を無事に務めたこの8年間が、一体どのような時期で
あったか、どんな転換期がありどんな素晴らしい達成がなされたか、皆さんはよ
くご存知でしょう。この時期あってこそ私達の社会は世界の最高水近づく可能性
を得ることが出来たのだ。
そして一番重要なのはあらゆる事が良い方向へ、変化したということではないだ
ろうか。
プーチン氏が大統領として国家の強化、そして安全保障の強化に如何に多くの
ことを成し遂げたか我々はよく知っている。
また世界におけるロシアの地位も大きく変化した。一言で言うならばロシアは再
び世界から尊敬を集める国となった訳です」
メドヴェージェフ大統領はこの様に述べている。

続いて演説に立ったプーチン氏は、ロシア政府の将来のプログラムに就いて語り、
その中で今年2月評議会の会議において、国の発展の為の主要な最優先課題に
付いて詳細な説明を粉っている事に注意を(?)した。
プーチン氏は、次のように演説した
「国家評議会では作業の具体的な計画に付いて詳細をまとめている。そしてこれ
は間違いなく内閣の活動の礎となものです。
ロシアには最も最新の生産分野の発展をさせることで、その経済競争力を高める
ことの出来るあらゆる可能性が在る。
これから10年、15年の間に市民生活の質に関する(?)では、世界のトップの仲間入
りをすることが可能であり、またそうならねばならないのです。
収入や社会保障、教育の質、健康保険、平均寿命そして環境保全のレベルでも
同じことが言えます」
プーチン氏はこの様に述べている。

今年ロシアのGDPは2兆ドルを超えた。これに付いてプーチン氏は、ロシアは現在
GDPでは世界第7位を占めているものの、今年中にはG8の一国であるイギリスを
抜いて、第6位に躍り出る可能性があると述べている。
こうした一方でプーチン氏はロシア経済が厳しい条件の中で、競争を強いられてい
ることを指摘し、さらに次のように述べている。
「これからの近い将来、何を行なわなければならないのでしょうか。第一にマクロ経
済的安定が必要です。これを実現するために私達はこの先も、金融政策の全ての
側面に最も集中した注意を傾けます。
金融政策の主眼はインフレの抑制です。現在国民の一人ひとりがインフレの抑制
締め付けを感じており、しかもそのインフレは最も弱い立場に居る社会層を直撃し
ている。なんとしても早期にインフレ率が7%以下になるよう抑えなれればなりませ
ん」
プーチン氏はこの様に発言した。

この演説の後、下院議長はプーチン氏の首相就任に付いて採決をとった。その結
果87%以上の議員が賛成を表わし、プーチン氏の首相就任が承認されている。
こうして大統領として経済においても国内政策、対外政策の両面においても国の発
展を効果的に導き、その手腕を証明してきたプーチン氏が新しい首相となることに
対する信用が得られたのだ。

(?)は聴き取れず

ロシアは資本主義になれるか?

ロイ メドヴェージェフ
現代思潮社


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5月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル