まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

輝ける皇妃、エリザベート展に行って来ました

2013-01-22 20:18:20 | ハプスブルク帝国の妃・皇女
マリー・アントワネット展に続き横浜そごうで開催中のエリザベート
例によって終わっちゃう!ということで、仕事帰りにダッシュで行って来ました。

今回も30分ぐらいしか見られませんでしたが、閉店時間間近ということで空いていて
ゆったりじっくり見ることができました。

正しくはエリーザベト展じゃないのか? ということはさておき
今回はマリー・アントワネット展と違ってレプリカは無くて
ほぼ全品、シシィが使用した物が展示されていました。
てなわけで、今回は写真撮影OKのスペースはありませんでした。

お時間がたっていますのでね、少しぐらい色がくすんでいたりしましたが
そんなことは気にしない!
繊細な仕事が施された刺繍やレース、宝飾品は見ていて楽しかったですよ。

その中に美しいビーズ刺繍の黒いビロードの筒があったのね。
私はてっきりトーク帽だと思い「綺麗なお帽子」なんて思いながら見ていたら
なんと! コルセットですってさ  51cmですよ!!
ウエストが細いってのは本でも読んでいたし、このブログにも書きましたが
目の当りにするとあんなに細いのね… 胃はどこにいっちゃってんでしょうか?

内容はというと、シシィが嫁いでから公務をこなしている絵とか
愛した家族たちとの写真、お美しい写真のアルバム、日常で使用していたもの
気に入っていた別宅の部屋の調度品とか周辺の風景画、アクセサリー、ドレス、食器
亡くなったことを伝える記事、追悼カードにデスマスクなど盛りだくさんでした。
個人所蔵の物も多くて、この機会でしか見れないものもあったかもしれません。

私などは以前から「シシィはちょっぴり美化されすぎているんじゃないかしらね?」と
思っている女ではありますが、見てる分には楽しめる美しい展示会でありました。

マリー・アントワネットにシシィ、二大スターの展示会は終わりましたが
お姫様展示会シリーズをこれぐらいの規模でどんどんやっていただきたいものですね。
しかしながら横浜そごうの次回予告にはお姫様企画がなくて
「やっぱりか…」と、がっかりしながら帰って来たしだいです。

ひとことK-POPコーナー
『神話放送』が見たいばっかりに、スカパーに加入しようかと真剣に考えているところですが
Mnetが見られるようになったらテレビの前から離れられなくなってしまふ… と迷ってます。 旦那も大反対!
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ポーランド王ミェシュコ2世妃 リヘザ

2013-01-18 20:36:59 | ポーランド王妃
夫の死後大活躍?
ミェシュコ2世妃 リヘザ・ロタリンスカ


995~1063/在位 1025~1031

リヘザはプファルツ伯エッツォと神聖ローマ皇女マチルデの娘で
神聖ローマ皇帝オットー2世の孫にあたるわけですけれども、結婚まではエピソード無しです。
小柄でプロポーションが良かったってことぐらいでしょうか?

リヘザが5歳の時、母方の伯父オットー3世は、かねてから同盟関係があった
ボレスワフ1世の王子との縁談を決めましたが、自分には子供がいなかったので
姉のマチルデの7人の娘の中からリヘザを選びました。
           
なんだけど、その後オットー3世が急死しまして
次の神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世がリヘザの実家ともめたりしたもので
結婚はリヘザが17歳になってやっと実現しました。

1025年にミェシュコが王に即位しますが、1031年に庶子である兄ベスプリムを後援する
ドイツとキエフの侵攻にあって、ミェシュコはベーメンへ逃亡します。
この時ミェシュコは投獄され、ベーメン公の命令で去勢されちゃったんですって! 中世…

ペスプリムは君主の座に就き、ミェシュコの支持者への迫害を始めました。
リヘザは王冠と財宝を抱え子供たちとともにドイツへ向かいました。

ドイツでは神聖ローマ皇帝コンラート2世の保護を受けました。
ちなみに、リヘザの祖父オットー2世や伯父オットー3世と
コンラート2世は家系が違います。

リヘザはドイツで、ポーランドと神聖ローマ帝国間の関係修復と和平のために重要な役割を
担ったってことになってたそうですが、この説は、近年は懐疑的に見られているそうです。

ミェシュコ2世とリヘザは、公式には離婚も別居も宣言していませんでしたが
結局二度と会うことはありませんでした。

1032年にベスプリムが暗殺されるとミェシュコはポーランドに戻り翌年復位しましたが
リヘザは戻っていません。
翌年ミェシュコが暗殺されて、その5年後息子のカジミェシュが継承権を得るために
ポーランドに戻りました。
この時リヘザも同行したことになっていたそうですが
こちらも近年は懐疑的に見られているらしい…

もしリヘザが1037年にポーランドに行っていたとしても、再びドイツに帰った後は
二度とポーランドに足を踏み入れませんでした。
でも自分のことはポーランド王妃と名乗っていたそうです。
この特権は、コンラート2世が与えていたってことです。

リヘザは息子のカジミェシュを王にするためにポーランドと争っていましたが
コンラート2世は最終的にこちらも援助したらしい… もしかしてリヘザに気が…

リヘザが大活躍をするのは、1047年に弟のオットーが亡くなって
財産の大半を相続してからです。

はしょっていくけど
兄のケルン大司教へルマン2世や姉のエッセン修道院長テオファヌと領地の再編を目論んだり
ヘルマン2世の死後ケルン大司教になったアンノ2世から没収されそうになった財産を
領地から運び出して抵抗したりして、手に入れた領地の大半の7カ所を
死ぬまで守り抜きました。

あまりエピソードはないのだが、王妃と名乗り続けたり財産を死守したりと
けっこう権勢欲が強かったのかしらね?
まぁ、領地が貴族の力の証しの時代、少しでも失うのは子孫に申し訳ないものね。

リヘザは1063年に亡くなる時、両親が建て、リヘザ自ら改装したブラウヴァイラー修道院の
母親の隣に葬ってほしいと希望していました。
しかし、アンノ2世はリヘザの死後「OKもらったから!」と聖マリア教会に葬りました。
この教会はヘルマン2世が着工しアンノ2世が完成させたそうで
自分が建てた教会に箔をつけたかったのかしらね?

いずれにしても、皇后でもなく、在位も短い王妃の遺体をめぐって一悶着あったということは
それなりに存在感があった女性だったのかもしれませんね。

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー
ソンギュのソロとinfinite Hの輸入盤を買いましょー と思って新星堂に行ったけど無くって
ついLed Zeppelinのライブ盤とSTONESの記念ベスト盤を買っちゃったわよ! K-Pop以外のCD買うの久しぶり…
コメント (2)
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『猫は14の謎をもつ』恩知らずとは言わせないわ

2013-01-11 21:48:40 | アメリカの作家
THE CAT WHO HAD 14 TALES 
1988年 リリアン・J・ブラウン

今さら…ですが、あけましておめでとうございます。
年明け早々インフルエンザに罹り寝込んでおりました。
初めて罹ったけど苦しいね… 皆様もお気をつけ下さい。

そんなわけで、今年一回目のアップは、大好きな猫のお話しがつまった
こちらの一冊の感想文にしてみました。

リリアン・J・ブラウンという方はミステリー作家だそうで
猫ちゃんが謎解きをするシリーズを書いていらっしゃるそうです。
そちらは読んだことがないのですが、古本屋さんで見つけて購入しました。

猫嫌いの人は、猫のことを「わがまま」とか「三日で恩を忘れる」なんて申しますが
この本を読んだらそんなことは言わせませんよ。
恩や愛を忘れない立派な猫が登場するお話しがいくつかありました。
いくつか紹介しますね。

『黒い猫(The Dark One)』
ダク・ウォンは、人里離れた地で飼い主のヒルダの愛を受けて幸福に過ごしていました。
しかし、週末にヒルダの夫ジャックが帰って来ると家は居心地の悪い場所になりました。
ある晩、ヒルダとジャックの口論はピークに達しました。
家を飛び出たヒルダをジャックが「殺す」と言って追って行きます。

ダク・ウォンは自分に力が無いことを自覚しているし、とても怯えているのね。
でも、どうにかして自分を愛してくれたヒルダを救いたいと思うの。
“ 自己犠牲 ” という概念が猫にあるのかどうかは別として
とにかく助けたいと言う一心がとらせたギリギリの行動に目頭が熱くなります。

『ススと八時半の幽霊(SuSu and the 8:30 Ghost)』
ススは同じ階に越して来たばかりの風変わりの老人ミスター・ヴァンをすっかり気に入り
ミスター・ヴァンもススが気に入ったのか、頻繁に訪ねて来るようになりました。
しかし、ある日、老人は精神病院に入れられたと不気味な介護人から聞かされました。

飼い主は面倒な客が来なくなってホッとするのですが、ススはそうではなかったのね。
お客がやって来たようにはしゃぎまわる猫の行動に、飼い主はハッとします。
そこからある疑問が浮かび、そしてそれは確信へ…
可愛がってくれた人を慕う猫の思いが通じたってことでしょう、きっと。

『マダム・フロイの罪(The Sin of Madame Phloi)』
猫としてのプライドを失わないマダム・フロイは、息子のサプシムを溺愛していました。
ある日隣の部屋に粗野で乱暴そうな、猫嫌いの男が越して来ました。
家人の留守中窓から外の桟に出たマダム・フロイとサプシムを隣の男が呼びます。
すぐ人間や食べ物にじゃれつくサプシムは男に近づき、そして10階から落下しました。

ペット問題が起こした悲劇なわけですが、ややこしくなるのでそれはおいときます。
猫ちゃんにも親の愛はある!ってことで、マダム・フロイは復讐に乗り出します。
一昔前なら猫の復讐と言えば、呪いとか化け猫…という展開でしょうが現代は違う!
持ち前の冷静さと知性を総動員して男のもとへ… 上手くいくんでしょうか?

題名からわかるように14篇のお話しが収められています。
作家ならではのミステリー仕立てのものもありますが、猫ちゃんが解決するというより
まわりにいる人間に訴えかけるようにして謎への注意を促すって感じでしょうか?
いずれにしても、愛する人や優しくしてくれた人への思いがそうさせています。

他にも、敵対する群れに属する二匹の猫が恋に落ちる悲劇的なお話し
その名も『イースト・サイド・ストーリー』ですとか
酒場の店主が猫をめぐって役所と戦うお話し『ディプシーと公衆衛生局』など
良いお話しがありました。

主人公になっている猫は、ほとんどが作者が飼っているシャム猫でして
どちらかというとクールでプライドが高いタイプ。
だから猫ちゃんの可愛いしぐさの描写はあまりありません。
でも、じゃれつかないのに、相手をしてくれないのに、気の向く時しか見つめてくれないのに
愛おしくて仕方が無いというのが猫なのです。

じーっと部屋の隅を見つめている猫の、視線のその先の不気味さより
猫ちゃんに何が見えているのか、何を考えているのかが気になります。
そんな飼い主の思いもまた、謎解きに繋がっているのかもしれません。

さしあたりシャム猫ココシリーズを購入する気はありませんが
他にこういう短篇集があるなら読んでみたいな。

ひとことK-POPコーナー
INFINITEのソンギュのソロ『60秒』のMVを見ました。
ソンギュの「寝ているような目(by 序列王)」って、歌っている時、セクシーでオーラがありますよね
コメント (3)
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