MANIAGARA DIARY

シャインクラブ代表・WANKOの日記

前原さん

2006-08-24 | Weblog

母・美智子が還暦だ。
正確には明日が誕生日なのだが、明日ボクはテニスの日なので、今日一緒に食事に行く事にした。
お祝いなので、どこでも好きな場所に連れていくわ。
と言うと
「じゃあ、寿司にしよっか。回転寿司」と答える。
寿司か。
ま、一皿100円だし、それくらいだったらいいわ。
と思っていたら…
「パークプレイスの中の寿司にしよう。あそこ一度行ってみたかった」と言う。
え~!
そこの寿司は高くて有名なんだぞ!
しかし「どこでもいい」と言ってしまった手前、「高いから」という理由で変更することも出来ず、仕方なく行くことになったけどね。

キラッキラした、いかにも高そうな皿を遠慮なくドンドン取ってましたわ。
いつもの寿司屋ならそんなもの全部100円なのに…。

一緒に行っていた父・康彦は
「ホルモンの寿司はないんかな?ホルモンの寿司」と言い出す。
んなもん見たことね~よ!

おまけに食べ終わったら「いつもの100円寿司と味変わらんな」
だってさ。
ったく…

そしてその後ちょっとパークプレイス内で服を見たいと言うので着いて行った。
父・康彦はタバコを吸いに外へと行ってしまった。
プラプラと店内へ入っていく母・美智子。
最初は本屋へ行き、そこで買い物したかと思えば「もう帰ろうかな」と言い出した。
え!?
服を見るとか言ってたくせに…
自由な人だ。
ま、そういうんだったら帰りましょ。
と、出口へ向かおうとすると…
「あ、やっぱ花屋さんに行くわ。あんたここで待っときよ。この本読んでていいわ」
と、さっき母・美智子が買った本(三丁目の夕日52巻)を強引に渡してくる。
そしてそそくさとどこか行ってしまった。

勝手だなぁ…。
母・美智子のケータイは家に置いてきたので、ボクは動くことも出来ない。
しかもフト見ると、目の前はランジェリーショップ!

やだなぁ。

ランジェリーショップの前のベンチにポツンと座り、三丁目の夕日52巻を読んでいる33才の男。
どういう構図よ!


しばらくしてようやく実家へと帰り着いた。
お茶を飲んでダラダラしていると、母・美智子がケータイの待ち受けを孫の写真にしたいと言いだした。
ケータイを借りて操作し、どの写真にするか聞いてみた。
大量にある孫の写真の中に知らないオバさんの写真があったので
「この人にしたら?」と冗談で聞いてみたんだけど…

「わ!誰それ!」と、母・美智子。

は?

あんたのケータイに入ってるんだから、あんたが撮ったんでしょ。
知り合いに決まってんじゃん。
と言っても
「知らん人や!うわぁ~!なんで~!?気持ち悪い~!」
と、物凄い気持ち悪がり方をする。
データを見ると、5/14に撮影したようなので、その日に何かあったのかを思い出させてみると
「えっと…その日は前原さんと食事に行ったけど、その人は知らんわ。そんな人は来てないわ!」
と、必死に答える。

そんなハズないでしょうが。
とにかくもっと見て、もっと思い出してみろよ!
と、言うと、じっくりと真剣に画面を見る母・美智子。

「こんな婆さん知らんなぁ…気持ち悪い」
としばらく画面を見ていたが、突然…

「あ、これ前原さんだわ」

と言うではないか!

え~!!!
前原さんって、あんたの親友でしょうが!
何で分からんのよ!
一瞬見たとかじゃなく、あれだけ真剣に見てたくせに…
信じられんわ!
しばらく開いた口がふさがらなかったよ。

「前原さんって、こんな婆さんだったかな?」
って言ってたけど、写真写りが悪いとかそういう問題じゃない。
還暦を迎え、早くもボケの症状が現れているとしか思えないぞ。

恐ぇ~!