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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

バンコクに行けなくて良かった

2008年11月29日 | 雑記
25日の夜、NW21便へバンコクへ向かったが香港国際空港に緊急着陸。一泊して帰ってきたわけだけど、今となってはバンコクに行けなくてラッキーだった。
同じ時間にシドニーから飛んだカンタスは夜中の12時にスワナプームに着陸し、同じ打ち合わせで来ていたオーストラリア人はなんとかタクシーを確保して市内に入れたが、現在彼は帰国のめどが立っていない。

さて、経済の激変で自動車関連産業は本当に大変なことになっている。
このことは私個人の仕事にも非常に大きな影響をもたらしていて、ここしばらくは相当厳しい状況を覚悟している。

それはそれとして。

ガソリンの価格は、すでに春の「暫定税率空白の一か月」の価格を下回っている。首都圏では110円を切っているGSもある。
この状況で週末高速道路1000円走り放題を実施したら、収拾のつかない渋滞を引き起こすことになると思う。確かに地方観光地にとっては恵みの政策だろうし、自動車産業全体にある程度の活性をもたらすことにはなるのだろうが、慎重に進めたほうがいい。
そもそもリッター180円のときに勢いで考えた政策なんじゃないの?

数か月前までだれもがインフレを懸念していた。
今、すでにデフレ懸念が大きな問題となっている。
ITの進化は情報伝達スピードを劇的に早くした。それが、経済状況の変化を極端なものにしてしまっている。
もはや人間のコントロール能力を超えているように感じる。

ビジネスクラスで行く香港1泊ツアー

2008年11月26日 | 雑記
昨日、半年ぶりのバンコク出張に出発。
エコノミークラスがオーバーブッキングということでビジネスクラスクラスへのアップグレードをゲット。こりゃ超ラッキー、さい先がいいやと思っていたら大間違いでした。

会社がビジネスを許さなくなってもう10年以上たつので、最新のリクライニングシートは初体験。ほぼ完全に横になって気持ちよくウトウトしていたら、バンコクのスワナプーム空港が反政府デモで閉鎖されているため香港に向かうというアナウンス。

香港に着陸、エアライン負担でパンダホテルにご案内するという。パンダホテル、ねぇ。

まあ、これは名前ほどはインパクトがない普通の中級ホテルでした。
(WEBサイトのフラッシュムービーはかっこよすぎだけどね)

香港はランタオの新空港ができてからはじめての訪問。空港から市内へは立派な高速道路が通っている。

何の予備知識もないままパンダホテルに放り込まれたので、そのまま就寝。

今朝は空港へのバスが11時半にでるということなので、それまで周辺を散歩。庶民的な食堂でフィッシュボールヌードル(魚蛋河)を食べる。タイのセンレクナームルークチンといい、シンガポールの魚丸湯といい、このメニューはアジアの定番だ。日本でもうどんに蒲鉾は普通だから、これはアジア人に共通している嗜好なんだろう。

ホテルではいろいろな噂が飛び交って、群衆は12時には解散するとか、逆に増えているとか。でも、みんな基本的にはタイに行けるものとして空港に向かったが、到着後係員から説明があり、空港閉鎖はまだ解除されないので、成田に戻るという。座席はそのままということで、帰りもビジネスクラスというのが不幸中の幸い。

結局、空港で買ったペニンシュラの紅茶をおみやげに家に向かっています。(京成スカイライナー内からのアップです)

湾岸ミッドナイト

2008年11月08日 | 雑記
最近、湾岸ミッドナイトというアニメを見ている。

R32スカイラインとか、日産RBエンジンとかいわれてもほとんど興味がないのだが、主人公の「悪魔のZ」と呼ばれるS30フェアレディZ、北米仕様のL28を3.2までボアアップして、キャブ仕様のままツインターボで600馬力、というあたりになんともいえない郷愁がある。
しかし、実はこの物語自体には相当の違和感を感じる。

まじめでストイックな主人公や準主役、およそ反社会的な人間ではないのだが首都高環状線を200キロでスラロームしたり湾岸を300キロオーバーで走ることに人生をかけている。
事故を起こせば一般人を巻き込む大惨事になる。この行動と主人公たちの普段の常識ある生活や考え方の差はどうしても理解できない。

まあ、それはそれとして。
このアニメにはチューナーという職業が登場する。ストリート車の改造をするショップだ。
最近のエントリーでカー用品店が苦しいと書いたが、このチューニングショップも相当に厳しい。若者のクルマ離れで、いわゆる走り屋が絶滅しつつある。
最近も大手のチューニングパーツメーカーであるTRUSTが民事再生となった。
コミック原作がスピリッツで始まった1992年頃は走り屋全盛だったが、今となってはどうしようもない寂しさを感じる。

ここにきてオープニングテーマがTRF(lights and any more)であることも、その寂しさに拍車をかけている。

カー用品店が苦しい

2008年11月04日 | 雑記
カー用品店の経営が苦しい。
大手のオートバックスセブン、イエローハット、オートウェーブなどが軒並み業績予想を下方修正し、経営の大幅な見直しに入っている。

若者のクルマ離れにより、もう数年前からカー用品店の売り場はガラガラの状態で、整備事業の取り込みで生き残りを模索している。
しかし、顧客名簿を握るカーディーラーに打ち勝つことは容易ではない。

カーナビゲーションはいまだにカー用品の主力商品だが、商品的には成熟がすすみ、いわゆる用品ナビゲーションの将来も決して明るいとは言えない。

かつてカーステレオは「カーコンポ」「グライコ」「DSP」といった機能を競い、カー用品店で10万円を超える商品が販売されていたが、現在では99%のユーザーは標準装備のオーディオで満足している。
カーナビだって絶対に同じ道をたどる。
今後メモリーの大容量、低価格化により標準装備化がすすみ、この傾向を加速させるだろう。

クルマの日用品化、若者のクルマ離れ、新車販売の不調、車齢の長期化、自家用車の稼働低下など、すべての状況がカー用品に逆風となっている。

豆しばのあざとさ

2008年10月22日 | 雑記
この半年くらい、時々TVで「いぬの顔した豆」が豆知識を披露するアニメCMが流れているのをご存じだろうか?「豆しば」というタイトルで始まるのだが、商品の紹介は全然されない。つまりはなんだかさっぱりわからないCMなのだ。

実は、これは電通が仕掛けている。
まず、わけの分かんないキャラクターだけが出てくるCMを流し、それに興味をもった「TVの前でノートPC検索」な人が検索すると専用のWEBサイトにたどりつく、というようなものだ。
でも、そのWEBサイトを見ても商品の紹介はない。

つまり、ネット連動で口コミを煽ってからキャラクタービジネスを展開しようということらしい。電通のことだからブロガーへの細工も抜かりがないようで、検索するとやけに好意的なブログがたくさん引っかかる。

はっきりいって、こんな「あざとい」仕掛けが成功するほどマーケットは甘くないぜ、と俺はおもうけどね。

新型オデッセイ

2008年10月22日 | 雑記
このところどうにもITS関連のニュースがなく、記事を書くことが難しい。
自動車関連産業にとって(というか、産業全体だろうが)非常事態のような世界経済の状況下で、短期的に収益が望めないITSなんかにかかわる余裕はないのかもしれない。

ところで。
最近若者が車に興味を持っていないので、カーメーカーの狙いは中高年にシフトしてきている。
それにしても、新型オデッセイがCMソングに使っているThe Bee GeesのStay'in Alive は古すぎなんじゃないの?

この曲にシンパシーを感じる世代には、もう後席にのせる小さい子供はいない。

Peace pot Microdot

2008年10月06日 | 雑記
三浦元社長がPeace Pot Microdotと書かれた帽子をかぶっていたことに対して、「アメリカのスラングで”あばよ”」を暗示したものだ、という記事がいろんなメディアにでているが、そりゃ考えすぎだね。単にポピュラーなドラックの俗称を3つ並べた言葉。ジャンキーにとって、「これがありゃ幸せ」みたいな3点セットだから、「goodluck」みたいな使い方もあるというだけでしょう。

インターネットと出不精

2008年09月24日 | 雑記
明日早くからの会議なので、祭日というのに前泊で出張に来ている。
最近のビジネスホテルはブロードバンド接続が当たり前になってきていて、暇つぶしには便利だ。

このところ忙しすぎて、週末はほとんど引きこもり状態になっている。で、何をしているかといえば何を見るわけでもなくインターネットを見ている。
BSの紀行番組を見ながら気になったことを調べてみたりするのは、決して生産的とはいえないものの知的好奇心を刺激する。

インターネットがなかった頃には、家にいても暇なので大抵の週末はどこかに出かけていたように思う。

私達の若い頃には、特に用事が無くても車でとりあえず湘南のほうまで行ってみる、というような行動パターンが多かった。
しかし、今の若者にそういう行動はまったく見ることができない。まあ、地球環境にとっては好ましいことに違いないが。
若者のクルマ離れについてはこのブログでかなり早い段階から指摘してきたが、ここにきてもはやどうしようもない社会現象となっている。
カーメーカーは若者に車を売ることをあきらめているようにしか思えない。

同様のことが海外旅行にも言えるらしい。別に行きたいと思わないという。
インターネットやBSなどで情報が氾濫しているため、はじめて訪問した国でも「異国へ行って驚きの体験をする」というよりは、「予備知識の追認をしている」ような感じを覚えるのは事実だ。

一方で海外旅行に行かない理由で「言葉が通じないから面倒だ」という若者も結構多いらしい。
この先国内市場だけでは生き残れない日本企業にとって、こうした若者が増えることは極めて危険な状況なのかもしれない。

インターネットは生活の利便性を画期的に向上させ、情報へのアクセスを容易にしてくれた。
しかし、人間を「出不精」にするという、あまり予想されなかった、しかし実は社会に深刻な影響を及ぼす側面があることも事実だろう。

これはひどい 東芝は大丈夫か

2008年08月21日 | 雑記

今日、電車の広告でちょっとびっくりするものを発見した。
写真が小さくて見えないかもしれないが、東芝のエアコンのリコール広告。

そもそも、どんな事故が起きるのか書かれていないし、「1998年、1999年製のエアコンを探しています」と大きく書いてある一方で、写真の下には1999年9月~2001年3月製造という記載があり、よくわからない。

しかし、なんといってもこの文章。
そのまま転記すると

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東芝キャリアは、安全・品質・信頼性を最優先にものづくりを行っております。現在、2004年8月20日1998年、1999年製エアコンのリコールを行い以来下記の商品をお使いのお客様を様々な方法で探し改修を続けております。
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この意味不明な日本語を見逃してポスターを印刷し、掲載してしまう企業に「品質を最優先」といわれても、ねぇ。


ガソリン高騰と交通量

2008年08月20日 | 雑記
ガソリンの値段の高騰で盆休みの交通量が減少したという。
でも、ガソリン代の値上がりでそんなに出費に差が出るものなのだろうか?

130円が180円になったとして、リッターあたり50円。遠出ならリッター10kmは走るだろうから、200キロ走っても差は1000円。
宿泊や食事などの総レジャー支出に占める割合でいえば、たいしたことはない。

一部ではガソリンの値上がりで新幹線が混んでいる、というような話もあったが、家族で出かけるならまだ車の方が安いだろう。

今年に限って言えばテレビで五輪を見るという選択肢もあったし、その上ガソリンも高いし、という心理的影響もあって交通量が抑制されたんだろうね。

歩車分離信号

2008年08月15日 | 雑記
前回のエントリーで

(左折巻き込みなどを防ぐためには)信号を見直すのが普通だろう。そうしたまず第一に採るべき対策を無視して、「人がいるかどうかをセンサーで察知し、通信で車のディスプレーに表示する」なんてソリューションはどう考えてもジョークとしか思えない。

と書いた。
もう少し説明しておこう。

信号の改善で人・車の混交を防ぐために存在する方法は、大まかに言ってスクランブル化と右左折信号化と時差式がある。どれも事故防止には大きな効果がある。こうした信号を「歩車分離式信号」と呼ぶ。

しかしこのソリューションがあまり積極的に取られない理由は、車側のトラフィック容量が減少するために渋滞が発生する(だろう)ということだ。

しかし、歩道に歩行者が多く左折車両が信号一回待ちで通過できない交差点では逆に渋滞抑制になるだろうし、右折矢印信号はも大抵の場合は渋滞を緩和する。

さすがに最近、トラフィックの多い幹線ではほとんど右折矢印化が進んでいる。
直進車の合間を縫って、なおかつ二輪車に気をつけながら右折し、しかもその先に歩行者が横断しているなんている状況は曲乗りのようなもので、この先運転者が高齢化する状況では絶対に改善しなければならない。

渋滞に関しては実際にスクランブル化や矢印信号化でどの程度渋滞が発生するのか専門的に研究しているわけではないのであまり無責任なことは言えないが、交通が麻痺してしまうような事態でないのなら、人命が優先だろう。
もう少しいえば、ざっとネット上を見た限りでは歩車分離信号で渋滞が悪化したという明確な事例や論文はあまりない。
一方で警察や自治体が設置を見送る理由の中には「渋滞悪化が懸念される」という文章がいくらでも見つかるのだが。
(石川県の議会答弁で「18か所を整備し、2か所で著しい渋滞が発生したので廃止した」という文章があった。それでいいと思う。試行すればいいのだ。)

さらに、ハイテクはどんどん使えばいい。センサー技術で歩行者がいるか否かを探知できるなら、その情報をもとに信号制御をおこなって渋滞を回避すればいい。

ところが、我が国のITSはハイテクの使い方を間違っている。
通信を利用して車載器に表示する、という考えを持った時点で間違ってるのだ。
そもそも、DSRCによる通信ありきでITSがスタートしたことが判断を最初のところで誤らせている。

さっさと車+通信の幻想から目を覚ましてほしい。

ちなみに、歩車分離信号については歩車分離信号普及全国連絡会という団体が普及活動をしている。

追記:

警察庁は平成19年9月に歩車分離信号の設置基準指針を制定していた。行政もちゃんと考えている。
検討するべき交差点は

1.歩者分離制御により防止することができたと考えられる事故が過去2年間で2件以上発生している場合、または、その危険性が高いと見込まれる場合
2.公共施設等付近、または通学路などにおいて児童、高齢者などの交通の安全を特に確保する必要があり、かつ歩車分離制御導入の要望がある場合
3.自動車等の右左折通行量及び歩行者等の通行量が多く、歩車分離制御の導入により歩行者横断時の安全性向上と交差点処理能力の改善を図ることができると認められる場合

でも、ハードルを規定するよりはむしろ設置するべきでない事例を示し、それ以外は原則設置するぐらいでないと交通事故死者は減らないんじゃないのかと思う。

ホリデーオート

2008年08月01日 | 雑記
やはり首都高速の距離別料金制度実施は延期になった。半年延期といっているが、この経済状況の中で本当に復活させることができるのだろうか。

それはさておいて。

先日、取引先の待合室で「ホリデーオート」を読んだ。
この雑誌がまだあることすら知らなかったが、30年前のホリデーオートといえば暴走族御用達雑誌で、名物コーナー「Oh!My街道レーサー」には自慢のシャコタン違法改造車が沢山掲載されていた。(Oh!My、って響きに70年代を感じるね。)
普通の青少年はあまり買ってはいけない雑誌だったが、いまや普通の自動車雑誌になっている。

それにしても,現代のホリデーオートに登場する自動車評論家や編集者はみな良いおじさんだ。
車好きは年寄りしかいない、という現在の日本の状況を良く表しているともいえる。

これじゃあ若者の車離れがどんどん加速するわけだ。


LA 続き

2008年07月17日 | 雑記
オレンジカウンティのビジネスモーテルにて。また時差ボケで目が覚めた。
インターコンチネンタル系のビジネスモーテル「Cabdlewood Suites」は一泊100ドル+程度だが、部屋はきれいで広く、フルキッチンもついている。

面白いのは、ミニコンビニのような売店は野菜の無人販売所のように自分でお金を入れて持っていくシステム。無断持ち去りのリスクよりも販売員を置くコストの方が大きいということなのだろうか。フロントから見えるところにはあるのだが、11時以降はフロントも不在となる。アメリカでよくこのシステムが成立するな、と思う。

立派なフィットネスセンターもあり、無駄なサービスは切り詰めて、要望の高いサービスを継続するということだろう。
なかなか満足度が高いホテルだと思う。

しかし、これはアメリカの安いホテルに共通する問題だけど、エアコンや冷蔵庫がうるさい。

LA

2008年07月17日 | 雑記
昨日からLAに来ている。

アメリカでもガソリン高による影響で走行量が減っている、というのは先日のCNNの記事を引用したが、確かに渋滞は減り、カープールを走る車(複数乗車)が増えているとこちらの駐在員が言っていた。

LAをはじめ、車社会のアメリカではガソリン高は大事件で、むしろ過剰反応になっているらしい。
ある統計データ(WEB上のリンクが見当たらなかった)では、アメリカ人の所得に占めるガソリン支出割合は、オイルショック直後の1980年に比べればまだ半分程度だという。
しかし、そうはいっても安いガソリン価格を前提に生活をデザインしてきているわけで、毎日100マイル以上を通勤で走る人も珍しくないこの国では確かに大きなインパクトだろう。

こうした消費者マインドは今までのSUVブームを一変させ、むしろSUV=悪というイメージが出てきているらしい。
燃費は決してわるくないRAV4などの小型SUVも売上が落ち込んでいるという。

ガソリン高と交通事故

2008年07月15日 | 雑記
まだ正式な統計などがあまり見つからないのではっきりしたことはいえないが、どうもここ数ヶ月のガソリン高で交通量が減っており、それに準じて交通事故もかなり減ってきているらしい。
この数ヶ月、自動車板金修理台数が確実に減少しているというレポートがある。

6月の事故件数、事故死者は全国的にかなり低い数値になっているのではないかと思う。
真偽のほどはともかく、アメリカでは交通事故死者が1/3になるのでは、とCNNが伝えている。

追記:今、CXのニュースでもこのCNNの内容をやっていた。
「ガソリン価格が10%上がると事故死者が2.3%減少」と「今年は1/3になる」って、全然計算が合わないように思うんだが、どういう意味なんでしょうね。