ITSを疑う

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トヨタは86を誰に売るのか

2011年11月28日 | 雑記
トヨタは27日、新型スポーツカー86を先行公開した。

すぐに、ネットでは若者向けと言いながら実は中年に売ろうとしている、だからノスタルジーを掻き立てる86というネーミングにしたんだ、みたいな意見が出てきているが、私は違うと思う。

まずネーミングだが、これは決してAE86トレノ・レビンに憧れた世代を対象にしているわけではないと思う。
新しいネーミングを考えるより、ブランド価値があるネーミングを使ったほうがいいし、AE86(1980年代半ば)は若者に丁度良いレトロさ加減だと思う。
逆にその時代に86に憧れたり実際に所有していた40代~50代は、多分水平対向エンジンを積んだ車高の低い国産2ドアクーペなんか欲しがらない。

では、クルマ自体はどうか?
今の若者も2ドアクーペを欲しがるとはどうしても思えない。というか、一般的な若者は「そういうクルマに乗っている奴とはあんまり友だちになりたくない」ぐらいのイメージすら持っていると思う。

しかし、最近ジャン・レノに「だってのび太くん免許持ってないじゃん」と言わせているのがこれの布石だとしたら、トヨタはマジでこのクルマを若者に売ろうとしてるのだろう。

確かに若者をクルマに呼び戻すことは国内の自動車産業が課せられた大きなチャレンジだし、それに向かっていくトヨタには敬意すら感じるが、残念だけどこのクルマでは無理だと思う。

多分、ハードウェア的には相当な完成度なんだろうけどね。