まりっぺのお気楽読書

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イギリス女王 ヴィクトリア

2008-12-01 00:34:00 | イングランド王妃・王女
一時代をつくりあげた
大英帝国女王 ヴィクトリア


1819~1901/在位 1837~1901

スチュワート王家の最後の王、アン女王に跡継ぎがなかったことから
ドイツのハノーヴァー家に王権が移って6代目にあたるヴィクトリア女王は
もうどっからどうみてもドイツ人なんですけど
(ここまでハノーヴァー王家の王は、全てドイツから王妃を迎えています)
“ヴィクトリア時代” という英国でも代表的な時代をつくりあげました。

    

ウィリアム4世に跡継ぎがなかったため
その弟ケント公の娘ヴィクトリアが女王になったわけですが
母親のケント公妃ヴィクトリア・メアリーはかなりのステージママだったようで
娘の即位前から摂政のようにふるまい、ウィリアム4世に叱られたという経歴の持ち主でした。

しかし賢明なヴィクトリアは、即位すると18歳の若さで母親に決別し
女王としての道を進み始めます。

ところでヴィクトリア時代ってどんな時代?
家庭的で質素な、中産階級的文化だといわれていますが
どうやらそれはヴィクトリアの夫アルバート公の影響が大きいようです。

系図からも分かるように、アルバート公は女王の従兄弟にあたります。
彼もドイツ人で、夫婦は王宮ではドイツ語で会話していました。

アルバート公はあくまでも女王の夫であり
国政には口をだしてはならないという了解がありました。
社交的な性格でもなく、田舎暮らしを愛する家庭向きの男性だったようです。

そこで夫妻は暇をみつけては田舎の別宅で過ごし、田舎道を二人で歩いて
華やかな王宮とは違う生活を好んで営んでいたようです。

写真で残っているヴィクトリア女王は、丸っこくてちびっこくて
なんだかかわいいおばあちゃまみたいな感じに見えます
他の王妃や王女が、華美にふりふりビラビラしている中で
彼女の白衿の黒いドレスは、ある意味個性的でもあります。
初期の Y's みたい。

でも国民としたら少しは華やかでいてほしいかもね
浪費は困るけど、ちょっとはおしゃれしてほしいような気がします。

なにしろ長生きで在位が長かったですから、息子のエドワードは60歳まで皇太子でした。
しかも女王は息子に対してけっこう厳しかったらしく
それは息子が60歳になっても変わらなかったようです。

おかげでエドワードはひねくれて遊び人になったらしいですよ。
誰ですか? チャールズなんて言ってるのは?

ちなみに女王はアルバート公が亡くなってから、狩猟林番人のジョン・ブラウンと
秘密裏に結婚し子供まで生んだという説がありますが
英国王室は(もちろん!!)これをきっぱり否定しています。
でも、本当だったらロマンティックでいいよね

         
              ヴィクトリア女王とジョン・ブラウン

(参考文献 森譲氏『英国王室史話』 小林章夫氏『イギリス王室物語』
      三浦一郎氏『世界史の中の女性たち』)

これさえあれば、あなたも英国王室通
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね

    

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