LA LAISSE ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
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1989年 フランソワーズ・サガン
どっきりしちゃう題名ですが原題は “ 犬のリード ” という意味があるそうで…
そちらの方が恐ろしい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/gp16.gif)
男性の皆さん、ジゴロってどうでしょう? 憧れちゃう感じですか?
それもただのジゴロじゃない! すごく金持ちで美しい女性が相手です。
ヴァンサンという音楽家志望の青年がおりまして、ローランスという女性と結婚して以来
一文の収入もないのに、彼女の母親が遺した豪奢なアパルトマンで暮らし
彼女好みの仕立てのいいスーツに身を包み、結構な生活を送っておりました。
おお、羨ましい … でもまわりにはジゴロよばわりされていました。
物語はヴァンサンが映画の主題歌を作曲し、大ヒットしたところから始まります。
ヴァンサンはこれでやっと自分の収入で生活できるし、ローランスも喜んでくれると
思っていたのに、彼女はピアニストとして成功したわけではないと言って不機嫌です。
ヴァンサンは、もしや! と思いあたります。
これまで金銭的な苦労はない変わりに彼の自由は奪われていました。
食事は彼女と食べねばばらないし勝手に外出できないので残っている友人はただひとり
行きつけの店もパーティーもすべて彼女のテリトリーです。
ローランスはヴァンサンが収入だけでなく自由を得るのが気に入らないのです。
実はヴァンサンの成功はささやかなものではなくてけっこうすごいの。
それに対してローランスの打つ手というのがこれまた … 一枚上手なんです。
まず曲がヒットしてヴァンサンが騒がれだしマスコミがやって来そうになると
彼を連れて人里離れたイタリアの孤島へ行ってしまったんですね。
それから印税が100万ドル超えと分かると、知人をたきつけて寄付をさせようとしたり
銀行口座を連名にして勝手にお金をおろせないようにいたしました。
アカデミー賞にノミネートされることが分かると、新聞にこれまでのふたりのことを語り
ここで彼女を捨てたらヴァンサンは人でなし!という状況をつくりあげます。
ヴァンサンは本当に彼女を愛していて、そんな気はさらさら無かったんです。
自由が手に入って、いちいち外出先や誰に会うか言わなくていい生活がしたかっただけ。
けれどここに至って家を出て行くことを決心します。
どんでん返しがあって … な~んだ
と思ったら、再度どんでん返し!
最後まで気が抜けない物語でした。
サガンの後期の作品ですが、いろいろと経験したせいか激しさがありました。
この物語に優しさや救いは … ない!!
本来別れるふたりにやさしさなんて無い方がいいのかもしれませんけどね。
ローランスがヴァンサンを心底愛しているのは分かりましたが度を過ぎると醜いね。
ただ塩梅が分からなくなってしまうものなんじゃないかしら? 本気の愛って。
私もけっこう「何処で飲んだ」「誰と飲んだ」ってうるさく聞くからなぁ …
でもこれは挨拶みたいなもので … 普通ですよね?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
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1989年 フランソワーズ・サガン
どっきりしちゃう題名ですが原題は “ 犬のリード ” という意味があるそうで…
そちらの方が恐ろしい
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男性の皆さん、ジゴロってどうでしょう? 憧れちゃう感じですか?
それもただのジゴロじゃない! すごく金持ちで美しい女性が相手です。
ヴァンサンという音楽家志望の青年がおりまして、ローランスという女性と結婚して以来
一文の収入もないのに、彼女の母親が遺した豪奢なアパルトマンで暮らし
彼女好みの仕立てのいいスーツに身を包み、結構な生活を送っておりました。
おお、羨ましい … でもまわりにはジゴロよばわりされていました。
物語はヴァンサンが映画の主題歌を作曲し、大ヒットしたところから始まります。
ヴァンサンはこれでやっと自分の収入で生活できるし、ローランスも喜んでくれると
思っていたのに、彼女はピアニストとして成功したわけではないと言って不機嫌です。
ヴァンサンは、もしや! と思いあたります。
これまで金銭的な苦労はない変わりに彼の自由は奪われていました。
食事は彼女と食べねばばらないし勝手に外出できないので残っている友人はただひとり
行きつけの店もパーティーもすべて彼女のテリトリーです。
ローランスはヴァンサンが収入だけでなく自由を得るのが気に入らないのです。
実はヴァンサンの成功はささやかなものではなくてけっこうすごいの。
それに対してローランスの打つ手というのがこれまた … 一枚上手なんです。
まず曲がヒットしてヴァンサンが騒がれだしマスコミがやって来そうになると
彼を連れて人里離れたイタリアの孤島へ行ってしまったんですね。
それから印税が100万ドル超えと分かると、知人をたきつけて寄付をさせようとしたり
銀行口座を連名にして勝手にお金をおろせないようにいたしました。
アカデミー賞にノミネートされることが分かると、新聞にこれまでのふたりのことを語り
ここで彼女を捨てたらヴァンサンは人でなし!という状況をつくりあげます。
ヴァンサンは本当に彼女を愛していて、そんな気はさらさら無かったんです。
自由が手に入って、いちいち外出先や誰に会うか言わなくていい生活がしたかっただけ。
けれどここに至って家を出て行くことを決心します。
どんでん返しがあって … な~んだ
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最後まで気が抜けない物語でした。
サガンの後期の作品ですが、いろいろと経験したせいか激しさがありました。
この物語に優しさや救いは … ない!!
本来別れるふたりにやさしさなんて無い方がいいのかもしれませんけどね。
ローランスがヴァンサンを心底愛しているのは分かりましたが度を過ぎると醜いね。
ただ塩梅が分からなくなってしまうものなんじゃないかしら? 本気の愛って。
私もけっこう「何処で飲んだ」「誰と飲んだ」ってうるさく聞くからなぁ …
でもこれは挨拶みたいなもので … 普通ですよね?