魚貝類

Ｎ氏一家と出かけてきた。

目的は買物。
別に「これっ」ってのを決めて行ったわけじゃないけど、一応目当ては食品の数々。

中でも、新鮮な魚貝類は名物だ。

よ～し！
エビやらイクラやら鮭やら、たっぷり買ってやるぞ！

と、鼻息粗く車に乗り込む…

けど…

Ｎ氏が浮かない顔をしているぞ。
ん？
どうした？
こないだ会った時は、今日買う物を考えてテンション高かったのにさ。
あれも欲しい、これも欲しいって言ってたのにさ。

いよいよ今日がその当日なんだから、もっと嬉しそうにすりゃいいのに。
たっぷし魚貝類買えばいいのに。

するとそのテンションの低さは、先週初めてかかった病気のせいという事が判明。

その病気とは…

通風！

おお！！

風が吹くだけで痛いと言われるほどの病気じゃないですか！
そして、魚貝類なんて絶対に食べちゃいけない病気じゃないですか！

よくもまあこんなタイミングで通風なんかになってくれちゃってるもんだよ。
困った人だ。

まあいいんだけどね。
とりあえずもう治まっているみたいだしさ。
何の問題もない。

ただ単に魚介類が名物のとこに行っても魚介類が一切買えず、試食も出来ずに終わるってだけだ。

別に食べてもいいんだけどさ。
あわよくばボクも、通風が再発する瞬間を見られるかもしれないし。

エビを試食した直後、「痛い痛い痛い！」とのたうち回るかもしれないのだ。
なかなかそんな瞬間見れるものじゃないよ。
貴重な経験が出来そうだ。

ボクはそれを見ながら患部にフ～フ～と息を吹きかけてやるのだ。
実に楽しそうじゃないですか。

ま、さすがにイクラやらエビには手を出してなかったけどね。

寂しそうにワカメとモズクを大量に買うＮ氏の姿が印象的でしたわ。


さて、その行く途中の休憩場での事。

息子（４歳）とトイレに向かっていたら、「これ見つけたもんね～」と得意気に何やらみせてきた。

おお！
５０円玉！

どこで拾ったんだ？

「あった！」とか何とか言って拾えばいいのに、いつの間にかこっそり拾うとこがいやらしいな。

そしてその後の車内でも、嬉しそうに５０円玉を握りしめている。

拾ったのは、おまわりさんに届けなくっちゃいけないんだぞ。
と思っていたら、コロンと下に落としてしまった様子。

あ～あ。
ちゃんと持ってないからだよ。

「５０円が！５０円が！」

と叫び続ける息子。

しばらくして停車した時に探してみたけど…。

う～ん。
無い。
たぶん隙間に入っちゃったのだろうな。

といっても、このまま「無かった」と言ったらさらにうるさくなってしまうだろう。
仕方ない。
財布から５０円を出し、見つかった事にしましたわ。
もう落とすんじゃないぞ。
ったく…。

ん？
あれ？

５０円拾ったはずが、ボクにとっちゃマイナスでしかないぞ。
お金拾って損するってどういう事だよ。
車内なので探せばどこかにあるんだろうけど、でも探すのも大変だ。

そしてこういう場合、おまわりさんに届けるべきなのか？
落とし物を拾ってまたそれを落とした場合のルールが分からない。

困ったもんだ。