ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ワンセグ放送のコンテンツ

2006年03月30日 | 雑記
ワンセグ対応の携帯はかなり人気のようだ。
カメラに匹敵する新たなキラー機能になる可能性が高い。

一方で、テレビ局は携帯向けのコンテンツを模索している段階らしい。
おそらく立ち上がりは通常放送と同じものを放映する(サイマル放送)とおもわれるが、データ放送を活用した携帯電話との連携によるインターネットショッピングの可能性がはやされている。

しかし、これはどうなのだろうか。

人気の理由は単純に「電車の中でも乱れのない画像でTV番組を無料で見ることができる」ということだ。消費者はサイマル放送以外、期待していないと思う。

さらに、こんな心配もある。

雑誌などには「ペイドパブリシティ」と呼ばれる記事があることをご存知だろうか?
通常の記事のフリをしながら、特定の商品を宣伝する広告ページのことだ。
良心的なものは、欄外に「提供XXXX」などと書かれているが、巧妙なものはそれも隠されている。
トレンド雑誌の中には記事のほとんどがペイドパブリシティで、実はそれがビジネスモデルだったりするのもある。

ブログでも、アフィリエイト収益を目的としているものはいわばこのペイドパブリシティの一種だといえる。
本人の感想のフリをして、特定の商品の宣伝をし、それにより利益を得る、ということである。当然、この場合の記事コンテンツはバイアスがかかったものになる。

さて、地上派デジタルでデータ放送が可能となり、携帯ならその場で注文もできる、となると、番組の作り方にも「ペイドパブリシティ」的な要素が出てきてしまうことが危惧される。「ここのXXは本当にうまいんだよ!」なんていうタレントのコメントの直後にその通販サイトが表示される、なんてことだ。

別にそんなのばればれだからいいんだけど、問題は番組が面白くなくなる、ってこと。雑誌の「ペイドパブリシティ」くらい面白くねぇページはないんだから。

ということで、ワンセグのコンテンツがこれからどうなっていくかはわかりませんが、こういった仕掛けはキチンとCMの時間にやってほしいものです。


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