お祭り

お祭りに行った。

別に家から近所ってわけじゃないのに、何故かたまに行っている祭だ。
今日も行く予定なかったけど、夕方から急に予定が空いたので行ってみる事にした。

今年初のお祭りだ。
ズラリと出店が並んでいる。

子供だらけだな。
小学生、中学生の集団があちこちにいるよ。

小学校も中学校も近いから子供が多い地域なのかな。
１週間くらいある祭りだけど、この辺りの子供にとっては最高の一週間なんだろうね。
こんなの絶対に楽しいはずだもん。
みんな一点の曇りもなく本気で満喫しているのが伝わって来るよ。
ヒャーヒャーと盛り上がっている集団ばかりで羨ましい。

そんな子供たちに負けずにボクも祭を少しでも満喫しようではないか。

大人が祭りを楽しもうと思ったら、もう余計なことを考えない方がいい。
本能のままに行動するのだ。
食べたい！と感じればすぐ、思うがまま購入して食べるのだ。
子供になり切らねば楽しめない。

え？焼き鳥１本４００円！？ぼったくりだろ…なんて考えずに思うがまま購入。
このたこ焼き、これだけしか入ってないのにこの値段？銀だこ行った方がいいだろう…なんて考えずに思うがまま購入。
人がこんなに行き交ってるし、カキ氷をこぼした跡があるこんな道端で食べるの？衛生的に大丈夫なのか？…なんて考えずに思うがまま食べる。
まさかその小さいカタを抜くってだけで１００円だなんて嘘だよね？ドッキリだよね？…なんて考えずに思うがままに遊ぶ。

少しでも大人の冷静な気持ちを入れたら負けだ。
頭を空っぽにしてあちこちで買いまくる。

その作戦のおかげで、財布には厳しかったけど、祭りを満喫したって気になったよ。
夕方に行ったけど、晩ご飯なんてとても入らないくらいに食べまくりましたわ。

でもかなり大損してんだろうなぁ。
勿体無いことしちゃってんだろうなぁ。
やっぱりもっとセーブすりゃ良かったかなぁ。

と、帰りながら考えてしまうのを必死で押さえつつ、家に帰りましたよ。

次に祭りに行く時は、祭りの後も無心でいられるように努力しよう。

後ろめたい

毎週金曜日はテニスの日。

けど、夕方から雨予報。

なのに、夕方になってもそんな様子は全くない。

バカめ！
天気予報め！
ハズしやがって！
精度が上がったようだけど、まだまだ予報の域を出ないな。

と思ってたのに、一気に曇ってパラパラと降り出してしまった。

さすが現代の天気予報。
ピタリと当てやがるな。
残念ながらテニスは中止だな。

と落ち込んでいたら、開始１０分前くらいに止んでくれて、ちょっと明るくもなって来た。

こりゃいけそうだな。
テニスの２時間もつかわからないけど、そこそこできそうじゃないか。
喜んでコートに行く。

おっ。
開始時間に５人も集まってる。
今シーズン最高だ。
この後も増えるだろうから、今日は結構多くなりそうだぞ！

なのに！

駐車場についた途端、また降って来ちゃったんだよね。
コートが予想以上に濡れている。
ボクらが使っているコートは水はけが悪くて、少しでも濡れたらツルツルになっちゃって危険なのよ。

あ〜あ。
中止にするしかないか。
どうせ中止になるなら、期待させたりガッカリさせたりしないで欲しいよな。
天気にもてあそばれてしまったよ。

誕生日の息子（１０歳）を実家に置いてテニスに来ているからバチがあたったのかなぁ。

ちょっと罪悪感はあったんだけどね。
でも別に何をするってわけじゃないもんな。
いつもより息子好みの晩ご飯を食べて、プレゼントあげて、ケーキ食べるって事くらい。

そのうち晩ご飯とプレゼントは終わったから、もうテニス行っても大丈夫でしょ？
息子も何とも思ってなさそうだし。
どうせこの後、ドラえもんとクレヨンしんちゃん見て過ごすだけなんだろうし。

とはいえ、やっぱり後ろめたい。
10歳と言うのはちょっと節目だしさ。
何をするってわけじゃなくても一緒にいた方がいいような気がする。

と思いつつ、テニスに行ったんですわ。

許せ息子よ。
父はこれくらいしか楽しみがないのだ。
節目の誕生日よりもテニスなのだ。

と出かけたけど、結局は雨ですぐに出戻り。

ケーキ食べてドラえもん見て過ごしましたわ。

来週は晴れるよう願っておこう。

ポイントカード

よく行く電気屋さんがある。

でも本当はあんまり行きたくない。

電気屋さんってのは好きなんだけどね。
家から近いからかなり便利だし、この店の品揃えにそこまで不満があるわけでもない。
店内を見て回るときはワクワクして楽しい。

じゃあ何で行きたくないか。

それはさ。
レジでさ。

「ポイントカードお持ちですか？」

と聞かれること。

これがイヤなの。

凄くイヤなの。

だからあんまり行きたくないの。
家から近くなかったら絶対に行かないの。

こんなセリフ、この店に限らずどこでも言われることだけどさ。
本当はこの店のはポイントじゃなくて値引きカードなんだけど、どちらにせよお客さんの事を考えて言っているセリフだし。
少しでもお得になってもらおうという店員さんの配慮だろう。

それは分かる。
だから他の店だと文句は一切ない。

でもここの場合は、言うのが早いのよ。

早すぎるのよ！

レジに商品を置こうとする段階なのに、食い気味で「ポイントカードお持ちですか？」と言われるんだよね。

それがもうイヤでイヤで。
急かされているようでイヤでイヤで。

せめてもうちょっとこっちの様子を伺って待っててくれないものかなぁ。
この店の教育なんだろうけど、どの店員さんもそれくらい早いんだよな。

特にボクがいく時間によくレジにいる女性。
ボクより一回り以上は確実に上の年配女性。
その人のは強烈！

だって、ボクが商品持ってレジに近づいている時に遠くから「ポイントカードお持ちですか」って言ってくるんだよ！

イヤでイヤで！

他の店員さんのはまだ許せるけど、この年配女性のはどうしても耐えられない。
そこまで急かすかねぇ。

対抗策として、その人にも見えようにカードを持ち、持ってますよアピールをしつつレジに行く

が

「ポイントカードお持ちですか〜？」

と遠くから言ってくる。

そうだよな。
遠くから言ってくるんだから、ボクが何を持ってるかなんてまだ見てないんだよ。
もはや持ってるかどうかなんて関係なく、誰にでも言ってるんだろうな。

困ったものだよ。

こうなったらレジに「ポイントカード持ってますよ〜！」と叫びながら近づいてみようかしら。
恥ずかしいかなぁ。
でもやるしかないよなぁ。

次にあの店員さんがいる時に挑戦してみよう。
楽しみだ。

洗濯機の裏

用事があって実家に行くと

「ちょうど良かった」

と母・美智子。

洗面所に連れて行かされると、洗濯機が少し前にズラされ、横に火バサミが置かれていた。
洗濯機の裏に歯ブラシが落ちたらしい。
でも洗面台や壁の関係で母・美智子は取れず、火バサミで必死に取ろうとしたけどそれも無理だったようだ。

何やってんだか。

見てみると、確かに歯ブラシが落ちていた。
火バサミを使って取る。
はい、これでしょ。

と言うが

「これじゃない」

との答え。

え？
まだあんの？

もう一度探して見ると…

はい、歯ブラシあった。

はい、もう一個歯ブラシあった。

はい、まだ歯ブラシあった。

はい、今度は石鹸のカケラがあった。

はい、またまた歯ブラシあった。

何個落としてんだよ！

洗面所の真横だから、落ちやすいのは分かるけどさ。
おまけに簡単に取れるような場所じゃないし。

でも落とし過ぎだ！
母・美智子のだけじゃなく、親戚を含めた色んな人の分らしいけどね。
何個か落とした時点で、ちょっとは対策取りなさいよ。

ま、とりあえず今回落としたと言う電動歯ブラシの先も無事に発見出来たから良かったけどね。

じゃあ用事が終わったので帰りましょう。
「帰りに近所のショッピングモールに寄っていこう」
とボクが言うと

「一緒に行く！」

と母・美智子。

「ユニクロのブラジャー買わんと！ブラジャー！あそこのブラジャーがいいんよ！」

おいおい。
一応それは愚妻に向けられた言葉だけどさぁ。
横に子も孫もいるってのに、少しは恥じらいってものがないのか！

ないんだろうなぁ。
もうどうでもいいんだろうなぁ。

さらに、ユニクロのブラジャーがいかにいいのかを説明している。
聞いてるこっちは、すごく気分悪いわ。

それから一緒に買い物に行きましたよ。
ブラジャーを買いにね。
流石に買うときは別行動してたけどさ。

歳を取っても恥じらいを持って欲しいものだな。

猛毒

息子（９歳）と愚妻と福岡パルコに行ったら、「もうどくてん２」ってのが開催されていた。

猛毒のある生き物が展示してあるっていう、実に趣味の悪い展覧会。
こんなのお金出してまで見たくないよ。
と思ったら、「行きたい」と言い出す息子。

見たいか。

言うとは思ったけどね。

だってこれの「１」が開催中にもここに来てて、その時も「見たい」と言ってたんだよね。
拒否したら、それからしばらくガッカリしてたくらい、見たかったようだ。

それがまた「２」を開催の時にここに来るとは。
どちらも短い期間の開催だし、ボクもパルコにくることなんてほとんどないのに、「１」も「２」もある時に来るとは、ちょっと運命感じるな。

まあ、猛毒に運命感じたって嬉しくもないけどさ。

でもまあ仕方ない。

運命なんだから今回は入ってみよう。

次々に猛毒たちが現れる。
ご丁寧にそれぞれの水槽に骸骨の置物を入れてあり、雰囲気を盛り上げている。

見たことのないようなグロテスクな色の生き物
これに毒が？って感じの普通の生き物
草間彌生にデザインされたであろう生き物

色んな猛毒たちを見ていると、どこかの偉い人が開発したという「スカンクの匂い」コーナーがあった。

どれだけ忠実に再現したかというのを横でVTRを流していたので、かなり凄い仕上がりなんだろう。

スカンクはオナラで攻撃するってのは知っているけど、まだ攻撃されたことはないので、どんな匂いなのか不明だ。
これはかなり興味あるぞ。

まずは愚妻から。

そこら中に漂っているわけじゃなく、小さい隙間にあるボタンを押したらプシュと噴射される感じ。
恐る恐るそこに顔を近づけていく。

が。

ボタンがどうしても押せない。

ニセモノのオナラを前にビビりまくっている。

何やってんだよ！
無理やり頭を押さえてボタンを押させたら…

「臭い臭い臭い臭い！」

と大騒ぎ。
さらに

「目が！目がやられた！左目が痛い！」

と苦しんでいる！

なんでよ！
スカンクのニセモノなのにそんな攻撃力があんのか？

そんな姿を見たらボクもボタンを押すのが怖くなって来たぞ。

恐る恐るボタンを押しましたわ。
ボクの目は無事だったけど、なかなかの匂いだったね。

それから５分くらい愚妻は「左目が…」と苦しんでましたわ。

ニセモノでここまで強烈とは恐ろしいな。
街でスカンクに会った時は気をつけるようにしよう。