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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

SonyがgoogleTV

2010年06月07日 | 雑記
ちょっと旧聞になっちゃうけど、ソニーがgoogleと提携してネットTVを作るという。
やめといた方がいいと思うけどね。

今までいろんなメーカーがトライして失敗の山を築いてきた。
なんでこれは成功するのか、という問に、「大画面と優れたUI」みたいな事を回答していたけど、そうじゃなくてもっと根本的なところが抜けている。

通信でネットから得る情報って、たいていはプライベートな物だ。お茶の間で家族でみるようなもんじゃ決してない。
YouTubeとか、メールとか、検索とか。

ひとりでPCで見る分には、別に大画面は要らない。目の前の17インチは十分大きい。

前にも書いたけど、家族みんなで使う物と通信は殆ど親和性がない。
PCだつて家で共有してても使う時は一人だろう。で、子供が使ってる時にブラウザの履歴とかが気になったりしてね。

だから、クルマに通信ってのが言われ続け10年経つけど、全然本格化しないのだ。

DPIって、ダメでしょう

2010年06月06日 | 雑記
インターネットプロバイダーがユーザーのアクセス状況を記録して、それを商業利用する事について、総務省が検討にGOサインを出した。
プロバイダーによるアクセス分析、DPF(ディープパケットインスペクション)はすでに一部のプロバイダーでp2p監視などに使われているが、これはあくまでトラフィック負荷の制御が目的で、利用者のプライバシーには踏み込んでいない。
しかし、いま俎上にのぼっているのはまさにプライバシー情報を収集しようという話だ。

関係者は、「利用者から情報利用の許諾をとる前提なら、ノーとは言い切れない」というようなコメントをしていたが、それは違うと思う。
DPIの場合は、端末側で対処の余地があるクッキーとは違ってプロバイダー側に100%握られてしまう。

プライバシーに関しては、事業者性悪説に基づく規制をしてほしい。
いくら利用許諾を前提にすると言っても、利用者に対抗処置がない。

この話によく似た例として良く批判されるのがアマゾンのリコメンデーション機能だ。
でも、事業者が自社の顧客の購買状況を記録しそれに基づいた商品のおすすめをすること自体、CRMなんて難しい言葉ができる前から多かれ少なかれ行われていることだし、そういうのが嫌な消費者には「そこから買わない」という選択肢がある。

個人情報保護法で必要以上に神経質な対応が世の中でされていることと比べ、このDPIに関する政府のスタンスはあまりにもギャップがあるように感じる。

goo mailのグダグタ

2010年05月29日 | 雑記
このブログ同様、メインのメールアドレスをgooメールにしているのだが、3月のリニューアル以降とんでもないグダグダ状態に陥ってる。
私はすべてGmailに転送をかけていて、gooメールの画面から操作することはないのでほとんど実害はなかったが、なんか不具合解消と称してgooが4月頃行った操作で過去メールが1000通近く再転送され、朝から昼すぎまでiPhoneが鳴りっぱなしになった。
一体どうなっているのかメールを出したが、トンチンカンな答えしか返ってこなかった。

さっきgooメールの画面に行ってみたら迷惑メールがホルダに1万件たまってた。
で、どうやっても一括削除ができない。
出来るのかもしれないけど、わからない。HELPみてもわからない。

なんかとんでもなく沢山の不具合があるようで、まとめWIKIも出来てる。

有料サービスを3カ月ただにしますという連絡がきたけど、もう有料になんかできないんじゃないの?

情報操作ということ

2010年03月06日 | 雑記
9.11テロに関する陰謀説があるのは知っていたが、ネット上に流布している「まとめムービー」をみたら結構面白かった。

loose change 日本語版

正直、見終わった後は「これは裏に何かとんでもないことがあるな」と思った。

一方でこの陰謀説を批判するサイトもたくさんある。
一つだけ例をあげておこう。

Pull it (ボーイングの行方)

結局は、政府とメディアがねつ造し情報操作をしている、と主張している陰謀論者もインタビューの都合のいい箇所をつなぎ合わせて情報操作をしている。

例えば、(上記サイトタイトルの由来と思われる)pull itだが、WTCの所有者Slverstain氏は、遅れて倒壊した第7ビルの消防隊に「Pull it」と指示を出した。これが陰謀論では「ビルを倒壊させろ」ということになるらしいのだが、まあ普通は「消防士を退去させろ」ということだろう。
こうした陰謀論とその反論は山のようにあるので、かなりのヒマつぶしになる。

私も「loose change」を見終わったときにはその情報操作にまんまとはまっていたわけだ。
デジタルの世界では、映像や音声のねつ造なんて誰にでもできる。そんなものをいくら見比べたって、真実はわからない。でも人間はあんがい簡単に情報により操作されてしまう。これは恐ろしいことだ。

わたしの結論は:
・陰謀論が正しければ数万人規模の人間がそれに関わってる。到底秘密が保持できるわけがない。
・陰謀だとすれば、目的はブッシュ政権の対イスラム強硬政策にむけた世論操作。その目的のために、「WTCに航空機2機を突入させ、ペンタゴンには航空機に見せかけたミサイルを突入させたうえで航空機はどこかに隠し、ペンシルベニア州シャンクスヴィルには1機墜落させる」という大がかりかつ複雑なことをする必要があるとは到底思えない。


電気自動車の警報装置

2010年01月31日 | 雑記
電気自動車はエンジン音がないため歩行者にとって危険とされる問題で、国交省はエンジンに似た音をだす装置取り付けを義務とするガイドラインを発表した。

しかし、1年半前の私の記事にもあるとおり、カーメーカーはずっとその必要性を訴えており、道交法に合致しないといって許可しなかったのは当の国交省なのだ。
聞いた話だが、国交省は警音装置を「プリウスが発売されて10年近くたつが、そういった事故はない」といって否定していたらしい。

それに対して、アメリカでは電気自動車の普及は全くこれから、しかも日本に比べれば歩車分離は格段に進んでいるにもかかわらず、すぐに法制化の検討に入っている。
このアメリカの対応をみて日本でも急にこの話が進んだのではないか、とも思える。

新しいテクノロジーに対応して法律も変えなければならない。これが安全に関わることであれば、即座に対応しなければならない。当たり前のことだ。
なぜ日本のお役所は前例のないことに対してプロアクティブに動けないのだろうか。

2010東京オートサロンの寂しさ

2010年01月17日 | 雑記
仕事なので今年も東京オートサロンへ行ってきたが、かなり寂しさを感じるものだった。
カーメーカー出展はトヨタ、日産、ホンダのみ。
チューニングショップの出展も少なく、幕張メッセの3つのホールのうち東ホールはドレスアップ車両の平置き。常連だったDAMDなんかも車両出展だけで自社ブースは出していなかった。

おそらく、チューニングショップのほとんどは経営的に厳しいのだとおもう。事実、気になって大手のWEBサイトを見てみたらこの一年間「What's New」が更新されていないところがたくさんあった。
出展しているメーカーもみな即売に力を入れており、出展費用を回収しようという意図が表れているのだろうか。

若者のクルマ離れにより、クルマに熱いのはDQNとオタクだけ。どちらも一般の若者からは遠い存在となっている。

とはいえ、会場では結構一般の若者の姿が見ることができたが、実は近づいてみるとほとんどの場合、中国語を話している。
中国語OKという張り紙も何カ所かでみた。
アメリカの日本車改造ブームもどうやら一段落し、先進国はエコムード一色になってきている。

チューニング系の世界を生きてきたオヤジたちもすっかり初老化してきており、いい年をして髪の毛を染めているじいさんがたくさんうろうろしていたのも印象的。

大勢人が群がっているところがあったので行ってみると、オートサロン名物House of kolorの半裸のお姉さんを撮影するその趣味の人たちでした。

ということで、多分来年はもっとさびしくなるだろう。

表参道のライトアップ

2009年12月13日 | 雑記
表参道がクリスマスライトアップされ、大変な人手らしい。

しかし、普通の休日の表参道は案外閑散としている。
日曜、祭日に仕事がある場合は駐車スペースがあるのでクルマでいくことがおおく、行き帰りとも表参道を通るのだが、夜でも路上駐車のスペースがところどころあいている。20年ほどまえなら、休日の夜は渋滞するから表参道は通らなかった。

表参道ヒルズも、少なくとも外から見る限りは閑散としてる。
休日の夜であんな状況ではほとんどのお店が赤字だろうとおもっていたら、案の定すでに15店舗ほどが「シャッター」状態らしい。

そもそも都心部のショッピングセンターは供給過多になっているなかで、最近の不況やファストファッションの台頭でますます厳しいだろう。

間違いなく表参道・原宿は我が国のファッションの震源地だ。でもその文化は裏原宿とか、同潤会アパートの中の小さいショップとかにあった。表参道ヒルズはおしゃれではあるけれどそれとはずいぶんと違うものに思える。
あのショッピングセンターを訪れるためにわざわざ表参道を歩いて通り抜ける人がそんなにいるとも思えない。

このままでは表参道ヒルズは廃墟になってしまう可能性もある。

大韓航空機内で思ったこと

2009年08月12日 | 雑記
夏休み、ソウル経由でシェムリアップ(アンコールワット)に行ってきた。
その帰路、ソウル仁川発成田行きの大韓航空機の機内スクリーンに表示されるGPS画面にはちょっと驚いた。

成田や名古屋の位置表示が赤と青の「太極図」、つまり韓国の国旗のマークなのだ。そして、能登半島あたりの日本海に「東海」の表示がある。
ご存知の方も多いだろうが、日本海と呼ぶか東海と呼ぶかは日韓間で議論になっている。

私はこのことについて特に不快な感情を持ったわけではない。
韓国の航空会社なんだからそんなことになっているだけなんだろう、と思う。

しかし。

もし、日航機がソウル、仁川、釜山などの韓国主要都市を「日の丸」で表示し、半島右側の海を「日本海」と表記(これは実際そうなっているのかもしれない)したらどんなことになるだろう?

おそらく、国際問題レベルの騒ぎになるよね。

台中へ

2009年07月31日 | 雑記
現在台南市内のホテル。これから台中へ移動する。

赤字といわれる高鉄だが、利用が拡大しない理由のひとつに駅のアクセスの悪さが言われている。どの駅も市内から遠い。

これから向かう高鉄台中駅もタクシーで30分以上はかかるらしい。
実際の時間は行って見なければわからない。
取引先の営業担当は20分、役員は朝だから1時間、ホテルのフロントは30分から40分と、みんな自信たっぷりにいう。

まあ、これだからアジアは楽しい。

台南

2009年07月30日 | 雑記
高速道路無料化で少し書いていこうと思っているが、ちょっとわき道にそれて。
昨日から台湾に来ている。台北から新幹線(台湾高鉄)で台南まで。
明日はまた高鉄で台中途中下車、取引先と商談して台北経由帰国という忙しいスケジュール。

台湾高鉄にははじめて乗った。新幹線だとは聞いていたが、車内は表示が中国語であること以外はまったく新幹線。

そのなかで、違っていたのは携帯電話の扱い。
高鉄は「マナーモードにし」「低い声で話をすること」となっている。
私はこれのほうが理にかなっていると思う。私個人としては、低い声ならマナー違反とは感じない。むしろ、電話着信であわててデッキに飛び出していくという日本の新幹線のほうが不自然に思う。

バブル絶世の携帯黎明期には、いかにも下品なオヤジが「その3000万はお前にやるから5000万の件はこっちに回せ」みたいな会話を(おそらくわざと)大声でしているのを良く見かけた。
その辺がわが国の携帯電話マナーに対する考え方に影響しているんだろうと思う。

しかし、わたしは台湾高鉄のような対応がより現実的に感じる。

矢印式信号機のあやうさ

2009年06月07日 | 雑記
先週、茅ヶ崎で信号無視をした少年の直進車が右折車と接触し、歩道にいた3人の看護士が亡くなるという不幸な事故が起きた。

あるTV局のニュースでは、この交差点が矢印式交差点であり、事故発生時は赤信号+右折矢印であったとし、これを図解しながら「判りづらいのでは」と言いたいのか、言いたくないのか、いまいち煮え切らないような解説をしていた。

右折矢印式(正しくは右折分離式)信号はいわゆる右直事故の防止に極めて有効であり、わかりにくさが事故を誘発しているとは思えない。
今回の問題は単純な信号無視だ。

しかし、もうひとつこの報道内容で気になったのは、矢印式信号はテレビが解説をしなければならないほどに一般の認知が低いことだと思う。

さらに、これは私は大問題だと思っているのだが、矢印信号が青であれば多くの場合歩行者信号は赤になっているのだが、それは特に国として定められた規則ではなく、例外がたくさんあるということだ。
以下はwikipedia「矢印式信号機」より

-ここから
矢印信号が出ている間、対向車線や歩行者は赤信号である、とする情報が一部に存在する(十字路で直進、右折、左折がすべて点灯するパターンの説明など)が、都道府県によって矢印信号の運用は異なるので注意が必要である。例として、東京都目黒区の上大崎交差点では歩行者用信号が青のまま左折矢印が表示される。
-ここまで

今日確認したが、山手通り富ヶ谷交差点外回りも左折・直進の青矢印が出ている状態で歩行者信号は青のままだった。

矢印青は無条件に進んでOK,と思っているドライバーは多い。
なんでこんな重大なことをきちんと決められないのだろうか?都道府県で信号機の運用が異なっていいはずがないだろう。
私の経験では、欧州の青矢印信号の場合歩行者信号は100%赤だったと記憶している。

通信でクルマのモニターに歩行者の情報を送るなんてことよりも、この辺の基本をきちんとしてほしい。そんなの100年早い。
「信号は所轄が違うから」なんて全く言い訳にならないのだ。

2009東京オートサロン

2009年01月10日 | 雑記
東京オートサロンへ行ってきた。

国内のモータースポーツ・カスタマイズ市場はざっくり言って最盛期の1/4位に縮小してしまっているような感じがする。
とくにここにきてホンダがF1、スバル、スズキがWRCから撤退し、モータースポーツに対する関心はまったく凋落してしまっている。
現在ダカールラリーが進行中だが、報道すらされない。

そんな中でのオートサロンだが、それなりの規模は保たれているがやはりなんとなく地味な印象をうけた。PIAAが出展していないのには驚き。また、会場の真ん中にベンチが並んでいる空き地もあって、ドタキャンしたメーカーがあったのだろうと思われる。
チューナー各社もいつもより即売に力が入っていて、出店費用を少しでも回収しようという感じ。

オートサロン名物のレースクイーンも少なく、それを察知していたのか撮影オタクの方々もいつもより少ないように見受けられた。

アルパインが、市販では初めてオールラウンドビューモニターを発表(参考出品)していた。
日産が工場装着で市場導入をしTVコマーシャルもしているのでご存じの方も多いとおもうが、複数のカメラの映像を合成して車の回りの障害物を上から見たような映像でナビ画面に表示するもの。
フロント、リヤと両サイドのミラー下部にカメラを装着していた。
これは注目商品になるだろう。

ホンダ(アクセス)が新型ライフにピンクのシートカバーやらスワロフスキーのキラキラなどを装着して2台展示していたが、女性向けにはピンクという発想は志が低く、どうにもホンダらしくないと思う。こんなもん絶対売れない。

一時はアメリカンカスタムやVIP系のヤン車で鳴らしたDAMDも、今年の展示は白いエボXやインプにカーボンのアクセントといった、妙にすっきりしたおとなしい車を展示していた。

ギャルソン名物の全面スワロフスキーを貼りつめたメルセデスだが、今年は金銀で2台並んでいてすごかった。
ロシアの成金だったら本当に買うかもしれない。

年末年始のご挨拶ってのは

2009年01月07日 | 雑記
昨日今日と年始のご挨拶にお見えになる方が多いが、年末にもいらっしゃって10日もたたないうちにまたお見えになるわけで、そういう妙に律儀な営業マンに限って「ご挨拶」と「世間話」以外に話題がなかったりする。
年末か年始か、せめてどっちか一回にしてほしい。

ハッキリ言って、付加価値をもたらさない営業の訪問は不要だ。

自戒をこめて。

2009年

2009年01月01日 | 雑記
新年あけましておめでとうございます。

2009年波乱の幕開けとはうらはらな、穏やかなお正月となった。
しかし、この先の自動車業界を考えるととても素直に新年を祝う気持ちにはなれないというのが正直な感想だ。
国内はクルマの日用品化が進んでしまい、2009年は自家用車の買い替えはほとんど望めない。
今までの不況では、日本がだめならアメリカ、先進国がだめならBRICS、自家用車がだめでも商業者というような逃げ道があったが、今回はすべての市場がダウンしている。さらにアフターマーケットも恐ろしく冷え込んでいる。
正確な統計はないと思うが、感覚的にはモータースポーツや改造車といった市場は一時の1/3以下に縮小したように感じる。巣ごもり消費の影響で走行距離が伸びず、整備需要も伸びない。

日経の元日版恒例となったIT特集では、ユビキタスやクラウドコンピューティング、SNS、スマートフォンなどが生活を変えるという内容になっているが、車と通信の融合については全く触れられていない。
このブログも、今年あたりから内容的に方向転換を余儀なくされるかもしれない。

IT特集でいちばんに取り上げられていたユビキタスについて考えてみよう。
未だにユビキタス社会の実現は既定路線的に語られているが、どうなのだろう。
オフィスと家庭にパソコンがあり、通勤途上も携帯でつながっている現在の社会で、これ以上のユビキタスって本当に必要なのだろうか?

ある程度の改善、進化(ケータイの広い意味でのスマートフォン化など)はあっても、革新的なマーケット創造の余地はもはやないと思うのだが。
実際、オープンカフェでノートブックを広げるとか、出張先で急に調べものといったオケージョンって、実はそんなにない。

このマーケットが存在するなら、WiFiのホットスポットビジネスはもっと普及しているはずだが、たいした進展がない、というのが本当のところだ。

結局、ITは生活を便利にして、消費者が外に出なくてもよくなってしまったのだ。昔は家の中の娯楽は地上波TVしかなかったから、車でどっかいこうぜ、というのが普通の休日パターンだった。
今、インターネットがあれば暇がつぶせる。動画、ネットショッピング、ブログ、SNS、ゲームなど、いくらでもやることはある。
少し前までは家にこもってインターネットをするのは特殊な人種とおもわれていたが、今やだれでもそうだ。
巣ごもり消費を牽引しているのはITなのだ。ITが生活を変える、という言葉はいままで一貫して肯定的に使われてきた。
しかし、モビリティを必要としない巣ごもり消費は明らかに景気の回復力を鈍らせる。
日経記事とは裏腹に、ITの進化はユビキタス不要の方向に進んでいるのかもしれない。

これは実は結構深刻な問題だと思う。

正月早々長文で失礼しました。今年もよろしくお願いします。

ホンダがF1撤退

2008年12月06日 | 雑記
ホンダがF1撤退。
経済環境の激変に対応してこれほど素早くF1撤退の決断をしたことにも驚いたが、それ以上に年間500億円、400人のエンジニアという厖大な経営資源を投下していたことに驚いた。

モータースポーツは極限性能を追求するためそこから得られた技術を生産車に反映することができる、という言い方がよくされる。
しかしそれは大昔の話であって、今の生産車とモータースポーツ車両は全くの別物だ。
カーメーカーとしてのモータースポーツ参入はブランド構築や広告宣伝であり、その費用と効果が釣り合わなければやめるということになる。

日本ではモータースポーツが全く凋落してしまった。
今年の日本グランプリやWRCラリージャパンで誰か勝ったのか、私は知らない。全くそれに関する報道を目にする機会がなかったからだ。それほどまでに一般人はモータースポーツから関心を失っている。特に若者がまるで興味を持っていない。

アメリカではF1はあまり人気がなく、それ以前にホンダブランドは確立しているのでF1参戦を続けることの費用対効果はあまり大きくないだろう。

F1の人気が高い欧州も環境への関心が高まり、今後モータースポーツに対する消費者の見方がどう変わっていくかは不透明だろう。

こうした状況の中、今の経営環境を考えればF1撤退は正解だと思う。その技術者を環境エンジンや小型車に割り振るホンダは、ブランドイメージの再構築へ大きく舵を切ることになるのだろう。