愛の伝道師・マルチンデター

TBSラジオ金曜パック(イン・ミュージック)卒業から45年「愛の伝道師こと札幌のー」から現在、U.Sなどで「不況」活動中

2015年10月25日 ひやおろし「山廃純米吟醸真澄」

2015-10-25 | Weblog
長野県のお酒 『真澄』

松本で酒屋さんをやっている筋から・・・
「今年の『真澄』は5年に一度と言っていいくらいの仕上りで…」との情報

『真澄』の「ひやおろし」はここ2、3年前から出始めたのでは?
と言われる酒屋さんもあるようですが…。
ともあれ5年ぶりというよりは5年に一度、できるかどうかの仕上がりのようです。

杜氏の方は「まあまあの出来で…」とのことですが試さずにはいられません。

『真澄』は結構全国規模で出回っていますから居酒屋さんで迷った時には、確かな選択として『真澄』を選びます。
まぁー、それだけ自分の中では完成度も含め安心銘柄で、このところ「改めて飲まなくても。。。」と、遠ざかっておりました。
しかしですよ、地元酒屋の信頼筋からの情報となれば、これは話は別。

さて、ゴク・ゴック・ゴックン・・・
うーーーん、やっぱり美味しーぃ。「ひやおろし」ならではの舌に絡む重厚さと分厚い透明感、真澄の香りはフルーティーさをやや抑え、上品な仕上がりで酒飲みにはたまりません
さてさて、このお酒に合うマリアージュ…「きのこ料理」とか「ホタテ料理」でしょうか。

ただ、欲を言えば…優等生の「性」というか、美味しい「ひやおろし」を出して当たり前という感もあり『感動』というポイントはやや少ないかもしれません。

なんというか…出来の悪い子がテストで100点取って帰ってきたときの親の喜び方とはちょっと違うというか・・・。

そーなんですよね、『感動』って落差が生みだすものなのかもしれませんね
そんなわけで、今日もまた飲み過ぎ…こっちは『勘当』されそう

2015年10月11日 ひやおろし「山廃純米手取川」

2015-10-11 | Weblog
重陽の節句

日本酒が一番おいしい季節になってきました
この時期、よく目にする日本酒の「ひやおろし」
9月9日『重陽の節句』を境に蔵出しされてきます。

間もなく出回るワインのヌーヴォ・・・
日本酒のヌーヴォは「最初の蔵出し」になるの?と酒屋さんに聞いたところ
日本酒は発酵させる酵母はもともとあるものを使うのでブドウの皮に付いた、その年の酵母から生まれる「太陽の恵みワイン」とはちょっと違うかもね…と。

ただ、ヌーヴォではなく熟成されたワインのリリース・タイミングで言えばこの「ひやおろし」かもしれません。
冬に仕込んだお酒を春に絞り一度「火入れ」し、夏の間ひんやりした蔵で寝かせ熟成し、外気温度と蔵の温度が同じになる秋ころ「火入れ」をせずに出荷されるのがこのお酒。
一般的な日本酒は瓶詰め段階でもう一度「火入れ」されるので「冷や」で「卸」されることはないそうです。

味はまるみを帯び芳醇でより滑らかな口当たりになり、飲み始めると止まりません…。
ほんとにおいしいお酒を味わうなら、この時期に出回る「ひやおろし」かもしれません。
今年は「手取川」に出会い最高の日本酒年でした。

さてさて…
9月9日『重陽の節句』、日本酒の世界でしかあまり語られることが無くなりつつありますが…
この日は、菊を浮かべ「菊酒」として『邪気を払い長寿を願う』のだそうです。
『邪気』を払らうことが多すぎる昨今、悩ましいほどに酔っぱらってしまいます